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第30話:取り引きと幸せと小細工
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「条件だと? 僕と取り引きをするつもりか、ペテン師め」
レオンは不愉快そうな声を出した。
「相変わらずの言いようで。しかし、私にはあなたとまで争っている時間は無い。話を聞く気がないなら話すことは何もないねぇ。悪いが、お引取りしてもらいたい」
立花はきっぱりと言った。
「ちっ、仕方がない。話だけは聞いてやる。だけど、馴れ合うつもりは無いから勘違いするなよ」
レオンは悔しそうな顔をして言った。
「よろしい。まずはフィリップの潜伏先だが‥」
立花はレオンに話を始めた。
――フィリップのアジト――
「ねぇフィリップさんって昔は日本に居たのですよね?その頃から悪い人だったのですか?」
あたしは、沈黙に耐えられず話を振ってみる。
「さあ、どうですかね。僕は日本に居たのはあなたぐらいの年齢の頃までですから。人生としては短いものでしたよ」
フィリップは珍しく質問に返答した。
「あたしぐらいの時に亡くなられたのですか?それは可哀想ですね」
あたしは少し同情した。
「別にくだらない人生だと思っていたので未練は無いです。平凡な生活には辟易してましたから。生まれ変わってこの能力を手に入れた時に気付きましたよ。人の未来を奪う楽しさにね」
フィリップは笑いながら話していた。
「そうですか、じゃあフィリップさんはその力を持つことが出来て幸せになったのですか?」
あたしがそう言うとフィリップはまた黙る。
沈黙が冷たいこの部屋の空気をさらに重くする……。
「僕は幸せですよ。明日貴女を殺せますし、ジンさんも一緒に始末しますから」
フィリップはあたしの顔を見て宣言した。
その表情は無機質だったが、寂しげなようにも見えた。
「何度でも言いますけど、殺されません」
あたしははっきり言った。
立花とニーナは必ずやってくる。あたしは根拠のない自信があった。
「そうですか」
フィリップは短く答えた。
――宿屋――
「デス・ポイントだと、確かなのか? あんな場所を潜伏先に選ぶなんて頭がおかしいとしか思えないが」
レオンは立花の話を聞いて答えた。
「その点は間違いないと断言するよ。まあ彼の性格上敢えての選択だろうねぇ。そしておそらくこの場所こそがフィリップの居場所だね」
立花は地図の印を指差す。
「ここまで行くのは、いくら君が強いからって中々しんどいよねぇ。ここで提案なんだが、潜伏先までは我々と同行しないか?もちろん仲間になるって訳じゃない。お互いに利用し合おうじゃあないか」
立花はレオンに提案する。
「‥‥まあ、いいだろう。足を引っ張ったら、容赦なく置いていくからな。そうならないように最低限の努力はしてもらいたいね」
レオンは不機嫌な態度だったが同意した。
「思ったより聞き分けが良くて助かるよ。その様子だと、君もプライドがかなり傷つけられたんだねぇ」
立花は髭を触りながら言った。
「余計なお世話だ。しかしこの距離を進むとなると、今すぐ出発しなくてはならないな。お前たちは人質救出の時間制限があるのだろう?」
レオンは地図を見て言った。
「そうなんだけどねぇ、ちょっと勝つために小細工をするから、30分後に出発したい」
立花は時計を見ながら言った。
「小細工?相変わらず狡い奴だな。まあ、いいだろう。外で待っていてやるから遅れるなよ」
レオンはそう言い残して部屋を出た。
「先生……。大丈夫ですの?」
ニーナは心配そうに尋ねた?
「それはどっちの話だい? レオンくんと同行することは正直意外な展開だけど、まあ私達だけであの場所に行くリスクを考えるとねぇ。君は複雑な気持ちだろうから辛いかもしれないが」
立花は申し訳無さそうな顔をした。
「いえ、私もなんとなく兄の力が必要な気がして連れてきましたの。平気ですわ」
ニーナははっきりと言った。
「そう言ってくれて助かるよ。そしてフィリップに対する勝算だが、これを使おうと思っている」
立花はニーナに2つの道具を見せる。
「先生、これは……」
ニーナが息を飲む。
「後は君がさっき買ってきたものを使って準備完了だね。大丈夫だよ、今度は私達がリベンジする番さ」
立花は自身を持ってニーナの心配に答えた。
約束の時間まで後、18時間45分。
レオンは不愉快そうな声を出した。
「相変わらずの言いようで。しかし、私にはあなたとまで争っている時間は無い。話を聞く気がないなら話すことは何もないねぇ。悪いが、お引取りしてもらいたい」
立花はきっぱりと言った。
「ちっ、仕方がない。話だけは聞いてやる。だけど、馴れ合うつもりは無いから勘違いするなよ」
レオンは悔しそうな顔をして言った。
「よろしい。まずはフィリップの潜伏先だが‥」
立花はレオンに話を始めた。
――フィリップのアジト――
「ねぇフィリップさんって昔は日本に居たのですよね?その頃から悪い人だったのですか?」
あたしは、沈黙に耐えられず話を振ってみる。
「さあ、どうですかね。僕は日本に居たのはあなたぐらいの年齢の頃までですから。人生としては短いものでしたよ」
フィリップは珍しく質問に返答した。
「あたしぐらいの時に亡くなられたのですか?それは可哀想ですね」
あたしは少し同情した。
「別にくだらない人生だと思っていたので未練は無いです。平凡な生活には辟易してましたから。生まれ変わってこの能力を手に入れた時に気付きましたよ。人の未来を奪う楽しさにね」
フィリップは笑いながら話していた。
「そうですか、じゃあフィリップさんはその力を持つことが出来て幸せになったのですか?」
あたしがそう言うとフィリップはまた黙る。
沈黙が冷たいこの部屋の空気をさらに重くする……。
「僕は幸せですよ。明日貴女を殺せますし、ジンさんも一緒に始末しますから」
フィリップはあたしの顔を見て宣言した。
その表情は無機質だったが、寂しげなようにも見えた。
「何度でも言いますけど、殺されません」
あたしははっきり言った。
立花とニーナは必ずやってくる。あたしは根拠のない自信があった。
「そうですか」
フィリップは短く答えた。
――宿屋――
「デス・ポイントだと、確かなのか? あんな場所を潜伏先に選ぶなんて頭がおかしいとしか思えないが」
レオンは立花の話を聞いて答えた。
「その点は間違いないと断言するよ。まあ彼の性格上敢えての選択だろうねぇ。そしておそらくこの場所こそがフィリップの居場所だね」
立花は地図の印を指差す。
「ここまで行くのは、いくら君が強いからって中々しんどいよねぇ。ここで提案なんだが、潜伏先までは我々と同行しないか?もちろん仲間になるって訳じゃない。お互いに利用し合おうじゃあないか」
立花はレオンに提案する。
「‥‥まあ、いいだろう。足を引っ張ったら、容赦なく置いていくからな。そうならないように最低限の努力はしてもらいたいね」
レオンは不機嫌な態度だったが同意した。
「思ったより聞き分けが良くて助かるよ。その様子だと、君もプライドがかなり傷つけられたんだねぇ」
立花は髭を触りながら言った。
「余計なお世話だ。しかしこの距離を進むとなると、今すぐ出発しなくてはならないな。お前たちは人質救出の時間制限があるのだろう?」
レオンは地図を見て言った。
「そうなんだけどねぇ、ちょっと勝つために小細工をするから、30分後に出発したい」
立花は時計を見ながら言った。
「小細工?相変わらず狡い奴だな。まあ、いいだろう。外で待っていてやるから遅れるなよ」
レオンはそう言い残して部屋を出た。
「先生……。大丈夫ですの?」
ニーナは心配そうに尋ねた?
「それはどっちの話だい? レオンくんと同行することは正直意外な展開だけど、まあ私達だけであの場所に行くリスクを考えるとねぇ。君は複雑な気持ちだろうから辛いかもしれないが」
立花は申し訳無さそうな顔をした。
「いえ、私もなんとなく兄の力が必要な気がして連れてきましたの。平気ですわ」
ニーナははっきりと言った。
「そう言ってくれて助かるよ。そしてフィリップに対する勝算だが、これを使おうと思っている」
立花はニーナに2つの道具を見せる。
「先生、これは……」
ニーナが息を飲む。
「後は君がさっき買ってきたものを使って準備完了だね。大丈夫だよ、今度は私達がリベンジする番さ」
立花は自身を持ってニーナの心配に答えた。
約束の時間まで後、18時間45分。
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