短編集

灯埜

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お見合い相手

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今日はクリスマスイブ。
「メリークリスマス」
『おー、メリークリスマス』
電話でクリスマスの挨拶をする。
今年も会うことができない恋人の彼の声を電話越しで聞く。

彼女(ちー)は、クリスマスの日に彼氏といつもの電話をする。
彼が引っ越して10年。彼の写真もなく、会えない日々が続くにつれて、彼の顔をもうあまり覚えていない。声とメールだけが今彼と繋がっている状態だった。
母にお見合い話を持ちかけられ、それを受ける話をすると、彼は、じゃあもうこれからは電話をしない方がいいねと言って、別れた。

まだ好きだった彼女は、未練が残ったままお見合いを受けるが、そこにいたのは───







今日はクリスマスイブ。
「メリークリスマス」
『おー、メリークリスマス』
電話でクリスマスの挨拶をする。
今年も会うことができない恋人の彼の声を電話越しで聞く。

『そっちはどう?クリスマス満喫してる?』
「クリスマスだし、そりゃあ満喫してるよ。そっちは?」
『友達とクリパしてる(笑)』
「満喫どころか謳歌してたよ」
『もう大騒ぎだよ』
私の恋人は転勤のため東京に引っ越していった。ずっと会えず、メールや電話での逢瀬だけが今の私たちの繋がりだ。
「そういえば、君が引っ越してからもう10年経ったんだねぇ、早いもんだねー」
『もうそんなんなるのか…、早いなー』
「えっとね…」
『んー?』
「私ね、もう来年で33歳になるんだよね」
『うん。俺もだよ、それがなした?』
「母がね、お見合いしてみたらって言ってきたの」
『………うん。で?』
「でね、なんで?って聞いたら、あなた彼氏の顔覚えてる?って聞かれて、言葉に困っちゃって曖昧な返事しちゃったんだよね」
『あー、うん、それで?』
「テレビ電話だめで、声とメールだけでしょ。写真もないし…だから、そう聞かれたときふと思ったんだよね。そういえば、君はどんな顔してたっけ…って」
『おぉ…、確かに』
「君は私の顔、覚えてる?」
『うん、覚えてるよ』
「嘘」
『ほんとだよ。あ、俺のとっておきの写真見せようか』
「とっておきの写真?」
『うん、これ』
シュポっと音がしてLINEを開くと、私の寝顔の写真が送られてきた。
「な!?いつの間に撮ったの!?」
『引っ越す当日の朝に撮りました💖』
「最悪だよ!よく見たらよだれ出てんじゃん。消せ!今すぐ消せ!」
『俺の宝物だからだめー❤️』
「私が新しい写真送るからそれ消して!」
『新しい写真✨️どんなやつだい?』
「プリクラで撮ったやつ」
『けっ、加工済みのやつか、いらね』
「急にがら悪いな(笑) いらないの?」
『変に加工しなくても、お前は可愛いんだから普通の写真よこせ』
「……さらっとそういうこと言う」
『なんて?』
「何でもない」
自然に可愛いという言葉が出てくるとか、普段そんなん言わないのに。
『そんで?お見合い受けんの?』
「迷ったんだけど、受けて…みようかなって」
『受けんの?俺がいるのに』
「うん。君がいるのに」
『断るという選択肢はないのかな?』
「それも考えたんだけど、何て言ったらいいかな……」
『うん』
「私ね、好きな人と一緒に過ごして、子供もいて、幸せな家庭を築くのが夢なの」
『うん、それで?』
「でね、君を待っていたら、私の夢はね叶わないんじゃないかなって思ってきたというかなんというか…薄々ね、そう感じてきたんだよね」
『なるほど、そんで、お見合い受けるに至ったと』
「うん……ごめんね?」
『これは、俺振られてるのかな?』
「たぶん?」
『何で疑問系なんだよ(笑)』
「いや私もよくわかってなくて、気持ちがぐわんぐわんって揺れ動いてるから、まともな返事ができないんだよね」
『で、お見合いして気に入ったら、その人と添い遂げるつもり?』
「気に入ったら、だけど……どうなんだろう……自信ない」
『不安だな💧お見合い相手はもう決まってんの?』
「わかんない。母が決めるって言ってたからまだ教えてもらってなくて」
『そっか、まぁ頑張れ、としか言えないな俺は』
「ごめんね?」
『しょうがないよ。寂しくさせてる俺が悪いんだから、気にすんなって。お見合い、楽しんでこいよ』
「お見合いって、楽しむもんなの?」
『合コンと思えばいいんじゃね?』
「参加したことないんだけど」
『じゃああれだ、面接みたいなもんだと思えばいいだろ、な?』
「うん… なんか緊張するね」
『だからさ、そのお見合いが終わるまでは俺に電話もメールもしない方がいいと思うんだ。ほら、俺振られたみたいだし』
「なんで?」
『振った相手に連絡してたらだめだろ。節操ない奴と思われたらお見合いだめになるかもしれないだろ』
「そうなの?」
『そうだよ。だから、今日からだめな。わかった?』
「…………」
『わかった?』
「…………ん」
『寂しい?』
「……うん」
『だったら…、いや、何でもない。じゃあ、今日で最後だな。夜も遅いし、もう寝ないと。じゃあ、おやすみ』
「……ん、おやすみなさい」
プツッ と電話の切れる音が聞こえる。電話越しで聞こえていた彼の声が聞こえなくなると部屋が静かになった。

「私……引き留めてほしかったのかな……」
目尻から涙が零れる。胸がぎゅうぅっとわし掴まれたように痛い。
声だけでもメールだけでも彼との唯一の繋がりだったのが、今日で無くなった。明日からはしなくていいと言われた。
お見合いの話をしたのは私だけど、彼の反応が薄くて違和感なくそのまま進んでいったからなんかもやもやしていたし、寂しくも感じた。
「……………」
痛む心臓を押さえてうずくまり、ぽろぽろ落ちる涙を拭いながら静かに泣いた。
 私はどうしたかったんだろう。どうすればよかった?それに、彼は私のことそんなに好きじゃなかったんだ。
友達感覚でいたのかな。ただ話をするだけで、恋人なんて思ってなかったのかな。好きな気持ちがなくなっちゃったんだきっと。…など、頭の中を負の感情の連鎖が次々と沸き上がる。
落ちていく気持ちのまま眠りに落ちた。



次の日。
今日はクリスマス。

朝から気分は最悪。ぼーっとしながら階段を降りてリビングに行くと、母から開口一番にお見合いの話をされた。お見合い相手が見つかったのと、夜に会いたいそうだ。
「うんとおしゃれして行きましょう。お見合い写真見たけど、なかなかのイケメンよ」
「写真、見せてくれないの?」
「会ってからのお楽しみってね😉」
「えー…💧」
結局写真を見せてもらえず、朝から服屋や美容院、お昼を挟んでお化粧などバタバタと過ごして約束の夜を迎えた。
「しっかりね」
「うん……」
母に背中を押されて店に入る。
古風な店構えに趣のある引戸を引くと、中は綺麗な内装で"和"がたくさん詰まっている。落ち着く雰囲気のお店だ。
「あの、穂高で予約があると思うのですが…」
カウンターでスタッフに声をかけて予約している名前を口にする。
「穂高様ですね。かしこまりました。あちらのお席にいらっしゃいます。では、ごゆっくりどうぞ」
ありがとうございます、と案内してくれたスタッフに軽く会釈してから、お見合い相手がいる席の方に向き直る。
窓際の方にスーツを着た男性が一人、座っている。
窓の景色を眺めている横顔が綺麗で、思わずぼーっと見つめてしまう。視線に気づいたのか、笑顔で小さく手を上げて、おいでと軽く手を招く。
彼の近くに行き、深々と頭を下げて挨拶をした。
「は、初めまして!朝井 ゆちと言います。今日はよろしくお願い致します!」
「こちらこそ、よろしくお願い致します。俺は穂高 みちると言います」
顔を上げる前に聞こえてきた聞き覚えのある声。
いつも電話越しで聞いていた声。
ハッとして、顔を上げると彼が「やっほー」と小さく言って笑顔で私に手を振っている。
そう、居る。
「え。……え?、………えぇ!?みーちゃん!?」
「そー、みーちゃんでっす😉🎶」
「え、ってか、みーちゃんのフルネーム初めて聞いたんだけど!だって、君はいつもみーちゃんって呼んでねってしか聞いたことないから」
「そんなフルネームなんて恋人に呼ばれたら、もう俺の中では他人だよ。だから、呼び名で呼ばせてたんだ」
「フルネーム聞いても教えてくれなかったから、気にしないようにはしてたけど…、っつか、なにしてんの!?」
「なにって、お見合い?」
「いやいやいやいやいや、待て待て待て(;-ω-)ノ待て!頭が処理しきれない情報量が多すぎて!」
「整理する?」
「する!」
とりあえず座ってと席を促され、座る。

「まずは、ただいま。ちー  (* ´ ▽ ` *)ノ」
へにゃりと笑って小さく手を上げる彼。
「あ、おかえりなさい。……じゃなくて(-""-;)」
つられて笑顔になった私は、はっ!Σ( ̄□ ̄;)と気づいてブンブンと頭を振った。そういうことを聞きたいんじゃない!と眉間に皺をよせて目で訴える。
 危ない、危うく流されるところだった。
「まぁまぁ。で、昨日久々に帰省しようかなと思ってたんだよね。長期休みとったし。ちーを驚かそうかなと思ってたんだけど、なんかお見合い話されたから正直ショックではあったよね」
「ごめん」
「電話を切った後、俺はその日に急いでちーの母親に電話して、娘さんとお見合いがしたいんです!とお願いしてから履歴書もろもろ送ったんだ。お見合い相手まだ決まってないと言ってたから、少しは安心したけど」
「ん?」
「そして、今日朝一に到着して、ちーに会うために今こうして居るという経緯です」
「あ、ちょっとまって?じゃあ、昨日の電話は何だったの?」
「俺は、昨日振られたんです」
「うん?」
「そして、今日は新たにゆちさんに告白兼プロポーズしに来ました。結婚を前提に結婚してください!」彼は両手を膝の上に乗せて握りこぶしをギュッと握りしめ、真剣な眼差しで私を見つめてくる。
「なんでそうなるの💧 普通は結婚を前提にお付き合いじゃないの?」
「俺は本気です。例え顔を覚えられてなくても、声を聞いて俺だとわかってくれるだけでも嬉しい」
彼はニッと広角を上げて笑う。笑った口許からは尖った犬歯がちらりと覗かせていた。
「あ…」
笑顔を見て、10年前に彼が引っ越す前、まだ気軽に会えていた頃の記憶を思い出す。

『ごめん、遅れたー!』
待ち合わせから…10分遅刻した私は彼のもとに走って駆け寄る。
『大丈夫、そんな待ってないよ。ほら、ちー、行こう』
彼はニッと笑って許してくれる。笑ったときに口の端から犬歯がちらりと覗くあの笑い方 ─────

───── 私、知ってる。
「あ…、みーちゃん」
「はい、みーちゃんです」
「私、覚えてる。みーちゃんの顔」
「思い出したのかな?」
「はは、気軽に会ってた時の君と今の君は全然変わってないな」髪型も顔も笑い方も。
「ちー は変わったね」
「まぁね。今日は目一杯おしゃれしてきたからね」
「うん。すごく綺麗だ。可愛いな」
彼は目を細めてふっ、と笑う。
「ん゛っ……ふふ、ありがとう、ございます」
思わず拳を握って作った手を口許に当てて、顔をそらした。私今顔が赤いし変な顔してる絶対。不覚にもときめいてしまった。
「このお見合い、受けてくれますか?」
「…………ん」
「?」
「………はい」
 恥ずかしくて返事なんてできるか!
私の返事は小さかったが、彼は「よかった」と嬉しそうにニッと笑った。

お見合いしてから一ヶ月。
私は今、婚約者として東京で彼と一緒に同棲をしている。
近々結婚するにあたり、一度実家の方に顔を出すための準備中だ。
「ごめんくださーい」
「え!?あ、はーい!」
バタバタと知らない人の声がした玄関へ急いで駆けつけた。
「すみません、こいつべろんべろんに酔っちゃって…。歩けないみたいだったんで、連れて帰ってきました」
「あわわ💦わざわざすみません💦みーちゃ、じゃなかった、みちるさん!起きて、家だよ」
初めまして友人の泉です、とお互いに自己紹介をした。
「もしかしてあなたが噂のちーさんですか?」
「噂のちーさん?」
「あ、すみません。こいつがですね、よく俺に"俺には将来絶対幸せにしたい奴がいるんだ"、って言ってたんです。最近は一緒に住んでると言って嬉しそうだったので、もしかしてと思いまして」
「そうだったんですね(照)」
「こいつじゃねぇ!みーちゃんだ!みーちゃん!」
「はいはい、わかってるって。こら!やめなさいって!」
みーちゃんは運んでくれた泉さんに抱きついて、頬にちゅうをする。
「ほら、みーちゃん、ちーさんが目の前にいるよ。それに、キスは恋人からもらうので間に合ってるから」
「そうか、そりゃあそうだ。ラブラブだもんなぁ」
「可愛い人だからね」
「ちがいない(笑)」
「俺はもう帰るから、また明日会社で」
「おー、ありがとう」
「では」
彼はうまく受け流して私にお辞儀をして帰っていった。
「ただいま、ちー」
「おかえりなさい、みーちゃん」
「ん」
「っん、あっ……」
帰って早々襲われる。
……なんてことはなく、たくさんキスして眠った彼をおぶって(ほぼ足は引きずってた)ベッドまで運ぶ。
「あ゛ー!疲れたっ!」
 重たいな!おっさん声もでるって!
引きずっている間、首の後ろを何度か吸われた。たぶんキスマついてるんじゃないかなと思うけど、確認ができづらい。
「こら!起きろこのキス魔!」
スパーンと叩くが起きてこない。熟睡。
 だめだこりゃ…。
ふぅ…とため息をついてから、私も寝る支度を始めて、眠った。

朝。
「え!?お、俺は、俺はなんてことを……!」
「ん……何?」
「な、ん…やばい!何にも覚えてない!」
私の後ろから動揺する彼。
「んー……どうしたの?」
「どうしたもこうしても…だめだ、やり直すしかない」
「え、何を」
「まだ6時ちょっと過ぎ。いける!」
「だから何…あ、ちょっと、やっ、んぁ……も、ホントにどうしたの?!」
急に私の上にのし掛かり、キスの雨を降らせてくる。
「飲み過ぎて、ちーを抱いたこと忘れるなんて、男の恥だ。だから、やり直すしかない」
「いや昨日のみーちゃんは私に何にもしてないよ!だからやり直しはしな」
「ちー、愛してる」
真剣な眼差しで見つめられ、言葉が途切れる。その代わりにただ一言だけの言葉が出る。
「……私も、愛してる」
朝から彼にたくさんの愛を注がれた。

"俺には将来絶対幸せにしたい奴がいるんだ"
彼の言葉に嬉しくて心臓がきゅっとなった。
あぁ、今すごく幸せだ。
でもね、私も君を幸せにしたいの。
だから、これから覚悟していてね。
二人で一緒に幸せになろうね。
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