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夜中の訪問者
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あのメイドに会うために、クロードはまた部屋を抜け出して彼女を探す。
「あのメイドは何者だろう」
「誰かお探しですか?」
休憩時間、執務室で昨日の筆談を眺めながら呟く。
その呟きを執務室のソファーに座って書類に目を通している騎士団長が拾った。
「他にも困ったら騎士団長のユース卿を頼ってね」とグウェンにも言われていたから、聞いてみるか。
「少し気になる事がありまして。ここでは夜間に働くメイドが配属されているのですか?」
騎士団長ことユース卿は「夜間勤務のメイドですか?」と言って不思議そうな顔をした後、「いえ。ここでは夜間勤務は無意味となるので、配属されるのは数人の騎士のみとなります」
「騎士のみ…」
あれはどう見てもメイドだった。
一人だけ起きていた女人。
間者かと思ったが、話を聞くに王様のお願いだと言っていた。
王族公認。
だが、王族以外は周りに知らされていないようだ。
騎士団長も知らない夜間勤務のメイド。
「………面白い」
俺はニヤリと笑って、彼女にまた会える夜を楽しみに仕事を再開した。
俺の顔を見て、また何か企んでるよ…とため息をついたユース卿は、手に持っていた書類に再び目を通し始めた。
夕方。
いつものように夕食(毎日のご飯を忘れ過ぎて、見かねたユース卿に毎度声をかけられ連行される)を終えた俺は、台所を覗きに行った。
まだメイドや料理人が忙しなく動いている。
(あのメイドはいない、か)
少しだけ見て台所を後にした。
徐々に日が落ちて空も暗くなってきた頃、城内も徐々に静かになってきた。
そして、午後21時。
完全に城内は静まり返る。
またどこからか子守唄が聞こえ始めた。
子守唄が聞こえてから10分後に紙とペンを持って部屋を出てた。
「~♪」
いた。
昨日と同じように台所。
ではなく、台所に続く廊下にいた。月明かりが照らす廊下に佇む彼女は、どこか儚く見える。
少し窓を開けて何やら外をじっと見ている。
「~♬」
「!?」
(歌が変わった!?)
子守唄から急に激しい歌に変わった。
曲が変わるのと同時に窓から慌ただしく黒衣服を着た人が窓から入ってきた。酷く苦しんでいる状態だ。
「やめろぉぉ…!ぐあぁぁぁっ!」
(暗殺者!)
その暗殺者を捕まえようと駆け寄るが、途中ピタリと俺は足を止めた。
彼女は歌いながら愉しそうにくるくると少し踊ってから止まり、右手を左胸に当て、左手でスカートを軽く掴みあげ、片足を少し下げて浅くお辞儀をした。
その苦しんでいる人に向かって。
「~♪」
その後はまたいつもの子守唄に戻った。
苦しんでいた暗殺者は、はぁはぁと浅い息をしながら「嫌だ…助けて……」と寝言らしき言葉を言って、眠っていた。
「何故こいつは苦しんでいる」
彼女はその問いに、右手で人差し指と中指の2つを立てて口の端に持っていき、右にくるんと円を描くように前に出した。
手話で"歌"を表す。
「歌、か」
メイドはこくんと頷く。
暗殺者を縛った後、俺は地下室にそのまま連れていった。
牢にいれる前、彼女は暗殺者の頭を優しく撫でた。
すると、あんなに苦しんでいたのに、頭を撫でられた暗殺者は安らかな寝息を立てて眠り始めたのだ。
これでよし!と言いたげな顔をして、彼女は暗殺者を牢に入れる様子を眺めた。
鍵を閉めた後も歌いながら元の廊下に戻るまで、彼女の歌は部屋に反響して響き渡っていた。
" また眠れないのですか? "
俺たちは移動してまた台所に来ていた。
部屋を照らした2つのライトが、俺たちの影を上に長く伸びた形に映していく。
彼女はお湯を沸かして白湯を作り始めた。
お湯が沸くまでの間、俺たちの筆談での会話が始まった。
" まぁな "
カリカリと軽快に紙の上にペンを走らせる。
" 今日は何をお飲みになられますか? "
(白湯じゃないのか)
なんとリクエストを聞いてきた。
今回も白湯を予想していたから、リクエストの飲み物はすぐには浮かばない。
" なんでも "
カリカリと書いていると、時計の長針と短針が文字盤の12を指し、0時を知らせる鐘が鳴りだした。
" ここの時計、鳴るのか "
" はい、何故か夜中だけ鳴ります "
" 何で夜中だけ? "
" わかりません "
彼女は少し考えた後、再びペンを走らせる。
" 飲み物、ココアに致しましょう "
俺はこくりと頷く。なんでもよかったからだ。
そして話をそらされた気がするのは気のせいか?
" 今日は天気が良くてよかったですね "
" あぁ、明日も晴れるらしいぞ "
とりあえず話にのる。
俺はまだ寝ていない。だから例え時計が日にちをまたいでも、俺にとってはまだ日付は動いていないのと同じ。
彼女も同じ感覚なのか、"今日"と表現をしていた。
" そうですか、では洗濯物がよく乾きますね "
" そうだな "
洗濯物がよく乾く。メイドらしい返答だ。
シュンシュンと音を立ててお湯が沸いて、
「~♪」
コトっとココアの入ったコップが俺の前に置かれた。
" 夜間の勤務は存在しないと聞いた "
" 皆には知らされていないだけで、存在はしますよ "
" 夜間の勤務は貴女だけですか? "
" はい "
カリカリと部屋にはペンを走らせる音だけが響く。
(不思議な感じだ…)
昔と比べて、夜は皆寝ているからよく静かに過ごすことが多くなった。
彼女と話していると昔を思い出す。
だが、不思議と嫌ではない。むしろ楽しんでいる自分がいる。
" ココアは自室でお飲みください "
ココアを飲もうとした俺に、彼女は手の平をコップの上に置いて蓋をするように飲む行為を止めてきた。
紙を見ると、いつの間にか書かれていた字。
(?)
" 何故? "
" その方が落ち着きますので "
" ここでは飲んではいけないのですか? "
" はい "
にこっと笑うメイド。明らかな作り笑い。
そしてまたカリカリとペンを走らせる。
" もう夜も明けます。自室にお戻りくださいませ "
またこの言葉。
(これは帰れってことだな。)
仕方ないなと俺は用意されたお盆にコップをのせて自室に戻ることにした。
ぶつぶつ言いながら自室に戻る。
「あのイヤリングに収納されている魔法、あれは悪意を察知する魔法に似ているぞ…」
彼女の方を見つつ、イヤリングも観察した。
暗殺者が来たとき、イヤリングが僅かに光ったのが見えたのだ。
あれは魔法が発動した光だ。
本を開いて彼女のイヤリングに収納されている魔法を調べ始める。似ているが、どこか違う。
「もっと別なもの……?」
ココアを飲んでページを捲る。
集中しているつもりだったが、またドアを叩く音に集中が切れたように気がつく。
「また眠っていた……」
体を起こす俺はまたも眠っていたのかと驚いた。
俺の隣には開きっぱなしの本が無造作に置いてあり、ページはよれてシワになっていた。
「………」(もしかして一服盛られているのか?だが、俺には薬は効かないはずなのに、何故…?)
うーん…と考えながら、よれてシワになったページを丁寧に手で伸ばし、本を閉じる。
コンコンと再びノックする音。
「おはようございます。起きていらっしゃいますか」
ユース卿がいつものように起こしにきたようだった。
「…………おはよう、ございます。起きてます」
ベッドから降りた俺は、いつものように支度を始める。
お盆を見てふと気づく。コップの下に昨日の筆談した紙が挟まっていた。
" 熱いので、ゆっくりお飲みください "
紙の一番端にやはり綺麗な字で、こちらを労う言葉が書かれていた。
「昨日は雑談しかしてないな。今日は彼女のことを知れるといいのだが」
ふっと小さく笑ってしまうくらいには今は夜が待ち遠しく、楽しい。
「副騎士団長」
コンコンとノックして催促するユース卿。
「今行きます」
昨日の筆談した紙を胸ポケットに入れて、催促される言葉に答えながら自室のドアを開けて部屋を出た。
廊下を歩きながら、考える。
今度は何の話をしようか。と。
登場人物 補足
🌿騎士団長
本名 : ダン = ユース子爵
現騎士団長。 兼 代理の副騎士団長(クロード)の世話係、になりつつある。
リッチブラウン色の短髪、後ろは少し刈りあげた爽やかなな感じの青年のような容姿。外見とは違い、齢は35歳。
入隊してから今まで容姿が変わっていないため、年を取らないのでは?と密かに囁かれている噂があるとか。
クロードのいろいろな事への無頓着さが過ぎて、見るに見かねて世話を焼き始める。しかもわりと初日から。
クロードのサポートもしている。
そのせいか女子力が上がりつつある。ことに本人気づいてない。周りは気づいているけども。
既婚者。愛妻家で、どんなに忙しくても必ず家に帰る。
現副騎士団長にも振り回されていたらしい。
「あのメイドは何者だろう」
「誰かお探しですか?」
休憩時間、執務室で昨日の筆談を眺めながら呟く。
その呟きを執務室のソファーに座って書類に目を通している騎士団長が拾った。
「他にも困ったら騎士団長のユース卿を頼ってね」とグウェンにも言われていたから、聞いてみるか。
「少し気になる事がありまして。ここでは夜間に働くメイドが配属されているのですか?」
騎士団長ことユース卿は「夜間勤務のメイドですか?」と言って不思議そうな顔をした後、「いえ。ここでは夜間勤務は無意味となるので、配属されるのは数人の騎士のみとなります」
「騎士のみ…」
あれはどう見てもメイドだった。
一人だけ起きていた女人。
間者かと思ったが、話を聞くに王様のお願いだと言っていた。
王族公認。
だが、王族以外は周りに知らされていないようだ。
騎士団長も知らない夜間勤務のメイド。
「………面白い」
俺はニヤリと笑って、彼女にまた会える夜を楽しみに仕事を再開した。
俺の顔を見て、また何か企んでるよ…とため息をついたユース卿は、手に持っていた書類に再び目を通し始めた。
夕方。
いつものように夕食(毎日のご飯を忘れ過ぎて、見かねたユース卿に毎度声をかけられ連行される)を終えた俺は、台所を覗きに行った。
まだメイドや料理人が忙しなく動いている。
(あのメイドはいない、か)
少しだけ見て台所を後にした。
徐々に日が落ちて空も暗くなってきた頃、城内も徐々に静かになってきた。
そして、午後21時。
完全に城内は静まり返る。
またどこからか子守唄が聞こえ始めた。
子守唄が聞こえてから10分後に紙とペンを持って部屋を出てた。
「~♪」
いた。
昨日と同じように台所。
ではなく、台所に続く廊下にいた。月明かりが照らす廊下に佇む彼女は、どこか儚く見える。
少し窓を開けて何やら外をじっと見ている。
「~♬」
「!?」
(歌が変わった!?)
子守唄から急に激しい歌に変わった。
曲が変わるのと同時に窓から慌ただしく黒衣服を着た人が窓から入ってきた。酷く苦しんでいる状態だ。
「やめろぉぉ…!ぐあぁぁぁっ!」
(暗殺者!)
その暗殺者を捕まえようと駆け寄るが、途中ピタリと俺は足を止めた。
彼女は歌いながら愉しそうにくるくると少し踊ってから止まり、右手を左胸に当て、左手でスカートを軽く掴みあげ、片足を少し下げて浅くお辞儀をした。
その苦しんでいる人に向かって。
「~♪」
その後はまたいつもの子守唄に戻った。
苦しんでいた暗殺者は、はぁはぁと浅い息をしながら「嫌だ…助けて……」と寝言らしき言葉を言って、眠っていた。
「何故こいつは苦しんでいる」
彼女はその問いに、右手で人差し指と中指の2つを立てて口の端に持っていき、右にくるんと円を描くように前に出した。
手話で"歌"を表す。
「歌、か」
メイドはこくんと頷く。
暗殺者を縛った後、俺は地下室にそのまま連れていった。
牢にいれる前、彼女は暗殺者の頭を優しく撫でた。
すると、あんなに苦しんでいたのに、頭を撫でられた暗殺者は安らかな寝息を立てて眠り始めたのだ。
これでよし!と言いたげな顔をして、彼女は暗殺者を牢に入れる様子を眺めた。
鍵を閉めた後も歌いながら元の廊下に戻るまで、彼女の歌は部屋に反響して響き渡っていた。
" また眠れないのですか? "
俺たちは移動してまた台所に来ていた。
部屋を照らした2つのライトが、俺たちの影を上に長く伸びた形に映していく。
彼女はお湯を沸かして白湯を作り始めた。
お湯が沸くまでの間、俺たちの筆談での会話が始まった。
" まぁな "
カリカリと軽快に紙の上にペンを走らせる。
" 今日は何をお飲みになられますか? "
(白湯じゃないのか)
なんとリクエストを聞いてきた。
今回も白湯を予想していたから、リクエストの飲み物はすぐには浮かばない。
" なんでも "
カリカリと書いていると、時計の長針と短針が文字盤の12を指し、0時を知らせる鐘が鳴りだした。
" ここの時計、鳴るのか "
" はい、何故か夜中だけ鳴ります "
" 何で夜中だけ? "
" わかりません "
彼女は少し考えた後、再びペンを走らせる。
" 飲み物、ココアに致しましょう "
俺はこくりと頷く。なんでもよかったからだ。
そして話をそらされた気がするのは気のせいか?
" 今日は天気が良くてよかったですね "
" あぁ、明日も晴れるらしいぞ "
とりあえず話にのる。
俺はまだ寝ていない。だから例え時計が日にちをまたいでも、俺にとってはまだ日付は動いていないのと同じ。
彼女も同じ感覚なのか、"今日"と表現をしていた。
" そうですか、では洗濯物がよく乾きますね "
" そうだな "
洗濯物がよく乾く。メイドらしい返答だ。
シュンシュンと音を立ててお湯が沸いて、
「~♪」
コトっとココアの入ったコップが俺の前に置かれた。
" 夜間の勤務は存在しないと聞いた "
" 皆には知らされていないだけで、存在はしますよ "
" 夜間の勤務は貴女だけですか? "
" はい "
カリカリと部屋にはペンを走らせる音だけが響く。
(不思議な感じだ…)
昔と比べて、夜は皆寝ているからよく静かに過ごすことが多くなった。
彼女と話していると昔を思い出す。
だが、不思議と嫌ではない。むしろ楽しんでいる自分がいる。
" ココアは自室でお飲みください "
ココアを飲もうとした俺に、彼女は手の平をコップの上に置いて蓋をするように飲む行為を止めてきた。
紙を見ると、いつの間にか書かれていた字。
(?)
" 何故? "
" その方が落ち着きますので "
" ここでは飲んではいけないのですか? "
" はい "
にこっと笑うメイド。明らかな作り笑い。
そしてまたカリカリとペンを走らせる。
" もう夜も明けます。自室にお戻りくださいませ "
またこの言葉。
(これは帰れってことだな。)
仕方ないなと俺は用意されたお盆にコップをのせて自室に戻ることにした。
ぶつぶつ言いながら自室に戻る。
「あのイヤリングに収納されている魔法、あれは悪意を察知する魔法に似ているぞ…」
彼女の方を見つつ、イヤリングも観察した。
暗殺者が来たとき、イヤリングが僅かに光ったのが見えたのだ。
あれは魔法が発動した光だ。
本を開いて彼女のイヤリングに収納されている魔法を調べ始める。似ているが、どこか違う。
「もっと別なもの……?」
ココアを飲んでページを捲る。
集中しているつもりだったが、またドアを叩く音に集中が切れたように気がつく。
「また眠っていた……」
体を起こす俺はまたも眠っていたのかと驚いた。
俺の隣には開きっぱなしの本が無造作に置いてあり、ページはよれてシワになっていた。
「………」(もしかして一服盛られているのか?だが、俺には薬は効かないはずなのに、何故…?)
うーん…と考えながら、よれてシワになったページを丁寧に手で伸ばし、本を閉じる。
コンコンと再びノックする音。
「おはようございます。起きていらっしゃいますか」
ユース卿がいつものように起こしにきたようだった。
「…………おはよう、ございます。起きてます」
ベッドから降りた俺は、いつものように支度を始める。
お盆を見てふと気づく。コップの下に昨日の筆談した紙が挟まっていた。
" 熱いので、ゆっくりお飲みください "
紙の一番端にやはり綺麗な字で、こちらを労う言葉が書かれていた。
「昨日は雑談しかしてないな。今日は彼女のことを知れるといいのだが」
ふっと小さく笑ってしまうくらいには今は夜が待ち遠しく、楽しい。
「副騎士団長」
コンコンとノックして催促するユース卿。
「今行きます」
昨日の筆談した紙を胸ポケットに入れて、催促される言葉に答えながら自室のドアを開けて部屋を出た。
廊下を歩きながら、考える。
今度は何の話をしようか。と。
登場人物 補足
🌿騎士団長
本名 : ダン = ユース子爵
現騎士団長。 兼 代理の副騎士団長(クロード)の世話係、になりつつある。
リッチブラウン色の短髪、後ろは少し刈りあげた爽やかなな感じの青年のような容姿。外見とは違い、齢は35歳。
入隊してから今まで容姿が変わっていないため、年を取らないのでは?と密かに囁かれている噂があるとか。
クロードのいろいろな事への無頓着さが過ぎて、見るに見かねて世話を焼き始める。しかもわりと初日から。
クロードのサポートもしている。
そのせいか女子力が上がりつつある。ことに本人気づいてない。周りは気づいているけども。
既婚者。愛妻家で、どんなに忙しくても必ず家に帰る。
現副騎士団長にも振り回されていたらしい。
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