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護衛 (1)
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(つ、つかれた……)
今日の業務は王子様達の護衛。
お忍びで城下に行きたい!という我が儘に急遽編成が決まった5人の護衛に俺も組み込まれた。
ちなみにユース卿は今日お休みで、家族サービスに勤しんでいるはずだ。
12歳となる第一王子様がまだ幼い第二王子様と一緒に王妃様の誕生日プレゼントを手作りしたいという提案から始まった。
「ご要望の品を申していただければ、私どもでご用意致します」とメイドや執事たちが、どうぞなんなりと と言っていたが、
「いや、自分達で全部用意したい」と我が儘もといご提案され、「いざ!城下町へ!」ということになった。
(城下町は広いから、目を離さないように気を付けねば)
少し離れたところで護衛をすることになった。
王子様二人には別に護衛ができる二人の執事が付いている。
大規模な誕生日パーティーとは別に王様たちだけで開く家族だけの誕生日パーティーを開く際、王妃様の好きなオレンジピールを作るらしい。
今回はその材料となるオレンジとラッピングをするリボンを選びに行く。
後の細かい買い物は、料理人達がお任せを!とのこと。
「オレンジは10個ほど必要ですので、お二人で5個ずつお願いいたします」
執事の一人がメモの紙を見ながら王子様二人にお願いをしていた。
「わかりました」
「あい」
第一王子様が頷きながら返事をし、第二王子様は元気よく手を上げて返事をした。
「はぐれないようにね」
二人とも手を繋いで歩き始めた。
周りを見ると俺以外皆ほっこりしていた。
(((( か、かわいい [護衛一同] ))))
(お前ら仕事しろ!)
俺は手話と口パクで周りに指示をする。
すみません💦と小さく手を上げて各々護衛の位置につく。
果物屋に寄ると早速オレンジを選び出した王子たち。
「甘いオレンジ下さい」
「あ~まおんじくしゃい」
「はいよ、オレンジはこの棚だよ。採れたてで新鮮、甘味たっぷり!味は保証するよ!」
果物屋の店主は、二人を見てニコニコと話す。
ここの店主、実は我が騎士団の団員。
彼の実家が果物屋らしいので、お願いすると快く承諾してくれた。
変装もしているので、団員とは気付かない二人。
「よし、ここでオレンジ買うことにする」
「しゅる~」
初めてのお買い物みたいになっているが、お金を払うのは執事だ。
だが、今回第一王子様が自分で払いたいと仰っていたため、お勘定も王子様に委ねている。
まずはオレンジ選び。
「どうやって見極めるのだ?色とか??」
「皮の鮮やかな色とハリ、重み、そしてヘタの状態をチェックするのがポイントだよ。皮の色が濃いオレンジ色で、ハリとツヤがあり、持った時にずっしりと重みを感じるものが美味しいし甘い確率が高いんだよ」
店主はオレンジを持って、これを参考にするといいよと執事に渡して説明をしてくれた。
「なるほど」
「ほにょ」
顎に手を当てて第一王子様は今聞いた情報を復唱して頭に入れている。
第二王子様も第一王子の真似をして顎に手の平を当ててむぅーと考える仕草をしている。
その光景が周りを和ませていた。
俺以外の4人の護衛騎士全員顔を両手で覆って「死ぬ…」とかほざいてんだけど。
(何かあったのか?)
近くにいた一人の護衛に手話と口パクで聞いてみる。
(副騎士団長!これは尊死です!ヤバイです)
かわいくないですか!?かわいいですよね!と二人の王子様をビシッと指差す。
(とう…?なんて??)
聞いたことの無い言葉にもう一度聞き返す。
っつか死角で見えないからって人を指差すんじゃない。
(尊死ですよ!)
何を言ってるかわからないが、はぁーかわいいっ!とよだれを拭きながら口パクで言うおまえの方がやばいのはわかる。あいつ変態だったのか。
護衛つける奴間違ったか…?💧と少し後悔していると、オレンジ選びがいつの間にか終わり、支払いも済ませていた。
(…………俺、護衛にきたんだよな)
何しに来たのか目的を忘れるくらいには呑気な護衛だ。
気を引き締めて護衛しろと指示をする。
了解と返事はするが、護衛対象が全員骨抜きになっている始末。いやだめだろ…。
(先が思いやられる……)
俺は少し痛む頭を押さえてため息をついた。
移動して今度は雑貨屋に着いた。
店の中には入れないため、ここからは外で警戒しつつ待機となる。
この店も城内のメイドの実家が雑貨屋をしているとの事で、お願いすると、本人は快く承諾してくれた。
ありがたい。
買い物となれば王子様達は店内に入る。
我々は見えない護衛として付いていっているため、王子様達の会話も全て読唇術で読まなければならなくなった。
めんどいな…。
店の中は様々な色と種類のリボンのサンプルがズラリと並んでおり、配置も考えられているのか分かりやすく並べられていた。
店員のおすすめや色の名前などこと細やかに配慮された明るいポップアップカードが棚に貼られており、目で楽しめて、一瞬で引き込まれやすい工夫が凝らされている。
「はわ… リボンって色んな種類があるのだな。知らなかった」
「ひゃわ~」
二人の王子様の驚きの声に、悶える濁った声が俺の周りと開け放たれている窓からも聞こえてきた。
「「「「「「 ん゛っ /// (俺以外の執事含めた護衛全員) 」」」」」」
(…………… (ー_ー;) )
「り、リボンは何色に致しますか?」
執事の一人が咳払いをひとつして、しゃがんで第一王子様と第二王子の目線にあわせて声をかける。
「お母様は白い色のレースがお好きなんだ。でも、僕としては青色をつけて欲しいんだけど…」
青色は第一王子様の瞳の色だ。
「青色ですか。青色にもいろいろ種類ありますから、選びましょうか。白いレースも買いましょう」
「ん!んーんぅ!!うー!」
ぼくも!ぼくも!と執事の腕の服を引っ張って第二王子様が強く主張してくる。
「では、二人分の(瞳の)色のリボンを選びましょうか」
「予算は足りるだろうか…」
第一王子様は不安そうに財布の中を確認している。
「大丈夫ですよ。充分足りますよ」
「そうか、なら、その3種類買おう。ほら、選ぼう」
「ぼー!」
きゃっきゃっとリボンのサンプルが並んでいる棚に向かって歩き出す二人と執事。
(はわわわわわ……… かわいいっ!)
グッ!と親指を立てて最っ高ぉ!と口元を押さえて何かに悶えている護衛…いや、変態が何か言っている。
静かなのにうるさい。
(あいつうるさいな💢)
今度護衛から外すか?と除外通告出そうか悩んでいたところにカランカランと扉を開けるベルが鳴った。
チラッと見るとどうやら別の客が入ってきたようだ。少し近づいて覗くと、なんとあの夜間勤務のメイドだった。
登場人物 補足
団員(護衛に選出された者)
🌿アキュール
齢24歳の独身。茶髪に癖っ毛の長髪。童顔。両親が事故で他界。孤児になってから盗みで生活をしていたが、ユース卿のお財布をスって捕まり、保護された。ユース卿に憧れて騎士の道に。
今日、こいつが変態だったことがわかった。
🌿ユキ
齢24歳独身。黒髪に短髪。前髪が少し長く、目元を隠している。アキュール曰く、細目らしい。(彼らは同室)
アキュールとは同期。同じく孤児だったのをユース卿に拾われて、騎士の道に。騎士になった理由はわからないが、アキュールのことを見てることが多い。
寡黙で必要最低限のことしか話さない。
🌿リック = ハーブラビット
ハーブラビット侯爵家の次男。齢26歳既婚者。
無表情のため誤解を受けやすく寡黙なため、子供や女性、同性にも怖がられてる。落ち込むけどやっぱり顔に出ない。奥さんにはかなり弱い。
実家は商家で、ハーブを主に取り扱っている。
🌿リオン = オーロット
オーロット男爵家の三男。齢25歳独身。恋人あり。
もともと騎士に憧れていたため、選択肢は1択だったという。周りをよく見ている、気遣いができる男。
俺に恋愛相談してきた変わった奴だ。
執事二人
🌿ジーンとコール
双子。ジーン(長男)、コール(次男)。32歳の独身。
群青色の髪に長髪。髪にはリボンをよく付けている。いつもニコニコしていて考えが読めない隙の無いやつ。
顔も同じで動きも同じため、わからなくなる。
王子たちにどちらがジーンで、コールでしょうゲームをやってたりする。どちらも寂しがりやで、休みは一緒にとるのが基本。
王子様たち
🌿リード = ニスコール( = キーキル(隠し名))
王族。12歳の長男、第一王子。
最近勉強と実技が忙しくて、困って静かに泣いてしまった。(弟に構えなくなったのと、父母に会えなくて)
真面目で家族思い。
俺を見て、「あの、暗殺者ですか?」と聞いてきた太い性格の持ち主。
🌿アルル = ニスコール( = キティ(隠し名))
王族。齢4歳の次男、第二王子。
リード兄の真似をするのが今のブームらしい。舌足らずのため周りを骨抜きにしている。
「あーちょ?」(多分「遊んで?」の意だと思われる)と言って俺の足にしがみついて離れず、そのまま歩く羽目になった。図太い神経の持ち主。だと思われる。
🌿夜間に現れるメイド
昼間も出歩いてるの初めて見た。
白のワンピースにブレスレット、つばの短い麦わら帽子というシンプルな装い。かわいいと思う。
今日の業務は王子様達の護衛。
お忍びで城下に行きたい!という我が儘に急遽編成が決まった5人の護衛に俺も組み込まれた。
ちなみにユース卿は今日お休みで、家族サービスに勤しんでいるはずだ。
12歳となる第一王子様がまだ幼い第二王子様と一緒に王妃様の誕生日プレゼントを手作りしたいという提案から始まった。
「ご要望の品を申していただければ、私どもでご用意致します」とメイドや執事たちが、どうぞなんなりと と言っていたが、
「いや、自分達で全部用意したい」と我が儘もといご提案され、「いざ!城下町へ!」ということになった。
(城下町は広いから、目を離さないように気を付けねば)
少し離れたところで護衛をすることになった。
王子様二人には別に護衛ができる二人の執事が付いている。
大規模な誕生日パーティーとは別に王様たちだけで開く家族だけの誕生日パーティーを開く際、王妃様の好きなオレンジピールを作るらしい。
今回はその材料となるオレンジとラッピングをするリボンを選びに行く。
後の細かい買い物は、料理人達がお任せを!とのこと。
「オレンジは10個ほど必要ですので、お二人で5個ずつお願いいたします」
執事の一人がメモの紙を見ながら王子様二人にお願いをしていた。
「わかりました」
「あい」
第一王子様が頷きながら返事をし、第二王子様は元気よく手を上げて返事をした。
「はぐれないようにね」
二人とも手を繋いで歩き始めた。
周りを見ると俺以外皆ほっこりしていた。
(((( か、かわいい [護衛一同] ))))
(お前ら仕事しろ!)
俺は手話と口パクで周りに指示をする。
すみません💦と小さく手を上げて各々護衛の位置につく。
果物屋に寄ると早速オレンジを選び出した王子たち。
「甘いオレンジ下さい」
「あ~まおんじくしゃい」
「はいよ、オレンジはこの棚だよ。採れたてで新鮮、甘味たっぷり!味は保証するよ!」
果物屋の店主は、二人を見てニコニコと話す。
ここの店主、実は我が騎士団の団員。
彼の実家が果物屋らしいので、お願いすると快く承諾してくれた。
変装もしているので、団員とは気付かない二人。
「よし、ここでオレンジ買うことにする」
「しゅる~」
初めてのお買い物みたいになっているが、お金を払うのは執事だ。
だが、今回第一王子様が自分で払いたいと仰っていたため、お勘定も王子様に委ねている。
まずはオレンジ選び。
「どうやって見極めるのだ?色とか??」
「皮の鮮やかな色とハリ、重み、そしてヘタの状態をチェックするのがポイントだよ。皮の色が濃いオレンジ色で、ハリとツヤがあり、持った時にずっしりと重みを感じるものが美味しいし甘い確率が高いんだよ」
店主はオレンジを持って、これを参考にするといいよと執事に渡して説明をしてくれた。
「なるほど」
「ほにょ」
顎に手を当てて第一王子様は今聞いた情報を復唱して頭に入れている。
第二王子様も第一王子の真似をして顎に手の平を当ててむぅーと考える仕草をしている。
その光景が周りを和ませていた。
俺以外の4人の護衛騎士全員顔を両手で覆って「死ぬ…」とかほざいてんだけど。
(何かあったのか?)
近くにいた一人の護衛に手話と口パクで聞いてみる。
(副騎士団長!これは尊死です!ヤバイです)
かわいくないですか!?かわいいですよね!と二人の王子様をビシッと指差す。
(とう…?なんて??)
聞いたことの無い言葉にもう一度聞き返す。
っつか死角で見えないからって人を指差すんじゃない。
(尊死ですよ!)
何を言ってるかわからないが、はぁーかわいいっ!とよだれを拭きながら口パクで言うおまえの方がやばいのはわかる。あいつ変態だったのか。
護衛つける奴間違ったか…?💧と少し後悔していると、オレンジ選びがいつの間にか終わり、支払いも済ませていた。
(…………俺、護衛にきたんだよな)
何しに来たのか目的を忘れるくらいには呑気な護衛だ。
気を引き締めて護衛しろと指示をする。
了解と返事はするが、護衛対象が全員骨抜きになっている始末。いやだめだろ…。
(先が思いやられる……)
俺は少し痛む頭を押さえてため息をついた。
移動して今度は雑貨屋に着いた。
店の中には入れないため、ここからは外で警戒しつつ待機となる。
この店も城内のメイドの実家が雑貨屋をしているとの事で、お願いすると、本人は快く承諾してくれた。
ありがたい。
買い物となれば王子様達は店内に入る。
我々は見えない護衛として付いていっているため、王子様達の会話も全て読唇術で読まなければならなくなった。
めんどいな…。
店の中は様々な色と種類のリボンのサンプルがズラリと並んでおり、配置も考えられているのか分かりやすく並べられていた。
店員のおすすめや色の名前などこと細やかに配慮された明るいポップアップカードが棚に貼られており、目で楽しめて、一瞬で引き込まれやすい工夫が凝らされている。
「はわ… リボンって色んな種類があるのだな。知らなかった」
「ひゃわ~」
二人の王子様の驚きの声に、悶える濁った声が俺の周りと開け放たれている窓からも聞こえてきた。
「「「「「「 ん゛っ /// (俺以外の執事含めた護衛全員) 」」」」」」
(…………… (ー_ー;) )
「り、リボンは何色に致しますか?」
執事の一人が咳払いをひとつして、しゃがんで第一王子様と第二王子の目線にあわせて声をかける。
「お母様は白い色のレースがお好きなんだ。でも、僕としては青色をつけて欲しいんだけど…」
青色は第一王子様の瞳の色だ。
「青色ですか。青色にもいろいろ種類ありますから、選びましょうか。白いレースも買いましょう」
「ん!んーんぅ!!うー!」
ぼくも!ぼくも!と執事の腕の服を引っ張って第二王子様が強く主張してくる。
「では、二人分の(瞳の)色のリボンを選びましょうか」
「予算は足りるだろうか…」
第一王子様は不安そうに財布の中を確認している。
「大丈夫ですよ。充分足りますよ」
「そうか、なら、その3種類買おう。ほら、選ぼう」
「ぼー!」
きゃっきゃっとリボンのサンプルが並んでいる棚に向かって歩き出す二人と執事。
(はわわわわわ……… かわいいっ!)
グッ!と親指を立てて最っ高ぉ!と口元を押さえて何かに悶えている護衛…いや、変態が何か言っている。
静かなのにうるさい。
(あいつうるさいな💢)
今度護衛から外すか?と除外通告出そうか悩んでいたところにカランカランと扉を開けるベルが鳴った。
チラッと見るとどうやら別の客が入ってきたようだ。少し近づいて覗くと、なんとあの夜間勤務のメイドだった。
登場人物 補足
団員(護衛に選出された者)
🌿アキュール
齢24歳の独身。茶髪に癖っ毛の長髪。童顔。両親が事故で他界。孤児になってから盗みで生活をしていたが、ユース卿のお財布をスって捕まり、保護された。ユース卿に憧れて騎士の道に。
今日、こいつが変態だったことがわかった。
🌿ユキ
齢24歳独身。黒髪に短髪。前髪が少し長く、目元を隠している。アキュール曰く、細目らしい。(彼らは同室)
アキュールとは同期。同じく孤児だったのをユース卿に拾われて、騎士の道に。騎士になった理由はわからないが、アキュールのことを見てることが多い。
寡黙で必要最低限のことしか話さない。
🌿リック = ハーブラビット
ハーブラビット侯爵家の次男。齢26歳既婚者。
無表情のため誤解を受けやすく寡黙なため、子供や女性、同性にも怖がられてる。落ち込むけどやっぱり顔に出ない。奥さんにはかなり弱い。
実家は商家で、ハーブを主に取り扱っている。
🌿リオン = オーロット
オーロット男爵家の三男。齢25歳独身。恋人あり。
もともと騎士に憧れていたため、選択肢は1択だったという。周りをよく見ている、気遣いができる男。
俺に恋愛相談してきた変わった奴だ。
執事二人
🌿ジーンとコール
双子。ジーン(長男)、コール(次男)。32歳の独身。
群青色の髪に長髪。髪にはリボンをよく付けている。いつもニコニコしていて考えが読めない隙の無いやつ。
顔も同じで動きも同じため、わからなくなる。
王子たちにどちらがジーンで、コールでしょうゲームをやってたりする。どちらも寂しがりやで、休みは一緒にとるのが基本。
王子様たち
🌿リード = ニスコール( = キーキル(隠し名))
王族。12歳の長男、第一王子。
最近勉強と実技が忙しくて、困って静かに泣いてしまった。(弟に構えなくなったのと、父母に会えなくて)
真面目で家族思い。
俺を見て、「あの、暗殺者ですか?」と聞いてきた太い性格の持ち主。
🌿アルル = ニスコール( = キティ(隠し名))
王族。齢4歳の次男、第二王子。
リード兄の真似をするのが今のブームらしい。舌足らずのため周りを骨抜きにしている。
「あーちょ?」(多分「遊んで?」の意だと思われる)と言って俺の足にしがみついて離れず、そのまま歩く羽目になった。図太い神経の持ち主。だと思われる。
🌿夜間に現れるメイド
昼間も出歩いてるの初めて見た。
白のワンピースにブレスレット、つばの短い麦わら帽子というシンプルな装い。かわいいと思う。
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