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悩みの種と懐かしい夢
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一つ悩みの種が午後に投下された。
王家から手紙が2通届いた。
内容は、
1つめは王妃様の大規模な誕生日パーティー開催のお知らせ。
2つめは王様達のみの王妃様誕生日パーティーのお知らせ。
1つめのお知らせは俺は参加できるが、問題が2つめのお知らせだ。
午後からの開催と書かれていた。
「途中退席は可能だろうか」
その日はちょうど満月…都合が悪い。
「参ったな…」
俺は気分転換に台所にいる彼女を訪れる。
いつの間にか眠った俺は、昔の懐かしい夢をみた。
初めて見た、あの温厚なお師匠様が怒った姿と発端となったその出来事を。
──────────────────────
一つ悩みの種が午後に投下された。
王家から2通の手紙が届いたのだ。
7日後とその次の日に行われるパーティーのお知らせだった。
内容は、
1つめは王妃様の大規模な誕生日パーティー開催のお知らせ。
2つめは王様達のみの王妃様誕生日パーティーのお知らせ。
「はぁ――」
重いため息が口から長く漏れでる。
1つめのお知らせは俺は参加できる。王妃様の誕生日の一日前に開催されるようだ。
問題が2つめのお知らせだ。
誕生日当日も開催されるのだが、小規模なので、王妃様の体調も考慮して午後から開催と書かれている。
「途中退席は可能だろうか」
その日はちょうど満月…都合が悪い日だ。
「参ったな…」
頭を抱えつつ、部屋を出る。
いつものように廊下に出て散歩をする。
子守唄が聞こえる廊下にはもう慣れた。
最初に向かうのは台所。
「こんばんは」
「~♪」
"こんばんは。飲み物ですか?"
"はい、そうです。今日は疲れたので、何か疲れのとれそうなものをお願いできますか?"
"・甘酒 ・豆乳 "
・ココア ・はちみつれもん
・トマトジュース ・カモミールティー
・ラベンダーティー ・特製ブレンドハーブティー
・ミルクティー
彼女はカリカリと飲み物の種類を書き始めた。
軽くメニュー表みたいなのが出来上がっている。
"迷いますね。では、甘酒でお願いします"
俺の書いた字を見た彼女は、こくりと頷いて
"かしこまりました"
と書き、小鍋に水を加え、火にかける。
水が温まるまで待つ間、彼女は俺と筆談をし始める。
「~♪」
"一昨日と昨日、子どもがここに来たんです"
"そうなんですか"
俺のことだな。
"はい。黒髪にくりくりの黒くて綺麗な目をした5~6歳?くらいの男の子なんですが、あなたにとても似ているんです。弟さんかなと思いまして"
黒髪にくりくりの黒くて綺麗な目をした5~6歳?くらいの男の子…。
なに、俺そんな見た目してんの?初めて言われた、綺麗な目って。
顔には出さないが、心の中では恥ずかしさと驚きでぐるぐるしているため、少し俯きつつ、紙に返事を書く。
"弟はいます。"
"そうなんですね、かわいらしい弟さんですね"
"そうですね"
複雑な気持ちで書く"弟"の話。
確かに俺に弟はいるが、俺は父親似、弟は母親似のため俺に似ていないというのが実の話。
弟がかわいいのは認める。
カリカリ
"遊びにきているんですか?"
カリカリ
"ええ、まぁ、だいたいはそのようですね"
"もしかして弟さんが来てたこと知らないんですか?"
カリカリカリカリカリ
"まぁ、俺がいない間に来ているみたいなので、わからないですね"
"そうなんですね"
ちょうどお湯が沸き、彼女は席を立った。
カチャ チャッチャッ カコッ チャプ
酒粕をお湯に混ぜて溶かす音が聞こえる。砂糖も加えてざらざらと混ぜる音も。
しばらく混ぜた後、出来上がった甘酒をコップに入れてお盆に乗せ、俺に渡す。
「~♪」
"どうぞ"
"ありがとうございます"
コト
"こちらもどうぞ"
彼女は、ミニトマトが3つ乗った小皿をお盆に乗せる。
"えっと、"
"おやつではありませんよ。疲労回復にいいと本で読んだことがあるので。それに甘いトマトなので、食べやすいですよ"
"ありがとうございます。いただきます"
"お疲れ様です"
ペコリと頭を下げ、俺は台所を後にした。
疲れすぎて、これ以上はおかしなことを言いかねないと判断したからだ。
廊下に響く彼女の子守唄を聞きながら、俺は自室に戻り、ミニトマト一つと甘酒を飲んで、本を読み始めた。
夢を見た。
昔の夢。
昔お師匠様に連れられて「練習」と言われて、目隠ししたまま教えてもらった魔方陣展開と無詠唱発動をやらされたことがあった。
場所は教えてもらえず、「ここに立って、今から言うから」と言って、頭を撫でられた。
「いくよ!12時の方向に炎の魔方陣」
「次!3時の方向に風切りの魔方陣と水圧120の水魔法無詠唱」
言われた通りに複数の魔法を展開していく。
目隠しをとっていいと言われて取ってみると、魔物の死体が四方八方に落ちていた。
「今日の晩御飯捕った☆」
「お師匠様…」
俺は呆れた顔で彼を見る。
俺はいつも飄々としていて、にこにこしているお師匠様しか見たことがなかった。
ある日、俺とお師匠様が何故か王様に謁見することとなった。
今の王さまでなく、前王様にだ。
戦好きの王様に目をつけられた。
俺とお師匠様は無尽蔵の魔力と知識が豊富なことから、いきなり大賢者の称号を与えられ、戦に強制参加するよう命じられた。
お師匠様は断った。
俺とお師匠様は研究者気質なため、人を殺めることには興味がないこと。
俺がまだ少年だったため、教育に良くないこと(人間兵器を作る気はない!と断言していた)。
「私に逆らうのか!」
王様が激怒し、兵士に「あやつらを捕らえろ!」と命を下す。
俺とお師匠様が兵士に両腕を掴まれた時、お師匠様はかかとを地面に軽く3回叩いた。
かかとを軽く3回叩くその間の動きが早くてすごかった。
掴まれたまま1回目のかかとをトン。
お師匠様がつま先を軸に一回転すると彼を掴んでいた兵士2人が軽々と吹き飛んでいった。
そこから2回目のかかとをトン。
お師匠様は、「チッ」と舌打ちをすると口許から魔方陣が展開され、口を開けて「ガァ!」と叫ぶと俺の腕を掴んでいた兵士2人が強風で吹き飛び、俺はそのまま風魔法でお師匠様の腕の中に横抱きに回収されていった。
3回目のかかとをトン。
お師匠様の足元から大きな魔方陣が展開される。下を見ると転移の魔方陣だとわかる。
お師匠様の動きと展開が早くてついていけず、俺はアワアワしてしまった。
「おのれ!」
王様は「転移する前に捕まえろ」と兵士に怒鳴る。
「はぁ…… あ、最後に呪詛を一つ」
お師匠様の口許からはさっき使った魔法の名残があり、口の端からフシューと蒸気のような煙が漏れ出ていた。
変わらずのにこにこ顔で呪詛と言う言葉が聞こえた気がするけど…。
「なに!?呪詛だと!?」
お師匠様の声色が一気に変わった。
普段聞かない低くて男らしいが、怖い声。
「ええ 誰がお前なんぞに遣えるか、バァカ。余計なことしてみろ、その場で口のきけないデュラハンにしてやる。っつか、お前はそこから降りろ」
お師匠様がパチンと指を鳴らすと王様が座っている椅子が一瞬にして灰になり、王様はドサッと尻餅をついて「ヒィ!」と情けない声を出して震えだした。
「次、呼んだらどうなるかわかってるよな?世代交代をおすすめするよ」
バシュッ
そう言い残して、俺たちは転移した。
「お師匠様って獣だったんだ…」
「何言い出すのかと思えば、どう見てもれっきとした人間でしょう」
いつもの口調と声に戻っていた。少しほっとする。
転移した場所は誰も来ないひっそりとしたお師匠様の住まい。
「さて、今日からクロはここで僕と暮らしてもらうことになる。不本意にも大賢者の称号が書かれた紙に僕たちの名前、勝手に書かれてしまっているしねぇ」
大賢者の称号の書かれた紙を引き出しにしまい、お師匠様はため息をついた。
「それ燃やせないの?」
俺が聞くとお師匠様はうーんと唸り、
「燃やしたら、俺らの四肢が失くなるか、心臓が燃えてなくなるけど、それでもいいなら」
「やめておきます」
「だよねー」
「さてっと、ご飯にしよー☆」
そう言ったお師匠様がいつの間にかエプロンをつけていた。
─────
──
「…………」
本を読み始めてページをめくろうとしたまでは覚えているが、その後の記憶がない。
床に落ちている本を拾い上げ、ベッドの上に置く。
「さて、どうしたものか……」
頭を抱える問題は山積みだ。
王家から手紙が2通届いた。
内容は、
1つめは王妃様の大規模な誕生日パーティー開催のお知らせ。
2つめは王様達のみの王妃様誕生日パーティーのお知らせ。
1つめのお知らせは俺は参加できるが、問題が2つめのお知らせだ。
午後からの開催と書かれていた。
「途中退席は可能だろうか」
その日はちょうど満月…都合が悪い。
「参ったな…」
俺は気分転換に台所にいる彼女を訪れる。
いつの間にか眠った俺は、昔の懐かしい夢をみた。
初めて見た、あの温厚なお師匠様が怒った姿と発端となったその出来事を。
──────────────────────
一つ悩みの種が午後に投下された。
王家から2通の手紙が届いたのだ。
7日後とその次の日に行われるパーティーのお知らせだった。
内容は、
1つめは王妃様の大規模な誕生日パーティー開催のお知らせ。
2つめは王様達のみの王妃様誕生日パーティーのお知らせ。
「はぁ――」
重いため息が口から長く漏れでる。
1つめのお知らせは俺は参加できる。王妃様の誕生日の一日前に開催されるようだ。
問題が2つめのお知らせだ。
誕生日当日も開催されるのだが、小規模なので、王妃様の体調も考慮して午後から開催と書かれている。
「途中退席は可能だろうか」
その日はちょうど満月…都合が悪い日だ。
「参ったな…」
頭を抱えつつ、部屋を出る。
いつものように廊下に出て散歩をする。
子守唄が聞こえる廊下にはもう慣れた。
最初に向かうのは台所。
「こんばんは」
「~♪」
"こんばんは。飲み物ですか?"
"はい、そうです。今日は疲れたので、何か疲れのとれそうなものをお願いできますか?"
"・甘酒 ・豆乳 "
・ココア ・はちみつれもん
・トマトジュース ・カモミールティー
・ラベンダーティー ・特製ブレンドハーブティー
・ミルクティー
彼女はカリカリと飲み物の種類を書き始めた。
軽くメニュー表みたいなのが出来上がっている。
"迷いますね。では、甘酒でお願いします"
俺の書いた字を見た彼女は、こくりと頷いて
"かしこまりました"
と書き、小鍋に水を加え、火にかける。
水が温まるまで待つ間、彼女は俺と筆談をし始める。
「~♪」
"一昨日と昨日、子どもがここに来たんです"
"そうなんですか"
俺のことだな。
"はい。黒髪にくりくりの黒くて綺麗な目をした5~6歳?くらいの男の子なんですが、あなたにとても似ているんです。弟さんかなと思いまして"
黒髪にくりくりの黒くて綺麗な目をした5~6歳?くらいの男の子…。
なに、俺そんな見た目してんの?初めて言われた、綺麗な目って。
顔には出さないが、心の中では恥ずかしさと驚きでぐるぐるしているため、少し俯きつつ、紙に返事を書く。
"弟はいます。"
"そうなんですね、かわいらしい弟さんですね"
"そうですね"
複雑な気持ちで書く"弟"の話。
確かに俺に弟はいるが、俺は父親似、弟は母親似のため俺に似ていないというのが実の話。
弟がかわいいのは認める。
カリカリ
"遊びにきているんですか?"
カリカリ
"ええ、まぁ、だいたいはそのようですね"
"もしかして弟さんが来てたこと知らないんですか?"
カリカリカリカリカリ
"まぁ、俺がいない間に来ているみたいなので、わからないですね"
"そうなんですね"
ちょうどお湯が沸き、彼女は席を立った。
カチャ チャッチャッ カコッ チャプ
酒粕をお湯に混ぜて溶かす音が聞こえる。砂糖も加えてざらざらと混ぜる音も。
しばらく混ぜた後、出来上がった甘酒をコップに入れてお盆に乗せ、俺に渡す。
「~♪」
"どうぞ"
"ありがとうございます"
コト
"こちらもどうぞ"
彼女は、ミニトマトが3つ乗った小皿をお盆に乗せる。
"えっと、"
"おやつではありませんよ。疲労回復にいいと本で読んだことがあるので。それに甘いトマトなので、食べやすいですよ"
"ありがとうございます。いただきます"
"お疲れ様です"
ペコリと頭を下げ、俺は台所を後にした。
疲れすぎて、これ以上はおかしなことを言いかねないと判断したからだ。
廊下に響く彼女の子守唄を聞きながら、俺は自室に戻り、ミニトマト一つと甘酒を飲んで、本を読み始めた。
夢を見た。
昔の夢。
昔お師匠様に連れられて「練習」と言われて、目隠ししたまま教えてもらった魔方陣展開と無詠唱発動をやらされたことがあった。
場所は教えてもらえず、「ここに立って、今から言うから」と言って、頭を撫でられた。
「いくよ!12時の方向に炎の魔方陣」
「次!3時の方向に風切りの魔方陣と水圧120の水魔法無詠唱」
言われた通りに複数の魔法を展開していく。
目隠しをとっていいと言われて取ってみると、魔物の死体が四方八方に落ちていた。
「今日の晩御飯捕った☆」
「お師匠様…」
俺は呆れた顔で彼を見る。
俺はいつも飄々としていて、にこにこしているお師匠様しか見たことがなかった。
ある日、俺とお師匠様が何故か王様に謁見することとなった。
今の王さまでなく、前王様にだ。
戦好きの王様に目をつけられた。
俺とお師匠様は無尽蔵の魔力と知識が豊富なことから、いきなり大賢者の称号を与えられ、戦に強制参加するよう命じられた。
お師匠様は断った。
俺とお師匠様は研究者気質なため、人を殺めることには興味がないこと。
俺がまだ少年だったため、教育に良くないこと(人間兵器を作る気はない!と断言していた)。
「私に逆らうのか!」
王様が激怒し、兵士に「あやつらを捕らえろ!」と命を下す。
俺とお師匠様が兵士に両腕を掴まれた時、お師匠様はかかとを地面に軽く3回叩いた。
かかとを軽く3回叩くその間の動きが早くてすごかった。
掴まれたまま1回目のかかとをトン。
お師匠様がつま先を軸に一回転すると彼を掴んでいた兵士2人が軽々と吹き飛んでいった。
そこから2回目のかかとをトン。
お師匠様は、「チッ」と舌打ちをすると口許から魔方陣が展開され、口を開けて「ガァ!」と叫ぶと俺の腕を掴んでいた兵士2人が強風で吹き飛び、俺はそのまま風魔法でお師匠様の腕の中に横抱きに回収されていった。
3回目のかかとをトン。
お師匠様の足元から大きな魔方陣が展開される。下を見ると転移の魔方陣だとわかる。
お師匠様の動きと展開が早くてついていけず、俺はアワアワしてしまった。
「おのれ!」
王様は「転移する前に捕まえろ」と兵士に怒鳴る。
「はぁ…… あ、最後に呪詛を一つ」
お師匠様の口許からはさっき使った魔法の名残があり、口の端からフシューと蒸気のような煙が漏れ出ていた。
変わらずのにこにこ顔で呪詛と言う言葉が聞こえた気がするけど…。
「なに!?呪詛だと!?」
お師匠様の声色が一気に変わった。
普段聞かない低くて男らしいが、怖い声。
「ええ 誰がお前なんぞに遣えるか、バァカ。余計なことしてみろ、その場で口のきけないデュラハンにしてやる。っつか、お前はそこから降りろ」
お師匠様がパチンと指を鳴らすと王様が座っている椅子が一瞬にして灰になり、王様はドサッと尻餅をついて「ヒィ!」と情けない声を出して震えだした。
「次、呼んだらどうなるかわかってるよな?世代交代をおすすめするよ」
バシュッ
そう言い残して、俺たちは転移した。
「お師匠様って獣だったんだ…」
「何言い出すのかと思えば、どう見てもれっきとした人間でしょう」
いつもの口調と声に戻っていた。少しほっとする。
転移した場所は誰も来ないひっそりとしたお師匠様の住まい。
「さて、今日からクロはここで僕と暮らしてもらうことになる。不本意にも大賢者の称号が書かれた紙に僕たちの名前、勝手に書かれてしまっているしねぇ」
大賢者の称号の書かれた紙を引き出しにしまい、お師匠様はため息をついた。
「それ燃やせないの?」
俺が聞くとお師匠様はうーんと唸り、
「燃やしたら、俺らの四肢が失くなるか、心臓が燃えてなくなるけど、それでもいいなら」
「やめておきます」
「だよねー」
「さてっと、ご飯にしよー☆」
そう言ったお師匠様がいつの間にかエプロンをつけていた。
─────
──
「…………」
本を読み始めてページをめくろうとしたまでは覚えているが、その後の記憶がない。
床に落ちている本を拾い上げ、ベッドの上に置く。
「さて、どうしたものか……」
頭を抱える問題は山積みだ。
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