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第4章 Open Your Eyes For The Elf's Past
閑話 エルフの過去 その8 ~サンルートの地へ~
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「で、最初はどこに行く? ノンノン」
「最初は……探索者……ギルド……ダンジョンで……お金……稼ごう」
「……だね!」
アタシたちは手を繋ぎ、探索者ギルドへと向かった。
そうだ、まずはお金を稼がないとね。
一応船で働いた分の金はあるけど、それだけじゃ、きっと途中で尽きる。
アタシもノンノンもダンジョンで探索した経験はあるので、それに関しては問題はない、だけど……。
「2人で大丈夫かな?」
「大丈夫……リンちゃん……強いから……」
「ノンノンだってバリ強いよ!」
「ありがとう……」
お互いに褒め合いつつ、ギルドへと向かう。
サンルートは文明が発達しているのか、ファンスウィンとは違い、森の木々のように建物が林立していた。
……と、なんかお腹空いてきたな。
「なんか……バリ美味しそうな香りが漂ってるね」
「うん……美味しそうな……食べ物の……匂い……」
サンルートの港に降りた瞬間から思っていたが、美味しそうな料理の香が辺りを漂っている。
通りでお腹が空いてくるわけだ。
「おじさん、これいくら?」
「あぁ、こいつは……」
「ねぇねぇパパ! 私、アレ欲しい!」
「ははは、わかったわかった、買ってやるよ!」
「この間の試合すごかったよな!」
「あぁ、流石は俺たちサンルート人だぜ!」
……街を歩くと、色んな種族の人たちがお互いに笑い合っていた。
人間に犬猫兎の獣人……違う種族の親子や、友人なども珍しくないようだった。
エルフの奴らとは大違いだ……違う種族でも、お互いに認め合って、笑い合っている。
私は少し驚いてしまった。
「リンちゃん……どうしたの?」
「いや……みんな種族は違うのに、仲がいいなって」
「うん……サンルート王国は……『女王陛下』のおかげで……みんな……仲良し……女王陛下は……サンルートの……象徴……だから……」
「へぇー……」
だからこんなに文明も発達するし、美味しい料理も沢山……。
……って、また料理の事を……。
「とりあえず……探索者ギルドで……登録……済ませよう……」
「そうだね!」
食欲に負けそうになったが、今は登録が先だ。
しばらく歩き続けていると……。
「探索者ギルド総本部……ここだね!」
「うん……入ろう……」
ギルドに到着し、中に入る……と、その時。
「ねぇねぇ、君誰とも組んでないんでしょ? 俺たちと組もうよ」
「きっと楽しいよ!」
牛の角が生えた女性が男性の獣人2人に詰め寄られていた。
女性は困った表情をしていて、その場で硬直していた。
「最初は……探索者……ギルド……ダンジョンで……お金……稼ごう」
「……だね!」
アタシたちは手を繋ぎ、探索者ギルドへと向かった。
そうだ、まずはお金を稼がないとね。
一応船で働いた分の金はあるけど、それだけじゃ、きっと途中で尽きる。
アタシもノンノンもダンジョンで探索した経験はあるので、それに関しては問題はない、だけど……。
「2人で大丈夫かな?」
「大丈夫……リンちゃん……強いから……」
「ノンノンだってバリ強いよ!」
「ありがとう……」
お互いに褒め合いつつ、ギルドへと向かう。
サンルートは文明が発達しているのか、ファンスウィンとは違い、森の木々のように建物が林立していた。
……と、なんかお腹空いてきたな。
「なんか……バリ美味しそうな香りが漂ってるね」
「うん……美味しそうな……食べ物の……匂い……」
サンルートの港に降りた瞬間から思っていたが、美味しそうな料理の香が辺りを漂っている。
通りでお腹が空いてくるわけだ。
「おじさん、これいくら?」
「あぁ、こいつは……」
「ねぇねぇパパ! 私、アレ欲しい!」
「ははは、わかったわかった、買ってやるよ!」
「この間の試合すごかったよな!」
「あぁ、流石は俺たちサンルート人だぜ!」
……街を歩くと、色んな種族の人たちがお互いに笑い合っていた。
人間に犬猫兎の獣人……違う種族の親子や、友人なども珍しくないようだった。
エルフの奴らとは大違いだ……違う種族でも、お互いに認め合って、笑い合っている。
私は少し驚いてしまった。
「リンちゃん……どうしたの?」
「いや……みんな種族は違うのに、仲がいいなって」
「うん……サンルート王国は……『女王陛下』のおかげで……みんな……仲良し……女王陛下は……サンルートの……象徴……だから……」
「へぇー……」
だからこんなに文明も発達するし、美味しい料理も沢山……。
……って、また料理の事を……。
「とりあえず……探索者ギルドで……登録……済ませよう……」
「そうだね!」
食欲に負けそうになったが、今は登録が先だ。
しばらく歩き続けていると……。
「探索者ギルド総本部……ここだね!」
「うん……入ろう……」
ギルドに到着し、中に入る……と、その時。
「ねぇねぇ、君誰とも組んでないんでしょ? 俺たちと組もうよ」
「きっと楽しいよ!」
牛の角が生えた女性が男性の獣人2人に詰め寄られていた。
女性は困った表情をしていて、その場で硬直していた。
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