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第6章 さぁ、ファッションショータイムだ!

第147話 合体、イセカイジン マッシヴ

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「もう……みんなして私にキスするなんて……」
「……ごめん、ルリルリ」
「ほんま、すんまへん……」
「ごめん……なさい」

 私は正座をする3人に向かって説教をする。
 本当にさ……キスするのはいいけどさ、状況とか考えてよ……。

「……ま、みんながお互いを信頼してるのは分かったよ」
「でしょ? ルリルリもそれに含まれるからね!」
「う、うん……」

 私も信頼できる仲間か……まぁ、そう言ってくれるのは嬉しいけどさ。

「おい瑠璃、目が覚めたんならさっさと行こうぜ」
「うん……ってゴルド! そういえば貴方は何で見て見ぬふりをしてたわけ!?」
「あ、いや……だってよ、ワシがあーだこーだ言うのはおかしいと思ったし……」
「そこは言ってよ!」

 なんで変に配慮するかなぁ……まぁもう過ぎたことだから言わないけどさ。

「まぁいいや、みんな行くよ! 『転生』!」

 みんなで「転生」と唱え、カードを翳し、各々鎧を身に纏った。

「よし、それじゃあ、さっさとダンジョンボスを探そうぜ!」

 ゴルドはそう言って、カードを翳そうとしたが……キセノンは巨大化しようとしたゴルドを止めた。

「巨大化……する必要……ない」
「なんでだよ?」
「あそこに……いる……」

 キセノンは上の方を指差す……その方向……かなり遠くだが、スタジアムぐらいの大きさの巨大な蜘蛛の巣が見えた。
 そこには……その蜘蛛の巣の3分の1はある蜘蛛が見えた。

「おいおい、なら尚の事巨大化した方が良くないか?」
「いや……ここは……合体の……カード……」

 合体のカード、そうか、それか!

「よし! それじゃ……行きますか!」

 私はリンとラピスと顔を合わせ、合体準備が万全であることを確認し合った。
 よし、2度目の合体、行ってみよう!
 私は巨大化アプリを起動し、カードを翳した。
 よし! それじゃあ合体……。

<巨大合体 イセカイジン マッシヴ>

 ……画面にそんな表示が出たので、困惑してしまった。
 イセカイジン……マッシヴ? この間はビューティフルって出てなかった?
 ……ふと、翳したカードを見ると、カブトムシの冠を被った屈強なロボが描かれていた。
 そ、そういえばカード2つあったっけ? と、ということは……。

「うおお!? ワシ、どうなって……」
「私……合体……する?」

 ゴルド、キセノンの体が光に覆われ……2人と同様に、私の体も光に覆われた。
 私が鎧武者の姿になり巨大化すると、ゴルドは巨大なカブトムシ、キセノンは巨大なコウモリになった。
 2人が私に向かって突撃し……カードに描かれた戦士になった……ようだった。
 不思議と、力がみなぎり、体が若干重たく感じた。
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