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第11章 探索者、オンステージ!
閑話 研究者の過去 その9 ~受け入れろ~
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そして私は叔母さんの家から大学に通うようになった。
世界の研究の参考にするために、色んな授業を取った。
……だけど、どれも私が求めているものではなかった、一応単位は取ったけど。
サークルにも入らず、世界の研究をしたいと言っている私に近づくものなど、この大学にはいなかった。
周りが飲みサーやらテニサーやらで一喜一憂している中、私は図書館に入り浸り、世界の研究を続けた。
ついでに家に良い顔を見せないといけなかったので、教師免許を取るために教育実習をしたり、憲法の勉強やら試験の勉強やらもした。
気が付くと、私は卒業式で卒業生代表を務めるくらいには優秀な成績を収めることができた。
……で、案の定母親に「早く学校の経営を手伝え」とかなんとか言われたけど、私はそれに反抗して、大学院に進んだ。
これで研究三昧だ……と思っていたんだけど、教授や他のゼミ生からは白い目で見られ、私のテンションはダダ下がりだった……あの日までは。
そう、あの地震のおかげで私の研究が正しい事が証明されたし、同時にリン、ラピス、ゴルド、キセノン……他にも、ダイヤさんやアリスさん、色んな異世界の人とも出会うことができた。
まさに最高……だったのに。
『ええ、もう貴方もいい年齢です、そろそろ一家の一員として、『学校の運営』に携わりなさい』
……あの女は、どんな時も私を妨害してくる。
意味が分からない、何故私を妨害する、何故だ?
「ねぇ……どうして、どうして私の邪魔をするの!?」
私は暗闇に向かって叫んだ。
……答えは返ってこない、ただ暗闇の中に響いていくだけだった。
「ねぇ……なんで……なんでよ……」
私は訳が分からず、その場に座り込んだ。
すると……何かが、私の肩に触れたような気がした。
「……そうだ、憎いよな?」
「……誰?」
「あの女は……『オレたち』の敵だ」
「……敵?」
「あぁ……あいつはオレたちを妨害して、絶望の淵に叩きこむ気なんだ、悪い奴だ……殺してしまおう」
「そんな……」
殺すなんて……そんなこと……。
「大丈夫……オレを使え……」
「貴方……誰?」
頭を上げると……「褐色肌の少女」が立っていた。
「オレを使うんだ……瑠璃」
「貴方……なんで……私の名前を?」
「知っていて当然だ……オレは……『お前だ』同時にお前は……『オレでもある』」
「何言ってるの? こ、来ないで!!」
何か知らないけど。この女の子は危ない、そう思って私は離れた。
「逃げなくてもいい……オレを受け入れろよ」
「嫌だ……」
「憎いんだろう? だったら……オレを受け入れるんだ」
「嫌だ……嫌だあああああああ!!」
私は少女から逃げ出した。
「逃げるな……オレを受け入れろ!! そして……一緒にすべてを破壊しよう!!」
「来ないで!!」
「受け入れろ! 受け入れるんだ!!」
私は暗闇の中で……少女から逃げ惑った。
世界の研究の参考にするために、色んな授業を取った。
……だけど、どれも私が求めているものではなかった、一応単位は取ったけど。
サークルにも入らず、世界の研究をしたいと言っている私に近づくものなど、この大学にはいなかった。
周りが飲みサーやらテニサーやらで一喜一憂している中、私は図書館に入り浸り、世界の研究を続けた。
ついでに家に良い顔を見せないといけなかったので、教師免許を取るために教育実習をしたり、憲法の勉強やら試験の勉強やらもした。
気が付くと、私は卒業式で卒業生代表を務めるくらいには優秀な成績を収めることができた。
……で、案の定母親に「早く学校の経営を手伝え」とかなんとか言われたけど、私はそれに反抗して、大学院に進んだ。
これで研究三昧だ……と思っていたんだけど、教授や他のゼミ生からは白い目で見られ、私のテンションはダダ下がりだった……あの日までは。
そう、あの地震のおかげで私の研究が正しい事が証明されたし、同時にリン、ラピス、ゴルド、キセノン……他にも、ダイヤさんやアリスさん、色んな異世界の人とも出会うことができた。
まさに最高……だったのに。
『ええ、もう貴方もいい年齢です、そろそろ一家の一員として、『学校の運営』に携わりなさい』
……あの女は、どんな時も私を妨害してくる。
意味が分からない、何故私を妨害する、何故だ?
「ねぇ……どうして、どうして私の邪魔をするの!?」
私は暗闇に向かって叫んだ。
……答えは返ってこない、ただ暗闇の中に響いていくだけだった。
「ねぇ……なんで……なんでよ……」
私は訳が分からず、その場に座り込んだ。
すると……何かが、私の肩に触れたような気がした。
「……そうだ、憎いよな?」
「……誰?」
「あの女は……『オレたち』の敵だ」
「……敵?」
「あぁ……あいつはオレたちを妨害して、絶望の淵に叩きこむ気なんだ、悪い奴だ……殺してしまおう」
「そんな……」
殺すなんて……そんなこと……。
「大丈夫……オレを使え……」
「貴方……誰?」
頭を上げると……「褐色肌の少女」が立っていた。
「オレを使うんだ……瑠璃」
「貴方……なんで……私の名前を?」
「知っていて当然だ……オレは……『お前だ』同時にお前は……『オレでもある』」
「何言ってるの? こ、来ないで!!」
何か知らないけど。この女の子は危ない、そう思って私は離れた。
「逃げなくてもいい……オレを受け入れろよ」
「嫌だ……」
「憎いんだろう? だったら……オレを受け入れるんだ」
「嫌だ……嫌だあああああああ!!」
私は少女から逃げ出した。
「逃げるな……オレを受け入れろ!! そして……一緒にすべてを破壊しよう!!」
「来ないで!!」
「受け入れろ! 受け入れるんだ!!」
私は暗闇の中で……少女から逃げ惑った。
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