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最終章 全員で一つの探索隊

第344話 私たちのピカピカ

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『『『『『『うおおおおおおおおおおおおお!!!!』』』』』』

 私たちは渾身の力を籠め、捕縛から抜け出した。
 そのままキセノンに体の主導権が移り、奴の顔面目掛けて拳をお見舞いせさせた。

『ぐはぁ!?』

 奴は攻撃を受け、その場に倒れこんだ。

『よぉーし! 次はワシだ!』

 ゴルドに体の主導権が移ると、巨大な斧が手元に現れた。
 ゴルドはその斧で奴を2つに割ろうとしたん……のだが。

『やられるか……やられるかあああああああああ!!』

 奴は触手を伸ばし、斧を奪い取ってしまった。
 そしてその触手で、斧を粉々にしてしまった。

『……ひえぇ、恐ろしいわぁ』
『近距離でダメなら遠距離だね!』

 今度はリンに意識が移り、片手にボウガンが装備された。
 触手を蹴りで振り払い、後ろに下がった。

『食らえ!!』

 ボウガンから無数の矢が放たれると、全ての弾が奴の体目掛けて飛んでいった。
 霧雨のように降り注ぐ矢は、全て命中し、奴に致命傷を与えているように見えた……が、奴はそれでも、攻撃する元気が残っているのか、触手をこちらに目掛けて飛ばしてきた。

『同じ手は……通用……しない』
『見え見えやで!』

 キセノンとラピスの連携で、触手は地面に叩きつけられた。
 舞うようなパンチとキック……私はついていくのに必死だった。

『何故だ……何故だ……何故、これほどの力を……』
『教えてやるよ……これが俺のピカピカだ!』
『ピカピカだと……ありえない……信じられない……くだらない!!』

 私たちのピカピカ……仲間との絆……奴に持っていないものだ。
 奴に教えてやる……私たちのピカピカを!
 私は体を制御し、日本刀を装備した。

『とどめだあああああああああ!!』

 私は奴の体目掛けて……刀を振り下ろした。
 奴の体は2つに割れ……そのまま……『煙となることなく、小さくなった』

『終わったの?』
『いや……まだ……終わり……じゃない』
『……だよね』

 ……小さくなった奴を追おう!
 私たちは……巨大化を解除した。
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