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アナタを想うと。【男性ver.】
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―――――――――――――――――――――
『読み手様』…♂
―――――――――――――――――――――
―――――俺は恋をした。
今までにだって人を好きになった事はあった。……あったはずなのに、今のこの気持ちは…感覚は…初めて感じるものだった。気持ちが止まらない。
―――――。
寝起きから声を聴けた時 幸せな一日の始まり。
仕事前の 【 行ってらっしゃい 】 の、一言。
帰宅後の 【 おかえりなさい 】と【 お疲れ様 】 の、言葉。
休みの日の[[rb:他愛 > たあい]]のない会話。
彼女の言動一つ一つで、俺は一喜一憂する。
『好き』 や 『大好き』 では足らず、『愛してる』 と言うには、俺はまだ……未熟すぎて…。
だから、俺は………―――。
そんなある日、俺は彼女を泣かせてしまった…。自分の愚かさに…心底、嫌気がさした。
多数のコンプレックスを抱える彼女に対して、俺の気遣いは足らな過ぎた。誰にだって、コンプレックスはあるものだと思う。俺は彼女の気持ちを知っていて、追い詰めてしまった。
『俺は…なんて事をしてしまったんだ……』
そう呟いた。今更何を言ったって、泣かせてしまった事は変わらない。そう……彼女は、泣いていた。俺が…泣かせた。
【 ごめんね… 】
声を震わせながら、泣いてる事を隠すように…彼女は俺にそう呟いた。
『謝らないで。貴女が謝る事じゃないんだ…。俺の方が謝らないといけないんだ。…泣かないで。本当にごめん』
そう言った俺に、彼女は再度謝ってきた…声を震わせ、声を殺し、何度も謝ってきた。
身体の見た目にコンプレックスを抱えていた彼女。俺は知っていたのに…何度も求め、言葉にし、最後には強い言葉を…強い音を投げてしまった。全てが駄目だったんだ。…言葉に音に敏感な彼女に…俺はなんて事を。
何度も何度も謝った。『本当にごめん…ごめんなさい』……と。
そんな俺に…【 大丈夫、謝らないで。毎回…こんな風になってしまって、ごめんね 】と言ってきた。貴女は…どこまで優しいんだ。どうして俺を責めてこない。…彼女の優しさが、言葉が刺さる。
【 恥ずかしいばかりで…呆れるよね。嫌にもなるよね 】
その言葉に、声に…俺の心臓は激しく脈を打ち始め、苦しくなった。
あぁ…俺は……俺は…。
『俺は…貴女の事が好きなんです。貴女の抱えるコンプレックスも分かってます。強い言い方とかになってしまって、ごめんなさい…。ただ、譲れないことがあります…。俺はどんな貴女も見たい。色んな姿、表情、声…見たり聞いたりしたいんです!それだけ俺は貴女の事が…大好きです』
俺は俺の思いをぶつけた。ぶつけずにはいられなかった。…誤解しないで、勘違いしないで、頼むから…自分を責めないで。そんな思いを込めて、下手な言葉だけど、伝えるのが下手だけど、届けたい一心だった。
【 …ありがとう。君にはちゃんと、私を見て…聞いて…知ってもらいたい。 】
そう言った彼女の声は震えていて、でもとても優しかった。
俺は…眼に雫が残る彼女に優しく触れた。彼女は優しく微笑み、ゆっくりと目を閉じ…俺に身を委ねた。
彼女は…どうしようもない程に綺麗で……すぐに壊れてしまいそうだった。
『俺は…絶対に離れません。……だから、離れんな…』
思わず出た言葉に、小さく…【 うん 】と、貴女は頷いた。
彼女から漏れる吐息に、小さく甘い声が混ざる…。時折小さく跳ねる身体が…愛おしくて、俺は激しく…けれど優しく抱いた。俺達は、ゆっくりと…お互いの存在を…気持ちを…確かめ合う様に刻を過ごした。
『必ず…これからも守るから、支えさせて…俺の所に居てください…』
【 私にも支えさせて。……君の事が、大好きだよ 】
END
『読み手様』…♂
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―――――俺は恋をした。
今までにだって人を好きになった事はあった。……あったはずなのに、今のこの気持ちは…感覚は…初めて感じるものだった。気持ちが止まらない。
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寝起きから声を聴けた時 幸せな一日の始まり。
仕事前の 【 行ってらっしゃい 】 の、一言。
帰宅後の 【 おかえりなさい 】と【 お疲れ様 】 の、言葉。
休みの日の[[rb:他愛 > たあい]]のない会話。
彼女の言動一つ一つで、俺は一喜一憂する。
『好き』 や 『大好き』 では足らず、『愛してる』 と言うには、俺はまだ……未熟すぎて…。
だから、俺は………―――。
そんなある日、俺は彼女を泣かせてしまった…。自分の愚かさに…心底、嫌気がさした。
多数のコンプレックスを抱える彼女に対して、俺の気遣いは足らな過ぎた。誰にだって、コンプレックスはあるものだと思う。俺は彼女の気持ちを知っていて、追い詰めてしまった。
『俺は…なんて事をしてしまったんだ……』
そう呟いた。今更何を言ったって、泣かせてしまった事は変わらない。そう……彼女は、泣いていた。俺が…泣かせた。
【 ごめんね… 】
声を震わせながら、泣いてる事を隠すように…彼女は俺にそう呟いた。
『謝らないで。貴女が謝る事じゃないんだ…。俺の方が謝らないといけないんだ。…泣かないで。本当にごめん』
そう言った俺に、彼女は再度謝ってきた…声を震わせ、声を殺し、何度も謝ってきた。
身体の見た目にコンプレックスを抱えていた彼女。俺は知っていたのに…何度も求め、言葉にし、最後には強い言葉を…強い音を投げてしまった。全てが駄目だったんだ。…言葉に音に敏感な彼女に…俺はなんて事を。
何度も何度も謝った。『本当にごめん…ごめんなさい』……と。
そんな俺に…【 大丈夫、謝らないで。毎回…こんな風になってしまって、ごめんね 】と言ってきた。貴女は…どこまで優しいんだ。どうして俺を責めてこない。…彼女の優しさが、言葉が刺さる。
【 恥ずかしいばかりで…呆れるよね。嫌にもなるよね 】
その言葉に、声に…俺の心臓は激しく脈を打ち始め、苦しくなった。
あぁ…俺は……俺は…。
『俺は…貴女の事が好きなんです。貴女の抱えるコンプレックスも分かってます。強い言い方とかになってしまって、ごめんなさい…。ただ、譲れないことがあります…。俺はどんな貴女も見たい。色んな姿、表情、声…見たり聞いたりしたいんです!それだけ俺は貴女の事が…大好きです』
俺は俺の思いをぶつけた。ぶつけずにはいられなかった。…誤解しないで、勘違いしないで、頼むから…自分を責めないで。そんな思いを込めて、下手な言葉だけど、伝えるのが下手だけど、届けたい一心だった。
【 …ありがとう。君にはちゃんと、私を見て…聞いて…知ってもらいたい。 】
そう言った彼女の声は震えていて、でもとても優しかった。
俺は…眼に雫が残る彼女に優しく触れた。彼女は優しく微笑み、ゆっくりと目を閉じ…俺に身を委ねた。
彼女は…どうしようもない程に綺麗で……すぐに壊れてしまいそうだった。
『俺は…絶対に離れません。……だから、離れんな…』
思わず出た言葉に、小さく…【 うん 】と、貴女は頷いた。
彼女から漏れる吐息に、小さく甘い声が混ざる…。時折小さく跳ねる身体が…愛おしくて、俺は激しく…けれど優しく抱いた。俺達は、ゆっくりと…お互いの存在を…気持ちを…確かめ合う様に刻を過ごした。
『必ず…これからも守るから、支えさせて…俺の所に居てください…』
【 私にも支えさせて。……君の事が、大好きだよ 】
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