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十一話
★マンネリ
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「フィン?大丈夫か?」
眉間に深い皴を刻むフィンに近づく。フィンは俺を一瞥してから、再び俯いた。
「あの時私が、狼化するよう強いたから…駄犬は狼を抑えられなくなったのだろうか」
「!!…、そんな事は…」
ない、と言いたかったが、不眠が始まったのが三週間前で、桐谷の事件は一か月前…つまり一週間後なのだ。タイミング的にはなくはない。互いに押し黙り、地下室は沈黙に包まれた。
「…、あんたのせいじゃない」
俺は絞り出すように言った。フィンの固く組まれた腕に手を置き、まっすぐオレンジの瞳を見つめる。
「もし仮にあの時の狼化がキッカケだとしても、あんたじゃなくて、俺のせいだ。あんたとソルは俺のワガママに付き合って尻拭いしてくれただけ…あんたは悪くねえ」
「それを言うならライだって…」
フィンの言葉に軽く笑みで応えてから、また真顔に戻した。
「…悔しいけど、遅かれ早かれソルはこうなったと思う」
何をした所で、しなかった所で、ソルの中から狼が消えるわけじゃないし、狼男である限り、きっといつかソルは同じ状況になっていただろう。
「ソルと狼は元々別の存在だ。それが呪いによって同じ肉体に無理やり閉じ込められている…こんなの、衝突して当たり前だ」
前に情報屋が“狼男の生存率は著しく低い”と言ってたが、こうして肉体を共有し合えてる今の状態は奇跡なんだ。
(奇跡だけど…奇跡だった、とは言いたくない)
過去形にしてはいけない。ベッドで眠るソルを一瞥し、それからまたフィンの方を見た。フィンもソルを見ていたのか遅れてこちらを見てくる。
「俺達はこの問題と居合わせた者として、ソルが狼と共存できるよう手を尽くそう。誰かを責めても…解決しねえんだし」
「…ああ、…そうだな…ありがとう、ライ」
フィンは困ったように微笑んだ。人間味のある優しい表情につられて俺も笑顔になり、その頬を撫でれば、フィンが上半身を倒してキスをしてくる。
ちゅ
軽く重ねて、それで終わるかと思ったが、腰を抱かれながらもう一度角度を変えてキスされ、
「ん、…、ん…っ、だ、め…だって…」
少しずつキスが深まっていく事に慌てた。ここはソルの部屋だ。すぐそこにソルもいる。こんな状況でイチャイチャできるほど俺は図太くない。赤面しながら「やめろ」と顔を背ければ、フィンは諦めずにちゅっと頬に吸いついてきた。
「フィン…っ」
「奴は寝ている」
「寝てても嫌だって…。ほら、部屋、行こう」
フィンの腕を引き地下室から寝室に移動する。すでにお互いシャワーは済ませてるので何も言わず服を脱いで、ベッドに横になった。今日はどの体位にするかな…なんて考えてると、後ろにいたフィンにうなじをつつかれた。
「ライ、ここに痕がついてるのだが…例の血を試す時に駄犬にやられたのか?」
「!!」
キスでふやけていた頭からサアッと血の気が引いていく。
「ごめん…、俺の不注意で…」
青ざめながらうなじを掌で覆って隠すと、フィンの手によって静かに下ろされる。顔だけで振り向けば、フィンは怒ってるような苦悩するような…複雑な表情をしていた。
「フィン…?」
「こんな事なら…もう少し強く殴っておけばよかったな」
フィンはそこまで言って口を閉ざす。てっきりもっと怒り狂ってると思ったが、わりと冷静でいてくれてるようだ。
(自分の指示で狼化させた負い目があるから、怒るに怒れないのか…)
ギシッ
ふと、フィンが体を倒し、うなじに顔を寄せてきた。ソルのつけた痕の上からジュッと強めに吸いつき、仕上げのように噛みついて自分の痕に変える。一つでは足らないのか、その周囲にも吸いつき、
ぴちゃ、じゅる、ちゅく…
何度も念入りにやられるうちに、うなじはジンジンと熱く痺れてきた。
「はっ…、あ…、フィン…ん、はぁ…首、もう、やめ…っ、」
嫉妬に染まるフィンは愛おしかったが、このままでは首の愛撫だけで勃ってしまう。後ろ手に押し退けようとするが、フィンの体は微動だにしない。
「フィン…っ、きいて、ん、のか…っ」
口で抗議するがやはり聞く耳を持たない。代わりに、熱い掌が腹を探るように撫であげ、肋骨を辿った後…胸に触れてくる。柔らかくもなければ厚みもないそれを確かめるように揉み、
きゅっ
指先で中心を摘まれる。
「ん、ぃっ…!」
すっかり性感帯になったそこはすでに立っていて、軽く磨り潰されるだけでジクリと強すぎる刺激が広がった。確かな危機感を感じ取った俺はフィンの手首を掴んで止める。
「まてっ、フィン…っ、…胸は、禁止って…言ったろっ…、やっ、んんっ、こら!」
諦めようとしない手を無理やり引き剥がし、シーツに押さえつける。恋人繋ぎにして完全に動きを封じると、不満を訴えるように肩に噛みつかれた。俺はそれに首を振って答える。
「ダメだって、ば、…そこで、変な癖、つけたくねえ、し…また、先週みたいな、事に、なっちまう…ああっ」
そう、ちょうど一週間前、俺は胸を徹底的に責められた日があった。セックス中はまだよかったのだが、翌日の仕事で服が擦れるだけで感じるという地獄を味わう事になり、それ以降「胸弄るの禁止!!」と宣言したのである。
(なのに…フィンの奴、諦めてなかったのか…)
「ライ、こっちを向いてくれ」
「…嫌だ。あんた…胸を舐める気だろ」
両手を俺に奪われてる今、フィンが胸を弄るには舌を使うしかない。物理的に防ぎやすいうつ伏せのままで「断固反対」と訴えてるとフィンが背中にすり寄ってくる。
「ライ」
「…」
「ライの顔が見たいんだ」
「…そういって…また…」
「わかった。胸は触らないと約束する。…だからこっちを向いてくれ、ライ、お願いだ」
切なそうに「ライ」と呼ばれ心が揺らいだ。チラリと後ろを確認し…思った通り切なそうな顔をするフィンと目が合って、
「触るのも…噛むのも…ダメだからな」
渋々俺は固めていた手を開き、体を仰向けにした。
「わかっている」
俺と向き合えた事でフィンはホッとするように眉を下げ、ちゅ、と額に吸い付いてくる。額の後は頬や唇、耳にもキスの雨を降らせてきた。しばらくそうして甘い戯れのような愛撫をした後、フィンは体を引いて…互いの顔が見える位置に移動してから微笑んでくる。
「またライにそっぽを向かれてはたまらないから、改めてここで誓っておこう」
「?」
「私はライが嫌がることはしない。胸にも触らない…ライが求めるまでは、絶対に」
「俺が求めるまでって…永遠にこねえと思うけど…」
「それは未来のライが判断する事だ」
やけに意味深な台詞を残し、フィンは口付けてきた。
「はっ、ぁっ、…はっ、…っ、」
ズルリと腹の中から抜け出ていく感覚がする。二度目もかなり出したようでゴムの先には白濁がたっぷり詰まっていた。俺はそれを確かめた後、イッたばかりの脱力した頭でボーっと今日のセックスを振り返った。
(本当に…胸、弄られなかった…)
まさか一度も触られず行為を終えるなんて、それこそヘブンより前の行為以来だろうか。意外に思いつつも、なんとなく胸が疼く感じがして…
ボフッ
顔を覆うようにかけ布団を被る。落ち着け俺。今まで俺は胸を触らずに生きてきたんだ。性感帯にされたとはいえ胸でイケる程開発されきったわけじゃないし、今ならまだ間に合う。触らないまま数日過ごせばきっと全て元に戻るはずだ。
ムズ…
「~ッ!」
また胸が疼いた瞬間、一気に不安になってきた。
(ああもう!なんでこんな事で悩まなきゃいけないんだ…!フィンのせいだぞ!)
自分だけ不完全燃焼のように火照りを残しているのがなんとも恥ずかしくて、八つ当たりのようにフィンを責める。
(てか、フィンはなんでこんなに俺の胸を弄ろうとするんだ…?)
やられてる側は気持ち良い…というか良くなる可能性もあるが、やってる側は柔らかくもない胸を揉むだけで楽しいとは思えなかった。なのに、最近のフィンはやけに胸に固執してくる。何か執念めいたものを感じる程に。
“マンネリ防止になるかもしんねぇぞ?"
ハッとする。
(マンネリ…ま、まさか…フィン、俺とのセックスに飽き始めてるんじゃ…)
俺は華奢じゃないし声も顔も特段整ってるわけじゃない。セックスだって上手くない。性格も可愛げがない。
(こんなでかいだけの男、抱いてても楽しくない…よな…)
楽しくないは被害妄想かもしれないが、飽きは絶対くるだろう。
(そうか…だから…胸を弄りだしたのか…)
衝撃の事実に呆然としてると
「ライ、もう眠るのか」
俺が布団を被ったままでいると、不思議そうな声が降ってくる。最近は生き急ぐようにセックスをしなくてもよくなったので、終わってからもピロートークを楽しむ事が増え、即寝する方が珍しくなった。でも今日は、なんとなく顔を合わせずらくて、布団の中から「うん…」と短く答えた。
(どうしよう…)
この一か月、俺達は平和にセックスを楽しんでいた。アブノーマルな事はせず、ゴムをして、普通に愛し合っていた。俺はそれで十分満たされていたが、
(もしも…“満たされてる”って思ってるのが…俺だけだとしたら…)
俺はまだ熱いままの体を持て余すように寝返りを打ち「おやすみ」と呟くのだった。
***
眉間に深い皴を刻むフィンに近づく。フィンは俺を一瞥してから、再び俯いた。
「あの時私が、狼化するよう強いたから…駄犬は狼を抑えられなくなったのだろうか」
「!!…、そんな事は…」
ない、と言いたかったが、不眠が始まったのが三週間前で、桐谷の事件は一か月前…つまり一週間後なのだ。タイミング的にはなくはない。互いに押し黙り、地下室は沈黙に包まれた。
「…、あんたのせいじゃない」
俺は絞り出すように言った。フィンの固く組まれた腕に手を置き、まっすぐオレンジの瞳を見つめる。
「もし仮にあの時の狼化がキッカケだとしても、あんたじゃなくて、俺のせいだ。あんたとソルは俺のワガママに付き合って尻拭いしてくれただけ…あんたは悪くねえ」
「それを言うならライだって…」
フィンの言葉に軽く笑みで応えてから、また真顔に戻した。
「…悔しいけど、遅かれ早かれソルはこうなったと思う」
何をした所で、しなかった所で、ソルの中から狼が消えるわけじゃないし、狼男である限り、きっといつかソルは同じ状況になっていただろう。
「ソルと狼は元々別の存在だ。それが呪いによって同じ肉体に無理やり閉じ込められている…こんなの、衝突して当たり前だ」
前に情報屋が“狼男の生存率は著しく低い”と言ってたが、こうして肉体を共有し合えてる今の状態は奇跡なんだ。
(奇跡だけど…奇跡だった、とは言いたくない)
過去形にしてはいけない。ベッドで眠るソルを一瞥し、それからまたフィンの方を見た。フィンもソルを見ていたのか遅れてこちらを見てくる。
「俺達はこの問題と居合わせた者として、ソルが狼と共存できるよう手を尽くそう。誰かを責めても…解決しねえんだし」
「…ああ、…そうだな…ありがとう、ライ」
フィンは困ったように微笑んだ。人間味のある優しい表情につられて俺も笑顔になり、その頬を撫でれば、フィンが上半身を倒してキスをしてくる。
ちゅ
軽く重ねて、それで終わるかと思ったが、腰を抱かれながらもう一度角度を変えてキスされ、
「ん、…、ん…っ、だ、め…だって…」
少しずつキスが深まっていく事に慌てた。ここはソルの部屋だ。すぐそこにソルもいる。こんな状況でイチャイチャできるほど俺は図太くない。赤面しながら「やめろ」と顔を背ければ、フィンは諦めずにちゅっと頬に吸いついてきた。
「フィン…っ」
「奴は寝ている」
「寝てても嫌だって…。ほら、部屋、行こう」
フィンの腕を引き地下室から寝室に移動する。すでにお互いシャワーは済ませてるので何も言わず服を脱いで、ベッドに横になった。今日はどの体位にするかな…なんて考えてると、後ろにいたフィンにうなじをつつかれた。
「ライ、ここに痕がついてるのだが…例の血を試す時に駄犬にやられたのか?」
「!!」
キスでふやけていた頭からサアッと血の気が引いていく。
「ごめん…、俺の不注意で…」
青ざめながらうなじを掌で覆って隠すと、フィンの手によって静かに下ろされる。顔だけで振り向けば、フィンは怒ってるような苦悩するような…複雑な表情をしていた。
「フィン…?」
「こんな事なら…もう少し強く殴っておけばよかったな」
フィンはそこまで言って口を閉ざす。てっきりもっと怒り狂ってると思ったが、わりと冷静でいてくれてるようだ。
(自分の指示で狼化させた負い目があるから、怒るに怒れないのか…)
ギシッ
ふと、フィンが体を倒し、うなじに顔を寄せてきた。ソルのつけた痕の上からジュッと強めに吸いつき、仕上げのように噛みついて自分の痕に変える。一つでは足らないのか、その周囲にも吸いつき、
ぴちゃ、じゅる、ちゅく…
何度も念入りにやられるうちに、うなじはジンジンと熱く痺れてきた。
「はっ…、あ…、フィン…ん、はぁ…首、もう、やめ…っ、」
嫉妬に染まるフィンは愛おしかったが、このままでは首の愛撫だけで勃ってしまう。後ろ手に押し退けようとするが、フィンの体は微動だにしない。
「フィン…っ、きいて、ん、のか…っ」
口で抗議するがやはり聞く耳を持たない。代わりに、熱い掌が腹を探るように撫であげ、肋骨を辿った後…胸に触れてくる。柔らかくもなければ厚みもないそれを確かめるように揉み、
きゅっ
指先で中心を摘まれる。
「ん、ぃっ…!」
すっかり性感帯になったそこはすでに立っていて、軽く磨り潰されるだけでジクリと強すぎる刺激が広がった。確かな危機感を感じ取った俺はフィンの手首を掴んで止める。
「まてっ、フィン…っ、…胸は、禁止って…言ったろっ…、やっ、んんっ、こら!」
諦めようとしない手を無理やり引き剥がし、シーツに押さえつける。恋人繋ぎにして完全に動きを封じると、不満を訴えるように肩に噛みつかれた。俺はそれに首を振って答える。
「ダメだって、ば、…そこで、変な癖、つけたくねえ、し…また、先週みたいな、事に、なっちまう…ああっ」
そう、ちょうど一週間前、俺は胸を徹底的に責められた日があった。セックス中はまだよかったのだが、翌日の仕事で服が擦れるだけで感じるという地獄を味わう事になり、それ以降「胸弄るの禁止!!」と宣言したのである。
(なのに…フィンの奴、諦めてなかったのか…)
「ライ、こっちを向いてくれ」
「…嫌だ。あんた…胸を舐める気だろ」
両手を俺に奪われてる今、フィンが胸を弄るには舌を使うしかない。物理的に防ぎやすいうつ伏せのままで「断固反対」と訴えてるとフィンが背中にすり寄ってくる。
「ライ」
「…」
「ライの顔が見たいんだ」
「…そういって…また…」
「わかった。胸は触らないと約束する。…だからこっちを向いてくれ、ライ、お願いだ」
切なそうに「ライ」と呼ばれ心が揺らいだ。チラリと後ろを確認し…思った通り切なそうな顔をするフィンと目が合って、
「触るのも…噛むのも…ダメだからな」
渋々俺は固めていた手を開き、体を仰向けにした。
「わかっている」
俺と向き合えた事でフィンはホッとするように眉を下げ、ちゅ、と額に吸い付いてくる。額の後は頬や唇、耳にもキスの雨を降らせてきた。しばらくそうして甘い戯れのような愛撫をした後、フィンは体を引いて…互いの顔が見える位置に移動してから微笑んでくる。
「またライにそっぽを向かれてはたまらないから、改めてここで誓っておこう」
「?」
「私はライが嫌がることはしない。胸にも触らない…ライが求めるまでは、絶対に」
「俺が求めるまでって…永遠にこねえと思うけど…」
「それは未来のライが判断する事だ」
やけに意味深な台詞を残し、フィンは口付けてきた。
「はっ、ぁっ、…はっ、…っ、」
ズルリと腹の中から抜け出ていく感覚がする。二度目もかなり出したようでゴムの先には白濁がたっぷり詰まっていた。俺はそれを確かめた後、イッたばかりの脱力した頭でボーっと今日のセックスを振り返った。
(本当に…胸、弄られなかった…)
まさか一度も触られず行為を終えるなんて、それこそヘブンより前の行為以来だろうか。意外に思いつつも、なんとなく胸が疼く感じがして…
ボフッ
顔を覆うようにかけ布団を被る。落ち着け俺。今まで俺は胸を触らずに生きてきたんだ。性感帯にされたとはいえ胸でイケる程開発されきったわけじゃないし、今ならまだ間に合う。触らないまま数日過ごせばきっと全て元に戻るはずだ。
ムズ…
「~ッ!」
また胸が疼いた瞬間、一気に不安になってきた。
(ああもう!なんでこんな事で悩まなきゃいけないんだ…!フィンのせいだぞ!)
自分だけ不完全燃焼のように火照りを残しているのがなんとも恥ずかしくて、八つ当たりのようにフィンを責める。
(てか、フィンはなんでこんなに俺の胸を弄ろうとするんだ…?)
やられてる側は気持ち良い…というか良くなる可能性もあるが、やってる側は柔らかくもない胸を揉むだけで楽しいとは思えなかった。なのに、最近のフィンはやけに胸に固執してくる。何か執念めいたものを感じる程に。
“マンネリ防止になるかもしんねぇぞ?"
ハッとする。
(マンネリ…ま、まさか…フィン、俺とのセックスに飽き始めてるんじゃ…)
俺は華奢じゃないし声も顔も特段整ってるわけじゃない。セックスだって上手くない。性格も可愛げがない。
(こんなでかいだけの男、抱いてても楽しくない…よな…)
楽しくないは被害妄想かもしれないが、飽きは絶対くるだろう。
(そうか…だから…胸を弄りだしたのか…)
衝撃の事実に呆然としてると
「ライ、もう眠るのか」
俺が布団を被ったままでいると、不思議そうな声が降ってくる。最近は生き急ぐようにセックスをしなくてもよくなったので、終わってからもピロートークを楽しむ事が増え、即寝する方が珍しくなった。でも今日は、なんとなく顔を合わせずらくて、布団の中から「うん…」と短く答えた。
(どうしよう…)
この一か月、俺達は平和にセックスを楽しんでいた。アブノーマルな事はせず、ゴムをして、普通に愛し合っていた。俺はそれで十分満たされていたが、
(もしも…“満たされてる”って思ってるのが…俺だけだとしたら…)
俺はまだ熱いままの体を持て余すように寝返りを打ち「おやすみ」と呟くのだった。
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