短編

リナ

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悪魔様シリーズ

★Everydayサカナ(ザク×ルト)

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※第二章まで読了推奨
※無理やり、フェラ、精飲あり



「ルト…これは、なんだ」

 ザクが食卓を指差す。そこには今日仕入れたばかりの魚で作った、カルパッチョと色とりどりの野菜&小ぶりの貝が入ったスープがある。中心には“魚”の煮物もあり…今夜の晩ご飯はかなりのご馳走である。

(やば、見てるだけでヨダレが…)

 俺のわくわく顔とは打って変わって、ザクはかなり浮かない顔をしていた。冷たい目で料理を睨んでいる。一体どうしたんだろう。

「何って…ご飯だけど?」

「――魚ばっかじゃねーか!!!!?」

「??…なんか問題あるのか?」

 美味しいじゃないか、魚。きょとんとして応えれば、ザクは頭をぶんぶんと横に振った。さっきまでの冷静さは消え、熱く語りだした。

「ある!!めっちゃあるわ!!お前昨日の晩御飯言ってみろ?!」
「焼いた魚とサラダ」
「はい、その次は?!」
「小魚と野菜の炒め物」
「もういっちょ!」
「揚げ物………魚の」

「魚ばっかじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!」

「うるっさいなあ」

 両手で耳を塞ぎ、ザクの声をシャットアウトする。口が忙しなく動いてるが何を言ってるのかはわからない。それを見たザクは椅子から立ち上がり、強引に俺の腕を耳から引き剥がした。

「話を聞け、死活問題だから!!」
「…死活って大袈裟な…好き嫌いはよくないんだぞ」

 一週間魚料理が続いた程度で情けないぞと頬を膨らませる。ザクは「いいから!」と肩を揺さぶってきた。

「ルト!俺様は誰だ?言ってみろ!」
「ザク?」
「そうじゃなくて!悪魔、だろ?!」
「…まあ、うん」

 気乗りせず、もにょもにょと返す。ザクは悪魔だ。今は人型になっているが本当は人間を惑わす存在で牧師の宿敵とも言える。それが何故、牧師の俺と一緒に暮らす事になったのかは長くなるのでここでは省略しよう。

(とりあえず)

 俺は目の前の食事に手を伸ばし、自らの皿によそった。このままだと冷めてしまう。

(せっかく出来立てで一番美味しい瞬間なのに、もったいない)

 黙々と皿によそう俺に諦めることなく、ザクは必死に訴えてきた。

「悪魔は人間や獣の血肉を食らい、それを糧に自分の力としてるんだよ!」
「はいはい」

 確かにそういうイメージあるな。悪魔との契約に使われる生贄は動物の血肉(時には人間のも)というのが定番らしいし。

「なのに、こうも毎日魚料理を続けられたら」
「うん」

 魚の切り身を口に入れる。

 もぐもぐ

 淡白な味わいとほろほろと口の中で身がほぐれていく食感に笑みを溢した。美味しい。

「もう一口…」
「流石の俺様も――って、聞けよ!!」

 俺が話半分で流してる事に気づいたのかまた怒り始めた。

「こう見えて結構緊急なんだよっ!俺様の話を聞けええっ!」

 あまりにも煩いので俺は仕方なく食事の手を止めた。

「聞いてるって。でもさ、ザク、この街は海が近くて魚が安いんだよ。牧師生活はそれほど給料いいわけじゃないし…節約のために我慢しろよ」

 山に囲まれた俺の故郷では魚介の方が高価だったが、この街は近くに海があるため逆に魚の方が安く手に入れられるのだ。しかも新鮮で味も最高。これは買わずにはいられない。そう締めくくって俺はまた食事に戻った。

「でも~~!」
「…」

 もぐもぐ

「なあ~~~って?」
「…」

 ごくん

 食い下がってくるザクを無視してまた一つ魚を口に入れる。今度はカルパッチョだ。うん、やっぱうまい。口に広がる酸っぱさと魚の程よい塩加減。海の幸を思う存分堪能していく。

「ルト~~ー…!!」

 もぐもぐもぐ

「こんのっ!わーったよ!!」

 ガタタッ

 大きな音を立ててザクが腰掛けていた椅子が床に倒れた。次の瞬間、ザクが俺に覆いかぶさるように口付けてくる。

「?!」

 あまりのショックで反応ができない俺。

(え???はあ????)

 食事中に一体どうしたんだと目を見張る。舌をなんとか追い出してザクの胸を押し返した。

「っんん!ぷっは!なにすんだよ!!ザク!」
「っは…はあ…」

 息を荒げたザクが俺の体をじっと見下ろしてくる。

「ザ、ク…?」
「ハア、ハア」
「っおい、はなせ!」

 強い力で両腕を押さえつけられ、逃げることができなくなった。

(やばいやばいやばい!)

 焦って奴の体を蹴ろうとするが軽々と抱えられ、止められてしまう。それからザクは先の割れた赤い舌をぺろりと怪しくのぞかせ、喉をゴクリと鳴らした。ちょ、なにその反応…。

(空腹のせいで、まさか俺が肉に見えてる?!)

「こうなりゃ仕方ねー…ルトの血をいただく」
「は、はあああ????」

(やっぱか!!!!)

 何、吸血鬼みたいなこと言ってんだ!

「俺は食料じゃない!!」

 ジタバタと暴れたが、ザクはそんなのお構いなしに俺の首に口付けてきた。おい!そんな見えるとこにアトつけんな!またバン達にからかわれるだろ!!と内心キレる。

「おい!バカ!今!俺!食事ちゅう…っ、ああっ」
「気にすんな、俺様も食事中だから」
「この状況で気にしないのは頭イカれてるだろ!!馬鹿ザク!!死ねっんむーー!!」

 俺が叫んでると、手で口を塞がれた。そこでやっと気づく。ザクの爪がいつもより伸びていてより獣らしくなっていたことに。そして首にかかる荒い息遣いも、いつもよりぐっと熱い。

(まさか)

 目がギラギラと怪しく光り、まるで飢えた獣のような威圧感がある。

(…ザクのやつ、本当に血が足りないのか?)

 さっきザクが緊急事態だとかなんとか言っていたが、あれは本当の事だったのだろうか。好き嫌いでなく本当に飢餓状態だとしたら?もう少しちゃんと話を聞いておけばよかったと青ざめる。とはいえ俺だってこの状況を素直に頷けるわけもなく。

「んんん!(離せ!!)」
「うっせーな。鳥が起きるぞ」
「んん、んんんんーー!(お前が離せばいいことだろっ)」
「あー?なんかいったかー?」

 俺の必死の訴えをそしらぬ顔で聞き流すザク。

(このッ悪魔め…!)

 言う事を聞くのは悔しいが少しだけ音量を下げた。こんなとこをリリに見られたら恥ずか死ぬ。声で止められないならどうしたらいい。力で勝てる相手じゃないのに。焦る俺をよそにザクはあっという間にズボンを脱がしていく。

「んん?!んんんううっ??(ちょ!何するつもりだお前?)」
「いただくぜー」

 そう言ってザクは、半端に立ち上がった俺のを咥えた。

(え!!そこを食べるつもりか…!!?)

 焦りと、寒気と、恐怖。色々なものが駆け抜けていく。

「けけっそんな怯えんなって、流石に噛みちぎるなんてしねーから」
「???っふん、んんん!(こ、怖いこと言うな!)」
「ん…なあ、ルト。インキュバスってさ、どうやって精気を奪うと思う?」
「んん?(は?)」

 何言ってんだコイツ。突然の問いに驚く。こんな状況で冷静に思考できるわけもなく、俺はただ睨みつけた。それを見たザクが笑い、俺のものを口に含みながら器用に話しだした。

(いや、話すならそこから口を外せ…!!)

「インキュバス、サキュバスは夢を見させて対象者の自由を奪う。そして無防備になった現実の体からこうやって」
「――っうあ!!!」

 突然、自身を力強く握りこめられる。そしてそのまま遠慮なく擦り上げられた。急に襲ってきた直接的な刺激に、目の裏がチカチカと瞬く。あっという間に俺のものは限界寸前まで高められた。

「精液を奪うわけだ」
「っっ!!!????」

 にやりと笑って再び俺のものを咥える。すでに俺のはドクドクと脈打ち始めていて、達するまでそう時間はかからないだろう。

(やばい、このままじゃ、本当に…でちゃ、う!)

 必死に暴れて訴える。喘ぎつつ膝の間の男を力いっぱい押しのけようとした。

「はあっはあ…はな、せ!ばか!」
「お、先走り出てきたなー気持ちいいのか?」
「っ――んん!なわけ、なっんん!」

 溢れてきた先走りを舌でつつかれる。その感覚でさえ今の俺にはきつくて、拒否するはずが喘ぎ声に変わってしまう。やっとの思いで呼吸を整え、きっと睨みつけた。

「でもお前!インキュバスっじゃない、だろ!なにがしたいんだよ?!」
「そのとおり。俺様はそんな安っぽい悪魔じゃねー…だからまあ人間の食事だけでも死にゃしない」
「じゃあっ!!」

「だがな、目の前にご馳走があれば…食べたくなるもんだろ?」

「なっ、あ――ああぁっ!」

 ぬちゃっと音をたて俺のものを強く握った。堪らず声をあげてしまう。

(いやだ…こんな声、俺じゃない…!)

 真っ赤な顔を隠すように俯いた。ザクはその様子を楽しそうに見てる。

「血には劣るが、精液にも十分効果がある。つーことで、そろそろ限界なんで」
「やっめ!!あ、ああんっ」
「――ん、ほらイケよ」

 ザクは大きく口を開け俺のをパクリと飲み込む。頭を上下させられながら吸い上げられ涙がにじんだ。あまりの快感に声も我慢できなくなり、自分の手で口を塞ぐ。

「っんん!!っふ、ううっくう!!」
「我慢するなって、大丈夫大丈夫こぼさねーから」
「ひゃっ、うっ、そういうっ問題じゃ、んああっ!なめるなっ」
「ほら、早くしないと誰かが来るかもしんねえぜ」
「っああっや、め!!!!」

 最後の追い上げとばかりに強く吸い上げられる。口から出てる部分も手でこすられ――逃げ場のない感覚が溢れ出した。ザクの言う通り、今は真夜中じゃない。誰かが入ってくるかもしれない。早くしないと、見られたらどうしよう。

(気持ちいい、出したい…)

 こんな場所でイかされるなんてありえない。ザクの口の中に出すのだって嫌だ。

(でも、でも…気持ちよすぎて…我慢できないっ)

 快感と理性がせめぎあい、思考は蕩けていく。

「ほら、イけよ」

 それを追い立てるようにザクが先端を軽く甘噛みしてきた。その刺激で全てが決壊する。

「いっ…っあ…だめ、だっあああぁーっ!!」

 腰が震え、勢いよく吐き出す。…ザクの口の中で。

「――ッハア…はあっ」

 俺は脱力しきって椅子の背もたれに寄りかかる。ザクは俺の吐き出した液体を美味しそうに飲み込んでいった。肩で息をしながら顔を覆った。

(し、死にたい…)

 堪えれなかった情けなさと、男の口でイってしまった自分の不甲斐なさに絶望する。

(てゆうか、ザクの顔、見れない…!)

 ザクは念入りに俺のものを吸い、全て腹に入れようとしている。もう勘弁してくれ、と奴の髪の毛を引っ張ったがその程度で諦めてくれるはずもなく、吸い上げられてるうちに我慢できず俺は二度目の絶頂をむかえた。体がビクビクと震える。気持ちよさはとっくに消えて、重苦しいけだるさが体を満たした。

「――ぷはあ、ごちそうさっま~!」
「…」
「ほ?どうした、元気ねーな?ルトー?」

 さっきとは打って変わり元気満々のザク。俺は顔をそらし、黙り込んだ。

「なんだ、気持ちよすぎたか?」
「…もう、死んでくれ」
「おめでとう!ルトのおかげで俺様は無事延命できましたー、っけけ!」
「……っ!!」

 ギロっと睨みつけるが気にせず笑う悪魔。ほんと勘弁してくれ。ふと、ヤツを見ると、ぺろりと舌なめずりしていた。俺の萎えたのを見つめたままだったので急いでズボンをはく。これ以上やられては身が持たない。

「んま!これに懲りたら、食卓に肉を増やす事だな~?俺様は…この補充方法でもいいし、どっちでもいいけど!」
「うう…わかったよ、週一な…」
「週一お前から飲めばいいのか?」
「~~死ねっ!!」

 俺は力なく叫び、机に突っ伏した。冷めてしまった皿の上の魚が、笑っている気がした。

 =end=
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