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第3章 ギルド体験週間編―2日目
ギルド体験週間2日目② キリエ・ウィーリング
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3人は支度が整い、食堂へと向かう。
ディナカレア魔法学院の主な建物は4つ。教室棟、スクールギルド棟、食堂棟、学生寮である。スクールギルド棟には、それぞれのギルドホームだけでなく、入学試験でも使われた闘技場の他、屋内修練場なども隣接しているので、面積としては一番広い。
教室棟には各クラスの教室の他、大きな催し物などで使われる会場や、会議室などもある。
食堂棟は教室棟と学生寮の真ん中に位置し、生徒と先生であれば誰でも自由に使うことができる。食費は学費に含まれており、食堂の全ての食べ物は無料で提供される。
ルーシッドの学費等、必要なお金は全てサラの実家、ウィンドギャザー家が出してくれている。
食堂に着くと、ルーシッドたちは席を取り、それぞれが食べたい物を取りに行く。ルーシッドはマフィンや卵、野菜などを取り分けたあとで、コフェアを頼みに行った。
コフェアが出てくるのを待っている間にルーシッドに声をかけてくる生徒がいた。
「あっ、あの…リムピッドさん?」
ルーシッドが振り返ると、見知らぬ女生徒だった。
「あぁ…えっと…?」
「あ、ごめんね…いきなり声かけて。私同じクラスのキリエ・ウィーリング。よろしくね」
キリエ・ウィーリングと名乗った女生徒は、一般的な女子よりも背が低いルーシッドよりもさらに背が低かった。茶色のボブヘアが良く似合う童顔の可愛らしい女の子だ。色が白く、どこか儚げで、華奢な体は触ればすぐにでも折れてしまいそうな脆さを感じさせる。今時珍しく魔法の杖、しかも体のサイズに合わない長い杖を持っていて、その杖を床に突いて立っていた。
「あ…覚えてなくてごめん。まだ全然覚えれてなくて、よろしくね。ウィーリングさん」
「ううん、全然気にしないで。私もだよ。リムピッドさんはその…目立ってるから覚えちゃった。えへへ」
「あはは…あんまり目立ちたくはないんだけど…あぁ、私のことはルーシィでいいよ。名字で呼ばれるのあんまり好きじゃないから」
「あ、じゃあ私のこともキリィでいいよ~。あ、頼んでたコフェア来たよ?
じゃあ…またね…?」
「あ、あの…良かったら一緒に食べる?」
ルーシッドは直感的に『キリエとここで別れてはいけない』という気持ちに襲われて、声をかけた。
「え……いいの?ほんとに?」
「うん、もちろん」
ルーシッドは笑顔で答える。
「えへへ、ありがとう」
「あ、トレー持つよ」
「え?」
「持つの大変でしょ?」
「あ…うん、ありがとう」
キリエの杖は、ただの魔法の杖ではなく、体を支えるために使っているようだった。どうやらキリエは片足が上手く使えないようだ。見てすぐにその事に気づいたルーシッドは、そのことについては深くは聞かず、ただトレーを代わりに持つことを提案したのだった。
「ごめんごめん、遅くなった」
「いいえ、そんなに変わらないわ…あら、えっと…ウィーリングさん?」
「あ、うん。さっきそこで偶然会ったんだ」
「えっと、ルーシィに誘われて…一緒の席で食べてもいい?」
「もちろんよ」
「うん、どうぞどうぞ~」
ルーシッドはトレーを置いて、先にキリエのイスを引いてあげてから、自分が座った。
4人はご飯を食べながらお喋りをし、すっかり打ち解けた。
「3人は同じパーティーなんだよね?」
「そうよ?」
「入学式の時も仲良さそうだったもんね~」
「キリエは?目ぼしい人は見つかった?」
「まだかな~…私ほら…こんなだから…」
キリエは自分の右足を指差しながら、苦笑いする。
「入ると迷惑かけちゃうから…あはは…」
「…その足は、事故か何かで?」
「うん、小さい頃にがけ崩れに遭っちゃって…」
「治癒魔法は?」
「外傷はある程度は治せたんだけどね…完全に元には戻らなかったよ…上手く動かせなくなっちゃった」
『治癒魔法』は、『体の構造式を元の状態に戻す魔法』である。
怪我や骨折、火傷などは、体の構造式が崩れたり、別の式で上書きされたりした状態と言える。生物の場合は、生きている限り、体の構造式の情報は記憶されているので、その情報をもとに魔法によって元の状態に戻すことが可能なのである。しかし、元の状態の式は時間とともに失われていき、最終的には崩れた状態や上書きされた状態が『元の状態』として記憶されてしまう。こうなってしまうと、治癒魔法を使っても治すことはできない。
キリエの場合は、治癒魔法をかけるのが遅すぎたため、完全には治らなかったのである。
完全に失われたものを復活させたり、ましてや死者を生き返らせたりすることは治癒ではなく『創造』である。生物の創造、それは人間には許されていない、神の領域なのだ。
『治癒魔法』は『青の魔力』を好む『癒しの妖精』によって行使することができる。癒しの妖精は水に深く関わりがある妖精であり、この魔法界の浄化作用にも大きく関係している。癒しの妖精によって浄化された水で育つ魔法植物は特別な力を持ち、魔法薬の原料にもなる。その中には治癒効果を持つものもある。
「そう…それは辛い経験だったわね…」
「うん、まぁでも、死ななかっただけ良いと思わなきゃね。あ、そろそろ行くね?私歩くの時間かかるから、鐘が鳴ってからじゃ間に合わないんだ。じゃあまた教室でね」
キリエが立ち上がってゆっくりと教室に向かっていく。
「……ねぇ…2人にお願いがあるんだけど…」
それを見送りながらルーシッドがルビアとフェリカにそう言うと、二人はそれをわかっていたかのように答えた。
「言わなくてもわかるわよ。私も同じ気持ちよ」
「うん、私も賛成だよ」
「あはは、ありがと」
「すぐに追いかけましょう」
「キリィ!」
キリエがゆっくりと歩いていると、後ろから呼び止める声がした。
「あ、あれ?ルーシィ、それにルビィにリカも。どうしたの?そんなに急いで?」
「キリィ、私たちのパーティーに入って」
「え……あ、あはは…いいよ、さっきの話聞いたからでしょ?同情してくれなくても大丈夫…」
「違うよ、キリィ。同情なんかじゃない。キリィは私に声をかけてくれた。無色の魔力だからって敬遠せずに普通に話してくれた。そんなキリィと私はもっと仲良くなりたいよ。
それに私も同じこと思ってた。魔法使えないから迷惑かけるかもって…でも、ルビィとリカはそんなことないって受け入れてくれた。だからキリィも迷惑だなんて思わないで。キリィはキリィにできることをすればそれでいいんだよ」
「そうだよ、私もDランクだし、勉強もできないけど、2人はそれでもいいって言ってくれたよ。だから大丈夫。一緒に頑張ろう?」
「キリィ、私は挫折しかけていた時、ルーシィから努力することは無駄じゃないと教わったわ。そして前に進む力をもらった。あなたも今まで陰でたくさんの努力を重ねてきたはずよ?その努力が無駄じゃなかったということを私たちと一緒に証明しましょう?」
「ありがとう…あ、ありがとぅ…ぅれしい……うぅ、うれしいよぉ…ルーシィ、ルビィ、リカぁ…わっ、わたしとパーティーを組んでくださいっ!」
キリエは色々な感情があふれ出して泣きじゃくる。ルーシッドはキリエを優しく抱きしめて言った。
「喜んで」
ディナカレア魔法学院の主な建物は4つ。教室棟、スクールギルド棟、食堂棟、学生寮である。スクールギルド棟には、それぞれのギルドホームだけでなく、入学試験でも使われた闘技場の他、屋内修練場なども隣接しているので、面積としては一番広い。
教室棟には各クラスの教室の他、大きな催し物などで使われる会場や、会議室などもある。
食堂棟は教室棟と学生寮の真ん中に位置し、生徒と先生であれば誰でも自由に使うことができる。食費は学費に含まれており、食堂の全ての食べ物は無料で提供される。
ルーシッドの学費等、必要なお金は全てサラの実家、ウィンドギャザー家が出してくれている。
食堂に着くと、ルーシッドたちは席を取り、それぞれが食べたい物を取りに行く。ルーシッドはマフィンや卵、野菜などを取り分けたあとで、コフェアを頼みに行った。
コフェアが出てくるのを待っている間にルーシッドに声をかけてくる生徒がいた。
「あっ、あの…リムピッドさん?」
ルーシッドが振り返ると、見知らぬ女生徒だった。
「あぁ…えっと…?」
「あ、ごめんね…いきなり声かけて。私同じクラスのキリエ・ウィーリング。よろしくね」
キリエ・ウィーリングと名乗った女生徒は、一般的な女子よりも背が低いルーシッドよりもさらに背が低かった。茶色のボブヘアが良く似合う童顔の可愛らしい女の子だ。色が白く、どこか儚げで、華奢な体は触ればすぐにでも折れてしまいそうな脆さを感じさせる。今時珍しく魔法の杖、しかも体のサイズに合わない長い杖を持っていて、その杖を床に突いて立っていた。
「あ…覚えてなくてごめん。まだ全然覚えれてなくて、よろしくね。ウィーリングさん」
「ううん、全然気にしないで。私もだよ。リムピッドさんはその…目立ってるから覚えちゃった。えへへ」
「あはは…あんまり目立ちたくはないんだけど…あぁ、私のことはルーシィでいいよ。名字で呼ばれるのあんまり好きじゃないから」
「あ、じゃあ私のこともキリィでいいよ~。あ、頼んでたコフェア来たよ?
じゃあ…またね…?」
「あ、あの…良かったら一緒に食べる?」
ルーシッドは直感的に『キリエとここで別れてはいけない』という気持ちに襲われて、声をかけた。
「え……いいの?ほんとに?」
「うん、もちろん」
ルーシッドは笑顔で答える。
「えへへ、ありがとう」
「あ、トレー持つよ」
「え?」
「持つの大変でしょ?」
「あ…うん、ありがとう」
キリエの杖は、ただの魔法の杖ではなく、体を支えるために使っているようだった。どうやらキリエは片足が上手く使えないようだ。見てすぐにその事に気づいたルーシッドは、そのことについては深くは聞かず、ただトレーを代わりに持つことを提案したのだった。
「ごめんごめん、遅くなった」
「いいえ、そんなに変わらないわ…あら、えっと…ウィーリングさん?」
「あ、うん。さっきそこで偶然会ったんだ」
「えっと、ルーシィに誘われて…一緒の席で食べてもいい?」
「もちろんよ」
「うん、どうぞどうぞ~」
ルーシッドはトレーを置いて、先にキリエのイスを引いてあげてから、自分が座った。
4人はご飯を食べながらお喋りをし、すっかり打ち解けた。
「3人は同じパーティーなんだよね?」
「そうよ?」
「入学式の時も仲良さそうだったもんね~」
「キリエは?目ぼしい人は見つかった?」
「まだかな~…私ほら…こんなだから…」
キリエは自分の右足を指差しながら、苦笑いする。
「入ると迷惑かけちゃうから…あはは…」
「…その足は、事故か何かで?」
「うん、小さい頃にがけ崩れに遭っちゃって…」
「治癒魔法は?」
「外傷はある程度は治せたんだけどね…完全に元には戻らなかったよ…上手く動かせなくなっちゃった」
『治癒魔法』は、『体の構造式を元の状態に戻す魔法』である。
怪我や骨折、火傷などは、体の構造式が崩れたり、別の式で上書きされたりした状態と言える。生物の場合は、生きている限り、体の構造式の情報は記憶されているので、その情報をもとに魔法によって元の状態に戻すことが可能なのである。しかし、元の状態の式は時間とともに失われていき、最終的には崩れた状態や上書きされた状態が『元の状態』として記憶されてしまう。こうなってしまうと、治癒魔法を使っても治すことはできない。
キリエの場合は、治癒魔法をかけるのが遅すぎたため、完全には治らなかったのである。
完全に失われたものを復活させたり、ましてや死者を生き返らせたりすることは治癒ではなく『創造』である。生物の創造、それは人間には許されていない、神の領域なのだ。
『治癒魔法』は『青の魔力』を好む『癒しの妖精』によって行使することができる。癒しの妖精は水に深く関わりがある妖精であり、この魔法界の浄化作用にも大きく関係している。癒しの妖精によって浄化された水で育つ魔法植物は特別な力を持ち、魔法薬の原料にもなる。その中には治癒効果を持つものもある。
「そう…それは辛い経験だったわね…」
「うん、まぁでも、死ななかっただけ良いと思わなきゃね。あ、そろそろ行くね?私歩くの時間かかるから、鐘が鳴ってからじゃ間に合わないんだ。じゃあまた教室でね」
キリエが立ち上がってゆっくりと教室に向かっていく。
「……ねぇ…2人にお願いがあるんだけど…」
それを見送りながらルーシッドがルビアとフェリカにそう言うと、二人はそれをわかっていたかのように答えた。
「言わなくてもわかるわよ。私も同じ気持ちよ」
「うん、私も賛成だよ」
「あはは、ありがと」
「すぐに追いかけましょう」
「キリィ!」
キリエがゆっくりと歩いていると、後ろから呼び止める声がした。
「あ、あれ?ルーシィ、それにルビィにリカも。どうしたの?そんなに急いで?」
「キリィ、私たちのパーティーに入って」
「え……あ、あはは…いいよ、さっきの話聞いたからでしょ?同情してくれなくても大丈夫…」
「違うよ、キリィ。同情なんかじゃない。キリィは私に声をかけてくれた。無色の魔力だからって敬遠せずに普通に話してくれた。そんなキリィと私はもっと仲良くなりたいよ。
それに私も同じこと思ってた。魔法使えないから迷惑かけるかもって…でも、ルビィとリカはそんなことないって受け入れてくれた。だからキリィも迷惑だなんて思わないで。キリィはキリィにできることをすればそれでいいんだよ」
「そうだよ、私もDランクだし、勉強もできないけど、2人はそれでもいいって言ってくれたよ。だから大丈夫。一緒に頑張ろう?」
「キリィ、私は挫折しかけていた時、ルーシィから努力することは無駄じゃないと教わったわ。そして前に進む力をもらった。あなたも今まで陰でたくさんの努力を重ねてきたはずよ?その努力が無駄じゃなかったということを私たちと一緒に証明しましょう?」
「ありがとう…あ、ありがとぅ…ぅれしい……うぅ、うれしいよぉ…ルーシィ、ルビィ、リカぁ…わっ、わたしとパーティーを組んでくださいっ!」
キリエは色々な感情があふれ出して泣きじゃくる。ルーシッドはキリエを優しく抱きしめて言った。
「喜んで」
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