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第9章 パーティー対抗戦編
幕間 依代
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ディアナの月(4月)の4週目の週末。初めての大きな屋外演習、パーティー対抗戦を終えたルーシッド達は自由に時を過ごしていた。
次の月、エメラルドの月の最終週には期末テストが控えている。
ルーシッドのルームメイト、フェリカは珍しく週末を自室の机の前で過ごしていた。フェリカは交友も広く、家にいるより遊びに行く方が好きなタイプなので、週末にどこにも出かけていないのは珍しい。
「マリーとヒルダは私の体を使うことができるけど、他のものに憑依して動かすことはできるの?」
『できるぞ。神位の妖精の基本的な能力じゃ』
『そうね、そういうのを依代っていうのよ。大昔はそうやって人間のように体をまとってたくさんの妖精が生活してたのよ。今の時代に英雄として語り継がれている超人的な力を持った人はそういう人たちよ。魔眼の主、アルゴスの能力もこの依代の一つね』
マリーとヒルダはフェリカが魔力で作ったお菓子を食べながら、空中でだらだらしていた。
「あー!へぇ、そうだったんだ!」
もちろんこういった情報は知っている人は知っているが、直接妖精の口から聞けるというのは極めて珍しい。
「実はさ、もう2人のことはクラスの皆に知れちゃったから、もう学校内でも隠れている必要はないと思うんだ」
妖精は人間や魔獣とは大きく異なる存在であり、物質の体を持たない。しかしそれは姿形が存在しないということではない。認識できないというだけで、妖精それぞれに姿形が存在している。
マリーやヒルダなどの神位の妖精は力が強く、自分たちの体を人間が認識できるように実体化しているのだ。これは見る相手によって見え方が違うというような精神に働きかける類のものではない。誰が見てもマリーやヒルダは同じ姿に見えるし、同じ声に聞こえる。これは妖精それぞれが別個の存在であり、姿形が存在しているということを示している。
『そうじゃなぁ。リカが今後、どんな魔法使いになっていくかはまだわからんが、摸擬戦や対抗戦を含め、戦闘になった場合には、ルーン魔法もあるが私たちの力を借りることもあるじゃろうしな』
「あの…ちなみに2人はいつまで一緒にいてくれるの?」
『私はお前が望むなら、お前が死ぬまで共にいてやるぞ。私は今まで契約した者ともそうしてきた。まぁ今まで私と契約した者は片手で数えるほどじゃが』
『マリーがそうするなら私もそうするわ。ルーン魔法についてもまだまだ伝えることがあるし、それに久しぶりの魔法界についてももっと知りたいわ。まぁ、私は妖精界に用がある時もあるから、たまに帰らせてもらうけど』
「そっかぁ~…良かった~、せっかく友達に慣れたから安心した」
フェリカの顔から笑みがこぼれる。
『あなたが偉大な魔法使いになったら、またルーン魔法を復興できるかもしれないし』
『下心が出とるぞ』
『しかしのぉ、隠れる必要はないと言っても、さすがに教室に私たちがふわふわしてたら気になるじゃろう』
『それに不特定多数の人に姿をさらすっていうのもちょっとめんどくさいわよねぇ』
「ふふふ。そこで思ったんだけど、ルーシィが作ったエアリーみたいに、魔法人形を依代にするっていうのはどうかな?エアリーみたいな等身大じゃなくて、もうちょっと小さいやつで」
『なるほどな。それなら違和感ないな』
『えー、でも、式をちゃんと考えて作った人形じゃないと動かしにくいから嫌よ?あのエアリーの素体はすごい完成度だけど。あれほどと言わなくても、あれに近い完成度じゃないと私は嫌よ』
「そこは大丈夫。身近にあの人形を作った人と同じくらいすごい人形師がいるから」
フェリカは自信満々にそう言い、その人のもとを訪れたのだった。
「はい、どうぞ。開いているよ」
部屋のドアをノックすると、そう返事が返ってきた。
「失礼します」
フェリカがそう答えて部屋に入ると、部屋には3人の人物がいた。
1人はこの部屋の主であり、フェリカが訪ねてきた相手、リスヴェル・ブクレシュティだ。
そしてもう2人、正確には1人と1体は、ルーシッドとエアリーだった。
「あれ、リカ。ヴェル先生に用事?」
「わぉ、ルーシィ?朝から姿が見えないと思ったらここにいたの?」
「うん、昨日の対抗戦で使った魔術について尋問されてたんだよ」
「尋問とは心外だね。私はただどうやったのかと聞いていただけだよ。フェリカ君もどうぞ、君にも聞きたいことが山ほどあるんだ。今お茶を入れよう」
「確かに、フェリカにも秘密が山ほどあるからね~」
「いや、ルーシィほどじゃないよ…」
フェリカが加わり、フェリカのルーン魔法や契約しているマリーやヒルダについても話した。リスヴェルは終始興味深そうに質問したり相づちを打ったりしながら聞いていた。
「なるほどねぇ。偶然が重なったこともあるが、いや何ともとんでもない魔法使いになったものだね」
「え、そうでうか?」
「ルーン魔法は、私やルーシィが解読に成功した古代言語と同じく、失われた魔法と呼ばれているものだよ。文献や資料にかつて使用していたという記述は残されているが、その使用法や効果、解読法や記述法がわからない故に、長きにわたって誰も使用できる者がおらず、失われてしまった魔法だよ。
それを1人で実用化レベルまで引き上げたんだから大したものさ。
ルーン文字も古代言語と同じく、音によらず文字によって魔法を発動できるという点では共通しているが、古代言語よりも圧倒的に少ない文字数で発動することが可能だ。文字そのものに複数の意味を持たせ、その『解釈』によって魔法を発動させることによりそれを実現させている。汎用性を捨てて特化型にすることによって、圧倒的な速度を実現した正に魔法言語の最高傑作とも呼べる代物だからね」
『そう!そうなのよ!あなたわかってるわねぇ!』
「それはどうも。ルーン魔法の生みの親であるオーディンにそう言ってもらえるとは光栄です」
リスヴェルは深々と頭を下げた。
『私の事はヒルダと呼んでくれていいわよ』
「そしてもっと驚きなのは、神位の妖精と契約、しかも2人同時にということだね。神位の妖精と契約した魔法使いというのは文献では見たことはあるが、実際に見るのは初めてだ」
『まぁ、普通の神位の妖精じゃったら、よほどそいつのことが気に入らん限り、そんな面倒くさいことしないじゃろうな。何のメリットもない。完全にその魔法使いのことを気に入ったかどうか、それだけの話じゃ』
フェリカは自分の事が気に入ったと言われているも同然のその言葉を聞いて、嬉しくて顔が赤くなった。
「それで、フェリカ君の相談というのはなんだい?ただ、その話をしに来たわけじゃないんだろう?」
リスヴェルは内心何となく察しながら、にやりとして質問した。
「あ、はい。ヴェル先生を最高の人形師と見込んでの頼みです。マリーとヒルダの依代となる魔法人形を作ってくれないでしょうか」
「…なるほどね。神位妖精の依代となる人形を作れるとは、人形師としては、この上なく名誉な仕事だね。そして非常に難しい仕事でもある」
リスヴェルはゆっくり考えてからそう答えた。
「無理ですか?」
「まさか。私を誰だと思っている?2人に満足してもらえるような人形を仕上げて見せよう。だが、人形作りには時間がかかる。1週間ほど時間をくれ」
「わぁ、ありがとうございます!」
「サイズはどのくらいが良いかな?魔法人形と言っても、手のひらサイズから等身大まで色々あるが」
「肩に乗るぐらいの可愛らしいサイズがいいです!見た目も今の2人と同じ感じにできますか?」
「できるとも。ちょっと描いてみてもいいかな」
そういうとリスヴェルは紙にさらさらと絵を描き始めた。
「わぉ!ヴェル先生絵もすごく上手い!」
「人形師ならこのくらいは当然さ。こんな感じでどうかな?」
ものの数分で絵を描き上げたリスヴェルは皆に絵を見せる。
「わぁ、すごく可愛い!これがいいです!」
「へぇ~。ヴェル先生ってこういう可愛いのも作れるんですね」
リスヴェルが描いた絵は、いわゆるデフォルメキャラだった。頭身は三頭身くらいになっているが、髪や服などの外見的特徴はしっかりと反映されていた。
『あら、いいじゃない』
『あぁ、悪くないの』
妖精2人も気に入った様子だ。
「それは良かった。じゃあ早速取り掛かるとするよ。材料になる木はもう育てて木材として加工してあるから、すぐに作り始めれるよ。あとは、式構築と、髪とか肌とか服とかのパーツの製作と…」
「あ…あの…お代の方は…」
この前のエアリーの素体の額を聞いていたので、当然手持ちでは足りないだろうから後は分割で、と考えていた。デフォルメだしちょっとは安くなってほしい、そんな淡い期待も抱きながらそう尋ねたのだった。
「ん?お金?お金は要らないよ。自分が作った人形が依代となって自由に動き回っているところを見れるのが何よりの代金だね」
「えぇ、でもそんな。悪いです」
「本当に気にすることは無いよ。こっちも久しぶりの人形師としての依頼だからね。腕が鳴るよ」
「ありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて。その……大切にしますので!」
そう言うと、リスヴェルは嬉しそうににっこりと笑った。
次の月、エメラルドの月の最終週には期末テストが控えている。
ルーシッドのルームメイト、フェリカは珍しく週末を自室の机の前で過ごしていた。フェリカは交友も広く、家にいるより遊びに行く方が好きなタイプなので、週末にどこにも出かけていないのは珍しい。
「マリーとヒルダは私の体を使うことができるけど、他のものに憑依して動かすことはできるの?」
『できるぞ。神位の妖精の基本的な能力じゃ』
『そうね、そういうのを依代っていうのよ。大昔はそうやって人間のように体をまとってたくさんの妖精が生活してたのよ。今の時代に英雄として語り継がれている超人的な力を持った人はそういう人たちよ。魔眼の主、アルゴスの能力もこの依代の一つね』
マリーとヒルダはフェリカが魔力で作ったお菓子を食べながら、空中でだらだらしていた。
「あー!へぇ、そうだったんだ!」
もちろんこういった情報は知っている人は知っているが、直接妖精の口から聞けるというのは極めて珍しい。
「実はさ、もう2人のことはクラスの皆に知れちゃったから、もう学校内でも隠れている必要はないと思うんだ」
妖精は人間や魔獣とは大きく異なる存在であり、物質の体を持たない。しかしそれは姿形が存在しないということではない。認識できないというだけで、妖精それぞれに姿形が存在している。
マリーやヒルダなどの神位の妖精は力が強く、自分たちの体を人間が認識できるように実体化しているのだ。これは見る相手によって見え方が違うというような精神に働きかける類のものではない。誰が見てもマリーやヒルダは同じ姿に見えるし、同じ声に聞こえる。これは妖精それぞれが別個の存在であり、姿形が存在しているということを示している。
『そうじゃなぁ。リカが今後、どんな魔法使いになっていくかはまだわからんが、摸擬戦や対抗戦を含め、戦闘になった場合には、ルーン魔法もあるが私たちの力を借りることもあるじゃろうしな』
「あの…ちなみに2人はいつまで一緒にいてくれるの?」
『私はお前が望むなら、お前が死ぬまで共にいてやるぞ。私は今まで契約した者ともそうしてきた。まぁ今まで私と契約した者は片手で数えるほどじゃが』
『マリーがそうするなら私もそうするわ。ルーン魔法についてもまだまだ伝えることがあるし、それに久しぶりの魔法界についてももっと知りたいわ。まぁ、私は妖精界に用がある時もあるから、たまに帰らせてもらうけど』
「そっかぁ~…良かった~、せっかく友達に慣れたから安心した」
フェリカの顔から笑みがこぼれる。
『あなたが偉大な魔法使いになったら、またルーン魔法を復興できるかもしれないし』
『下心が出とるぞ』
『しかしのぉ、隠れる必要はないと言っても、さすがに教室に私たちがふわふわしてたら気になるじゃろう』
『それに不特定多数の人に姿をさらすっていうのもちょっとめんどくさいわよねぇ』
「ふふふ。そこで思ったんだけど、ルーシィが作ったエアリーみたいに、魔法人形を依代にするっていうのはどうかな?エアリーみたいな等身大じゃなくて、もうちょっと小さいやつで」
『なるほどな。それなら違和感ないな』
『えー、でも、式をちゃんと考えて作った人形じゃないと動かしにくいから嫌よ?あのエアリーの素体はすごい完成度だけど。あれほどと言わなくても、あれに近い完成度じゃないと私は嫌よ』
「そこは大丈夫。身近にあの人形を作った人と同じくらいすごい人形師がいるから」
フェリカは自信満々にそう言い、その人のもとを訪れたのだった。
「はい、どうぞ。開いているよ」
部屋のドアをノックすると、そう返事が返ってきた。
「失礼します」
フェリカがそう答えて部屋に入ると、部屋には3人の人物がいた。
1人はこの部屋の主であり、フェリカが訪ねてきた相手、リスヴェル・ブクレシュティだ。
そしてもう2人、正確には1人と1体は、ルーシッドとエアリーだった。
「あれ、リカ。ヴェル先生に用事?」
「わぉ、ルーシィ?朝から姿が見えないと思ったらここにいたの?」
「うん、昨日の対抗戦で使った魔術について尋問されてたんだよ」
「尋問とは心外だね。私はただどうやったのかと聞いていただけだよ。フェリカ君もどうぞ、君にも聞きたいことが山ほどあるんだ。今お茶を入れよう」
「確かに、フェリカにも秘密が山ほどあるからね~」
「いや、ルーシィほどじゃないよ…」
フェリカが加わり、フェリカのルーン魔法や契約しているマリーやヒルダについても話した。リスヴェルは終始興味深そうに質問したり相づちを打ったりしながら聞いていた。
「なるほどねぇ。偶然が重なったこともあるが、いや何ともとんでもない魔法使いになったものだね」
「え、そうでうか?」
「ルーン魔法は、私やルーシィが解読に成功した古代言語と同じく、失われた魔法と呼ばれているものだよ。文献や資料にかつて使用していたという記述は残されているが、その使用法や効果、解読法や記述法がわからない故に、長きにわたって誰も使用できる者がおらず、失われてしまった魔法だよ。
それを1人で実用化レベルまで引き上げたんだから大したものさ。
ルーン文字も古代言語と同じく、音によらず文字によって魔法を発動できるという点では共通しているが、古代言語よりも圧倒的に少ない文字数で発動することが可能だ。文字そのものに複数の意味を持たせ、その『解釈』によって魔法を発動させることによりそれを実現させている。汎用性を捨てて特化型にすることによって、圧倒的な速度を実現した正に魔法言語の最高傑作とも呼べる代物だからね」
『そう!そうなのよ!あなたわかってるわねぇ!』
「それはどうも。ルーン魔法の生みの親であるオーディンにそう言ってもらえるとは光栄です」
リスヴェルは深々と頭を下げた。
『私の事はヒルダと呼んでくれていいわよ』
「そしてもっと驚きなのは、神位の妖精と契約、しかも2人同時にということだね。神位の妖精と契約した魔法使いというのは文献では見たことはあるが、実際に見るのは初めてだ」
『まぁ、普通の神位の妖精じゃったら、よほどそいつのことが気に入らん限り、そんな面倒くさいことしないじゃろうな。何のメリットもない。完全にその魔法使いのことを気に入ったかどうか、それだけの話じゃ』
フェリカは自分の事が気に入ったと言われているも同然のその言葉を聞いて、嬉しくて顔が赤くなった。
「それで、フェリカ君の相談というのはなんだい?ただ、その話をしに来たわけじゃないんだろう?」
リスヴェルは内心何となく察しながら、にやりとして質問した。
「あ、はい。ヴェル先生を最高の人形師と見込んでの頼みです。マリーとヒルダの依代となる魔法人形を作ってくれないでしょうか」
「…なるほどね。神位妖精の依代となる人形を作れるとは、人形師としては、この上なく名誉な仕事だね。そして非常に難しい仕事でもある」
リスヴェルはゆっくり考えてからそう答えた。
「無理ですか?」
「まさか。私を誰だと思っている?2人に満足してもらえるような人形を仕上げて見せよう。だが、人形作りには時間がかかる。1週間ほど時間をくれ」
「わぁ、ありがとうございます!」
「サイズはどのくらいが良いかな?魔法人形と言っても、手のひらサイズから等身大まで色々あるが」
「肩に乗るぐらいの可愛らしいサイズがいいです!見た目も今の2人と同じ感じにできますか?」
「できるとも。ちょっと描いてみてもいいかな」
そういうとリスヴェルは紙にさらさらと絵を描き始めた。
「わぉ!ヴェル先生絵もすごく上手い!」
「人形師ならこのくらいは当然さ。こんな感じでどうかな?」
ものの数分で絵を描き上げたリスヴェルは皆に絵を見せる。
「わぁ、すごく可愛い!これがいいです!」
「へぇ~。ヴェル先生ってこういう可愛いのも作れるんですね」
リスヴェルが描いた絵は、いわゆるデフォルメキャラだった。頭身は三頭身くらいになっているが、髪や服などの外見的特徴はしっかりと反映されていた。
『あら、いいじゃない』
『あぁ、悪くないの』
妖精2人も気に入った様子だ。
「それは良かった。じゃあ早速取り掛かるとするよ。材料になる木はもう育てて木材として加工してあるから、すぐに作り始めれるよ。あとは、式構築と、髪とか肌とか服とかのパーツの製作と…」
「あ…あの…お代の方は…」
この前のエアリーの素体の額を聞いていたので、当然手持ちでは足りないだろうから後は分割で、と考えていた。デフォルメだしちょっとは安くなってほしい、そんな淡い期待も抱きながらそう尋ねたのだった。
「ん?お金?お金は要らないよ。自分が作った人形が依代となって自由に動き回っているところを見れるのが何よりの代金だね」
「えぇ、でもそんな。悪いです」
「本当に気にすることは無いよ。こっちも久しぶりの人形師としての依頼だからね。腕が鳴るよ」
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