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しおりを挟む「やっ、やっ」
くりくりとされる度に声が漏れて、身体が微醺びくんと反射的に跳ねて。何故かアソコがむずむずしてきて。
どうしていいか分からない。
こんな甘い苦しさ、私は知らない。
「やっぱり、感度よすぎ」
くぐもった笑いを含む声がして。直後、横抱きにされていた私は、彼の身体と膝に挟まれるような圧迫感が襲われた。そして彼の首にかきついていた私はというと、彼の頭を胸に抱くような体勢になっていて。そして摘まれていた場所は、ぬるっとした熱い物に包まれていた。
なに……!?
苦しくて、そして、目の前に見えるのは彼の頭のてっぺんで。
「や、やぁぁぁんっっっ」
ぬるっとした柔らかな熱さが胸の先端を襲った。
彼は私を横抱きにしたまま、私の胸の先端を咥えていたのだ。
その体勢に異を唱える余裕なんて無かった。
私の胸の先っぽは嬲られるようにコロコロと転がされ、それが指で摘まれるよりずっと繊細で直接的な刺激で、何も考えられなくなっていたから。
「やっ、やっ、……」
嫌なのか、そのまま続けられたいのかも分からない。でも、私は耐える為に彼の首に手を回してぎゅっとしたままで。
それは、彼の頭を私の胸に押しつけているのに他ならない状態だった。そして、私から離れていた彼の右手は私の右胸をつまみ上げてきて。
「ひぅっ」
片方だけでも刺激が強すぎたのに、両方をいじられ始めて、私の思考はその刺激についていけなくなる。
だって両方いっぺんにいじられると、片方だけの感覚より数倍強い刺激に感じて。
「ここ、気持ちいいか?」
すごく遠くで、彼の声が聞こえた気がする。
「わか、ない……っ」
この刺激が、気持ちがいいという物なのだろうか。
初めての刺激に、私は自分がどう感じているかさえ分かっていなくて。
だって気持ちがいいっていうのは、もっと幸せな物で、こんな苦しい物じゃないはずで。
私の中にこんな甘い苦しさを測る物差しなんて持っていなくて。
でも、止められると、とたんに物足りなくなって。もっとその刺激が欲しいような気がする。
……もしかして、それを気持ちいいっていうんだろうか。
「わか、ん、ない……っ」
苦しくて、でも、確かに気持ちいいような気もして、勝手に涙がにじむ。
耐える為に、胸に抱えた彼の頭に顔を寄せて、その髪に頬をすりつけて苦しいのを逃そうとする。
「も、やだぁ……っ」
彼は無言で私の胸の先端ばかりいじってくる。舌先で、指先で、こすって、摘んで、吸われて、嬲って。
「やだ、やだぁぁっ」
変になる。ズクン、ズクンって、刺激が襲ってくる。
やめて、やめないで。
自分の望みさえ分からない。
苦しくて、アソコがきゅんってなって、暴れたくなるぐらい刺激が強くて。
「あっ、あっ」
苦しい。苦しいよぉ……。
腕の中で彼が少し顔を上げて、そんな私をじっと見つめてくる。
「見ちゃやだぁっっ」
もうわけわかんなくて。絶対変な顔になってる。
なのに彼の鋭い目は私を真正面からとらえようとするかのように見上げてきていて。その口元は、私のおっぱいに吸い付いたままで。
「やっ、やっ」
首を振りながら、「見ないで」と繰り返す。
こんなおかしくなった私を、見られたくない。
突然、ふっと私を翻弄していた刺激が止まる。
「やぁんっ」
叫ぶと、彼がくっと低い声で笑いを漏らす。
「触っても、やめても、「嫌」なんだな」
意地悪な指摘に、かぁっと身体に熱を帯びる。
彼の言葉を否定できなかった。私の身体は震えてその余韻に浸りながら、名残惜しさと物足りなさを感じていたから。
私は、さっきの行為をやめて欲しくなかったのだと、自覚させられた。
でも初めて与えられた快感はきつすぎて、気持ちよかったのかも自覚できないまま、私は熱くなった身体を持て余していた。
「ここ、すげぇ弱いな」
低い声が、からかうように耳元で囁かれて、きゅっとまた先端を摘まれる。
「はぅっ」
びくびくっと震える私を見て、彼が満足そうに口元に笑みをたたえた。
私は、涙目でそんな彼を睨んだ。
「無理矢理しないって、言ったぁ……」
何とか一矢報いたくて訴える。
「……無理矢理、か?」
耳元で低い声がからかうように問いかけて来られて、ぞくぞくっと鳥肌が立つような感覚に襲われる。でも、それは、嫌悪感とは正反対で。
「……なぁ? お前、俺に無理矢理襲われてんのか……?」
彼が真っ直ぐに目を合わせて、さっきまでのからかう様子を収めて、静かに問いかけてきた。
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