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二十六話 越前決戦 一乗谷炎上
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『信玄 死す!』
信長に吉報がもたらされた頃、北近江の地では異変が起こっていた。
信長軍と睨み合いを続けていた朝倉軍が、信玄の訃報が届いたのち、それに合わせるように一部の部隊が撤退を始めていたのである。
長期に渡る睨み合いのなか、この時期になって兵士や一部の家臣から不満が上がってきていた。
それが、頼りにしていた信玄の訃報が引き金になり、一気に、爆発する結果となったのである。
そして、それともう一つ。越前におもむいたとき重治の仕掛けた策略が、時限爆弾のように、今になって爆発したのである。
朝倉家当主である義景は、越前の国、一乗谷に帰国。体制の立て直しに奔走することとなる。
そんな絶好の好機を信長が逃す筈はない。
その間も織田方の調略は、着々と進められていったのである。
先の足利攻めでの調略の立役者は、足利家重臣の細川藤孝、荒木村重の名将二名を調略した明智光秀であった。
今回、浅井・朝倉軍との決戦を前に、羽柴秀吉(木ノ下藤吉郎から改名)は、そんな光秀に負けじと調略に励んでいた。
調略の目標は、浅井・朝倉軍の守備の要にもなっている、虎御前山北西にある浅井家支城、山本山城である。
秀吉は、山本山城を守る城主、浅井家重臣である阿閉貞征(アツジサダユキ)に何度も面談を申し込んでも拒絶され続けていた。
歯噛みするほどに苛つく秀吉の進展しない調略の状況は、たった一枚の書状で、それは可能になった。
それを可能にした書状とは、筆など使った事がないのではないかと思うほど、それはもう見事なほどに汚い文字であった。
調略の最大の目標、浅井家支城、山本山城を守る猛将の一人に、藤堂高虎なる若猛者がいた
秀吉が手にした、そのあまりにも汚い文字の重治からの書状は二つ。そのうちの一つの書状の宛名先は、藤堂高虎で、その書状が秀吉の命運を切り開いていく。
高虎が秀吉からの書状に目を通し終えようとした時、最後に連名で添えられた名前を見て、驚きを隠せずにいた。
その名前は、浅井家では知らぬ者がいない猛者。姉川の戦いにて、死したとされた山崎新平のものであったのである。
高虎にとっては、雲の上の存在である憧れの人。そして、目標でもあった人物の添え書きのある書状を簡単には無視する事が出来なかったのである。
月が変わり8月を迎えた最初の日、秀吉は、初めて山本山城の城主、阿閉貞征との面談にこぎ着けていた。
もちろん、その面談の為に、高虎の尽力があった事は言うまでもない。
秀吉は二人の供を連れ、敵陣真っ只中の山本山城を訪れていた。
「お初にお目にかかりまする。羽柴藤吉郎秀吉にございます」
秀吉は、供の紹介はせずに、貞征に向かい深々と頭を下げた。
山本山城城主、貞征は、今回の面談に置ける仲介役の高虎を従えて、堂々と秀吉の前に座していた。
「秀吉殿、そなたは、我が城に何用にて、おいでなされた」
貞征は、何もかも解ったうえで、秀吉にそう尋ねた。
「然らば、浅井家一の知将と名高い、阿閉殿ならば用件など言わずともお見通しと存じまするが‥‥」
「……」
秀吉の切り返しに、貞征は言葉につまらせた。
言葉が出ない貞征に代わり、阿閉の隣に座していた高虎が話しかけてきた。
「羽柴殿のともとしてお出での髭の御仁に、お聞きしたい」
髭の御仁と名指しされたのは、秀吉のともとして同行してきていた新平であった。
名指しした高虎は、元々同じ浅井家家臣。しっかりとした面識があるわけだから、少々の髭面とて山崎新平を見分けられぬ訳はない。
それをあえて、表には出さずに、話しを進める高虎の意図が読めずに、新平は、思わず隣に座る重治の顔を見つめた。
そんな心配げな新平に、重治は何も語ることなく、ただ微笑んだだけであった。
新平は、一度、目をつむり大きく深呼吸をした。それから、名指しをした高虎に対して答え返した。
「藤堂殿。私に聞きたいこととは、いったいなんですかな?」
「……あなたは、あなたは、なぜ、信長に仕えている!?」
高虎の言葉には、深い悲しみ、悲壮感が漂っていた。
新平は、悲しみと怒りが混雑した表情の高虎を見て、ゆっくりと言葉を選びながら答えた。
「‥‥わしは、‥‥わしは、一度として、信長などに仕えた事などない」
「……では、なぜ、ここにいる。‥‥新平さま……」
新平は、感極まっていく高虎を見て、優しく微笑んだ。
「わしが、わしが仕えておるのは、ここにおられる竹中様じゃ」
竹中の名を聞いて貞征は、驚きの表情を浮かべ、突然、言葉を発した。
「竹中半兵衛とは、この様な若者なのか……」
貞征は驚きのあまり、誰に対する訳でもない独り言をもらしていた。
「どうして、新平様ほどのお方が……この、様な‥‥」
「若僧にか!?」
新平は、にやりと笑って見せた。
「えっ……」
高虎は、自分の言いたい事を先に新平に言われ口ごもった。
高虎の追求を新平は新平でまた、その答えを探し始めていた。
他者が自分の主をどのような言葉で、批判されようとも、どこ吹く風のごとくで、全く意に介すことはない。
「だから、何故?」
高虎は、再び、新平に尋ねた。
「……なにゆえ?‥‥重治様、なにゆえでしょうか?」
突然に振られた新平の問いに、重治もどうこたえてよいものか悩んだ。悩んだ挙げ句に、また問いを問いで返す。
「‥‥うぅむ、私が頼んだからでしょうかねぇ?‥‥」
「うむ」
重治の言葉に、我が意を得たり。得意げに、にやりと笑った新平は、高虎に向かってこう告げた。
「そういう事じゃ。特に深い意味などない。……こう見えても我が主、重治様は、わしなんかよりも遥かに強くてな。信長の本陣に斬り込んだ、わしを止めたのも、この重治様なのじゃ」
「…………」
高虎は、半信半疑ながらも新平の言葉をただ黙って聞いていた。
「おのれより強い者が、何の思惑も持たずに、頭を下げてくれたのじゃ。そんなお方の思いに応えるのが男と言うものではないか!?」
「……」
高虎は、なにも答えなかった。
日頃、さほど饒舌でない新平ではあったが、この日の新平は、何やら思うところがあるのか話しは続いた。
「高虎、お前は富士山なる山を見たことはあるか?……海は、見たことはあるか?‥‥わしは、それまで武功を立てるためだけに、戦いの中にずっと身を置いていた」
「…………」
「今は、地位や名誉の為などではない、おのれ自身のおもうがままじゃ。……この若い主人の笑顔を守るために、わしは、命をかけると決めたのじゃ」
高虎は、決して論理的とは言えない、意味不明の漠然とした、この新平の説明が、この殺伐とした時代に生きる者どうしだからこそ、通じ合うものを感じたのであろうか。
新平に向かって、納得げに深々と頭を下げたのである。
「わたくしも、海と言う物を見てみたいものですな‥‥」
頭を上げた高虎は、目をつむったままで、そうつぶやいた。
「見ようと思えば、いつでも見れるさ」
「ふっ。……あ、阿閉様」
二人の会話の様子をずっと、見守っていた貞征は、右手をさっと上げて高虎の言葉を制した。
「なにも言わずともよい‥‥」
貞征は、中空を見つめ静かに瞳を閉じた。
しばしの時が流れ、貞征が閉じられた瞳をゆっくりと開けた。
「秀吉殿。これからの事は、そなたにまかせる。この阿閉貞征、織田家にお味方もうす」
知将と呼ばれるほどの阿閉貞征が信玄の訃報を聞き、片腕である高虎の心が離れた今、山本山城を守れない事に気づかないほど愚か者ではなかった。
八月八日、阿閉貞征の調略成功の知らせが、信長の元に届けられた。
これを聞いた信長は、すぐさま全軍に出陣を命じた。
攻撃目標は、それまで山本山城の存在で、攻撃を妨げられていた大獄山である。
浅井・朝倉軍にとって、この大獄山をとられることは、喉元に刃を突きつけられたものと、かわらない。
また、織田軍側にすれば、大獄山をとることが出来れば、浅井家居城、小谷への朝倉軍の後詰めの分断を可能とするのである。
信長自らが率いる織田軍が、大獄山に進軍を始めた頃、朝倉軍は、当主・義景が、やっとの事で再編成し、たてなおした軍を敦賀にまで進めていた。
山本山城の調略は、そんな義景の元にも連絡が届けられていた。
義景は、あせる気持ちの中、全軍に進軍開始の命をだした。
朝倉軍、総勢二万の兵は、士気の高まらないままに、大獄山を目指すことになる。
そしてここに、織田軍×浅井・朝倉軍の雌雄を決する戦いの幕が切って落とされたのである。
先手をとったのは、意気盛んな織田軍であった。
虎御前山を中心に集結した織田軍三万の兵は、着陣を完了したのち、軍議もそこそこに、一気に大獄山砦を急襲した。
おりしも、その日の天候は、桶狭間の時のように激しい雷雨となっていた。
八月十二日、織田軍は大獄山砦を陥落させた後、すぐに、次なる戦いのための軍議を開いていた。
また、一方の先手を許し、浅井軍と分断されていた朝倉軍は、大獄山を見上げる位置にある田神山に陣を敷いていた。
織田軍本陣における軍議は、集まった諸将には一切の口を挟ませず、信長が下知を下すのみのものであった。
「皆のもの、この好機を逃すな。朝倉軍を一気に殲滅せよ」
信長は、諸将を向かい強い口調で申し渡した。
田神山に陣を敷いた朝倉軍に、大獄山砦が、一夜のうちに陥落させられたと言う、簡単には信じる事のできない、知らせが届けられていた。
士気の高まりもなく、統率のとれていない朝倉軍では、今後の対織田戦略で諸将が、二つの意見に別れ、揉めていた。
一つ目の意見は、今、敷いている田神山の陣で、浅井軍と連携して大獄山を取り戻す為に、織田軍との全面対決するというもの。
そしてもう一つは、越前まで陣を引いて、有利な地で、織田軍を迎え討つと言うものであった。
客観的にみて、前者の戦略は、陣地の立地的不利な状況に加え、連携を組む連合軍の浅井とは、織田軍に大獄山を抑えられた現在、連絡が遮断されてしまっているために、上手く作用させられない。
また後者の戦略は、朝倉軍が退却する事は、即ち、友軍である小谷城の浅井軍八千を見殺しにする事に通じて。
これまでともに戦い続けていた盟友である浅井家を切り捨てる事など、考えられない朝倉義景は、この地での信長との決戦を決意していた。
決戦の士気をあげるために集めた筈の諸将より、義景は、思わぬ突き上げを食らうこととなる。
大半の諸将が、士気のあがらぬのを理由に、越前への撤退を申し入れてきたのである。
「なぜじゃ。今が、信長との雌雄を決せねばならぬ時。撤退は、滅びに繋がるのが、何故わからぬ!?」
「お館様は、その様に申されますが、まともな柵、一つない、無防備なこの場所では、攻め込まれれば一溜まりもありませぬ。ここで、戦うは下策としか‥‥」
「お館様、それにもまして、見上げる大獄山砦をすでに落とされた今、兵の士気を上げようがありませぬ」
当主である義景の言葉、思いは、家臣たちには全く届かなかったのである。
田神山に陣を敷いて、わずか半日の事であった。
義景は、やむなく、集まった諸将に、全軍の退却を指示した。
朝倉軍の撤退は、織田軍に気づかぬよう、夜間になって始められた。
退却時の無防備な背後を突かれぬためである。
見上げる大獄山から解らぬように、念入りに偽装を施し、朝倉軍は撤退を始めていた。
そんな頃、織田軍本陣では、信長が主だった重臣を集めて軍議を開いていた。
「今夜、義景は、越前に逃げ帰るだろう。背後を突き、一気に片を付ける。よいな!!」
「まことで、御座いますか?」
「本当に、その様なことが?」
集まった諸将からは、口々に、疑いの言葉が漏れ出ていた。
それも当たり前の事、陣地を敷いて、一日もたたず、しかも一度も刃を交えずに退却するなど、信じられる話しでは、なかったのである。
静まる気配のない議場に、怒声が響き渡った。
「静まれぃ。何故、お館様の言葉を信じぬ」
猛将名高い柴田勝家が、諸将に対し一括した。
勝家の一括は効果絶大で、その場は一瞬で静まり返り、勝家の言葉で各将は平静を取り戻した。
「お前たち。お館様の横に、竹中重治様がおられる事に、何故、気がつかぬのか!?‥‥軍神であらせられる重治様がおられる以上、間違いなど、有りは、しないのじゃ」
勝家の絶対的、重治に対する信奉ぶりには、信長と重治は、さすがに苦笑いを浮かべるしかなかった。
かつて信長は、重治を軍神と奉り、家臣が鼓舞するのに利用した。
しかし、勝家の信奉ぶりは、真剣そのもので、今では、主である信長を上回るほどの信頼ぶりであった。
「決戦じゃ!」
誰かが叫んだ。
その声は、その心の高ぶりが出させた独り言は、見る間に周りに広がっていき、集まった諸将は皆、立ち上がり口々に叫んでいた。
興奮の絶頂からの落ち着きを見計らった信長は、さっと右手を田神山にむけて叫ぶ。
「皆の者、出陣致す」
「うぅおー!!!」
集まったいた諸将は、本陣から勢いよく駆け出し、自らの部隊に急ぐ、誰よりも先に出陣して、一つでも多くの手柄を立てるために。
日が沈んだあと、密かに撤退を開始していた朝倉軍の後方を織田軍が急襲した。
朝倉軍では、殿部隊の編成さえ、まともになされていない状況のうえ、昨日の雷雨の影響で、山肌はぬかるみ、退却の足は早まらない。戦いは一方的なものとなっていった。
追撃戦となった、この戦いには、織田家当主である信長自らが馬周りの兵とともに、朝倉軍に攻め込んでいた。
何年もの間苦しめられ続け、数多くの家臣を失うきっかけとなった朝倉家との決着は、自らがつけるという強い思いの現れであった。
当主、自らが、先駆けとなって参戦する戦いの士気が最高でない筈はない。
翌朝には、朝倉軍を追って越前敦賀にまで織田軍は攻め込んでいた。
織田軍は、わずかの日数をかけただけで、越前敦賀、金ヶ崎城、天筒山城を次々に落としていく。
残すは、朝倉家の本拠地である一乗谷城のみであった。
朝倉義景は、這々の体で、一乗谷へ逃げ帰っていた。
それでも、一乗谷に逃げ帰った義景は、攻め込んでくるであろう信長を迎え撃つべく、兵をまとめるために、すぐさま奔走を開始していた。
織田軍は、一乗谷を目前に、府中の地にて陣を敷いていた。
「朝倉家の本拠地は、五つの出城を持って、谷の前後を固める事で、広大なる谷に広がる街を守ることを可能にしております」
「うむ。それで?」
信長は諸将を集め、朝倉家居城、一乗谷を前に、決戦前の最後の軍議を開いていた。
「谷への入り口は狭く、大軍による攻撃は、不向きな立地にあります」
軍議は、以前、一乗谷に訪れている重治の言葉で進行していった。
「それで、どうする重治。そなたの事だから何らかの手は打ってあるのであろう」
信長は、淡々と一乗谷の説明を続ける重治にしびるれをきらして、結論を求めた。
信長の言葉に重治は、そばに控えていた伊蔵に合図を送った。
そして、重治の合図に頷いた伊蔵は、本陣から即座に出て行った。
「‥‥じつは、信長様にお目通り願い出ている者がおります」
「ほう、そなたの口利きでの目通りとな!?」
信長が楽しげに、そう答えた時、伊蔵が一人の男を連れ、ともに陣内へと入ってきた。
伊蔵とその男は、重治のそばまで来ると、ひざまずき、信長に対して礼をして、その場に控えた。
「景鏡殿。信長様に挨拶を‥‥」
重治が告げた、景鏡の名を聞いて、陣内はざわめきたった。
それもそのはずである。
朝倉景鏡と言えば、朝倉家においては、重臣も重臣。朝倉家筆頭家老であり、しかも、当主義景の従兄弟にあたる。
その人物が今、織田軍の本陣に、重治を通じて現れたと言うことは、すでに朝倉家内の調略が施されている事を指し示していた。
頭を伏せて控えた伊蔵が招き入れた男、景鏡に、信長は自ら声をかけた。
「‥‥して、そのほう、なにをしてくれる」
「はっ。すでに、私が五つの出城を解放。当主の義景は、一乗谷を逃げ出し、平泉寺に逃げ込みました」
「ほう‥‥」
それまでとは打って変わり、結末の見えた戦いに信長は、つまらなそうに景鏡に答えた。
「それがしが、義景の首をとって参りましょう」
景鏡は、信長にそう告げ、深く頭をさげると、その場を去った。
一乗谷に、逃げ帰った義景は、信長を迎え撃つべく奔走したものの、本拠での危急存亡であるにもかかわらず兵力の再編はいっこうに進まなかった。
景鏡の裏切りにあい、兵力の立て直しの出来なかった義景は、僧兵三千を抱える越前大野にある平泉寺を頼ることにしたのであった。
「秀吉」
「はっ、ここに」
信長に呼ばれた羽柴秀吉は、慌てて前に出てきてひざまずいた。
「そのほう、景鏡と申すものと一緒に、平泉寺に攻め入り、義景の首をとって参れ」
「はっ、ははぁー」
信長にとって義景の首は、差ほど重要なことではなかった。
秀吉に命を下したあとの信長は、無言で議場である陣幕から出て行ったのである。
信長にとって重要な事は、この後に控える浅井家との戦いの事であった。
景鏡の部隊を中心に編成された軍団が平泉寺を取り囲んだのは、その日のうちの事である。
義景は、平泉寺内、六坊賢松寺で匿われるなか、攻め込んできたのが景鏡である事を知らされた。
義景は、味方の裏切りを知り、おのれの最後を覚悟したのである。
八月二十日、早朝、朝倉義景は、自らの腹を切り寺に火を放った。
大獄山陥落から、わずか一週間のことである。
織田軍が一乗谷の全てを灰にした事で、朝倉家百年の栄華は終焉を迎える事となったのである。
信長に吉報がもたらされた頃、北近江の地では異変が起こっていた。
信長軍と睨み合いを続けていた朝倉軍が、信玄の訃報が届いたのち、それに合わせるように一部の部隊が撤退を始めていたのである。
長期に渡る睨み合いのなか、この時期になって兵士や一部の家臣から不満が上がってきていた。
それが、頼りにしていた信玄の訃報が引き金になり、一気に、爆発する結果となったのである。
そして、それともう一つ。越前におもむいたとき重治の仕掛けた策略が、時限爆弾のように、今になって爆発したのである。
朝倉家当主である義景は、越前の国、一乗谷に帰国。体制の立て直しに奔走することとなる。
そんな絶好の好機を信長が逃す筈はない。
その間も織田方の調略は、着々と進められていったのである。
先の足利攻めでの調略の立役者は、足利家重臣の細川藤孝、荒木村重の名将二名を調略した明智光秀であった。
今回、浅井・朝倉軍との決戦を前に、羽柴秀吉(木ノ下藤吉郎から改名)は、そんな光秀に負けじと調略に励んでいた。
調略の目標は、浅井・朝倉軍の守備の要にもなっている、虎御前山北西にある浅井家支城、山本山城である。
秀吉は、山本山城を守る城主、浅井家重臣である阿閉貞征(アツジサダユキ)に何度も面談を申し込んでも拒絶され続けていた。
歯噛みするほどに苛つく秀吉の進展しない調略の状況は、たった一枚の書状で、それは可能になった。
それを可能にした書状とは、筆など使った事がないのではないかと思うほど、それはもう見事なほどに汚い文字であった。
調略の最大の目標、浅井家支城、山本山城を守る猛将の一人に、藤堂高虎なる若猛者がいた
秀吉が手にした、そのあまりにも汚い文字の重治からの書状は二つ。そのうちの一つの書状の宛名先は、藤堂高虎で、その書状が秀吉の命運を切り開いていく。
高虎が秀吉からの書状に目を通し終えようとした時、最後に連名で添えられた名前を見て、驚きを隠せずにいた。
その名前は、浅井家では知らぬ者がいない猛者。姉川の戦いにて、死したとされた山崎新平のものであったのである。
高虎にとっては、雲の上の存在である憧れの人。そして、目標でもあった人物の添え書きのある書状を簡単には無視する事が出来なかったのである。
月が変わり8月を迎えた最初の日、秀吉は、初めて山本山城の城主、阿閉貞征との面談にこぎ着けていた。
もちろん、その面談の為に、高虎の尽力があった事は言うまでもない。
秀吉は二人の供を連れ、敵陣真っ只中の山本山城を訪れていた。
「お初にお目にかかりまする。羽柴藤吉郎秀吉にございます」
秀吉は、供の紹介はせずに、貞征に向かい深々と頭を下げた。
山本山城城主、貞征は、今回の面談に置ける仲介役の高虎を従えて、堂々と秀吉の前に座していた。
「秀吉殿、そなたは、我が城に何用にて、おいでなされた」
貞征は、何もかも解ったうえで、秀吉にそう尋ねた。
「然らば、浅井家一の知将と名高い、阿閉殿ならば用件など言わずともお見通しと存じまするが‥‥」
「……」
秀吉の切り返しに、貞征は言葉につまらせた。
言葉が出ない貞征に代わり、阿閉の隣に座していた高虎が話しかけてきた。
「羽柴殿のともとしてお出での髭の御仁に、お聞きしたい」
髭の御仁と名指しされたのは、秀吉のともとして同行してきていた新平であった。
名指しした高虎は、元々同じ浅井家家臣。しっかりとした面識があるわけだから、少々の髭面とて山崎新平を見分けられぬ訳はない。
それをあえて、表には出さずに、話しを進める高虎の意図が読めずに、新平は、思わず隣に座る重治の顔を見つめた。
そんな心配げな新平に、重治は何も語ることなく、ただ微笑んだだけであった。
新平は、一度、目をつむり大きく深呼吸をした。それから、名指しをした高虎に対して答え返した。
「藤堂殿。私に聞きたいこととは、いったいなんですかな?」
「……あなたは、あなたは、なぜ、信長に仕えている!?」
高虎の言葉には、深い悲しみ、悲壮感が漂っていた。
新平は、悲しみと怒りが混雑した表情の高虎を見て、ゆっくりと言葉を選びながら答えた。
「‥‥わしは、‥‥わしは、一度として、信長などに仕えた事などない」
「……では、なぜ、ここにいる。‥‥新平さま……」
新平は、感極まっていく高虎を見て、優しく微笑んだ。
「わしが、わしが仕えておるのは、ここにおられる竹中様じゃ」
竹中の名を聞いて貞征は、驚きの表情を浮かべ、突然、言葉を発した。
「竹中半兵衛とは、この様な若者なのか……」
貞征は驚きのあまり、誰に対する訳でもない独り言をもらしていた。
「どうして、新平様ほどのお方が……この、様な‥‥」
「若僧にか!?」
新平は、にやりと笑って見せた。
「えっ……」
高虎は、自分の言いたい事を先に新平に言われ口ごもった。
高虎の追求を新平は新平でまた、その答えを探し始めていた。
他者が自分の主をどのような言葉で、批判されようとも、どこ吹く風のごとくで、全く意に介すことはない。
「だから、何故?」
高虎は、再び、新平に尋ねた。
「……なにゆえ?‥‥重治様、なにゆえでしょうか?」
突然に振られた新平の問いに、重治もどうこたえてよいものか悩んだ。悩んだ挙げ句に、また問いを問いで返す。
「‥‥うぅむ、私が頼んだからでしょうかねぇ?‥‥」
「うむ」
重治の言葉に、我が意を得たり。得意げに、にやりと笑った新平は、高虎に向かってこう告げた。
「そういう事じゃ。特に深い意味などない。……こう見えても我が主、重治様は、わしなんかよりも遥かに強くてな。信長の本陣に斬り込んだ、わしを止めたのも、この重治様なのじゃ」
「…………」
高虎は、半信半疑ながらも新平の言葉をただ黙って聞いていた。
「おのれより強い者が、何の思惑も持たずに、頭を下げてくれたのじゃ。そんなお方の思いに応えるのが男と言うものではないか!?」
「……」
高虎は、なにも答えなかった。
日頃、さほど饒舌でない新平ではあったが、この日の新平は、何やら思うところがあるのか話しは続いた。
「高虎、お前は富士山なる山を見たことはあるか?……海は、見たことはあるか?‥‥わしは、それまで武功を立てるためだけに、戦いの中にずっと身を置いていた」
「…………」
「今は、地位や名誉の為などではない、おのれ自身のおもうがままじゃ。……この若い主人の笑顔を守るために、わしは、命をかけると決めたのじゃ」
高虎は、決して論理的とは言えない、意味不明の漠然とした、この新平の説明が、この殺伐とした時代に生きる者どうしだからこそ、通じ合うものを感じたのであろうか。
新平に向かって、納得げに深々と頭を下げたのである。
「わたくしも、海と言う物を見てみたいものですな‥‥」
頭を上げた高虎は、目をつむったままで、そうつぶやいた。
「見ようと思えば、いつでも見れるさ」
「ふっ。……あ、阿閉様」
二人の会話の様子をずっと、見守っていた貞征は、右手をさっと上げて高虎の言葉を制した。
「なにも言わずともよい‥‥」
貞征は、中空を見つめ静かに瞳を閉じた。
しばしの時が流れ、貞征が閉じられた瞳をゆっくりと開けた。
「秀吉殿。これからの事は、そなたにまかせる。この阿閉貞征、織田家にお味方もうす」
知将と呼ばれるほどの阿閉貞征が信玄の訃報を聞き、片腕である高虎の心が離れた今、山本山城を守れない事に気づかないほど愚か者ではなかった。
八月八日、阿閉貞征の調略成功の知らせが、信長の元に届けられた。
これを聞いた信長は、すぐさま全軍に出陣を命じた。
攻撃目標は、それまで山本山城の存在で、攻撃を妨げられていた大獄山である。
浅井・朝倉軍にとって、この大獄山をとられることは、喉元に刃を突きつけられたものと、かわらない。
また、織田軍側にすれば、大獄山をとることが出来れば、浅井家居城、小谷への朝倉軍の後詰めの分断を可能とするのである。
信長自らが率いる織田軍が、大獄山に進軍を始めた頃、朝倉軍は、当主・義景が、やっとの事で再編成し、たてなおした軍を敦賀にまで進めていた。
山本山城の調略は、そんな義景の元にも連絡が届けられていた。
義景は、あせる気持ちの中、全軍に進軍開始の命をだした。
朝倉軍、総勢二万の兵は、士気の高まらないままに、大獄山を目指すことになる。
そしてここに、織田軍×浅井・朝倉軍の雌雄を決する戦いの幕が切って落とされたのである。
先手をとったのは、意気盛んな織田軍であった。
虎御前山を中心に集結した織田軍三万の兵は、着陣を完了したのち、軍議もそこそこに、一気に大獄山砦を急襲した。
おりしも、その日の天候は、桶狭間の時のように激しい雷雨となっていた。
八月十二日、織田軍は大獄山砦を陥落させた後、すぐに、次なる戦いのための軍議を開いていた。
また、一方の先手を許し、浅井軍と分断されていた朝倉軍は、大獄山を見上げる位置にある田神山に陣を敷いていた。
織田軍本陣における軍議は、集まった諸将には一切の口を挟ませず、信長が下知を下すのみのものであった。
「皆のもの、この好機を逃すな。朝倉軍を一気に殲滅せよ」
信長は、諸将を向かい強い口調で申し渡した。
田神山に陣を敷いた朝倉軍に、大獄山砦が、一夜のうちに陥落させられたと言う、簡単には信じる事のできない、知らせが届けられていた。
士気の高まりもなく、統率のとれていない朝倉軍では、今後の対織田戦略で諸将が、二つの意見に別れ、揉めていた。
一つ目の意見は、今、敷いている田神山の陣で、浅井軍と連携して大獄山を取り戻す為に、織田軍との全面対決するというもの。
そしてもう一つは、越前まで陣を引いて、有利な地で、織田軍を迎え討つと言うものであった。
客観的にみて、前者の戦略は、陣地の立地的不利な状況に加え、連携を組む連合軍の浅井とは、織田軍に大獄山を抑えられた現在、連絡が遮断されてしまっているために、上手く作用させられない。
また後者の戦略は、朝倉軍が退却する事は、即ち、友軍である小谷城の浅井軍八千を見殺しにする事に通じて。
これまでともに戦い続けていた盟友である浅井家を切り捨てる事など、考えられない朝倉義景は、この地での信長との決戦を決意していた。
決戦の士気をあげるために集めた筈の諸将より、義景は、思わぬ突き上げを食らうこととなる。
大半の諸将が、士気のあがらぬのを理由に、越前への撤退を申し入れてきたのである。
「なぜじゃ。今が、信長との雌雄を決せねばならぬ時。撤退は、滅びに繋がるのが、何故わからぬ!?」
「お館様は、その様に申されますが、まともな柵、一つない、無防備なこの場所では、攻め込まれれば一溜まりもありませぬ。ここで、戦うは下策としか‥‥」
「お館様、それにもまして、見上げる大獄山砦をすでに落とされた今、兵の士気を上げようがありませぬ」
当主である義景の言葉、思いは、家臣たちには全く届かなかったのである。
田神山に陣を敷いて、わずか半日の事であった。
義景は、やむなく、集まった諸将に、全軍の退却を指示した。
朝倉軍の撤退は、織田軍に気づかぬよう、夜間になって始められた。
退却時の無防備な背後を突かれぬためである。
見上げる大獄山から解らぬように、念入りに偽装を施し、朝倉軍は撤退を始めていた。
そんな頃、織田軍本陣では、信長が主だった重臣を集めて軍議を開いていた。
「今夜、義景は、越前に逃げ帰るだろう。背後を突き、一気に片を付ける。よいな!!」
「まことで、御座いますか?」
「本当に、その様なことが?」
集まった諸将からは、口々に、疑いの言葉が漏れ出ていた。
それも当たり前の事、陣地を敷いて、一日もたたず、しかも一度も刃を交えずに退却するなど、信じられる話しでは、なかったのである。
静まる気配のない議場に、怒声が響き渡った。
「静まれぃ。何故、お館様の言葉を信じぬ」
猛将名高い柴田勝家が、諸将に対し一括した。
勝家の一括は効果絶大で、その場は一瞬で静まり返り、勝家の言葉で各将は平静を取り戻した。
「お前たち。お館様の横に、竹中重治様がおられる事に、何故、気がつかぬのか!?‥‥軍神であらせられる重治様がおられる以上、間違いなど、有りは、しないのじゃ」
勝家の絶対的、重治に対する信奉ぶりには、信長と重治は、さすがに苦笑いを浮かべるしかなかった。
かつて信長は、重治を軍神と奉り、家臣が鼓舞するのに利用した。
しかし、勝家の信奉ぶりは、真剣そのもので、今では、主である信長を上回るほどの信頼ぶりであった。
「決戦じゃ!」
誰かが叫んだ。
その声は、その心の高ぶりが出させた独り言は、見る間に周りに広がっていき、集まった諸将は皆、立ち上がり口々に叫んでいた。
興奮の絶頂からの落ち着きを見計らった信長は、さっと右手を田神山にむけて叫ぶ。
「皆の者、出陣致す」
「うぅおー!!!」
集まったいた諸将は、本陣から勢いよく駆け出し、自らの部隊に急ぐ、誰よりも先に出陣して、一つでも多くの手柄を立てるために。
日が沈んだあと、密かに撤退を開始していた朝倉軍の後方を織田軍が急襲した。
朝倉軍では、殿部隊の編成さえ、まともになされていない状況のうえ、昨日の雷雨の影響で、山肌はぬかるみ、退却の足は早まらない。戦いは一方的なものとなっていった。
追撃戦となった、この戦いには、織田家当主である信長自らが馬周りの兵とともに、朝倉軍に攻め込んでいた。
何年もの間苦しめられ続け、数多くの家臣を失うきっかけとなった朝倉家との決着は、自らがつけるという強い思いの現れであった。
当主、自らが、先駆けとなって参戦する戦いの士気が最高でない筈はない。
翌朝には、朝倉軍を追って越前敦賀にまで織田軍は攻め込んでいた。
織田軍は、わずかの日数をかけただけで、越前敦賀、金ヶ崎城、天筒山城を次々に落としていく。
残すは、朝倉家の本拠地である一乗谷城のみであった。
朝倉義景は、這々の体で、一乗谷へ逃げ帰っていた。
それでも、一乗谷に逃げ帰った義景は、攻め込んでくるであろう信長を迎え撃つべく、兵をまとめるために、すぐさま奔走を開始していた。
織田軍は、一乗谷を目前に、府中の地にて陣を敷いていた。
「朝倉家の本拠地は、五つの出城を持って、谷の前後を固める事で、広大なる谷に広がる街を守ることを可能にしております」
「うむ。それで?」
信長は諸将を集め、朝倉家居城、一乗谷を前に、決戦前の最後の軍議を開いていた。
「谷への入り口は狭く、大軍による攻撃は、不向きな立地にあります」
軍議は、以前、一乗谷に訪れている重治の言葉で進行していった。
「それで、どうする重治。そなたの事だから何らかの手は打ってあるのであろう」
信長は、淡々と一乗谷の説明を続ける重治にしびるれをきらして、結論を求めた。
信長の言葉に重治は、そばに控えていた伊蔵に合図を送った。
そして、重治の合図に頷いた伊蔵は、本陣から即座に出て行った。
「‥‥じつは、信長様にお目通り願い出ている者がおります」
「ほう、そなたの口利きでの目通りとな!?」
信長が楽しげに、そう答えた時、伊蔵が一人の男を連れ、ともに陣内へと入ってきた。
伊蔵とその男は、重治のそばまで来ると、ひざまずき、信長に対して礼をして、その場に控えた。
「景鏡殿。信長様に挨拶を‥‥」
重治が告げた、景鏡の名を聞いて、陣内はざわめきたった。
それもそのはずである。
朝倉景鏡と言えば、朝倉家においては、重臣も重臣。朝倉家筆頭家老であり、しかも、当主義景の従兄弟にあたる。
その人物が今、織田軍の本陣に、重治を通じて現れたと言うことは、すでに朝倉家内の調略が施されている事を指し示していた。
頭を伏せて控えた伊蔵が招き入れた男、景鏡に、信長は自ら声をかけた。
「‥‥して、そのほう、なにをしてくれる」
「はっ。すでに、私が五つの出城を解放。当主の義景は、一乗谷を逃げ出し、平泉寺に逃げ込みました」
「ほう‥‥」
それまでとは打って変わり、結末の見えた戦いに信長は、つまらなそうに景鏡に答えた。
「それがしが、義景の首をとって参りましょう」
景鏡は、信長にそう告げ、深く頭をさげると、その場を去った。
一乗谷に、逃げ帰った義景は、信長を迎え撃つべく奔走したものの、本拠での危急存亡であるにもかかわらず兵力の再編はいっこうに進まなかった。
景鏡の裏切りにあい、兵力の立て直しの出来なかった義景は、僧兵三千を抱える越前大野にある平泉寺を頼ることにしたのであった。
「秀吉」
「はっ、ここに」
信長に呼ばれた羽柴秀吉は、慌てて前に出てきてひざまずいた。
「そのほう、景鏡と申すものと一緒に、平泉寺に攻め入り、義景の首をとって参れ」
「はっ、ははぁー」
信長にとって義景の首は、差ほど重要なことではなかった。
秀吉に命を下したあとの信長は、無言で議場である陣幕から出て行ったのである。
信長にとって重要な事は、この後に控える浅井家との戦いの事であった。
景鏡の部隊を中心に編成された軍団が平泉寺を取り囲んだのは、その日のうちの事である。
義景は、平泉寺内、六坊賢松寺で匿われるなか、攻め込んできたのが景鏡である事を知らされた。
義景は、味方の裏切りを知り、おのれの最後を覚悟したのである。
八月二十日、早朝、朝倉義景は、自らの腹を切り寺に火を放った。
大獄山陥落から、わずか一週間のことである。
織田軍が一乗谷の全てを灰にした事で、朝倉家百年の栄華は終焉を迎える事となったのである。
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