8 / 61
第二章 冒険の始まり
二話 異世界での最初はやっぱり
しおりを挟む
ここは、異世界なのか?
得た力は、チートなのか?
これから始まるのは冒険譚?
危険だと感じるその感覚は、見知らぬ場所に放り出された義弘にとって最強の能力に感じられた。
問題はこの危険だと感じる感覚が、どの程度、信じていいものかということである。
失業してからの義弘の日課となった行動は、セカンドセールの店『ブックアウト』へと通うこと。
漫画に始まり最近はライトノベル、異世界冒険物語が大好物となっていた。
「ステータス、オープン!」
大きな声をあげた義弘は、真っ赤になった顔のまま、思わず辺りを見回した。
「そりゃあ、そうですよねぇ…ラノベじゃあるまいし、現実なんてそんなもんですよね…」
危険察知の感覚を身につけたのではと感じた義弘は、いきなり飛び跳ねるなど体を動かした。
これまで一切運動とは無縁の生活をしてきたにもかかわらず、僅かながらにも自分の体調、身体能力が、向上している事も理解することとなる。
今ある貧弱な知識をもって、自分の頭で理解しえること、想像出来ることは、世界を渡ったことによる何らかのステータス恩恵を得たのではないかということであった。
「う~ん、ラノベのように能力の確認はできないのか…」
ラノベと現実との違い。
このビクトリアと呼ばれる世界にも、能力の把握をする魔道具は勿論存在する。
しかしそんな魔道具も極々レアであり、神級魔道具とまで呼ばれるそんな魔道具は、何処にでもあるような品物ではなかったのである。
「オープン、ステータス!ステータス、オープン!」
「……ふうぅ、やっぱり駄目か…しかたないか…」
何度か同様な事を僅かに変化を付け試した義弘ではあるが、納得のいく結果は得ることはできなかった。
しかし、結果が得ようと得まいと生きていかなければならない。
今、目の前に広がる森の中では『蛇口を捻れば水が出る』そんな便利な世界とは格別された世界なのは120%理解している義弘である。
危険察知能力。それは便利なチートなスキルである。
その存在に気づいた義弘は、この世界の中でもなかなかに優秀な人物といえた。
しかし、よく考えて頂きたい。
もともと他世界に無知なる人間が、突然にそんな他世界に放り出されたとしたならば…、そう、どんな人間だったとしてもは、パニックを起こさない訳はない。
確かに優秀な義弘ではある。
しかし、異世界冒険物語が大好物な人物ではあったとしても、全くパニックとは無縁。僅かに焦ることだけで、すぐに次々に行動を起こすことに成功している。
『では、何故、パニックにならないのか?すぐに冷静になれたのか?』
それは、本人の全く知らないところにて、危険察知それ以外のそれなりの特別な力が付与されていたからに他ならないのである。
得た力は、チートなのか?
これから始まるのは冒険譚?
危険だと感じるその感覚は、見知らぬ場所に放り出された義弘にとって最強の能力に感じられた。
問題はこの危険だと感じる感覚が、どの程度、信じていいものかということである。
失業してからの義弘の日課となった行動は、セカンドセールの店『ブックアウト』へと通うこと。
漫画に始まり最近はライトノベル、異世界冒険物語が大好物となっていた。
「ステータス、オープン!」
大きな声をあげた義弘は、真っ赤になった顔のまま、思わず辺りを見回した。
「そりゃあ、そうですよねぇ…ラノベじゃあるまいし、現実なんてそんなもんですよね…」
危険察知の感覚を身につけたのではと感じた義弘は、いきなり飛び跳ねるなど体を動かした。
これまで一切運動とは無縁の生活をしてきたにもかかわらず、僅かながらにも自分の体調、身体能力が、向上している事も理解することとなる。
今ある貧弱な知識をもって、自分の頭で理解しえること、想像出来ることは、世界を渡ったことによる何らかのステータス恩恵を得たのではないかということであった。
「う~ん、ラノベのように能力の確認はできないのか…」
ラノベと現実との違い。
このビクトリアと呼ばれる世界にも、能力の把握をする魔道具は勿論存在する。
しかしそんな魔道具も極々レアであり、神級魔道具とまで呼ばれるそんな魔道具は、何処にでもあるような品物ではなかったのである。
「オープン、ステータス!ステータス、オープン!」
「……ふうぅ、やっぱり駄目か…しかたないか…」
何度か同様な事を僅かに変化を付け試した義弘ではあるが、納得のいく結果は得ることはできなかった。
しかし、結果が得ようと得まいと生きていかなければならない。
今、目の前に広がる森の中では『蛇口を捻れば水が出る』そんな便利な世界とは格別された世界なのは120%理解している義弘である。
危険察知能力。それは便利なチートなスキルである。
その存在に気づいた義弘は、この世界の中でもなかなかに優秀な人物といえた。
しかし、よく考えて頂きたい。
もともと他世界に無知なる人間が、突然にそんな他世界に放り出されたとしたならば…、そう、どんな人間だったとしてもは、パニックを起こさない訳はない。
確かに優秀な義弘ではある。
しかし、異世界冒険物語が大好物な人物ではあったとしても、全くパニックとは無縁。僅かに焦ることだけで、すぐに次々に行動を起こすことに成功している。
『では、何故、パニックにならないのか?すぐに冷静になれたのか?』
それは、本人の全く知らないところにて、危険察知それ以外のそれなりの特別な力が付与されていたからに他ならないのである。
0
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
祈りの果てに ― 無限の箱庭で笑う者 ―
酒の飲めない飲んだくれ
ファンタジー
俺は一度、終わりを迎えた。
でも――もう一度だけ、生きてみようと思った。
女神に導かれ、空の海を旅する青年。
特別な船と、「影」の船員たちと共に、無限の空を渡る。
絶望の果てに与えられた“過剰な恩恵”。
それは、ひとりの女神の「願い」から生まれたものだった。
彼の旅路はやがて、女神の望みそのものを問い直す。
――絶望の果て、その先から始まる、再生のハイファンタジー戦記。
その歩みが世界を、そして自分自身を変えていく。
これは、ただの俺の旅の物語。
『祈りの果てに ― 無限の箱庭で笑う者 ―』
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
【読切短編】処刑前夜、地下牢に現れた王女は言った。「お前でなければ駄目なんだ」滅びの未来を覆す、騎士との契約
Lihito
ファンタジー
王国騎士団の副長ヴェルドは、無実の罪で投獄され、明日処刑される運命にあった。
腐敗した国に絶望し、静かに死を待つ夜。
地下牢に現れたのは、実権を持たない「傀儡」と噂されるイゾルデ王女。
彼女はヴェルドに仮死毒を渡し、こう告げた。
「死んで、私の影になれ」
彼女は知っていた。
この国が三年後に滅ぶこと。誰が裏切り者か。
そして——ヴェルドこそが、国を救うための唯一の「切り札」であることを。
これは、滅びの未来を知る孤独な王女と、一度死んで生まれ変わった騎士が、裏から国を救う「共犯」の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる