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第四章 異世界生活
十五話 こんな時こそ規格外?!
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「ゴルちゃん、水くさいよ!」
「ヨッシ‥」
見つめ合うおっさんズ。
終生の友となった二人には特別な言葉は必要ない。瞬き一つの僅かな時間で分かり合えた二人はともに頷き合う。
この日初めて出会ったおっさんズの二人。
二人が出会うそのすぐ前の時、毛むじゃのおっさんは、一人前の
冒険者に届いたばかりの息子をその仲間たちとともにクエストへと見送っていた。
そんな息子の仲間の中の一人が、今、毛むじゃのおっさんの前に、うずくまる青年であった。
この日のジンのクエストは、坑道の雑魚モンスター駆逐。
Dランクの冒険者パーティーなら何の問題もないクエストの筈であった。
「行くぞ、ヨッシ!」
「よしきた、ゴルちゃん!」
帳の降りたエンドの街を二人おっさんが閉鎖されようとしている正門へと向かって走り出す。
最果ての地にあるエンドの街は、高い城壁に囲まれ、厳ついほどの丈夫な門が、街の周りの魔物から街人達を護っている。
そんな厳つい門は!毎日、日の入り1時間で閉鎖される。魔物の活動が活発となる夜間になれば、如何様な理由があろうともその門が開かれることはない。
それがこの街を護る為のルールであり、護られなければならないルールであった。
二人のおっさんは全力で駆けだした。
先ずは閉門に間に合わせなければ始まらない。
すでに日の入りから1時間は過ぎていた。それでも二人は諦めない。諦める訳にはいかなかった。
本来ならばその門は、硬く閉ざされていたはずであった。
しかし、眼前にあるその門は、人一人、通れる隙間を残し、閉められる気配さえ感じられない。
「ゴルちゃん!!」
「おお、ヨッシ!急ぐぞ!!」
それは例外的な処置。
本来ならばあってはならない例外である。
「しっかし、今日の門は、何で重いんだ?」
「そうだな、ほんと重い重い♪」
二人の門番の声はとても軽く、白々しい。
「済まん、助かる‥」
おっさんズの二人は、一気に城門を駆け抜けた。
坑道のトラブルは、当然門番兵の二人も当然知っていた。
丸一日の当番制の門兵は、坑道にクエストに向かったパーティーもまた理解していた。
「助かるといいな‥」
「ああ、そうだな‥」
「どうする?」
「‥?ああ門ね、閉めるか?」
「そうするか?」
少しの隙間を残した城門は、それからゆっくりと閉じられたのである。
おっさんズの二人は荒野を駆け抜ける。
そんなおっさんズの鬼のような形相に、恐れられている筈の夜間の魔物さえ道を譲る。
落盤を起こした坑道は、エンドの街から西へ全速で走って、およそ1時間の距離にある。
ギルドに青年のクリスが飛び込んできてすでに1時間。少なくとも落盤で閉じこめられてから2時間の時が経過していた。
二人のおっさんは、全冒険者の中、37分の最短時間の新記録の樹立する。
「ヨッシ‥」
見つめ合うおっさんズ。
終生の友となった二人には特別な言葉は必要ない。瞬き一つの僅かな時間で分かり合えた二人はともに頷き合う。
この日初めて出会ったおっさんズの二人。
二人が出会うそのすぐ前の時、毛むじゃのおっさんは、一人前の
冒険者に届いたばかりの息子をその仲間たちとともにクエストへと見送っていた。
そんな息子の仲間の中の一人が、今、毛むじゃのおっさんの前に、うずくまる青年であった。
この日のジンのクエストは、坑道の雑魚モンスター駆逐。
Dランクの冒険者パーティーなら何の問題もないクエストの筈であった。
「行くぞ、ヨッシ!」
「よしきた、ゴルちゃん!」
帳の降りたエンドの街を二人おっさんが閉鎖されようとしている正門へと向かって走り出す。
最果ての地にあるエンドの街は、高い城壁に囲まれ、厳ついほどの丈夫な門が、街の周りの魔物から街人達を護っている。
そんな厳つい門は!毎日、日の入り1時間で閉鎖される。魔物の活動が活発となる夜間になれば、如何様な理由があろうともその門が開かれることはない。
それがこの街を護る為のルールであり、護られなければならないルールであった。
二人のおっさんは全力で駆けだした。
先ずは閉門に間に合わせなければ始まらない。
すでに日の入りから1時間は過ぎていた。それでも二人は諦めない。諦める訳にはいかなかった。
本来ならばその門は、硬く閉ざされていたはずであった。
しかし、眼前にあるその門は、人一人、通れる隙間を残し、閉められる気配さえ感じられない。
「ゴルちゃん!!」
「おお、ヨッシ!急ぐぞ!!」
それは例外的な処置。
本来ならばあってはならない例外である。
「しっかし、今日の門は、何で重いんだ?」
「そうだな、ほんと重い重い♪」
二人の門番の声はとても軽く、白々しい。
「済まん、助かる‥」
おっさんズの二人は、一気に城門を駆け抜けた。
坑道のトラブルは、当然門番兵の二人も当然知っていた。
丸一日の当番制の門兵は、坑道にクエストに向かったパーティーもまた理解していた。
「助かるといいな‥」
「ああ、そうだな‥」
「どうする?」
「‥?ああ門ね、閉めるか?」
「そうするか?」
少しの隙間を残した城門は、それからゆっくりと閉じられたのである。
おっさんズの二人は荒野を駆け抜ける。
そんなおっさんズの鬼のような形相に、恐れられている筈の夜間の魔物さえ道を譲る。
落盤を起こした坑道は、エンドの街から西へ全速で走って、およそ1時間の距離にある。
ギルドに青年のクリスが飛び込んできてすでに1時間。少なくとも落盤で閉じこめられてから2時間の時が経過していた。
二人のおっさんは、全冒険者の中、37分の最短時間の新記録の樹立する。
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