その物語は、悲劇から始まった

ろくさん

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第四章 異世界生活

十六話 以外な再会?!

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あなたはGの隠された能力を目撃したことがあるだろうか?

物陰に隠れたきゃつら。
確かに隠れたはずの姿が消える。
雑誌の影へと潜り込んだきゃつらを抹殺せんと、上部からの極大圧力。そっと取り除いたそこには、潰れた筈のにっくききゃつらの姿は何処にも存在しない。

そう、神なる力。
きゃつらには、我々人類には想像もできない神なる力、空間転移なる力を生まれ持っているのだ。





坑道についたおっさんズの見たものは、坑道の入り口付近でキャンプの準備をする女性のパーティー。

テントの近くの焚き火の明かりが、ぽっかりと口を開けた坑道の入り口を赤々と照らしていた。


「アトリ・パールーディ?!」


ゴルドの声は叫びとなって響きわたる。


「ゴルドか、早かったな…」


「じょ、状況は?」


「ああ!今、シンディーたちが現場にいる…」


坑道の前に陣取る女性たちは、山茶花のメンバー。

エンドに向かったクリスと荒野で接触した山茶花のパーティーは、最速の判断を下すや否や、坑道へと足を向けることとなっていた。



「団長…」


山茶花で、斥候を担当するシンディーの姿が坑道から現れる。


「私の力では落盤の奥の様子は…」


「!!おっちゃん!おっちゃんも来たんだニャ」


その動きは、機嫌の良いときの猫。
確かに彼女は猫人族で猫ではあるのだが、リルアの動きはそんな猫の習性そのものである。

嬉しげに近づいたリルアの頭を気がつけば優しく撫でる義弘の姿があった。


「「「「「えっ!!」」」」」


猫人族での風習。
それは知っていなければ、災難を巻き起こすそんな風習。
おっさんは、猫族の禁断の風習に手を出してしまっていたのだ。


それは、『ポッ』音がするほど、極端な表情の変化である。

真っ赤になって、もじもじとするその姿は、おっさんの好みのど真ん中。頭を撫でるおっさんの手の優しさが更にアップは当たり前とも言えた。


「おっちゃん♪‥おっちゃんの力なら、中の様子が判るニャ。中に閉じこめられた、若い子を助けてやってニャ」


ウルウルとした瞳で下から仰ぎ見るその表情に、おっさんの辞書にはノーの言葉は見つからなかった。



「おまかせください♪」


おっさんの犯した猫族の風習。
廻りの緊迫、心配を無視して、おっさんの心は高揚、テンションマックスへと到達していた。




「よかったの?リルア?」


「……」


『ボッ』

ポッからボッへの変換は、リルアの表情の変換に比例している。

おっさんと対峙していた時よりも更に真っ赤になるリルア。
顔を両手で被ったリルアは、立ったばかりのテントへと駆け込んだのである。



「では、ゴルちゃん♪いきますか?」


毛むじゃのおっさんの返答も聞かずに、テンションマックスの義弘は坑道に向かって歩き出した。
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