60 / 61
第五章 エンドの街にて
十七話 孵化?
しおりを挟む
「…おとさん……おとさん……」
「……」
「おとさん…おとさん……」
「……」
『ペチペチペチ』小さな手がおっさんの頬を叩く。
昨晩の食事講義会がお開きとなっての、迎えた朝。まだまだ日が昇るには時がかかり、小鳥のさえずりもあと少し待たなければならないそんな時間の事である。
「おとさん、お腹減りました…」
『ペチペチペチ』
「う~ん、リルアぁ、あいしてまスヨ‥」『グゥ~』
「…おとさん…おとさん…」
『ベチベチベチ』小さな手が頬を叩く力が強くなる。
おっさんは、小さな手を撥ね除けるように人差し指を差し込み『ボリボリ』と頬を掻く。
「もう‥、虫じゃないですよ‥」「おとさん、お腹空きました。起きてください‥」
おっさんに虫扱いされた****は、背中についた対になった四つの小さな羽根を震わせると飛び上がると、天井まであと少しの所で静止した。
突撃目標は、まだまだ睡眠深いおっさんの鼻頭。
「目標、鼻頭♪突撃です♪」
ホバリングしていた****は、勢いをつけると目標に向かって急降下を始めた。
「♪う~ん、リルア~♪」
急襲を受けようとしていたおっさんは、まだまだ夢の中。愛するリルアを抱きしめんと、キングサイズのダブルベッドの中、いつも右隣のリルアのいるスペースへと大きく寝返りを打った。
そう、現在おっさんの愛妻リルアは、最愛の旦那の義弘のため既に朝食の準備へと旅だっており、そのキングサイズのベッドのスペースは空白地帯となっていた。
****の急降下は、目標地点が移動しようとも簡単に方向転換できたりしない。
『ヒューーー』「うわっー」
方向転換できない攻撃は、目標が移動して無くなろうとも、もともとあった攻撃目標地点の斜線上にあることは変わりない。
全力加速の急襲は、柔らかな柔らかな羽根枕へと敢行された。
『ボスン!』「ウギュゥ~」
手のひらを少し大きくした程の身長の****には、羽根枕への攻撃とはいえ大きなダメージである。本当ならば目標補足後、速度を緩め鼻頭に強烈なデコピンパンチを浴びせる予定の****。しかし蓋を開ければ目標失踪。慌てた****減速も忘れ最大限のスピードで枕へのダイブとなったわけである。
「………おとさんなんか‥嫌いです…」
「リルア♪愛しテマスヨ…」
そんな****の気持ちを知ってか知らずか、おっさん、まだまだ夢の中。本日も愛妻リルアとラブラブあちちのおっさんである。
「……」
「おとさん…おとさん……」
「……」
『ペチペチペチ』小さな手がおっさんの頬を叩く。
昨晩の食事講義会がお開きとなっての、迎えた朝。まだまだ日が昇るには時がかかり、小鳥のさえずりもあと少し待たなければならないそんな時間の事である。
「おとさん、お腹減りました…」
『ペチペチペチ』
「う~ん、リルアぁ、あいしてまスヨ‥」『グゥ~』
「…おとさん…おとさん…」
『ベチベチベチ』小さな手が頬を叩く力が強くなる。
おっさんは、小さな手を撥ね除けるように人差し指を差し込み『ボリボリ』と頬を掻く。
「もう‥、虫じゃないですよ‥」「おとさん、お腹空きました。起きてください‥」
おっさんに虫扱いされた****は、背中についた対になった四つの小さな羽根を震わせると飛び上がると、天井まであと少しの所で静止した。
突撃目標は、まだまだ睡眠深いおっさんの鼻頭。
「目標、鼻頭♪突撃です♪」
ホバリングしていた****は、勢いをつけると目標に向かって急降下を始めた。
「♪う~ん、リルア~♪」
急襲を受けようとしていたおっさんは、まだまだ夢の中。愛するリルアを抱きしめんと、キングサイズのダブルベッドの中、いつも右隣のリルアのいるスペースへと大きく寝返りを打った。
そう、現在おっさんの愛妻リルアは、最愛の旦那の義弘のため既に朝食の準備へと旅だっており、そのキングサイズのベッドのスペースは空白地帯となっていた。
****の急降下は、目標地点が移動しようとも簡単に方向転換できたりしない。
『ヒューーー』「うわっー」
方向転換できない攻撃は、目標が移動して無くなろうとも、もともとあった攻撃目標地点の斜線上にあることは変わりない。
全力加速の急襲は、柔らかな柔らかな羽根枕へと敢行された。
『ボスン!』「ウギュゥ~」
手のひらを少し大きくした程の身長の****には、羽根枕への攻撃とはいえ大きなダメージである。本当ならば目標補足後、速度を緩め鼻頭に強烈なデコピンパンチを浴びせる予定の****。しかし蓋を開ければ目標失踪。慌てた****減速も忘れ最大限のスピードで枕へのダイブとなったわけである。
「………おとさんなんか‥嫌いです…」
「リルア♪愛しテマスヨ…」
そんな****の気持ちを知ってか知らずか、おっさん、まだまだ夢の中。本日も愛妻リルアとラブラブあちちのおっさんである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。
棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる