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エピローグ
それから……
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その後の話を少ししよう。
つばさは久しぶりに懐かしい場所を訪れていた。
緊張で少し心臓が脈打つのを感じる。
もう自分のことを忘れているのではないか?
だがそれは杞憂に終わった。
ドアを開けると同時に、小さな塊が飛び込んできた。
「つばさ!」
塊は思い切りつばさの腹にぶつかる。
あまりにも痛さに、思わずせき込んでしまった。
「ちょっと……痛いよ……」
「えへへ……」
顔を上げて笑ったのは小さな女の子だった。
肌は少し黒く、長めの前髪をヘアバンドで止めていた。
つばさが名前を呼ぶと、何が楽しいのかころころ笑う。
「もう、この子ったらつばさくんが今日来るからって聞いて、ずっとそんな感じだったの」
遅れてやってきたのは、若い女性だった。
快活な印象があり、地黒だが整った顔立ちをしている。
ひざ元の少女と似たような顔立ちだった。
前に会った時より、おなかのふくらみが目立っている。
「高校受験でしばらくご無沙汰だったから、忘れられていなくて良かったですよ」
「そんな他人行儀でなくてもいいよ。いとこでしょ」
そう言って女性は優しい笑顔を向ける。
彼女とは小学校五年生のあの後、祖父から居場所を聞いていた。
若くしてすでに結婚して、意外にも近くに住んでいたのだ。
思い切って訪ねてみると、彼女はつばさのことを覚えていた。
そしていとこということから、今ではしょっちゅう行き来する仲になっていた。
「おにいちゃん、子供にはもてるよね」
「あら、のぞみちゃんも久しぶりね。次は六年生になるのかしら?」
「はーい、そうです。大人っぽくなりました?」
「なったなった」
二人は顔を合わせて笑いあった。
のぞみもここに来るときはだいたい一緒に来ている。
二人はまるで前から姉妹だったかのように、すっかり仲良くなっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そろそろおやつにしましょうか。つばさくん、おつかれさま」
いとこがそう言ってソファから立ちあがる。
身重なのであまり働かせたらよくないと思うのだが、彼女の娘がつばさの膝の上で寝息を立てているので、立ち上がることができない。
代わりにのぞみがいとこの手伝いを始めた。
「この子ったら本当につばさくんが好きね」
お茶とお菓子をつばさの前に置きながら、いとこは笑った。
「ごめんね、いつも遊び相手になってもらって」
「いえいえ。この子はこれぐらい元気でないと」
「よく知っているわね。まあ生まれる前から知っているといえば知っているか」
つばさといとこが再会して、一年もたたないうちに彼女は生まれたのだ。
「好奇心のかたまりでしょ?」
「そうそう。あれやってみたい、これしてみたい。テレビを見たらあそこに行ってみたいってそればっかり。本当に落ち着きがないというかなんでも興味をもつの。もうじきお姉ちゃんなのに大丈夫かしら」
「大丈夫。きっといいお姉ちゃんになるよ」
つばさが断言すると、いとこは少し首をかしげた。
「つばさくん、時々根拠なく自信があるよね。旦那の影響でも受けている?」
どうだろうとつばさはごまかした。
そうこうしているうちに、ただいまという大きな声が響く。
「お、噂をしたら」
いとこがそういうや否や、身体の大きな男性がリビングに入ってきた。
「おう、つばさ来ていたのか。高校受かったのか?」
身体に見合って声も大きい。
汚れた作業着を着て、髪の毛は茶色に染められ、さながら馬のたてがみのようにおったてていた。
いとこの旦那である。
いとこの幼馴染で、つばさが小さい時にもあったことがあるらしかった。
「ばっちりだよ、親分」
「おお、なんかむちゃくちゃ難しいところらしいが、さすがはつばさだな」
がははと笑う。
馬面なので笑うと、ヒヒーンとないているような印象があった。
「のぞみも久しぶりだ。ずいぶんべっぴんになって。どれはぐしてやろう」
「わあ、ありがとう。でもお断りします」
この人は女の子が好きらしく、すぐこういうことを言うのだ。
それでもいとことはとても仲がいい。
「妹にふられてかわいそうな親分のために、かわりにぼくがなぐさめましょう」
「男は普段はごめんだが、ここは子分の愛情に甘えよう」
そういって男二人で抱き合った。
「あなたたち、性格似てないのに本当に仲がいいわね」
いとこがあきれたようにいった。
それから四人で久しぶりに話し、自然会話はつばさの高校の話になった。
「つばさくん、高校に入ったら留学するって聞いたけど本当なの?」
「ええ。アジアに姉妹高校がたくさんあって、海外留学できる制度あるんだ。それを利用したくて。……いろいろな国へ行ってみたいんだ」
「言葉は……大丈夫なんだっけ? 生活とかいろいろ変わると大変じゃあない?」
「大丈夫。お金を払って買い物して食べるのは変わらないし。食べられる草を自分で探して調理するよりは全然楽だよ」
冗談だと思ったのか、いとこはあいまいに笑った。
「年下なのにすごいいろいろなことを考えているのね」
「海外留学だといろいろな国で彼女ができるな」
一人お酒を飲んでいるその亭主は、顔を赤くしながらがははと笑った。
「でもいずれは日本に帰ってきてもらわないとな。こいつをもらってもらわないと」
つばさの膝をまくらにして眠っている娘をみながら、意味ありげな表情になる。
「何勝手に言っているの。まだはやいでしょ」
いとこが夫をたしなめる。
この子こそ日本に収まってないですよ、と心の中でつばさはつぶやいた。
やがて話はのぞみの学校での話へとうつる。
こんな穏やかな一日もつばさはきらいではなかった。
ふとつばさは窓の方を見上げる。
窓の外では立派なアゲハチョウが、ひらひらと舞っていた。
まるでつばさたちを祝福するように。
つばさは久しぶりに懐かしい場所を訪れていた。
緊張で少し心臓が脈打つのを感じる。
もう自分のことを忘れているのではないか?
だがそれは杞憂に終わった。
ドアを開けると同時に、小さな塊が飛び込んできた。
「つばさ!」
塊は思い切りつばさの腹にぶつかる。
あまりにも痛さに、思わずせき込んでしまった。
「ちょっと……痛いよ……」
「えへへ……」
顔を上げて笑ったのは小さな女の子だった。
肌は少し黒く、長めの前髪をヘアバンドで止めていた。
つばさが名前を呼ぶと、何が楽しいのかころころ笑う。
「もう、この子ったらつばさくんが今日来るからって聞いて、ずっとそんな感じだったの」
遅れてやってきたのは、若い女性だった。
快活な印象があり、地黒だが整った顔立ちをしている。
ひざ元の少女と似たような顔立ちだった。
前に会った時より、おなかのふくらみが目立っている。
「高校受験でしばらくご無沙汰だったから、忘れられていなくて良かったですよ」
「そんな他人行儀でなくてもいいよ。いとこでしょ」
そう言って女性は優しい笑顔を向ける。
彼女とは小学校五年生のあの後、祖父から居場所を聞いていた。
若くしてすでに結婚して、意外にも近くに住んでいたのだ。
思い切って訪ねてみると、彼女はつばさのことを覚えていた。
そしていとこということから、今ではしょっちゅう行き来する仲になっていた。
「おにいちゃん、子供にはもてるよね」
「あら、のぞみちゃんも久しぶりね。次は六年生になるのかしら?」
「はーい、そうです。大人っぽくなりました?」
「なったなった」
二人は顔を合わせて笑いあった。
のぞみもここに来るときはだいたい一緒に来ている。
二人はまるで前から姉妹だったかのように、すっかり仲良くなっていた。
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「そろそろおやつにしましょうか。つばさくん、おつかれさま」
いとこがそう言ってソファから立ちあがる。
身重なのであまり働かせたらよくないと思うのだが、彼女の娘がつばさの膝の上で寝息を立てているので、立ち上がることができない。
代わりにのぞみがいとこの手伝いを始めた。
「この子ったら本当につばさくんが好きね」
お茶とお菓子をつばさの前に置きながら、いとこは笑った。
「ごめんね、いつも遊び相手になってもらって」
「いえいえ。この子はこれぐらい元気でないと」
「よく知っているわね。まあ生まれる前から知っているといえば知っているか」
つばさといとこが再会して、一年もたたないうちに彼女は生まれたのだ。
「好奇心のかたまりでしょ?」
「そうそう。あれやってみたい、これしてみたい。テレビを見たらあそこに行ってみたいってそればっかり。本当に落ち着きがないというかなんでも興味をもつの。もうじきお姉ちゃんなのに大丈夫かしら」
「大丈夫。きっといいお姉ちゃんになるよ」
つばさが断言すると、いとこは少し首をかしげた。
「つばさくん、時々根拠なく自信があるよね。旦那の影響でも受けている?」
どうだろうとつばさはごまかした。
そうこうしているうちに、ただいまという大きな声が響く。
「お、噂をしたら」
いとこがそういうや否や、身体の大きな男性がリビングに入ってきた。
「おう、つばさ来ていたのか。高校受かったのか?」
身体に見合って声も大きい。
汚れた作業着を着て、髪の毛は茶色に染められ、さながら馬のたてがみのようにおったてていた。
いとこの旦那である。
いとこの幼馴染で、つばさが小さい時にもあったことがあるらしかった。
「ばっちりだよ、親分」
「おお、なんかむちゃくちゃ難しいところらしいが、さすがはつばさだな」
がははと笑う。
馬面なので笑うと、ヒヒーンとないているような印象があった。
「のぞみも久しぶりだ。ずいぶんべっぴんになって。どれはぐしてやろう」
「わあ、ありがとう。でもお断りします」
この人は女の子が好きらしく、すぐこういうことを言うのだ。
それでもいとことはとても仲がいい。
「妹にふられてかわいそうな親分のために、かわりにぼくがなぐさめましょう」
「男は普段はごめんだが、ここは子分の愛情に甘えよう」
そういって男二人で抱き合った。
「あなたたち、性格似てないのに本当に仲がいいわね」
いとこがあきれたようにいった。
それから四人で久しぶりに話し、自然会話はつばさの高校の話になった。
「つばさくん、高校に入ったら留学するって聞いたけど本当なの?」
「ええ。アジアに姉妹高校がたくさんあって、海外留学できる制度あるんだ。それを利用したくて。……いろいろな国へ行ってみたいんだ」
「言葉は……大丈夫なんだっけ? 生活とかいろいろ変わると大変じゃあない?」
「大丈夫。お金を払って買い物して食べるのは変わらないし。食べられる草を自分で探して調理するよりは全然楽だよ」
冗談だと思ったのか、いとこはあいまいに笑った。
「年下なのにすごいいろいろなことを考えているのね」
「海外留学だといろいろな国で彼女ができるな」
一人お酒を飲んでいるその亭主は、顔を赤くしながらがははと笑った。
「でもいずれは日本に帰ってきてもらわないとな。こいつをもらってもらわないと」
つばさの膝をまくらにして眠っている娘をみながら、意味ありげな表情になる。
「何勝手に言っているの。まだはやいでしょ」
いとこが夫をたしなめる。
この子こそ日本に収まってないですよ、と心の中でつばさはつぶやいた。
やがて話はのぞみの学校での話へとうつる。
こんな穏やかな一日もつばさはきらいではなかった。
ふとつばさは窓の方を見上げる。
窓の外では立派なアゲハチョウが、ひらひらと舞っていた。
まるでつばさたちを祝福するように。
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