簡単にすらすらと神様を語る人を私は信用致しません

バオバブの実

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事件発生!

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 リーブス先生に追い出され私たちは学園内をトボトボと歩いていた。
 何の手応えもない。謎だらけだ。
 門にさしかかった時、アンディが駆け寄ってきた。
「ちょっと困るんだけど。スタンドプレー」
「アンディ!どうしてここに?」
「学園の様子、リーブス先生の様子を交替で見張っている。さっきふたりが見えたんだけど止めるのもおかしいからそのままにしたんだ」
「スタンドプレーなんて私たち」
「しっ!誰が見ているかわからないからこのまま外へ」

 門から少し離れたところで
「僕たちは一度情報のすり合わせが必要だね。
 明日、王宮の僕の事務室に来てくれないか?
 レオンハート殿下もいらっしゃる」
 アンディが早口で言って、わたしたちの返事を待たず足早に去ってしまった。

「なんか悪かったかしら?」
「まあ大丈夫だろう。明日になればわかるさ」
 私たちは明日を待った。

 次の日
 王宮にあるアンディの事務室にレオンハート様、キリアン、私が集まった。

「まずララが持ってきた聖水を調べた結果、やはり麻薬成分が検出された。鎮痛作用や麻酔作用があるからね、病気の人は良くなったと勘違いする」
 アンディが資料を配りながら
「ただ依存性が高く、常用すると気分の高揚、または不安感が誘発される。
 元気な人でもおかしくなるよ」
「で、何しにリーブス先生のところにいったの?」
 明らかに怒っている。
「まあまあ、ケイレブのことも気になるし、ふたりの報告を聞こうじゃないか」
 レオンハート様がなだめた。

 そこで私はケイレブのことを、キリアンはリーブス先生のことを細かく説明した。

「ケイレブのことは焦らず時間をかけて説得しよう。それよりソル・リーブスだが」
 レオンハート様が考え込んだ。
「ここにきて必ずしも神殿側の人間ではないということか」


 その時!
 ドアが勢いよく開いてひとりの男が入ってきた。
「ご無礼します!殿下に急ぎ報告が!」
「何だ?」
「ソル・リーブスが拉致されました!」
 一同驚愕した。
「どういうことだ⁈」
「数人の屈強なモンクが学園から無理矢理ソル・リーブスを連れ去りました。ひとり跡を付けております」
 やがてそのひとりも部屋に駆けつけて
「神殿の中に入って行きました」
 と言った。


「これどうする?危ないんじゃないか?」
 キリアンが唸った。
 確かに先生は怪我を負わされた。
 今度は命が…

「助け出すにしても神殿では公のものは使えない。我々だけで救出することになる」
 レオンハート様はまた考え込んでしまった。

「救出は難しいんじゃないですか?
 ここは静観すべきだ」
 アンディはあくまでも動かない気だ。

「私はやっぱり助けに行ったほうがいいと思います。先生に万が一のことが起こればみんな後悔するわ」
 私はきっぱり言った。

「わかった!ただし行くのは私、キリアン、アンディ。ロレンス嬢は留守番だ」
 レオンハート様が私を見て真剣に言った。
「そんなっ」
「当たり前だ!今度こそ大人しくしてろ」
 キリアンも連れて行く気がさらさらない。
「はっきり言って危険だ。何かあったら庇いきれない」
 アンディも同意見のようだ。
「…わかったわ」

 私は家に帰ったほうがいいだろうということでここで解散となった。
 3人は計画をもう立てていた。

 でも私はとっくに決心していた。
 家に帰るふりをして神殿へ向かった。
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