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キリアンにお願い
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数日後私はバークレー商会事務所を訪れた。キリアンにあるお願いをするためだ。
「ララ、外にいるあれ何だよ」
キリアンが早速見つけた。
「私の護衛の騎士様よ。レオンハート様がつけてくださったの」
そこで私はキリアンならいいかと王宮での話をすっかりしてしまった。
ルーメン枢機卿に私のことを知られたかもしれないので護衛をつけた話になると
「やっぱり、ララへの負担が大きいよ!」
と、キリアンは怒っていた。
「今日はお願いがあって来たの」
私は本題を切り出した。
「なに?なんかこわい…」
キリアンは及び腰だ。
「私、帝国から帰ってきて結構経つのに何にもしてないじゃない?」
「えっ?そんなことないでしょ」
「ううん、何の仕事もしてないってことよ」
「あ?」
「お姉様がたはめまぐるしく働いてたわ。なんとセレンティア様までが働いてたのよ」
「?」
「女性の地位向上のためそれを学ぶために留学したのに、私、無職よ!そんなの駄目よね?」
「なんか嫌な予感が…」
「お願いよ、キリアン!私をバークレー商会で雇って!何でもするから」
「ちょっと待ったー。知り合いのところに押しかけ就職なんて甘すぎやしませんか?」
「そんなこと言わないで。他に思いつかないのよ」
ガチャ、
ドアが開いて誰か入ってきた。
「あっ、親父」
キリアンの父、グレアム・バークレー会頭だった。
「事務所では会頭と呼べ、キリアン。
話は聞かせてもらったって、騒いでいるから丸聞こえだ」
バークレー会頭は私の正面のソファに腰をおろし
「よし!これから採用試験だ!
マルグリット・ララ・ロレンス、きみは我がバークレー商会で何ができる?また何がしたい?」
そうこなくちゃ。
「はい!私ことマルグリット・ララ・ロレンスは帝国への留学体験をいかし………」
よし!言いたいことは全部言えたわ!
「うむ、多少思い込みの激しいところはあるがやる気は感じられた。……採用だ」
「ありがとうございます!」
やったわ。
「会頭、いいんですか?まあララは仕事はできると思いますけど、厄介ごとも持ち込んできますよ」
「おまえがそれを言うか。似た者同士だろう」
バークレー会頭は明日から頑張ってと言い残し部屋を出ていった。
「キリアンもありがとね、こんなにうまくいくなんて」
「はあ、まあ、これからよろしく」
「さあ、私は帰ってお父様に報告しなくちゃ」
「えっ⁈まだ言ってないの?」
キリアンとは裏腹に私はウキウキした気分で事務所の外へ出た。
「おかえりですか?すぐ馬車を回してもらいますね」
護衛の騎士様は大変優しい。
「ありがとうございます」
待っているとひとつ通りの向こうを赤い法衣姿の人が歩いているのが見えた。
赤い法衣?枢機卿?
そうしているうち、角を曲がって見えなくなった。
あの角くらいなら行ってもいいよね?
そう思い、小走りで行ってみるともういない。
おかしい?見間違い?
その時馬車がすべるように私の脇についた。
「さあ、お乗りください」
「はい」
一歩入るとそれはいつもの馬車ではないことに気づいた。
「あの、これ違いますけど」
「いえ、合ってますよ」
振り返るといつもの護衛の騎士ではない!
「待てーーー」
事務所の入口前でいつもの騎士が叫んでいる!
「ララー」
キリアンもいる!
ドンッ!
馬車に押し込められた。
「早く馬車を出せ!」
見知らぬ男が叫んだ。
なんたる不覚!私、釣られたんだわ。
赤の法衣は囮だったんだ。
馬車は恐ろしい勢いで走っていく。
私は…
目隠しされ、手首を縛られ、ご丁寧に麻の袋まで被せられた。
「ララ、外にいるあれ何だよ」
キリアンが早速見つけた。
「私の護衛の騎士様よ。レオンハート様がつけてくださったの」
そこで私はキリアンならいいかと王宮での話をすっかりしてしまった。
ルーメン枢機卿に私のことを知られたかもしれないので護衛をつけた話になると
「やっぱり、ララへの負担が大きいよ!」
と、キリアンは怒っていた。
「今日はお願いがあって来たの」
私は本題を切り出した。
「なに?なんかこわい…」
キリアンは及び腰だ。
「私、帝国から帰ってきて結構経つのに何にもしてないじゃない?」
「えっ?そんなことないでしょ」
「ううん、何の仕事もしてないってことよ」
「あ?」
「お姉様がたはめまぐるしく働いてたわ。なんとセレンティア様までが働いてたのよ」
「?」
「女性の地位向上のためそれを学ぶために留学したのに、私、無職よ!そんなの駄目よね?」
「なんか嫌な予感が…」
「お願いよ、キリアン!私をバークレー商会で雇って!何でもするから」
「ちょっと待ったー。知り合いのところに押しかけ就職なんて甘すぎやしませんか?」
「そんなこと言わないで。他に思いつかないのよ」
ガチャ、
ドアが開いて誰か入ってきた。
「あっ、親父」
キリアンの父、グレアム・バークレー会頭だった。
「事務所では会頭と呼べ、キリアン。
話は聞かせてもらったって、騒いでいるから丸聞こえだ」
バークレー会頭は私の正面のソファに腰をおろし
「よし!これから採用試験だ!
マルグリット・ララ・ロレンス、きみは我がバークレー商会で何ができる?また何がしたい?」
そうこなくちゃ。
「はい!私ことマルグリット・ララ・ロレンスは帝国への留学体験をいかし………」
よし!言いたいことは全部言えたわ!
「うむ、多少思い込みの激しいところはあるがやる気は感じられた。……採用だ」
「ありがとうございます!」
やったわ。
「会頭、いいんですか?まあララは仕事はできると思いますけど、厄介ごとも持ち込んできますよ」
「おまえがそれを言うか。似た者同士だろう」
バークレー会頭は明日から頑張ってと言い残し部屋を出ていった。
「キリアンもありがとね、こんなにうまくいくなんて」
「はあ、まあ、これからよろしく」
「さあ、私は帰ってお父様に報告しなくちゃ」
「えっ⁈まだ言ってないの?」
キリアンとは裏腹に私はウキウキした気分で事務所の外へ出た。
「おかえりですか?すぐ馬車を回してもらいますね」
護衛の騎士様は大変優しい。
「ありがとうございます」
待っているとひとつ通りの向こうを赤い法衣姿の人が歩いているのが見えた。
赤い法衣?枢機卿?
そうしているうち、角を曲がって見えなくなった。
あの角くらいなら行ってもいいよね?
そう思い、小走りで行ってみるともういない。
おかしい?見間違い?
その時馬車がすべるように私の脇についた。
「さあ、お乗りください」
「はい」
一歩入るとそれはいつもの馬車ではないことに気づいた。
「あの、これ違いますけど」
「いえ、合ってますよ」
振り返るといつもの護衛の騎士ではない!
「待てーーー」
事務所の入口前でいつもの騎士が叫んでいる!
「ララー」
キリアンもいる!
ドンッ!
馬車に押し込められた。
「早く馬車を出せ!」
見知らぬ男が叫んだ。
なんたる不覚!私、釣られたんだわ。
赤の法衣は囮だったんだ。
馬車は恐ろしい勢いで走っていく。
私は…
目隠しされ、手首を縛られ、ご丁寧に麻の袋まで被せられた。
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