簡単にすらすらと神様を語る人を私は信用致しません

バオバブの実

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そして3年後

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あれから3年が経った。
私は21歳になった。

ルクス帝国では驚きの連続だった。
女も男のように働く。なんなら子どもも働く。比較的新しいこの国はそうでもしないと立ち行かなかった。みんなががむしゃらに働いて豊かな国となったのだ。
国が豊かになれば今度は教育だった。最高峰の学問が帝国に集結していた。
私はその中で勉学に励んだ。友もできた。
なんとなくここに根付いてもう帰らないんじゃないかとさえ思っていた。

ノストルム王国では今なにか・・・が起きている。
帝国にはきれぎれにしか情報が入ってこなかった。情報規制されているのか?
とにかく一度帰ってみようと思った。みんなのことが心配だ。

「帰ることにしたんですね。ララ様」
私は今、バークレー商会の船に乗っている。
ソリス船長はほっとしたようにこう言った。
「ええ、心配で」
「…そうでしょうとも…」
これだけで通じるのだ。よほどの異変なのだろう。
「いえわたしもね、詳しくは知らないんですよ。こうしてあちこちの国に行ってるから。ずっと王国にいた訳ではないんでね」
船長はため息混じりに
「でも明らかに1年前からなにかおかしい」

夜の帳が下りてきて船上はひっそりと静かだった。
私は今、甲板にいる。
「ふふっ船長なら危ないから部屋に入りなさいってきっと言うわね」
思えばソリス船長には随分と世話になった。
楽しい思い出いっぱいのルクス帝国だがこんな私でも来た当時はホームシックにかかってしまった。
そこで考えついたのは
(港に行けばソリス船長に会える!)
だった。
定期便なので待っていれば会えたのだ。船長の姿を見つけてはつまらない話を長々とした。
船長は邪険にすることなく、よく聞いてくれた。そして最後に“頭をポンポン”するのだ。馬鹿みたいだがこれが心に染みた。

…不意に頭をポンポンされた。
振り返るとソリス船長だった。
「はははっ、子どもっぽいかな?失礼、失礼!」
「いいえ、ありがとう」
明日の朝には王国に着く。
不安は少し取り除かれた。
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