いつか『幸せ』になる!

峠 凪

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第 2 章

21, 隊員達と

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「お!ナノ来たか!今日もよろしくな!」
「こちらこそよろしくお願いします」
 
 朝、目が覚めて直ぐ訓練場に顔を出すのが習慣化した7日目の朝。・・・正直、もう何日この世界に来て経ったのか分からないんだよね。数えるの面倒になったし。多分、そろそろ4ヶ月過ぎるんじゃないかなぁって思うんだけど・・・まぁ、いっか。考えても仕方ないし。


 朝、訓練場に顔を出すと必ず声を最初にかけてくれるのは居酒屋に行った時最初に絡んできたシディ。シディは愛称らしいけど本名知らないんだよね。他にもガーレにカルレにジャドにメーレとかも愛称なんだって。皆の本名知る時が来ればいいんだけど・・・。


 ☆   ☆   ☆


「なぁ、ナノ。今日もそれだけか?」
 私の前の席に座っているガーレが私のお昼ご飯の量を見て若干怒ったように今日も言った。
「そうだけど。・・・問題ある?」
「大あり。俺のガーレの心配に同意。もう少し食べなよ。パン1個でいいからさ」
 そう私の右隣に座っているジャドが言う。ここ最近は訓練場に行けば必ずお昼ご飯に誘われる。食堂に、だけど。

 食堂に行く時のメンバーは居酒屋で話しをした5人とたまにルイ団長。会話内容は大概、私の食事量か、午前中の訓練の反省。反省の話しはルイ団長がいる時だけ。
 食事量はいっつも少ないって言う。心配なんだって。でも、1人前分ぐらいは食べていると思うんだけど。・・・ちょっと、量減ったかも知れないけどさ。今日のお昼はステーキなんだよ。それも1枚250g位の2枚~4枚。私は1枚でお腹いっぱいに。だって、ステーキの他にサラダとパン2個。・・・女性が食べれる範囲ギリギリだよ。それが分かっているから配膳してくれている料理人は1枚にしてくれている。
 ・・・もしかして、ガーレやジャドって女性に慣れていない?・・・まさかね。見た目良い人達だし、軍の中でも強いから。


 ☆   ☆   ☆


「なぁ、ナノ聞いてる?」
「えっ・・・聞いてるよ」
「・・・嘘だろ。絶対聞いてなかっただろ」
「えへ・・・ちょっと気になる『者』がいて」
「ああ、また来たのか。暇なのか」
 ガーレに睨まれて結構考え込んでいたことに気づいた。結果さらに睨まれたけど、あいつらが来て話そらすことが出来た!
 と、思ったら、
「こんなところに『魔女』が何用で」
 ・・・絡まれた・・・・・・
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