目覚めたら親友(草食男子)の推しAV女優になってました

華山富士鷹

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砂山

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スミレとは、これまで何度となく気まずい時を過ごして来たが、今回は完全にそのレベルを越え、決裂してしまった。覆水盆に返らずとはよく言ったもので、俺は彼に対してそれ程までに酷い仕打ちをしたのだろう。俺が何度となく謝罪しようとするも、スミレはその全てを『話したくない』と拒絶し、そっぽを向いた。まさに取り付く島も無い。いつも通り4人で昼飯を食べていても、話しているのは砂山と関谷だけ。これにはさすがのKYキング関谷も空気を察し、気配を殺している。他のクラスメイトだって、スミレのただならぬオーラに戸惑いを見せていた。
あれから数日が経ったが、スミレはずっとこんな調子だ。
そりゃそうだよな。俺がスミレでも凄く怒っただろうし、きっと傷付いてた。
でも、だからこそ、心からスミレに謝りたいんだけど……
こんな状態じゃあ絶望的だ。
以前のような気のおけない仲に戻りたいなんておこがましくて言えないけれど、せめて俺の悔恨の意だけでも耳に入れてほしい。

「あの、スミレ……」
放課後、俺は、下校しようと下足を履いていたスミレの背中に向かって控え目に声を掛けた。
「……」
スミレの物言わぬ背中が、俺にプレッシャーを与える。
き、聞こえなかったのか?
「スミレッ!!」
俺が腹から声を出すと、その場にいた生徒達がいっせいに俺の顔を注目した。
「あ、すんません、すんません……」
俺が四方に頭を下げ、怪訝な顔をした生徒達をやり過ごしているうちに、スミレの姿は無くなっていて、俺はえも言われぬ物悲しさを味わう。
毎日スミレとくだらない事を喋りながら帰った日々が切なくも懐かしい。
「弥生、今、帰りか?」
俺はいきなり後ろから肩を組まれ、首だけ振り返ると、いつも通りニヤニヤした砂山の顔があった。
「うん」
「なんだ、元気ないな。またスミレにスルーされたのか?」
俺がしょぼくれていると、砂山が元気づけるように俺の頭をガシガシと撫でくり回す。
「お、おぅ……」
ウザいけど、これが砂山なりの気遣いなんだろうな。
俺は、惚れられた引け目というか、負い目というか、何かそういったものを感じて砂山の手を振り払えなかった。
「別に無理して元気を出す事はないけど、涙だけは流すなよ。俺、女の涙には弱いから」
砂山が俺の肩にズシリと体重をかけてきて、俺は弱々しく砂山側に大きく傾く。
「あ、ぁぁぁ……重い……てか、今は完全体の男だし」
ここ数日、俺はご飯もろくに喉を通らなかったせいかフラフラしていた。
「これが男の体かよ?」
「いでででででで」
砂山に片手で肩をニギニギされ、俺は骨が折れるかと思った。
「飯、奢ってやるから、付いてこい」
砂山は強引に俺の肩を引いて俺の自宅の帰路を外れる。
「やぁ、別に腹減ってねーし……」
砂山には悪いけど、今はそんな気分じゃないから、早く家に帰って横になりたい。
何も考えたくない。
砂山に言わせたら、今の俺の目は死んだ魚のようになっていた事だろう。
「いいから、いいから、俺が食べてるの見てるだけでもいいから」
「え、いや、なんでさ?」
俺はこんなに気が滅入っているのに、こうして砂山からばっしんばっしん背中を叩かれながらくだらない話を振られると、突っ込まずにはいられなかった。
「じゃあさ、コンビニ行って、それから公園行こうぜ」
「え、公園?」
俺が遠慮する前に、砂山は俺の肩を抱いてグイグイ歩き出した。


砂山がコンビニで菓子パンやらソーセージやらボトルのお茶を買い、そこから俺は砂山にかつてスミレとも行ったことのある公園のベンチに座らされる。
「砂山、俺……帰りたいよ」
多分、砂山に他意はないのだろうが、俺はここにいると嫌でもスミレとの思い出が蘇り、辛くなった。
「弥生、はい」
俺が立ち上がろうとすると、砂山がコンビニの袋から豆パンを取り出し、俺の膝に乗せる。
「チョイスが渋いな」
「うん。食っても美味しいし、投げてもいいだろ?」
そう言って砂山は自分の分の豆パンを開封し、小さく千切って目の前に散らばした。
すると何処からともなく大量の鳩が飛んできて、奪い合うようにそれを啄み始める。
「うわ、すげ、鳩まみれ」
「だろ?俺は鳩にもモテるんだよ」
そう言いながらも砂山は次々と豆パンを千切っては投げ、千切っては投げ、あっという間にその3分の2をちぎり終えていた。
「餌で釣ってんじゃん」
「まあ、そうだな。動物は単純だからな。犬や猫でも、餌さえあれば懐くからな。その点、人間は難しいよな?」
砂山は珍しく寂しそうに鳩を見つめている。
俺は砂山になんと答えていいものやら……
いつも能天気な友人の、違った表情を見てしまうと、思うように言葉が出ない。
俺ばかりが辛くて、悩んでいるわけじゃないんだよな。
俺は塞ぎ込んでいた自分を反省し、砂山に合わせて一心不乱に豆パンをちぎり、鳩の大群に向けて撒き散らした。
「おお、うまい、うまい」
砂山がいつもの調子で歓声をあげ、俺はホッとして自然と口元を綻ばせる。
「餌やりにうまいとかあるのか?」
気が付くと、俺はちょっと呆れたようにだが、笑っていた。
「日本代表になれるよ」
「ワールドカップとかあるんか」
「五輪だ、五輪」
「俺らツートップだな」
「鳩のお兄さんだな」
「鳩のお兄さんって……てか、こいつらまじピラニアだな」
餌に群がる鳩を見ていると、それぞれが蠢き合い、ちょっと気持ち悪く見えてきた。
「ハイエナも呼ぶか?」
砂山がコンビニの袋からソーセージを取り出し、その剥き身を地面の近くで大きく振る。
「ハイエナ?」
なにやってんだ、コイツ。
俺がそんな砂山を白い目で見ていると、ベンチの下、砂山の両足の間からボロ雑巾みたいなでかい茶虎の猫がヌッと姿を現し、彼の持っていたソーセージに食らいついた。
「おぉ、ジャガーじゃん」
俺は体を折り畳んでまじまじと茶虎の様子を窺う。
ハムハムと小さな口で懸命に咀嚼している茶虎の姿が可愛らしい。
「いつも、後ろの生け垣の影からベンチの下を潜ってやって来るんだよ。最初ここに座った時なんかは、突然くるぶしに何かがニュルッと触れてさ、ゾワゾワしたもんだよ」
砂山は我が子でも愛でるように茶虎の頭頂部を優しく撫でていた。
なんかこの猫、幸せそうだな。
猫の表情なんかわからないけれど、俺にはそいつが笑っているように見えた。
「この公園、結構来るのか?」
「たまにな。こうして気まぐれに餌やりに来てんだよ」
砂山はじっと茶虎を見つめたまま答える。
「意外だな。色にしか興味ないんだと思ってた」
俺がそう言うと、砂山は憤慨しながらも盛大に笑った。
「誰が色情魔だよ。意外と動物は好きなんだよ」 
「まあ、お前、意外と優しいからな」
なんか、友達っていいな。
スミレと絶交しているせいか、しみじみそう思った。
「あ、もう一匹……2匹来た!」
ベンチの下から、今度は三毛猫と黒猫がひょっこり頭を出し、黒猫は茶虎の餌を横取りし、三毛猫は餌をねだって俺の脚に絡みついてくる。
「お、期待されてんじゃん。袋にまだソーセージがあるから、お前もやってみるといいぞ」
「お、おう」
俺は猫の餌やりなんて初めてだったが、三毛猫から熱烈なおねだりをされると、胸がキュンとして、それに応えられずにはいられなくなっていた。俺は砂山の背中越しにコンビニの袋を漁り、取り出したソーセージを剥いて三毛猫の鼻先に差し出す。
「新鮮なギョニソだぞ~」
俺が誘うようにソーセージをゆらゆら揺すると、三毛猫はそれに釣られるように顔を寄せ、ガブリと豪快にかぶりついた。
「すげ、食ってる」
失恋で悲しんでたくせに、動物の餌やりをして感動している自分がいる……
「なんかさ、動物って、俺らがどんな容姿で、どんな性格でも、餌与えてたら平等に懐いてくれるんだよな。一見薄情な感じがするけど、それだけピュアなんだよな。俺に寄ってくる人間なんて、所詮、俺の顔やノリしか見てないんだから、猫の方が可愛げがあるよ」
そんな風に恵比寿顔で猫達を撫でている砂山を見ていると、俺が思う以上に、彼はピュアで、そこまでチャラくはないのだと思う。
これだけ明るくて、優れた顔をしているのに、砂山には砂山なりの悩みや思いがあるんだよな。
「ほら、ご馳走さま」
砂山はソーセージを食べ尽くされ、手を叩いてまたコンビニの袋を漁る。
俺は俺で手にしていたソーセージを三毛猫に奪われ、膝に肘を着いてボンヤリしていた。
「弥生」
砂山からいきなり腿にシュークリームを乗せられ、俺は落ちそうになったそれを慌ててキャッチする。
「?」
「餌。お前も、餌与えてるうちに俺の事好きになってくれればいいのに」
そう言って砂山がはにかんだが、俺には何も返す言葉が無かった。
「あの……」
砂山は、本当に俺の事が好きなのか……
でも、正直、失恋して間もないからか、俺は砂山とどうなりたいかとか考えられなかった。
「弥生はさ、俺の恋愛遍歴や素行を知ってるし、脅されて俺と先にヤル事やっちゃってたから、俺の事を信用してないと思うけど、俺はズルしてもお前の事を手に入れたいと思ってるし、本当に好きなんだ」
「うん……」
凄く心苦しい。
横から注がれる砂山の熱視線が、頬に突き刺さる様だ。
「なんで俺なんだ?」
スミレでも、関谷でもなく、何故『俺』なのか?
そう尋ねると、砂山は遠くを見ながら語り出す。
「俺、物心ついた時からチャラチャラしててさ、手当たり次第に女の子口説いては乗り換えてを繰り返してたんだけど、高1の冬、いつものように付き合ってた彼女を切り捨てて、次はどの子と付き合おうかなって企んでたら、お前が裏でその元彼女に頭を下げて、俺の友達が酷い事をしてごめんなさい。本当はそんなに悪い奴じゃないから、友達でいてあげてって俺の尻拭いをしてるのを見て、俺は、こいつだけは絶対に裏切らないって決めたんだ」
「知ってたんだ……」
見られてたんだ……ハズ……
「それにお前、負けん気が強くて、意外と尻尾を振らない豆柴っぽくて可愛いしな」
そう言うと砂山は俺の頭をポンポンと撫でてくれた。
「はぁ、どうも」
別に嬉しくないけど。
でも、まぁ、ちょっとは元気が出たかな。
「ありがとう、砂山」

お前がいてくれて良かった。

「いいさ。俺ら恋人同士だからな」
「……」
やっぱり、砂山からそんな風に笑顔で言われると胸が苦しい。砂山から強引に関係を強要された筈なのに、自分が彼をたぶらかしているようで心苦しいのだ。
「砂山、俺、やっぱり砂山とは……」
「フラれても、スミレの事が好きなもんか?」
砂山が笑顔で尋ねてきて、俺は、やはり胸がズキリと痛む。
「……うん。別に俺は男が好きな訳じゃなくて、人類の中でスミレだけが好きだから、その、ごめん」
俺は砂山に向かって静かに頭を下げた。
「やっぱ、脅すネタが無くなったら、そうなるわな」
砂山は『あ~ぁ』と大きく伸びをして、頭の後ろで手を組んだ。
「ごめん。でも、砂山の事は人として好きだよ」
これは俺に負い目があるから言った言葉ではない。砂山という人間自体に、俺は惚れ込んでいるという意味だ。
「解ってるよ。ありがとうな」
ポンポンと、砂山がまた俺の頭を撫でてきて、俺はかしこまってそれを受け止める。
「うん」
「これ以上、お前を困らせて無理に付き合わせても、嫌われるだけだよな?」
「嫌いにはならないよ」
こんないい奴、嫌いになれる筈がない。
「ただ、好きにはならないだろ?」
「……」
俺は返答に困り、引きつった笑顔で誤魔化した。
「いいんだよ、お前はそのままで。ほら、ご主人様が迎えに来てるぞ?」
「え?」
砂山が公園の出入口を指差し、俺がその先に目をやると、コンクリート製の白い門の上からスミレとおぼしき少年の後頭部がチラッと頭を覗かせていた。
「え、なんで?スミレ、だよね?」
何故、こんな所にスミレがいるのかは解らないが、あの後頭部、あのアホ毛は間違いなくスミレだ。俺が見間違う筈がない。
「あんなとこでストーカーしてるのはスミレ以外にあり得ないだろ?」
「でも、スミレは俺の事嫌ってる筈なのに……砂山に用があるのかも」
俺が弱気になって背を丸めると、砂山から背中を強めに平手打ちされた。
「いてっ」
「バーカ、んな訳あるか。行って確かめてみろ」
「でも……」
「お前を脅して付き合わせてた奴に気ぃ遣うなって」
ヨシヨシと今度は背中を撫でられ、俺は砂山から勇気を貰う。
「砂山……」
「ずっとごめんな」
「……うん。砂山、ありがとう」
「ほら、行けよ」
俺は砂山にシッシッと手で追い払われ、スミレの元へと一直線に走って行った。
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