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41.処罰
「あーリアージュ王女、昨日の夜は迷惑かけたようだな。」
朝になって執務室に行くと、真っ先に陛下から謝られた。
昨日のってシャハル王子とジャニス王女のことよね。いったい何だったんだろう。
「迷惑って言いますか、何だったのかわからなかったのですけど。」
「俺から説明するな~。まったくシャハルにもジャニスにも困ったもんだ。
昨日の夜、ジルアークから言われていてな。離宮の部屋の扉に罠を仕掛けると。
おそらくジルアークかリアージュの部屋に夜這いに来るだろうと。
結果、どちらも来たってことだ。」
「え?お義父様、夜這いですか?二人とも?」
「そうだ。シャハル王子にしてみれば、
リアージュが王宮にいるから最後のチャンスと思ったんだろう。
ジルアークがリアージュと結婚してしまえば、王太子確定だろう。
そう思って邪魔してやりたかったそうだ。」
「ジャニス王女はジルがあきらめきれなくて、ですか?」
「ああ。恋人がいると言われても納得できなかったそうだ。
ジルアークに媚薬飲ませてでも襲うつもりだったようだ。
夜着姿で媚薬の瓶と香を持っていたよ。
…その姿で衛兵たちに引きずられてくるとは思わなかったけど、ジルアーク?」
「媚薬は持っているだろうと思って近づきたくなかったし、
ジャニスの夜着姿なんて見たくも無かった。
衛兵たちが見たとしても仕方ないだろう?
そんな恰好でうろついてたんだから。」
私には夜着姿だからって言ってガウン着させたうえで隠してたのに、
ジャニス王女はそのまま引きずって行かせたんですか?
未婚の王女ですよね?衛兵たちに見られちゃっていいんですか?
無言の圧力をかけてジルを見るけど、俺には関係ありませんって顔で目をそらされた。
そんなにジャニス王女が嫌いだったんだ…。
「それで、どうするの?
リアは王女扱いなんでしょ?
他国の王女の寝ている部屋に押し入ろうとするってアウトだよね。
ジャニスも媚薬を持ち込もうとしていた時点でダメでしょ。」
「そうだな…もう廃嫡するしかないか…。」
おそらく眠れなかったと思われる陛下が沈んだ声で答える。
目の下にはくっきりとクマが出来ていて、治療してあげたいくらいだ。
魔力交換のために魔力をためている最中なので、そんなことはできないのだけど。
「二人とも王位継承権をはく奪。幽閉する。」
レミアス国と話し合いの結果、
シャハル王子はカミーラと一緒にレミアス国の離宮に幽閉されることになった。
私が嫁ぐ国に二人を置いておくと、万が一の時に危ないという判断だそうだ。
二人は長い時間をかけ、檻が付いた馬車で運ばれることになった。
最後に挨拶するか聞かれたが、いい結果にはならなさそうだったので断った。
幽閉後も子どもができないように処置されると聞いたので、
本当に関わることはもう無いと思う。
ジャニス王女は亡くなった王妃の生家である侯爵家が引き取ることになった。
元騎士団長として厳しくて有名なお爺様がいるそうだ。
今まで孫たちと関わる機会がなく、評判の悪さに胸を痛めていたそうだ。
今回事件を起こしたことで、責任をもって心根を鍛え直すと言っているとのこと。
あの王女が聞く耳を持つかどうか疑問だが、ジャニス王女は未遂でもあることから、
もし本当に心根を入れ替えることができれば、侯爵令嬢として嫁ぐこともできるだろう。
一人残っているサハル王子が寂しそうなので、できればやり直してほしい。
朝になって執務室に行くと、真っ先に陛下から謝られた。
昨日のってシャハル王子とジャニス王女のことよね。いったい何だったんだろう。
「迷惑って言いますか、何だったのかわからなかったのですけど。」
「俺から説明するな~。まったくシャハルにもジャニスにも困ったもんだ。
昨日の夜、ジルアークから言われていてな。離宮の部屋の扉に罠を仕掛けると。
おそらくジルアークかリアージュの部屋に夜這いに来るだろうと。
結果、どちらも来たってことだ。」
「え?お義父様、夜這いですか?二人とも?」
「そうだ。シャハル王子にしてみれば、
リアージュが王宮にいるから最後のチャンスと思ったんだろう。
ジルアークがリアージュと結婚してしまえば、王太子確定だろう。
そう思って邪魔してやりたかったそうだ。」
「ジャニス王女はジルがあきらめきれなくて、ですか?」
「ああ。恋人がいると言われても納得できなかったそうだ。
ジルアークに媚薬飲ませてでも襲うつもりだったようだ。
夜着姿で媚薬の瓶と香を持っていたよ。
…その姿で衛兵たちに引きずられてくるとは思わなかったけど、ジルアーク?」
「媚薬は持っているだろうと思って近づきたくなかったし、
ジャニスの夜着姿なんて見たくも無かった。
衛兵たちが見たとしても仕方ないだろう?
そんな恰好でうろついてたんだから。」
私には夜着姿だからって言ってガウン着させたうえで隠してたのに、
ジャニス王女はそのまま引きずって行かせたんですか?
未婚の王女ですよね?衛兵たちに見られちゃっていいんですか?
無言の圧力をかけてジルを見るけど、俺には関係ありませんって顔で目をそらされた。
そんなにジャニス王女が嫌いだったんだ…。
「それで、どうするの?
リアは王女扱いなんでしょ?
他国の王女の寝ている部屋に押し入ろうとするってアウトだよね。
ジャニスも媚薬を持ち込もうとしていた時点でダメでしょ。」
「そうだな…もう廃嫡するしかないか…。」
おそらく眠れなかったと思われる陛下が沈んだ声で答える。
目の下にはくっきりとクマが出来ていて、治療してあげたいくらいだ。
魔力交換のために魔力をためている最中なので、そんなことはできないのだけど。
「二人とも王位継承権をはく奪。幽閉する。」
レミアス国と話し合いの結果、
シャハル王子はカミーラと一緒にレミアス国の離宮に幽閉されることになった。
私が嫁ぐ国に二人を置いておくと、万が一の時に危ないという判断だそうだ。
二人は長い時間をかけ、檻が付いた馬車で運ばれることになった。
最後に挨拶するか聞かれたが、いい結果にはならなさそうだったので断った。
幽閉後も子どもができないように処置されると聞いたので、
本当に関わることはもう無いと思う。
ジャニス王女は亡くなった王妃の生家である侯爵家が引き取ることになった。
元騎士団長として厳しくて有名なお爺様がいるそうだ。
今まで孫たちと関わる機会がなく、評判の悪さに胸を痛めていたそうだ。
今回事件を起こしたことで、責任をもって心根を鍛え直すと言っているとのこと。
あの王女が聞く耳を持つかどうか疑問だが、ジャニス王女は未遂でもあることから、
もし本当に心根を入れ替えることができれば、侯爵令嬢として嫁ぐこともできるだろう。
一人残っているサハル王子が寂しそうなので、できればやり直してほしい。
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