聞こえません、見えません、だから私をほっといてください。

gacchi(がっち)

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ジョージアという魔術師

5.早くないか?

王宮魔術師への任命は突然の話だった。
三人もの王宮魔術師が同時に倒れて意識が無いという。
話を聞いたら、ヒューバート様の解呪をした頃だ…もしかして術の反動か?
側妃に影響がないのが不思議だが、身代わりにでもしたのだろうか。

それでも、これで俺も王宮魔術師になる。
最初の目的とは違うが、王宮内の情報を探ってレオンハルト殿に伝えることは、
レイフィアを守ることにもつながるだろう。

そう思って報告に行ったガルハッタ公爵家で…
レオンハルトからレイフィアとの結婚を願い出られた。


「ジョージア殿が後見になるのと同時に、婚姻証明書も提出していい?
 それも相談しようと思ってたから。」

「…手を出したのか?」

「頑張って、踏みとどまってる。
 だけど、レイフィアから求められるようなことがあったら無理。
 止まれる自信ない。
 だから、なるべく早く結婚しておきたいんだよ。」

もしかしたら一緒に住んでいるし、もうすでに手を出されて、
身ごもってるかもしれない状態なのかと思って聞いたのに。
返ってきた答えは踏みとどまってる…。何だよ、それ。
兄としてそんな話は聞きたくないよ。そんな潤んだ目で話すなよ…。
なんでだろうなぁ、そんな風にお願いされると断りにくい。


「はぁぁぁぁぁぁ。…わかった。もう任せるよ、その辺も。
 レイフィアの承諾は取っておけよ。」


承諾はした。それについては間違ってないと思う。
だけど、4日後に結婚式は無いと思うぞ。
いくらウェディングドレスを3着も用意してあっても。

妹の承諾も取ったらしいけど、そんなに焦って嫁に行かなくてもいいだろうに。
ついこの間婚約したって聞いたばかりなのに。
レオンハルト殿は好ましいと思うし、
レイフィアを王家から守るならこれ以上の人間はいないだろう。

だけどなぁ。
早くないか?


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