【完結】可愛くない私に価値はない、でしたよね。なのに今さらなんですか?

りんりん

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2章 新しい暮らし

12、私が天才? アラン視点

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 オリビアが邸にきてから僕の頭はオリビアの事でいっぱいだ。

 どうやらオリビアは僕の中で思い出の少女から、大切な女性へと変わっていったのだろう。

 ま、それを認めるのはちょつとシャクでもあるが……。

 なぜならオリビアの方は僕の事よりルネの事で頭がいっぱいのようだから。

「ねえ。どうしてそこに座るの。
 席はほかにもあるでしょ」

 オリビアの気をひきたくて図書室までノコノコついていき、オリビアの隣に着席した僕にオリビアはあからさまに眉をひそめる。

「どこに座ろうが僕の勝手だろう」

 一瞬心折れそうになったが虚勢をはった。

「なら私が向こうへ行くわ。
 だってアランたら、さっきから本じゃなくて私ばかり見てるんだもん。
 本に集中できないのよ」

 そう言ったオリビアの頬が紅潮しているではないか。

 少しは僕の事を男として意識してくれたのだろうか。

 なら、ここは頑張らねば。

 心の中でフウーと深呼吸をしてから、告白めいた言葉を吐露した。

「本を読んでいるときのオリビアの横顔がとても綺麗だったから、つい見とれていたんだ」

「そんなセリフをヌケヌケと言えるなんて、アランたら遊び慣れてるのね」

「僕が遊び慣れている?
 それは誤解もいいところだ。
 煌びやかなこのマスクのせいで、そう思われてもしかたないだろうけど……」
と言いかけてハッとする。

「えええ!!
オリビアはハミルトン語が話せたのか!」

 オリビアの流暢なハミルトン語に目を丸くした。

「一体いつからハミルトン語を習ってたんだ?」

「そーね。だいたい7日前位かしら。ここの本棚に『7日で話せる話せるハミルトン語』って本があったから、それを読んだだけ」

「その結果がアレか。
 それは凄いな」

「まさか本当に7日で話せるようになるなんて、確かにあの本は凄いわね」

「いや、凄いのは本じゃない。
 オリビアの方だ」

「私が?」

 オリビアは心底不思議そうにしていたが、自覚がないのがまた凄い。

 それからオリビアの読んだ他の本について話をしたのだが、そこでまた驚かされた。

「『新魔法学』を時間つぶしにいいなんていう女性は初めてだ」

「でしょーね。
 こんな女ちょっとも可愛くないわよね。
 だからヒョイ様もマリーを」

「それ以上自分を貶めると本気で怒るぞ。僕に言わせるとオリビアは天才だ」

 オリビアの言葉を途中でさえぎると思っていることを告げる。

 たしかにオリビアは今まで会った女性とどこか違っていた。

 白粉や香水の香りをプンプンさせていないし、大げさなお世辞笑いもない。

 そして一緒にいるととても心地よかった。

 どうやら僕は運命の人をみつけたようだ。

 そう思った瞬間、身体が勝手に動きだし気がつけばオリビアの頬にキスをおとしていた。


 

 

 





 








 


 





 
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