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第七章
第48話 ……それは困るな
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片手を壁に当て、もう一方の手を前に突き出しながら真っ暗闇の中を進む。
迷わず進めるのは、見えない不安よりももっと別の気持ちの方が大きいから。
どうしよう、またノエが仲間を殺してしまう。
しかも今回はエルシーさんが敵ではないと言っていた人達だ。ソロモン達は敵だった可能性があるけれど、今ノストノクスに雪崩込んだ人達は敵ではない。
殺してはいけない。それなのに、きっとノエは。
「ッ……」
私がここに来たからだ。私がここに来なければ、ノエが私を逃がす必要もなかった。
私を逃がすためにノエは彼らに手をかける――その事実が、胸を抉る。
ねえ、仕事だから割り切れるの? ノエはどういう気持ちでいるの?
――それは本当に仕事なの?
暗闇の中、そんな疑問がぐるぐるぐるぐる頭を巡る。
それを止めたのは、前に出していた手に壁が触れたからだ。
「左には続いてるけど……これが突き当たりだよね……?」
ノエには突き当たりまで来たら正面の壁を壊せと言われていた。役に立たない視界の代わりに横の壁を触っていた手も前に出して、そこが本当に壁であることを確認する。
でも壊せって言うけれど、そんな簡単に壊せるのだろうか。ノエはいとも簡単に壊していたものの、あれはノエの力が強いからできたこと。
試しに拳で軽く壁を叩いてみると、空洞のような感触と音が返ってくる。
ならそんなに頑丈ではないのかな。だからと言って私が壊せる自信はないけれど、ノエはこの先に行けと言っていたから行くしかない。
右手をぎゅっと握って、後ろに引く。殴り方なんて知らないから不格好な構え方なんだろうけれど、今は誰も教えてくれる人がいないんだから仕方がない。
――バンッ!
勢い良く突き出した拳で壁を打つ。全く壊せないわけではなさそうだったけれど、壁に打ち付けた手がかなり痛いからこれ以上はなるべく避けたい。
今度は足を出して、ガン、ガン、と何度も壁を蹴る。なんとなく壁がたわんでいるのが分かったものの、まだ力が足りない。
「……ッもう!!」
――ガンッ!!
だんだんイライラしてきて、そのイライラを脚に込めて思い切り壁にぶつけた。反動で少しよろけたけれど、狭い通路の壁にもたれかかったお陰で転ばずに済んだ。
ていうかこれ、なんだかすっきりするぞ。そういえば物を破壊するサービスを提供するお店もあるってニュースで見たことがある気がする。みんなこの感覚を味わいたかったのか。
それはそうと思い切り蹴ったことでやっと壁が裂けるような音もしたけれど、破壊には至らないのは脚に伝わった感触で分かる。私の脚力ではまだ壊せないらしい。
となるとこれはあれだな、捨て身でいくしかない。
私は壁から大きく一歩離れたところでくるりと後ろに向くと、右足の踵を左足のつま先に付けた。そうしたら今度は左足を前に出して、踵を右足のつま先につける。何度も同じことを繰り返して、自分の知っている歩数に達したところで再び壁の方を向いた。
「大丈夫、大丈夫。手前で跳ぶから顔面からはぶつからない」
自分に言い聞かせるように呟く。陸上部だった頃、跳躍系の種目をやる時にこうして何度も足で距離を測っていた。自分の記憶にある中で最も近い距離、確かこれで三メートルくらい。助走の付け方は違うけれど、この距離でもある程度の速さは出せる。
だから後は、決められた歩数で駆け抜けるだけ。
「……よし!」
歩数を間違えていたら顔面から壁に激突するけれど、暗闇の中を意を決して走り出す。
タンッ、と最後の一歩を左足で踏み切りながら身体を捻って、右肩から壁に飛び込んだ。
――ドンッ……!
右半身に衝撃が走る。同時にバキバキッと壁が呻いて、そのまま壁の向こうに放り出された。
同時にほんの少しだけ明るくなった視界、消えた閉塞感。再び右側の背中に衝撃を感じた後、天井を向いたまま視界が動かなくなったのは着地成功の証。
「……いけた」
心臓がバクバクと騒ぎ立てている。身体のあちこちが痛いけれど、どうにか壁を壊せたことにほっと胸を撫で下ろした。
『突き当たりまで進んだら、正面の壁を思い切り壊せ。その後は傷口の血を拭いて近くに隠れてて』
不意にノエの言葉が脳裏を過ぎる。そうだ、まだ安心しちゃ駄目だ。
私は痛む身体を起こして周りに視線を配った。そこはどこかの部屋だったけれど、誰かがいる気配はない。血を拭うための布を探そうと出てきた方を見たものの、そこにクローゼットはなくただ穴の空いた壁があるだけだった。
となると、丁度良い布はカーテンしかない。ノストノクスの備品はいちいち高そうだから気が引けたけれど、私は開けっ放しになっているカーテンを掴んでえいやと引っ張った。
「うわっ……!」
カーテンレールからカーテンが外れて、はずみでカーテンごとひっくり返った。うん、分かるよ? こうなって当然ってことくらい。でもノストノクスの窓は大きいから、どう考えても私の身長じゃあ本来のやり方でカーテンを外せないもの。だから引っ張ったのだけれど、思ったより重かったカーテンの下敷きになってしまってちょっと苦しい。
それでもよいしょとどうにか這い出そうとしていると、暗い視界に靴が見えて心臓がドキリと跳ねた。
「――……壱政、さん?」
靴から上に視線を移動していけば、どことなく緑色っぽい髪の毛が目に入る。そんな髪の人を私は一人しか知らないので恐る恐る尋ねてみれば、「名前知ってたのか」と聞き覚えのある声が返された。
「……ノエに教えてもらって」
答えながら、壱政さんはどちらだろう、と顔を引き攣らせる。
ノストノクスで働いているから私の味方なのか、それともクラトスの配下として何か企んでいるのか。そもそもクラトスはスヴァインのことをどう思っているのだろう。彼の目的が分からないから余計に判断ができない。
「お前一人か? ノエは?」
いつかしたような会話。壱政さんは周りを探すように見ていたけれど、壁の穴に気が付くと、「ああ」と合点のいったような声を出した。
「手が離せないのか。運が良い、付いてこい」
「ちょっ……!!」
私が拒むより先に、壱政さんは落ちていたカーテンで私の身体を包んで持ち上げようとしてきた。
でもノエには自分以外に付いていくなと言われている。そうでなくたって壱政さんの目的が分からないから嫌なのに、身動きが取れなくて逃げることができない。
「あまり動くな。怪我をしているんだろう? お前の血が飛び散ったら困る」
「なら離してよ! 私に触ってたら危ないでしょ!?」
「離すわけがないだろう。わざわざお前達があの抜け道を使うように仕向けたんだから。まあ、途中で出てきてくれるとは思わなかったけどな。しかも折角ノエがいないんだ、今を逃したら次にいつお前を捕らえられるか分からない」
「仕向けた……?」
それは一体何を指しているのだろう。ノエが抜け道を使ったきっかけは分からないけれど、急いでノストノクスを出ることになったのは私がここにいると外にいた人達に知られてしまったからだ。そしてノエの口振りではそれはきっと予想していなかったことで。予想していなかったことが起きたのは、もしかしたら誰かが意図的に――そこまで考えて、顔が無意識のうちに引き攣った。
ああ、やっぱり壱政さんは味方じゃないんだ。それも積極的に私達に何かしてくるくらいだから、きっと敵と表現してもいいのだろう。そう思うと余計に抜け出したいのに、既に簀巻きのようにされてしっかりと抱えられてしまっているからどうしようもできない。今のところ命の危険がないからか、私の中の種子も私を守ろうとしてくれない。
「やめてよ! こんなことしたら壱政さんも殺されちゃう!!」
「ノエにか? お前が黙ってればあいつはまだ来ないさ」
「ッ……!」
壱政さんの言葉にどうしたらいいか分からなくなる。
ここから逃げなきゃいけないのに、ノエに助けを求めたら彼は壱政さんも殺してしまうかもしれない。だからと言ってノエに気付いてもらえなければ、私は壱政さんから逃げることができない。
どっちも嫌なんだ――ノエがこれ以上誰かを殺してしまうのも、ノエから離れてしまうのも。
それなのに今の私にはどちらも選べなくて、あまりの情けなさに眉間にどんどん力が入っていくのが分かった。
「ッとにかく離して! 舌噛んで血バラ撒くよ!」
「……それは困るな」
苦肉の策を叫べば、壱政さんは嫌そうに呟いた。
よかった、これで止まってくれるかもしれない――そう思ったのに、ゆっくりと伸びてきた壱政さんの手が、私の首を締め付けた。
迷わず進めるのは、見えない不安よりももっと別の気持ちの方が大きいから。
どうしよう、またノエが仲間を殺してしまう。
しかも今回はエルシーさんが敵ではないと言っていた人達だ。ソロモン達は敵だった可能性があるけれど、今ノストノクスに雪崩込んだ人達は敵ではない。
殺してはいけない。それなのに、きっとノエは。
「ッ……」
私がここに来たからだ。私がここに来なければ、ノエが私を逃がす必要もなかった。
私を逃がすためにノエは彼らに手をかける――その事実が、胸を抉る。
ねえ、仕事だから割り切れるの? ノエはどういう気持ちでいるの?
――それは本当に仕事なの?
暗闇の中、そんな疑問がぐるぐるぐるぐる頭を巡る。
それを止めたのは、前に出していた手に壁が触れたからだ。
「左には続いてるけど……これが突き当たりだよね……?」
ノエには突き当たりまで来たら正面の壁を壊せと言われていた。役に立たない視界の代わりに横の壁を触っていた手も前に出して、そこが本当に壁であることを確認する。
でも壊せって言うけれど、そんな簡単に壊せるのだろうか。ノエはいとも簡単に壊していたものの、あれはノエの力が強いからできたこと。
試しに拳で軽く壁を叩いてみると、空洞のような感触と音が返ってくる。
ならそんなに頑丈ではないのかな。だからと言って私が壊せる自信はないけれど、ノエはこの先に行けと言っていたから行くしかない。
右手をぎゅっと握って、後ろに引く。殴り方なんて知らないから不格好な構え方なんだろうけれど、今は誰も教えてくれる人がいないんだから仕方がない。
――バンッ!
勢い良く突き出した拳で壁を打つ。全く壊せないわけではなさそうだったけれど、壁に打ち付けた手がかなり痛いからこれ以上はなるべく避けたい。
今度は足を出して、ガン、ガン、と何度も壁を蹴る。なんとなく壁がたわんでいるのが分かったものの、まだ力が足りない。
「……ッもう!!」
――ガンッ!!
だんだんイライラしてきて、そのイライラを脚に込めて思い切り壁にぶつけた。反動で少しよろけたけれど、狭い通路の壁にもたれかかったお陰で転ばずに済んだ。
ていうかこれ、なんだかすっきりするぞ。そういえば物を破壊するサービスを提供するお店もあるってニュースで見たことがある気がする。みんなこの感覚を味わいたかったのか。
それはそうと思い切り蹴ったことでやっと壁が裂けるような音もしたけれど、破壊には至らないのは脚に伝わった感触で分かる。私の脚力ではまだ壊せないらしい。
となるとこれはあれだな、捨て身でいくしかない。
私は壁から大きく一歩離れたところでくるりと後ろに向くと、右足の踵を左足のつま先に付けた。そうしたら今度は左足を前に出して、踵を右足のつま先につける。何度も同じことを繰り返して、自分の知っている歩数に達したところで再び壁の方を向いた。
「大丈夫、大丈夫。手前で跳ぶから顔面からはぶつからない」
自分に言い聞かせるように呟く。陸上部だった頃、跳躍系の種目をやる時にこうして何度も足で距離を測っていた。自分の記憶にある中で最も近い距離、確かこれで三メートルくらい。助走の付け方は違うけれど、この距離でもある程度の速さは出せる。
だから後は、決められた歩数で駆け抜けるだけ。
「……よし!」
歩数を間違えていたら顔面から壁に激突するけれど、暗闇の中を意を決して走り出す。
タンッ、と最後の一歩を左足で踏み切りながら身体を捻って、右肩から壁に飛び込んだ。
――ドンッ……!
右半身に衝撃が走る。同時にバキバキッと壁が呻いて、そのまま壁の向こうに放り出された。
同時にほんの少しだけ明るくなった視界、消えた閉塞感。再び右側の背中に衝撃を感じた後、天井を向いたまま視界が動かなくなったのは着地成功の証。
「……いけた」
心臓がバクバクと騒ぎ立てている。身体のあちこちが痛いけれど、どうにか壁を壊せたことにほっと胸を撫で下ろした。
『突き当たりまで進んだら、正面の壁を思い切り壊せ。その後は傷口の血を拭いて近くに隠れてて』
不意にノエの言葉が脳裏を過ぎる。そうだ、まだ安心しちゃ駄目だ。
私は痛む身体を起こして周りに視線を配った。そこはどこかの部屋だったけれど、誰かがいる気配はない。血を拭うための布を探そうと出てきた方を見たものの、そこにクローゼットはなくただ穴の空いた壁があるだけだった。
となると、丁度良い布はカーテンしかない。ノストノクスの備品はいちいち高そうだから気が引けたけれど、私は開けっ放しになっているカーテンを掴んでえいやと引っ張った。
「うわっ……!」
カーテンレールからカーテンが外れて、はずみでカーテンごとひっくり返った。うん、分かるよ? こうなって当然ってことくらい。でもノストノクスの窓は大きいから、どう考えても私の身長じゃあ本来のやり方でカーテンを外せないもの。だから引っ張ったのだけれど、思ったより重かったカーテンの下敷きになってしまってちょっと苦しい。
それでもよいしょとどうにか這い出そうとしていると、暗い視界に靴が見えて心臓がドキリと跳ねた。
「――……壱政、さん?」
靴から上に視線を移動していけば、どことなく緑色っぽい髪の毛が目に入る。そんな髪の人を私は一人しか知らないので恐る恐る尋ねてみれば、「名前知ってたのか」と聞き覚えのある声が返された。
「……ノエに教えてもらって」
答えながら、壱政さんはどちらだろう、と顔を引き攣らせる。
ノストノクスで働いているから私の味方なのか、それともクラトスの配下として何か企んでいるのか。そもそもクラトスはスヴァインのことをどう思っているのだろう。彼の目的が分からないから余計に判断ができない。
「お前一人か? ノエは?」
いつかしたような会話。壱政さんは周りを探すように見ていたけれど、壁の穴に気が付くと、「ああ」と合点のいったような声を出した。
「手が離せないのか。運が良い、付いてこい」
「ちょっ……!!」
私が拒むより先に、壱政さんは落ちていたカーテンで私の身体を包んで持ち上げようとしてきた。
でもノエには自分以外に付いていくなと言われている。そうでなくたって壱政さんの目的が分からないから嫌なのに、身動きが取れなくて逃げることができない。
「あまり動くな。怪我をしているんだろう? お前の血が飛び散ったら困る」
「なら離してよ! 私に触ってたら危ないでしょ!?」
「離すわけがないだろう。わざわざお前達があの抜け道を使うように仕向けたんだから。まあ、途中で出てきてくれるとは思わなかったけどな。しかも折角ノエがいないんだ、今を逃したら次にいつお前を捕らえられるか分からない」
「仕向けた……?」
それは一体何を指しているのだろう。ノエが抜け道を使ったきっかけは分からないけれど、急いでノストノクスを出ることになったのは私がここにいると外にいた人達に知られてしまったからだ。そしてノエの口振りではそれはきっと予想していなかったことで。予想していなかったことが起きたのは、もしかしたら誰かが意図的に――そこまで考えて、顔が無意識のうちに引き攣った。
ああ、やっぱり壱政さんは味方じゃないんだ。それも積極的に私達に何かしてくるくらいだから、きっと敵と表現してもいいのだろう。そう思うと余計に抜け出したいのに、既に簀巻きのようにされてしっかりと抱えられてしまっているからどうしようもできない。今のところ命の危険がないからか、私の中の種子も私を守ろうとしてくれない。
「やめてよ! こんなことしたら壱政さんも殺されちゃう!!」
「ノエにか? お前が黙ってればあいつはまだ来ないさ」
「ッ……!」
壱政さんの言葉にどうしたらいいか分からなくなる。
ここから逃げなきゃいけないのに、ノエに助けを求めたら彼は壱政さんも殺してしまうかもしれない。だからと言ってノエに気付いてもらえなければ、私は壱政さんから逃げることができない。
どっちも嫌なんだ――ノエがこれ以上誰かを殺してしまうのも、ノエから離れてしまうのも。
それなのに今の私にはどちらも選べなくて、あまりの情けなさに眉間にどんどん力が入っていくのが分かった。
「ッとにかく離して! 舌噛んで血バラ撒くよ!」
「……それは困るな」
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