マリオネットララバイ 〜がらくたの葬送曲〜

新菜いに/丹㑚仁戻

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最終章

第73話 お前はどうしたい?

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 目の前のノエは動かなかった。私を押した手を前に突き出したまま、固まっている。
 そこにいるのは間違いなくノエのはずなのに、感情のない表情は別人のように見えた。

「安心していいよ、意識は残してあるから。知らないうちに終わってたんじゃあ意味がないからね」

 なんてことを――アイリスの言葉を聞いた瞬間、強い怒りが全身を襲った。それがノエに向けて言った言葉だとは分かるのに、頭の中に自分がスヴァインに操られた時の記憶が喚び起こされたから。

「何がしたいの!? スヴァインを殺したいじゃなかったの!? なのになんでノエにこんなことするの!?」

 ノエにとって私を殺すことはつらすぎるだなんて、そんな自意識過剰なことは言えないけれど。
 私を操るのは嫌だと、私を誰にも殺させるつもりはないと言ってくれていたから、きっと嫌なことのはずで。

 ノエにとって嫌なことを、彼の身体の自由を奪ってまでさせようとするアイリスにただただ激しい怒りが湧く。私だってスヴァインに操られてノエを傷つけるのは凄く嫌だった。でも操られている時はそんなことも考えられなくて、後から思い出して自分のしたことにぞっとした。
 私の時は、結局ノエは無傷で済んだ。だからそこまで気にしないでいられているのに、もし私がノエに殺されてしまったら――私の怪我を見た時のノエの顔が脳裏に蘇る。あんな顔を、もう彼にさせたくない。

 誰かに自分の身体を勝手に操られて、望んでいないことをさせられて、しかもそれをただずっと見ていることしかできない――それは言葉に言い表せないくらい嫌で、不快で、辛いことなのに。
 それなのにそんなことを強いている当のアイリス本人は、全く意に介した様子がなかった。

「私が殺したいのは、血族を危険に晒す奴らだよ。だから勝手にラーシュ達を殺して私の元を去ったスヴァインももういらない――その気になれば今いる血族を皆殺しにできる力があるのに、私の思うとおりに動かないみたいだから。そしてそのスヴァインを殺すのはノエの仕事だよ。それなのにノエは人間みたいなことをしているから、まずは元に戻さなくちゃいけないだろう? お前を殺したい理由はまだなかったけれど、あの子を元に戻すのに使えるのなら仕方がないよね」

 意味が分からない――アイリスの言っていることは、全く理解できない。
 アイリスを人間の理に当てはめちゃいけないというノエの言葉の意味が、やっと分かった気がした。

「なんでそうなふうに考えられるの!? そんなのおかしいよ! あなたにだって人間だった頃があるんでしょう? だったらこんなふうに人の気持ちを思いどおりにするのがおかしいって分かるでしょ!?」
「おかしいと思うのはお前の感覚だよ。私とお前の感覚は違うのだから、そんなものを基準に話されても困るのだけれど」
「ッ……!?」
「あと、私に人間だった時はないかな。生まれた時からこうだったから。見た目が似ているから最初は自分のことを人間だと思っていたし、そう在ろうとしてみたけれど、でもやっぱり違っていてね。真似事はできるのだけれど、所詮真似でしかない。今も人間は食糧にしか見えない」
「人間じゃ……ない……?」

 考えてもいなかった言葉に頭が真っ白になった。全ての吸血鬼は種子を与えられるまではただの人間だったはずなのに――いや、それだとおかしい。真祖であるアイリスは、最初の吸血鬼であるアイリスには、誰が種子を与えたの?
 その問いの答えは、アイリスが自分で言っていた。

『生まれた時からこうだった』

 アイリスは、最初から人間じゃなかったんだ。

「でも人間の感情は面白いから、今も真面目に真似ているよ。長い間続けてきたから、もう真似ではなく自分自身のものと言ってもいいくらいにね。その上で私なりの感覚で、子供達をどう扱うかしっかりと決めているんだ。お前の感覚とは合わないかもしれないけれど、私の血族のことなのだから、それに私が合わせてやる必要があるとは思えない」

 そう言って、アイリスは綺麗に微笑んだ。もしかしたらこの表情も人間を真似ているだけなのかもしれない。だから表情から全く感情が感じられないのかもしれない――そう思うと、自分はなんて人を相手にしているんだと恐ろしくなる。

 でも、だからと言って引くわけにはいかない。だって私が引いてしまえば、ノエが……。

「……あなたが人間じゃないっていうのは分かった。だけど、それでもあなたがやっているのが正しいことだとは思えない。だって思いどおりにならないからって殺そうとしたり、こんなふうに嫌なことを強制して考え方を変えようとしたりするなんてやっぱりおかしいよ! だったら最初から意思を奪っておけばよかったんだ! そうしなかったんだから、ちゃんと最後まで相手の意思を尊重してよ!」
「尊重しているじゃないか。でもその結果として時々間違いを犯してしまうから、こうして正してやる必要がある。お前の言うように意思を奪ったら楽だけれど、それだと人形と変わらないだろう? そんなものを見ていたってつまらないからね、多少面倒でも手をかけているんだ」
「それがおかしいって言ってるの! 意思があったって、アンタの考えと違うことをした途端消そうとしてたら意思を奪っているのと一緒だよ!!」
「一緒じゃないさ。だって感情や記憶を書き換えなくても、自分の意思で私の考え方に賛同してくれるようになるんだから。ノエだってそうだ、きっとお前を殺したら自分から考え方を改めてくれるよ。そうしてスヴァインもアレサもクラトスも、みんな自分の意思で殺してくれる」

 この人は一体何を言っているのだろう。そうやって相手に同調を強要することは、その意思を無視しているのと同じなのに。
 もはや意思を奪われてしまった方がまだマシだとすら思える。最初から意思がなければ苦しむこともないのに、意思があるからこの人に無理矢理それを変えさせられて、酷く苦しむことになってしまうから。

「言ってることおかしいよ……! それになんでそこまでして他人に、ノエにやらせるの!? 自分でやればいいじゃん! アンタだったらスヴァインも他の人も簡単に殺せるでしょ!? なのになんで、なんでもかんでもノエにやらせるの……? スヴァインのことだってそう、戦争自体は嫌だったんでしょ? だったらアンタがちゃんと止めてたらスヴァインがラーシュ達を殺すことはなかったかもしれないのに! 責任の範囲だかなんだか知らないけど、ただ傍観してただけのくせに思ってたのと違う結果になったからって殺すのはおかしい!!」

 一気に言い切れば、肩が激しく動いて頭がクラクラした。こんな悲鳴みたいな大声、出したことがない。怒りに身を任せて放った言葉は苛立ちをぶつけるように勝手に大きくなってしまって、自分でも滑稽だと分かったのに止めることはできなかった。

 だって、なんでノエにばかり押し付けるの?
 確かに昔のノエはその役割を受け入れたのかもしれない。でも今はもう嫌だと思っているのに。そんな彼の意思を無視して自分の考えを押し付けて、ノエに嫌なことをさせるだなんて。

 自分がやりたくないからノエにやらせるの?
 もしそうなら、なんでノエも同じように思うかもしれないって考えられないの?

「自分の子は殺せない」

 私の疑問に答えるように、スヴァインが口を開いた。

「親殺しが許されないように、子殺しだって許されない。親が自由に殺せるのは吸血鬼として半端な従属種だけ。――そして誰もアイリスを殺せないように、アイリスもまたすべての吸血鬼を自分の手では殺せない。殺した時点でアイリスもまた命を失うことになる」
「そんな……」

 親子関係にある者同士は、互いに命を奪い合うことはできない。
 そしてアイリスは――例外として誰もアイリスを殺せないように、アイリスもまた自分の手で誰の命も奪うことはできない。
 だから、ノエにやらせる。スヴァインの言葉はそう言っていて。

 それはアイリスのこれまでの姿勢を説明するものだったけれど、納得するどころか言葉にしきれないくらいの腹立たしさが一気に胸を覆い尽くした。

 だってノエはきっとそれを知らなかった。アイリス自身に命令に背いたら殺すと言われていたから、多分疑ってすらいなかった。私だってさっきアイリスがそう言うのを確かに聞いたのに、それも嘘だったってことじゃないか。
 ノエは今まで逆らったら殺されてしまうというのをそれほど気にしてなそうだったけれど。でも、今ここにいるのは死なないためだということを私は知っている。もっと生きるためにたくさん考えて、自分の腕を失ってでもアイリスを殺す覚悟をしてくれていたのに――それが、全部踏みにじられた気がして。

 握り締めた拳から、ぎりりと音がした。

「これは誰も知らないことだ。すべての吸血鬼は親や子を殺すことを避けるように本能に刻まれているから、該当する行為をする者は滅多にいない。だから誰も気付かない。クラトスは疑い始めていたようだが、確かめるためだけに同胞を殺すことを嫌ったせいで確信は持っていないだろう。――明確にそういったルールがあると知るのは今や俺とアイリスだけだ」

 何も言わない私を見て何を思ったのか、スヴァインが補足するように言葉を続けた。けれどそれは、私のきつく握り込んだ手のひらの皮膚をぷつりと切り裂いただけ。

 ずるい、と思った。序列が高い人達は自分よりも低い人達を自由に操れるくせに、そういう大事なことを教えないだなんて。
 ノエですら知らないことがいくつもあった。親殺しのことも、今スヴァインが話していることも。アイリスのためにずっと手を汚してきたのに、そんなノエにすら教えられていない。
 アイリスと長い間一緒にいた人達の間だけで本当のことが独占されて、彼らに人生を変えられた人達はそれを知る機会すらないだなんて。

 アイリスから遠い人は、命あるものとして扱われていない。まるでみんながらくたのように、アイリスの思いどおりにならなかったら簡単に切り捨てられて。完全には支配されず自由な意思は残されているのに、火種になると判断されたら弁明の機会すら与えられず一方的に命を奪われていく。
 そしてその道具とされたノエは、命は奪われなくても本人の気持ちは無視されて。それどころかアイリスの思ったとおりの人になるように、嫌な行動を強いられて。

「だから吸血鬼として目覚めてしまったお前に俺は殺せない。俺もお前をもう殺すことはできない。時から解放されたお前を、殺すつもりもない」

 スヴァインの言葉を聞き続けるのは、それしかできないから。怒りを抑えるのに精一杯で、その言葉の意味まで考えていられないから。

「だがほたる、お前はやりようによっては親でないその男のことは殺せるし、その男もお前を殺すことができる。――お前がその男を殺せば、お前自身は死なずに済む。お前を殺せる者は、この場にいなくなる。そして逆にお前が殺されればその男は正気に戻り、アイリスのために俺を殺そうとするだろう」

 淡々と告げられる事実は、考えるまでもなく意味が理解できた。けれど受け入れきれないその内容に、頭がおかしくなりそうだった。

 アイリスが自分で手を下さないのは、それができないから。だからノエにやらせる。
 そうと分かっても納得はできない。
 だってそこにノエの意思はないじゃないか。無理矢理ノエに私を殺させて、そして今までどおりの仕事に戻らせる――ノエはもう、そんなことしたくないと思っているのに。私だってノエにはもう、そんなことをして欲しくないのに。

 ならどうすればいい? ――浮かんだのは、たった一つ。
 ノエにもう嫌な想いをさせないためには、終わらせるしかない――他でもない、ノエの命を。
 私にはそれができるから。それしか、できないから。

 考えただけで涙が溢れそうになる。ノエのことは傷付けたくない。だけどそうしないとノエが苦しみ続けるのなら、そうした方がいいのかもしれない。
 私が我慢するだけで、ノエがもう嫌なことをしなくて済むのなら。本当にそれしかないのなら――いつの間にか開いていた指先が、どんどん冷えていった。

「ほたる」

 スヴァインの声にゆるゆると視線を上げる。滲んだ視界では、その表情はうまく見れなかった。

「お前はどうしたい?」

 どうして今そんなことを聞くの。どうしてそんなふうに、冷たくない声で言うの。
 殺すか殺されるかだなんて決められるわけがないのに、辛うじて見えるの目が、私の中から言葉を引きずり出すようで。

「嫌、だ……嫌だ……誰も殺したくない……ノエにも、誰も殺させたくないッ……!」

 言葉にした途端、我慢していたはずの涙がぼろぼろと溢れ出した。いよいよ視界がおかしくなったのか、スヴァインが僅かに微笑んだように見えてしまう。
 でも違う、これは錯覚だ。もう自分ではどうしようもできないから、誰かに助けて欲しくて自分に都合の良いように見えるものを歪めている。それは駄目だと自分に言い聞かせながら目に手を押し付けても、拭ったそばからまた溢れていく。

「泣いたところで何も変わらないよ。お前に誰も殺せないのなら、結局お前はノエに殺されるしかない。私もお前にはあの子を元に戻す以外の価値は感じないから、別の方法を考えてやる気もないし。――ノエ」

 アイリスが呼ぶと、動かなかったノエの身体がゆらりと揺れた。近くに落ちたままの自分の槍を拾いに行って、それを手にしながら私の方に感情の込もっていない顔を向ける。
 その表情の奥にノエがいるのかと思うと胸が掴まれる想いがするのに、私は動けなかった。だって私にはノエを殺せない。殺したくないと言葉にしてしまったせいで、時が止まってしまったかのように身体がうまく動かない。

 本当は私がノエを終わらせないといけないのに。逃げなきゃノエに嫌なことをさせてしまうことになるのに。
 どうしよう、と考えることすらもうできなくて。

 ――その時、トン、と後ろから頭に手が置かれる感覚がした。咄嗟に振り返っても、そこには誰もいなかった。さっきまでそこにいたはずのスヴァインの姿すらも見当たらない。

 後ろに気を取られていると、今度は別の方向から何かがコツンと当たる音を耳が拾う。無意識のうちに音の方へと目をやれば、ノエの身体から小さい何かが地面に向かって落ちていくのが見えた。それはノエが落としたというよりは、彼に当たって落ちているような軌道で。

 ノエの感情のない目が、私から逸れる。緩慢な動きで動かされた視線の先には、何かを投げたように、軽く手を前に出したスヴァインの姿。

 その紫色の目と視線が合った瞬間、ノエの動きが不自然に止まった。

「自由になる時間は短いぞ。さっさとでも使え」

 一体何のこと? ――私が理解する前に、ノエの身体が動いた。

 弾かれたように右腕で持っていた槍を放り投げる。その槍が地面に落ちる前に体勢を落として、腕を上に持ち上げる。
 そして次の瞬間、に向かって勢い良く腕を振り落とした。

 カチンッ……――小さな高い音が鳴る。直後に響いたのは、爆発音。

 その音とともに、ノエの姿が煙の中に消えた。
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