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第4章 勇者の剣と剣の巫女
第204話 お父さん、帰ってきたよ!
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「お父さん!」
今日も仕事を終え、神殿から出ようと入り口に向かっていたそのとき、私は懐かしい声を聞いた。
「まさか、ミヤコかい?」
「そうだよ。ウチだよ。帰ってきたよ!」
魔法の灯りに照らされているとはいえ、隅々までハッキリと見ることは出来なかったが、間違いない。愛する我が娘、ミヤコだった。あの時から少し背が伸びたような気がするが、見た目は全く変わっていなかった。
「元気にしていたのか?どこか怪我したり病気になったりはしていないか?」
心配だった。ミヤコが突然家からいなくなった、あの日から。妻が亡くなり、剣の巫女を継ぐと決まったあの日、何も言わずに、何も残さずに消えてしまったのだ。
「ううん、平気だよ。なんにもなってないから!」
よかった。元気そうだ。いなくなる前よりもむしろ元気そうだった。いなくなる前は母親が亡くなった直後ということもあり、元気がなさそうだった。というより、何か思い詰めているような様子もあった。突然の妻の死に私も動揺していたため、娘の心のケアをする余裕がなかった。それを見透かされていたのだろうかとも思う。私に愛想を尽かして出ていったのかもしれないと、気に病んでいた。私は父親失格なのだと。
「ウチは決めたよ!お母さんの跡を継ぐことにした!」
出て行ったときは剣の巫女を継ぐ事を拒んでいたのかとも思っていた。外の世界に触れて思い直したのかもしれない。跡を継げるのは自分しかいないと。継いで貰わねば、一族が繋いできた伝統と誇りが失われてしまうのだ。そうなってしまっては勇者王様やご先祖様に申し訳が立たなくなってしまう。
「そうか、そうか……。母さんの跡を継いでくれるのか。良かった。本当に良かった。」
外の世界に出ている間に成長したのだろう。決意に満ちた目をしている。今までこんな目を見たことがない。本当に強くなってきたんだな。
「それから、お父さんに紹介したい人がいるの!」
紹介したい人?どのような人なのか?もしかして、恋人でも出来たんだろうか?私は思わずその正体に不安を覚えた……。
「この人だよ!」
娘の背後の暗闇から人影が現れた。それはかなり大柄な……虎の姿をした獣人……だった。
「こりゃどうも、はじめまして……魔王です。」
「ま、魔王!?」
「そう!魔王のティーグ・ザカリオン様だよ!」
そ、そんな!なんて冗談を言い出すんだ、この娘は。私を驚かそうとしてこんな大がかりな事をするなんて……、
「初めまして、って言っても、もうさよならだけどな!」
そのとき、娘が私に抱きついてきた。と、同時に腹部に鋭い痛みが走った!
「お父さん、今までありがとう。……そして、さようなら!」
これは悪夢だ!夢のはずだ。仕事の疲れで嫌な夢を見ているんだ……。そう…だ、そうに…ち……がい…ない。
今日も仕事を終え、神殿から出ようと入り口に向かっていたそのとき、私は懐かしい声を聞いた。
「まさか、ミヤコかい?」
「そうだよ。ウチだよ。帰ってきたよ!」
魔法の灯りに照らされているとはいえ、隅々までハッキリと見ることは出来なかったが、間違いない。愛する我が娘、ミヤコだった。あの時から少し背が伸びたような気がするが、見た目は全く変わっていなかった。
「元気にしていたのか?どこか怪我したり病気になったりはしていないか?」
心配だった。ミヤコが突然家からいなくなった、あの日から。妻が亡くなり、剣の巫女を継ぐと決まったあの日、何も言わずに、何も残さずに消えてしまったのだ。
「ううん、平気だよ。なんにもなってないから!」
よかった。元気そうだ。いなくなる前よりもむしろ元気そうだった。いなくなる前は母親が亡くなった直後ということもあり、元気がなさそうだった。というより、何か思い詰めているような様子もあった。突然の妻の死に私も動揺していたため、娘の心のケアをする余裕がなかった。それを見透かされていたのだろうかとも思う。私に愛想を尽かして出ていったのかもしれないと、気に病んでいた。私は父親失格なのだと。
「ウチは決めたよ!お母さんの跡を継ぐことにした!」
出て行ったときは剣の巫女を継ぐ事を拒んでいたのかとも思っていた。外の世界に触れて思い直したのかもしれない。跡を継げるのは自分しかいないと。継いで貰わねば、一族が繋いできた伝統と誇りが失われてしまうのだ。そうなってしまっては勇者王様やご先祖様に申し訳が立たなくなってしまう。
「そうか、そうか……。母さんの跡を継いでくれるのか。良かった。本当に良かった。」
外の世界に出ている間に成長したのだろう。決意に満ちた目をしている。今までこんな目を見たことがない。本当に強くなってきたんだな。
「それから、お父さんに紹介したい人がいるの!」
紹介したい人?どのような人なのか?もしかして、恋人でも出来たんだろうか?私は思わずその正体に不安を覚えた……。
「この人だよ!」
娘の背後の暗闇から人影が現れた。それはかなり大柄な……虎の姿をした獣人……だった。
「こりゃどうも、はじめまして……魔王です。」
「ま、魔王!?」
「そう!魔王のティーグ・ザカリオン様だよ!」
そ、そんな!なんて冗談を言い出すんだ、この娘は。私を驚かそうとしてこんな大がかりな事をするなんて……、
「初めまして、って言っても、もうさよならだけどな!」
そのとき、娘が私に抱きついてきた。と、同時に腹部に鋭い痛みが走った!
「お父さん、今までありがとう。……そして、さようなら!」
これは悪夢だ!夢のはずだ。仕事の疲れで嫌な夢を見ているんだ……。そう…だ、そうに…ち……がい…ない。
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