【第1部完結】勇者参上!!~東方一の武芸の名門から破門された俺は西方で勇者になって究極奥義無双する!~

Bonzaebon

文字の大きさ
243 / 401
第5章 完成!究極の超次元殺法!!

第243話 出場エントリー

しおりを挟む
「じゃあ、行ってくるニャ。アールをよろしくお願いニャ。」


 翌日、出場エントリーのためにコロッセオまでやってきた。そして驚くべき大会のルールを昨日の夜知った!


「ジェイ、アンタのパートナーって誰なんだ?」


 そう!二人タッグで出場する必要があるのだ。昔は1対1のタイマンバトル形式だったそうだが、近年変更になった。出場希望者の増加に伴う対策なのは間違いない。やっぱ、出場枠とか、スケジュールの都合の問題から二人一組形式のほうが早く終わると判断されたのだろう。


「秘密なのニャ。会ってからのお楽しみニャ。でもきっと驚くと思うニャ。」

「おいおい、秘密なんて、そんなもったいぶるなよ。気になるじゃんか。」

「後のお楽しみニャ。」


 ジェイはそのままエントリーに向かった。結局パートナーの正体はわからずじまいだ。誰なのか気になる。……でも、エントリーしに行くって事は近くに来ているはずだ。探したら見つかるんじゃないか?どこかにいないか?見覚えのあるヤツが?


「どこかに、どこカニ?」


 周囲を見渡していると、やけに人目を引く人影があった。明らかに周りの人と雰囲気がちがう。超絶美人だから目立ちまくっている。ちょっと声をかけて驚かしてやろう!


「クロエさん、こんなところで何してんの!」

「……っ!?」


 彼女は意表を突かれたようで、すごいビックリしていた。この人の無防備な顔は初めて見たような気がする。


「閃……、」


 彼女は体勢を立て直すと、お得意の浄化魔法の光弾を出現させた。


「わーっ!ちょっとまって!それはやり過ぎ!」

「お黙りなさい。貴方はやはり一度消毒して差し上げた方が良いと思うのです!」

(ボン!)

「ぎゃああ!?」


 俺の顔面で光弾がはじけた。情け容赦なく、俺は消毒されてしまった。怪我はしてないが、顔面を鍋で引っ叩かれたかのような衝撃が走った。痛い。


「怒りすぎじゃない?ちょっと脅かしたかっただけなのに。」

「淑女に対して失礼ですわ。身の程を弁えなさい。」

「勇者様、知り合いだからといっても失礼ですよ。」


 いつの間にかやってきたエルちゃんが俺の元へやってきた。エルちゃんにまで怒られてしまった。


「あら、皆さんお揃いでいらしてたんですね。」


 クロエさんは他のメンバーが来たことに気付いて、優雅なポーズで挨拶をした。なんか貴族令嬢みたいな気品を感じる。


「うむ、久し振りじゃのう。」


 ホント、久し振りだ。あの日の砦での激闘以来の再会だ。でも何故、ここにいるのか?まさか……、


「もしかしてだけど、ジェイと組むのってクロエさんなの?」

「まさか!ジェイさんと組むのは魅力的ではありますけど、私よりもっと相応しい方がいらっしゃいますわ。」


 ふさわしいヤツとは?誰なのか?ウネグとかアイツとか……。


「ロア!君も来ていたのだな。」

「おうあ、エド!」


 そうだよな。クロエさんがいるならコイツも絶対一緒にいる。出場するのかエドも!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

処理中です...