45 / 182
第七章 晩餐会
3 紙を持て(皇女視点)
しおりを挟む
3 紙を持て (皇女視点)
はあ……領主様。私が思った以上にあの方は罪なお方だった……。
まずあの完璧に整った美貌。陶器のようなきめ細かい肌。白粉も紅も何ひとつつけていないのに、あの艶やかさは一体何なの。何を食べたらそんなふうになるの。光り輝いてもはや透き通ってるんですけど。隣にいると、正直女を辞めたくなる。前から女はやめたかったけれど、それが確信に変わるレベル。
体つきは、そんなに鍛えている方ではなさそう。でもしなやかで無駄なところがない。特に首のラインと、ピンとはった背筋とお尻のあがり具合が最高である。これはあなた、ダメでしょう。近衛隊長はおそらくこの辺にやられていると見た。
あの近衛隊長、隙あらば領主様に舐めるような視線を送っている。なのに、領主様ときたら何ひとつ分かっていないんだから。日頃からああやって無防備に崇拝者の欲望を煽っていたりするに違いない。
話してみてわかったけれど、彼はその美しさを自覚していない。中身は正直、王子というより、聖職者か、苦労人のおじさんみたい。市井で育ったという情報通り、まだ宮廷慣れしていない感じもあった。そこがいいところのような気もするけれど、見ていてもどかしい。
まあ、そんなのはよしとしましょう。
罪ぶかき領主様の最大の罪、それは、私にとんでもない創作燃料を投下なさったということよ。私は声を大にして叫びたい。
…………あの美少年に対するあからさまな視線はなんなの領主様ー!…………
晩餐会が終わるや否や、私はずっと小走りで飛ぶように貴賓館に戻ってドレスを脱ぎ捨て、猛然と書き始めた。私はもう、書かずにはいられなかった。
そうそれは、美しい小姓と領主様の禁断の恋の物語。
侍女たちは慌てた様子で、机に向かった私の髪をとき、ガウンを着せ掛けてくれるけれど、正直彼女たちにお礼を言ったり労ったりしている場合ではない。緊急事態なのだ。
あらすじはもう頭の中に出来上がっていた。あとはそれを文字にするだけ!
なのにどうしてこの館には羊皮紙しかないの。バカじゃないの。こんなことになるなら国からどっさりと紙の巻物を持ってくるんだった。
私は侍女に大量の紙とインクを買ってくるように命じた。
「二の姫様、しかしもう夜でお店は閉まっております……」
「そうだったっ……じゃあ明日の朝イチでお願いっ!」
「か、かしこまりました」
仕方がないので私はかき集めた羊皮紙にびっしりと妄想を書き殴った。
「二の姫様、もうお休みにならないとお身体が……」
「大丈夫! 今、降りてきてるから、貴方たちは先に寝なさい!」
「か、かしこまりました」
私の創作意欲に火がついたら誰にも止められないことを、彼女たちはよく知っているのだ。非常に素直にとっとと寝に行ってくれた。
領主様、私に感謝なさい。明日はあの可愛い小姓を独り占めできる機会を設定して差し上げたのだから。
あの美童を連れてこいという私のリクエストに、領主様は絶句して、顔を真っ赤にして頷いていた。ああもう、どんだけ可愛いの。滾る。捗る。ほんと助かる。
***********
気がつくと朝になっていた。
私は書き殴った羊皮紙の束を順番に並べて、目を通していく。すごい。私は感動の涙をぬぐった。一夜にして傑作爆誕。侍女が紙を買ってきてくれたらゆっくりと清書することにしよう。
小一時間くらいなら眠れるだろう。私はフラフラとベッドに倒れ込んで前後もなく眠った。
「二の姫様……ミサに出かける時間でございます。お支度を」
一瞬にして睡眠時間は終わってしまった。今瞼を閉じたところだった気がするのに。沐浴をし、髪を結ってもらって、ようやく目が覚めてきた。
そうだ、今日は領主様と美少年の絡みを生暖かく観察する日! ぼんやりしている場合ではない。
王宮内の礼拝堂には、すでに多くの貴人たちが集まって祈りを捧げていた。
領主様は司教に一番近い位置に座っている。その後ろには例の黒ずくめの近衛隊長。
二人は乳兄弟と聞いた。領主様といい、近衛隊長といい、朝から清々しいほどの美貌だ。だが近衛隊長の心境やいかに。礼拝堂には似つかわしからぬドス黒い愛欲が渦巻いているのではあるまいか。兄弟間の拗れた片思い小説も、いずれは一つ書いてみようと胸に誓う。
それにしても、私の天使はどこかしら。礼拝堂をキョロキョロと見渡す。
いた。領主様の視線の先を見れば一発だった。王族たちとは距離を置いたところに、小姓たちの席がある。今日は彼も小姓たちに混じって、教会の末席についているのだ。
彼の美しさは群を抜いている。ああ、私の筆力では夜通しどんなに苦心しても、あの美しさを描き切ることはできなかった。やはりリアルの迫力は違う。もう、彼の周りに虹色の波動が見えるのだ。
領主様は、さっきから彼のいる方に視線を泳がせっぱなし。方位磁石かっていうほどに。どうして皆、あれに気が付かないのか不思議でしょうがない。
美の描写力が私には圧倒的に足りない。宮廷画家と彫刻家を帯同すべきだった。
あの少年の、哀愁漂う瞳の色気はなんなのだろう。雪のちらつく海岸を思わせる。スラリとした首筋、ふんわりとした肌。白い鼻筋と、上品な口元。波打つ白金の髪がその花のかんばせを縁取っている。サラサラとしだれかかるあの前髪越しに見つめられた日には、本物の天使も堕天の危機を免れないに違いなかった。
昨夜私が創作において最も苦心したのはまさに彼の描写であった。だが私にはいちいち書き記す才能もないのだから、もう「美少年」とだけ記せばよくないか。各々超絶美少年を想像してくれればいい。夜明け前には、そんな境地に達したのだった。
礼拝は不埒な考えを鎮められないうちにあっという間に終わった。
礼拝堂を出る時も、私は領主様と小姓のやり取りに目を光らせていた。
領主様は近衛隊長を呼び止めて、何やら話している。
そこへ、隊長の馬を引いて、あの美少年がやってくる。
領主様ときたら、何食わぬ顔で挨拶なんかしてるけれど、耳が真っ赤になってしまっている。
美少年のほうも、目を少し俯けて、馬を撫でたりなんかしている。領主様と目を合わせないようにしているのがいじらしい。ただしその馬を撫でる手つきがまた領主様の視線を釘付けにしてしまっているのだから世話はない。
では後ほど、と領主様。その瞬間、二人の目があった。バチっと音がするほどに視線を絡み合わせて、すぐ逸らす。
はい……。ね……。ありがたやありがたや。私は二人を拝みながら礼拝堂を後にした。
貴賓館に戻ると、侍女たちが食事を部屋に運んでくれる。それを食しながら昨夜の原稿に再度目を通す。侍女たちは思い出したようにそそくさと紙とインクを調達しに出かけていった。
私の物語はこうだ。
領主様は隣国の姫との政略結婚を前に、なんとかそれから逃れるべく、乳兄弟に相談を持ちかける。乳兄弟は小姓を女性に仕立てて、領主の架空の恋人を作ることを提案する。架空の恋人との関係を盾に、政略結婚を退けようというのだ。二人はふざけてそんな計画を実行に移す。ところが美しく着飾って現れた小姓に、領主は図らずも本気の恋に落ちてしまう。禁断の恋と知りながら、領主は美少年への倒錯的な愛に溺れていくのであった。
いいわ。筋書きは多少陳腐でステレオタイプでも構わない。これが事実であるという背景が、ひたすら私をたぎらせる。あとは細部にリアリティを足していきたい。今日は存分に二人を観察するとしよう。
はあ……領主様。私が思った以上にあの方は罪なお方だった……。
まずあの完璧に整った美貌。陶器のようなきめ細かい肌。白粉も紅も何ひとつつけていないのに、あの艶やかさは一体何なの。何を食べたらそんなふうになるの。光り輝いてもはや透き通ってるんですけど。隣にいると、正直女を辞めたくなる。前から女はやめたかったけれど、それが確信に変わるレベル。
体つきは、そんなに鍛えている方ではなさそう。でもしなやかで無駄なところがない。特に首のラインと、ピンとはった背筋とお尻のあがり具合が最高である。これはあなた、ダメでしょう。近衛隊長はおそらくこの辺にやられていると見た。
あの近衛隊長、隙あらば領主様に舐めるような視線を送っている。なのに、領主様ときたら何ひとつ分かっていないんだから。日頃からああやって無防備に崇拝者の欲望を煽っていたりするに違いない。
話してみてわかったけれど、彼はその美しさを自覚していない。中身は正直、王子というより、聖職者か、苦労人のおじさんみたい。市井で育ったという情報通り、まだ宮廷慣れしていない感じもあった。そこがいいところのような気もするけれど、見ていてもどかしい。
まあ、そんなのはよしとしましょう。
罪ぶかき領主様の最大の罪、それは、私にとんでもない創作燃料を投下なさったということよ。私は声を大にして叫びたい。
…………あの美少年に対するあからさまな視線はなんなの領主様ー!…………
晩餐会が終わるや否や、私はずっと小走りで飛ぶように貴賓館に戻ってドレスを脱ぎ捨て、猛然と書き始めた。私はもう、書かずにはいられなかった。
そうそれは、美しい小姓と領主様の禁断の恋の物語。
侍女たちは慌てた様子で、机に向かった私の髪をとき、ガウンを着せ掛けてくれるけれど、正直彼女たちにお礼を言ったり労ったりしている場合ではない。緊急事態なのだ。
あらすじはもう頭の中に出来上がっていた。あとはそれを文字にするだけ!
なのにどうしてこの館には羊皮紙しかないの。バカじゃないの。こんなことになるなら国からどっさりと紙の巻物を持ってくるんだった。
私は侍女に大量の紙とインクを買ってくるように命じた。
「二の姫様、しかしもう夜でお店は閉まっております……」
「そうだったっ……じゃあ明日の朝イチでお願いっ!」
「か、かしこまりました」
仕方がないので私はかき集めた羊皮紙にびっしりと妄想を書き殴った。
「二の姫様、もうお休みにならないとお身体が……」
「大丈夫! 今、降りてきてるから、貴方たちは先に寝なさい!」
「か、かしこまりました」
私の創作意欲に火がついたら誰にも止められないことを、彼女たちはよく知っているのだ。非常に素直にとっとと寝に行ってくれた。
領主様、私に感謝なさい。明日はあの可愛い小姓を独り占めできる機会を設定して差し上げたのだから。
あの美童を連れてこいという私のリクエストに、領主様は絶句して、顔を真っ赤にして頷いていた。ああもう、どんだけ可愛いの。滾る。捗る。ほんと助かる。
***********
気がつくと朝になっていた。
私は書き殴った羊皮紙の束を順番に並べて、目を通していく。すごい。私は感動の涙をぬぐった。一夜にして傑作爆誕。侍女が紙を買ってきてくれたらゆっくりと清書することにしよう。
小一時間くらいなら眠れるだろう。私はフラフラとベッドに倒れ込んで前後もなく眠った。
「二の姫様……ミサに出かける時間でございます。お支度を」
一瞬にして睡眠時間は終わってしまった。今瞼を閉じたところだった気がするのに。沐浴をし、髪を結ってもらって、ようやく目が覚めてきた。
そうだ、今日は領主様と美少年の絡みを生暖かく観察する日! ぼんやりしている場合ではない。
王宮内の礼拝堂には、すでに多くの貴人たちが集まって祈りを捧げていた。
領主様は司教に一番近い位置に座っている。その後ろには例の黒ずくめの近衛隊長。
二人は乳兄弟と聞いた。領主様といい、近衛隊長といい、朝から清々しいほどの美貌だ。だが近衛隊長の心境やいかに。礼拝堂には似つかわしからぬドス黒い愛欲が渦巻いているのではあるまいか。兄弟間の拗れた片思い小説も、いずれは一つ書いてみようと胸に誓う。
それにしても、私の天使はどこかしら。礼拝堂をキョロキョロと見渡す。
いた。領主様の視線の先を見れば一発だった。王族たちとは距離を置いたところに、小姓たちの席がある。今日は彼も小姓たちに混じって、教会の末席についているのだ。
彼の美しさは群を抜いている。ああ、私の筆力では夜通しどんなに苦心しても、あの美しさを描き切ることはできなかった。やはりリアルの迫力は違う。もう、彼の周りに虹色の波動が見えるのだ。
領主様は、さっきから彼のいる方に視線を泳がせっぱなし。方位磁石かっていうほどに。どうして皆、あれに気が付かないのか不思議でしょうがない。
美の描写力が私には圧倒的に足りない。宮廷画家と彫刻家を帯同すべきだった。
あの少年の、哀愁漂う瞳の色気はなんなのだろう。雪のちらつく海岸を思わせる。スラリとした首筋、ふんわりとした肌。白い鼻筋と、上品な口元。波打つ白金の髪がその花のかんばせを縁取っている。サラサラとしだれかかるあの前髪越しに見つめられた日には、本物の天使も堕天の危機を免れないに違いなかった。
昨夜私が創作において最も苦心したのはまさに彼の描写であった。だが私にはいちいち書き記す才能もないのだから、もう「美少年」とだけ記せばよくないか。各々超絶美少年を想像してくれればいい。夜明け前には、そんな境地に達したのだった。
礼拝は不埒な考えを鎮められないうちにあっという間に終わった。
礼拝堂を出る時も、私は領主様と小姓のやり取りに目を光らせていた。
領主様は近衛隊長を呼び止めて、何やら話している。
そこへ、隊長の馬を引いて、あの美少年がやってくる。
領主様ときたら、何食わぬ顔で挨拶なんかしてるけれど、耳が真っ赤になってしまっている。
美少年のほうも、目を少し俯けて、馬を撫でたりなんかしている。領主様と目を合わせないようにしているのがいじらしい。ただしその馬を撫でる手つきがまた領主様の視線を釘付けにしてしまっているのだから世話はない。
では後ほど、と領主様。その瞬間、二人の目があった。バチっと音がするほどに視線を絡み合わせて、すぐ逸らす。
はい……。ね……。ありがたやありがたや。私は二人を拝みながら礼拝堂を後にした。
貴賓館に戻ると、侍女たちが食事を部屋に運んでくれる。それを食しながら昨夜の原稿に再度目を通す。侍女たちは思い出したようにそそくさと紙とインクを調達しに出かけていった。
私の物語はこうだ。
領主様は隣国の姫との政略結婚を前に、なんとかそれから逃れるべく、乳兄弟に相談を持ちかける。乳兄弟は小姓を女性に仕立てて、領主の架空の恋人を作ることを提案する。架空の恋人との関係を盾に、政略結婚を退けようというのだ。二人はふざけてそんな計画を実行に移す。ところが美しく着飾って現れた小姓に、領主は図らずも本気の恋に落ちてしまう。禁断の恋と知りながら、領主は美少年への倒錯的な愛に溺れていくのであった。
いいわ。筋書きは多少陳腐でステレオタイプでも構わない。これが事実であるという背景が、ひたすら私をたぎらせる。あとは細部にリアリティを足していきたい。今日は存分に二人を観察するとしよう。
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない
タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。
対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
【本編完結】攻略対象その3の騎士団団長令息はヒロインが思うほど脳筋じゃない!
哀川ナオ
BL
第二王子のご学友として学園での護衛を任されてしまった騎士団団長令息侯爵家次男アルバート・ミケルセンは苦労が多い。
突撃してくるピンク頭の女子生徒。
来るもの拒まずで全ての女性を博愛する軽薄王子。
二人の世界に入り込んで授業をサボりまくる双子。
何を考えているのか分からないけれど暗躍してるっぽい王弟。
俺を癒してくれるのはロベルタだけだ!
……えっと、癒してくれるんだよな?
温泉旅館の跡取り、死んだら呪いの沼に転生してた。スキルで温泉郷を作ったら、呪われた冷血公爵がやってきて胃袋と心を掴んで離さない
水凪しおん
BL
命を落とした温泉旅館の跡取り息子が転生したのは、人々から忌み嫌われる「呪いの沼」だった。
終わりなき孤独と絶望の中、彼に与えられたのは【万物浄化】と【源泉開発】のスキル。
自らを浄化し、極上の温泉を湧き出させた彼の前に現れたのは、呪いにより心と体を凍てつかせた冷血公爵クロード。
半信半疑で湯に浸かった公爵は、生まれて初めての「安らぎ」に衝撃を受ける。
「この温泉郷(ばしょ)ごと、君が欲しい」
孤独だった元・沼の青年アオイと、温もりを知らなかった冷血公爵クロード。
湯けむりの向こうで出会った二人が、最高の温泉郷を作り上げながら、互いの心の傷を癒やし、かけがえのない愛を見つけていく。
読む者の心まですべて解きほぐす、極上の癒やしと溺愛のファンタジーロマンス、ここに開湯。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる