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第十八章 叙勲の間
9 勝利の味※(妖精視点)
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9 勝利の味※(妖精視点)
「アリオト・ビョルンね……」
口にした途端、体に熱い痺れが走る。これが彼の、本当の名前だと確信する。愛しい人の、本当の名前を聞き出すことに成功した。こんなに嬉しいことはない。
俺はくるくると踊りながら魔法を唱えた。アリオトの魂は美しい金の薔薇のつぼみに変わった。
「僕は死なないの?」
アリオトときたら、そんなことを言って、きょとんとしている。
「俺が君を殺すわけがないだろ」
俺は笑った。そして氷面鏡に、にっくき奴の姿を映し出した。
鏡越しでもくっきり分かる奴の美貌。正直、初めて見た時はびっくりした。アリオトとはまた違った精悍な美。俺の好みじゃないけれど、こいつが国一番の男だと言われたら、確かに、頷くしかなかった。
******************
アリスの屋敷でカゴに閉じ込められてまもなく、ここは近衛隊長の家だと知れた。アリスを小姓として囲い、溺愛しているらしい。どうせスケベジジイに決まっている。
隊長とやらは夕方ごろに帰ってきた。その美貌に俺は度肝を抜かれた。てっきり無骨なおっさんだと思っていたから。
アリスがまだ帰っていないと知ると、ソワソワして居間を歩き回っている。メイドに笑われて、決まり悪そうに書斎に引きこもってしまった。
アリスは帰ってくると、俺への挨拶もそこそこに、二階の男の部屋に行ってしまった。そのまま二人きりで閉じこもり、長いこと出てこない。
俺は気が気じゃない。足の包帯をつついてメイドの気を引いた。メイドがカゴを開けた一瞬をついて、俺は外に飛び出した。
アリスの居る部屋を探して階段を抜ける。メイドの声に気付いた奴が、部屋から顔を出した。俺はチャンスとばかりに、襲いかかった。
「おっと」
俺の渾身の一撃を、奴は何でもないようにかわした。信じられなかった。書斎に飛び込んでしまった俺は、ランプやら本やら、いろんなものにぶつかりながら旋回する。
部屋には、可愛いアリスの姿もあった。俺はアリスの肩にふわりと舞い降りた。
だが、ああ、思い出すだけで泣きたくなる。あろうことか、アリスは半裸だった。はだけたシャツに、脱げ落ちたズボン。
嘘だろアリス。男と二人っきりで部屋に籠って、なんて姿を晒しているんだ!! 俺はしばし頭が真っ白になった。
俺の気も知らないスケベ男は、アリスの肩に乗った俺に手を差し出してきた。俺は瞳孔を見開き、嘴でついてやった。男はさっとかわしやがる。もう我慢ならない。弾丸のように飛び上がると奴の額の真ん中めがけて急降下した。
が、奴はまたもやのけぞって俺の鋭い爪をかわした。少しだけ掠って、血が吹き出したようだが、それだけだった。奴は目に流れ込む血もものともせずに、サーベルを構えた。
やはりこれが、国一番の美貌と知性と権力をかね備えた男に間違いない。武術の心得も大したものだ。昼間の雑魚兵たちとは格が違うのが分かった。
一方で、この俺の大きな翼では、室内戦は圧倒的に不利だ。別の姿に変身するか。俺は月の光を求めて窓辺に飛んだ。
ドラゴンにでも変身してやりたいところだが、あれは理性がぶっ飛ぶからな。部屋も狭いし、アリスに怪我させてしまうかもしれない。
窓は閉まっていた。目の端に、カゴを持ったメイドの姿があった。またあいつの美味しい餌に本能を揺さぶられてしまうのはごめんだ。ここは一度退却し、機会を待つことにした。
俺は蝶に姿を変えると、暖炉に飛び込み、煙突を抜けて外に逃げ出した……。
それからずっと、俺はアリスが一人になるのを待っていた。アリスが城の中庭で月の光を浴び出した今、ようやく正体を明かすことができた。そして、とうとう、アリスの本当の名前を聞き出したのだ。
******************
アリオト・ビョルン。なんて甘美な響きだろう。
アリオトは案の定、奴の愛から逃れたがっていた。奴の記憶から自分に関する記憶を消してほしいと、自分から頼み込んできたんだ。正直、そんな手があったなんて俺も驚いた。
だが、これで全てはうまく行く。俺はアリオトの名前を聞き出したうえ、彼に執着するあの男との関係も断つことができるんだ。
俺は指を鳴らす。
奴の黒い瞳が、鏡の奥で、はっと見開かれる。言葉を失い、呆然として、宙を見ている。浮気相手に肩を揺さぶられても、惚けたように何の反応もしていない。
どうだ近衛隊長。恐れ入ったか。全ては俺の思惑通り。そう、ピノ様の勝ちなのだ! 俺はふっと息をかけて、映像を消した。霜で覆われた鏡には、ほくそ笑む俺の顔だけが残った。
俺は両手を差し出して、宙に浮いた金色のバラを手のひらに受けた。虹色のもやを放ちながら、バラはキラキラと発光していた。
「綺麗だな」
俺は思わず呟いた。これが、アリオトの魂と、奴の記憶。少し嫉妬を覚えるくらいに、眩しく光っていた。
アリオトはさっきから何も言わない。俺の一連の魔法に見入っているようだった。
だがふと、その顔を見て、俺は驚いた。
「どうして泣いてるの?」
アリオトの青い瞳からは、大粒の涙が溢れていた。
その瞳を見たら、俺の心臓がぎゅっと引き攣れるように痛くなった。
俺は怖くなった。何百年も生きてはきたが、今まで健康そのものだったし、こんな妙な痛みは初めてだった。
「あっ」
アリオトは自分でもびっくりしたように涙を拭った。涙は後から後から、アリオトの意志とは関係なく湧いてくるらしかった。
俺は見ていられなくなって、アリオトをぎゅっと抱きしめた。
「う……うぐっ……」
やがて、息を詰まらせた赤ちゃんみたいな声が、俺の腕の中から漏れてきた。アリオトは震えながら、まるで溺れているみたいに俺にぎゅっとしがみついてきた。
俺の肩は、アリオトの涙と息で熱く濡れていった。
****************
どれくらいそうしていただろう。通り雨が引くように、次第にアリオトの震えはおさまっていった。
「大丈夫?」
アリオトは顔を上げた。目の縁は赤く染まり、灰色味を帯びた碧い瞳はすぐにでも溶け出しそうなほど潤んでいた。頬は上気して、それを縁取る金色の髪は汗と涙でぐちょぐちょだ。
何も言わない、薔薇色の無防備なくちびるに、俺は吸い寄せられるようにキスをした。
「君がそうしてって言ったから、したんだよ?」
「うん……わかってる」
「だったら、そんな顔するなよ」
アリオトは、小さく、ごめんと言って僕に微笑んだ。胸がまたぎゅううっと痛んだ。愛しいと思った。アリオトの全部が欲しい。
「ザクロに会って話を付けたら、俺と、森に来てくれる?」
アリオトは濡れたまつ毛を伏せて、こくりと頷いた。俺はアリオトを噴水の台座に押し倒すと、腕と脚で体ごと抱きしめて、舌まで深く絡めとるようにキスした。
けど、アリオトの心はここにはなかった。抜け殻を抱いてるみたいだった。そのくせ、悲しみだけが伝わってきた。
望みを叶えてやったのに、こんなに愛してやってるのに、訳がわからなかった。
「ダメだよ、アリオト・ビョルン!」
俺は業を煮やして叫んだ。
「全部を俺にくれなくちゃ……」
アリオトはびっくりしたように俺を見た。何だこれ、全然スマートじゃない。まるで駄々っ子だ。
「本当に、俺と行きたい?」
俺は顔を擦って、冷静になろうと努めながら言った。うん、とアリオトはうなずいた。俺は嬉しくなって、でも、次の瞬間、すぐにその思いを打ち消した。
「今、名前を呼んだから頷いただけだな」
「えっ? 違うよ」
「じゃあ、どうして悲しそうな顔をするんだよ」
「そんなことない」
アリオトは僕の目を覗き込むようにして、優しく微笑んだ。俺は冷や汗が出て、心臓が張り裂けそうになった。
「お、俺……なんか病気かも」
「えっ、本当? どこか痛む?」
アリオトの顔がまた近付いてくる。俺は何故か、身体中に走るゾクゾクに耐えきれなくなってアリオトの上から飛びのいた。
「とっ、とにかく、俺と暮らしたいなら、心までくれなきゃダメなんだからな! アリオト・ビョルン!」
「どういうこと?」
「もっと喜べってこと!」
俺の言い方がおかしかったのだろうか、アリオトはふっと目元をほころばせた。なんかまたプリッツみたいな笑い方なんだよな。まあいい、笑っててくれるならそれに越したことはない。
「ねえ、約束して。さっきみたいな泣き顔はやめろ……なんか、苦しくなる」
「ごめん……努力するよ」
アリオトは恥ずかしそうに俯くと、両手で自分の顔をぱんぱんとはたいた。
その時だった。
「誰かいるのか?」
生垣の向こうから、カンテラの光が近付いてくる。俺はとっさに白いイタチの姿に化けて、アリオトの肩に隠れた。
「アリオト・ビョルンね……」
口にした途端、体に熱い痺れが走る。これが彼の、本当の名前だと確信する。愛しい人の、本当の名前を聞き出すことに成功した。こんなに嬉しいことはない。
俺はくるくると踊りながら魔法を唱えた。アリオトの魂は美しい金の薔薇のつぼみに変わった。
「僕は死なないの?」
アリオトときたら、そんなことを言って、きょとんとしている。
「俺が君を殺すわけがないだろ」
俺は笑った。そして氷面鏡に、にっくき奴の姿を映し出した。
鏡越しでもくっきり分かる奴の美貌。正直、初めて見た時はびっくりした。アリオトとはまた違った精悍な美。俺の好みじゃないけれど、こいつが国一番の男だと言われたら、確かに、頷くしかなかった。
******************
アリスの屋敷でカゴに閉じ込められてまもなく、ここは近衛隊長の家だと知れた。アリスを小姓として囲い、溺愛しているらしい。どうせスケベジジイに決まっている。
隊長とやらは夕方ごろに帰ってきた。その美貌に俺は度肝を抜かれた。てっきり無骨なおっさんだと思っていたから。
アリスがまだ帰っていないと知ると、ソワソワして居間を歩き回っている。メイドに笑われて、決まり悪そうに書斎に引きこもってしまった。
アリスは帰ってくると、俺への挨拶もそこそこに、二階の男の部屋に行ってしまった。そのまま二人きりで閉じこもり、長いこと出てこない。
俺は気が気じゃない。足の包帯をつついてメイドの気を引いた。メイドがカゴを開けた一瞬をついて、俺は外に飛び出した。
アリスの居る部屋を探して階段を抜ける。メイドの声に気付いた奴が、部屋から顔を出した。俺はチャンスとばかりに、襲いかかった。
「おっと」
俺の渾身の一撃を、奴は何でもないようにかわした。信じられなかった。書斎に飛び込んでしまった俺は、ランプやら本やら、いろんなものにぶつかりながら旋回する。
部屋には、可愛いアリスの姿もあった。俺はアリスの肩にふわりと舞い降りた。
だが、ああ、思い出すだけで泣きたくなる。あろうことか、アリスは半裸だった。はだけたシャツに、脱げ落ちたズボン。
嘘だろアリス。男と二人っきりで部屋に籠って、なんて姿を晒しているんだ!! 俺はしばし頭が真っ白になった。
俺の気も知らないスケベ男は、アリスの肩に乗った俺に手を差し出してきた。俺は瞳孔を見開き、嘴でついてやった。男はさっとかわしやがる。もう我慢ならない。弾丸のように飛び上がると奴の額の真ん中めがけて急降下した。
が、奴はまたもやのけぞって俺の鋭い爪をかわした。少しだけ掠って、血が吹き出したようだが、それだけだった。奴は目に流れ込む血もものともせずに、サーベルを構えた。
やはりこれが、国一番の美貌と知性と権力をかね備えた男に間違いない。武術の心得も大したものだ。昼間の雑魚兵たちとは格が違うのが分かった。
一方で、この俺の大きな翼では、室内戦は圧倒的に不利だ。別の姿に変身するか。俺は月の光を求めて窓辺に飛んだ。
ドラゴンにでも変身してやりたいところだが、あれは理性がぶっ飛ぶからな。部屋も狭いし、アリスに怪我させてしまうかもしれない。
窓は閉まっていた。目の端に、カゴを持ったメイドの姿があった。またあいつの美味しい餌に本能を揺さぶられてしまうのはごめんだ。ここは一度退却し、機会を待つことにした。
俺は蝶に姿を変えると、暖炉に飛び込み、煙突を抜けて外に逃げ出した……。
それからずっと、俺はアリスが一人になるのを待っていた。アリスが城の中庭で月の光を浴び出した今、ようやく正体を明かすことができた。そして、とうとう、アリスの本当の名前を聞き出したのだ。
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アリオト・ビョルン。なんて甘美な響きだろう。
アリオトは案の定、奴の愛から逃れたがっていた。奴の記憶から自分に関する記憶を消してほしいと、自分から頼み込んできたんだ。正直、そんな手があったなんて俺も驚いた。
だが、これで全てはうまく行く。俺はアリオトの名前を聞き出したうえ、彼に執着するあの男との関係も断つことができるんだ。
俺は指を鳴らす。
奴の黒い瞳が、鏡の奥で、はっと見開かれる。言葉を失い、呆然として、宙を見ている。浮気相手に肩を揺さぶられても、惚けたように何の反応もしていない。
どうだ近衛隊長。恐れ入ったか。全ては俺の思惑通り。そう、ピノ様の勝ちなのだ! 俺はふっと息をかけて、映像を消した。霜で覆われた鏡には、ほくそ笑む俺の顔だけが残った。
俺は両手を差し出して、宙に浮いた金色のバラを手のひらに受けた。虹色のもやを放ちながら、バラはキラキラと発光していた。
「綺麗だな」
俺は思わず呟いた。これが、アリオトの魂と、奴の記憶。少し嫉妬を覚えるくらいに、眩しく光っていた。
アリオトはさっきから何も言わない。俺の一連の魔法に見入っているようだった。
だがふと、その顔を見て、俺は驚いた。
「どうして泣いてるの?」
アリオトの青い瞳からは、大粒の涙が溢れていた。
その瞳を見たら、俺の心臓がぎゅっと引き攣れるように痛くなった。
俺は怖くなった。何百年も生きてはきたが、今まで健康そのものだったし、こんな妙な痛みは初めてだった。
「あっ」
アリオトは自分でもびっくりしたように涙を拭った。涙は後から後から、アリオトの意志とは関係なく湧いてくるらしかった。
俺は見ていられなくなって、アリオトをぎゅっと抱きしめた。
「う……うぐっ……」
やがて、息を詰まらせた赤ちゃんみたいな声が、俺の腕の中から漏れてきた。アリオトは震えながら、まるで溺れているみたいに俺にぎゅっとしがみついてきた。
俺の肩は、アリオトの涙と息で熱く濡れていった。
****************
どれくらいそうしていただろう。通り雨が引くように、次第にアリオトの震えはおさまっていった。
「大丈夫?」
アリオトは顔を上げた。目の縁は赤く染まり、灰色味を帯びた碧い瞳はすぐにでも溶け出しそうなほど潤んでいた。頬は上気して、それを縁取る金色の髪は汗と涙でぐちょぐちょだ。
何も言わない、薔薇色の無防備なくちびるに、俺は吸い寄せられるようにキスをした。
「君がそうしてって言ったから、したんだよ?」
「うん……わかってる」
「だったら、そんな顔するなよ」
アリオトは、小さく、ごめんと言って僕に微笑んだ。胸がまたぎゅううっと痛んだ。愛しいと思った。アリオトの全部が欲しい。
「ザクロに会って話を付けたら、俺と、森に来てくれる?」
アリオトは濡れたまつ毛を伏せて、こくりと頷いた。俺はアリオトを噴水の台座に押し倒すと、腕と脚で体ごと抱きしめて、舌まで深く絡めとるようにキスした。
けど、アリオトの心はここにはなかった。抜け殻を抱いてるみたいだった。そのくせ、悲しみだけが伝わってきた。
望みを叶えてやったのに、こんなに愛してやってるのに、訳がわからなかった。
「ダメだよ、アリオト・ビョルン!」
俺は業を煮やして叫んだ。
「全部を俺にくれなくちゃ……」
アリオトはびっくりしたように俺を見た。何だこれ、全然スマートじゃない。まるで駄々っ子だ。
「本当に、俺と行きたい?」
俺は顔を擦って、冷静になろうと努めながら言った。うん、とアリオトはうなずいた。俺は嬉しくなって、でも、次の瞬間、すぐにその思いを打ち消した。
「今、名前を呼んだから頷いただけだな」
「えっ? 違うよ」
「じゃあ、どうして悲しそうな顔をするんだよ」
「そんなことない」
アリオトは僕の目を覗き込むようにして、優しく微笑んだ。俺は冷や汗が出て、心臓が張り裂けそうになった。
「お、俺……なんか病気かも」
「えっ、本当? どこか痛む?」
アリオトの顔がまた近付いてくる。俺は何故か、身体中に走るゾクゾクに耐えきれなくなってアリオトの上から飛びのいた。
「とっ、とにかく、俺と暮らしたいなら、心までくれなきゃダメなんだからな! アリオト・ビョルン!」
「どういうこと?」
「もっと喜べってこと!」
俺の言い方がおかしかったのだろうか、アリオトはふっと目元をほころばせた。なんかまたプリッツみたいな笑い方なんだよな。まあいい、笑っててくれるならそれに越したことはない。
「ねえ、約束して。さっきみたいな泣き顔はやめろ……なんか、苦しくなる」
「ごめん……努力するよ」
アリオトは恥ずかしそうに俯くと、両手で自分の顔をぱんぱんとはたいた。
その時だった。
「誰かいるのか?」
生垣の向こうから、カンテラの光が近付いてくる。俺はとっさに白いイタチの姿に化けて、アリオトの肩に隠れた。
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