ちょっと幸せ

柊(ひいらぎ)

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人にどう見えるかを気にしなければ怖いものなし

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高校生の長男が疲れて帰宅しました。

家の中に入るや、横になり、寝てしまうほどの疲れっぷりです。 

部活はぬるいし、勉強も頑張らない。そんな長男がそこまで疲れるとは何があったのでしょう。 

目覚めた長男に尋ねると、

「体育祭の種目決めと、文化祭の出しもの決めだった」とのこと。

そりゃ、疲れただろう・・・と納得しました。
 

EQがかなり低めの長男には、意見の違う人たちと議論し、共通の着地点を探るなんて芸当はムリなんです。 

「みんなどうして大声を出したり、他の人に反対したりするんだろう」とつぶやいています。

 「で、あなたは何の役割になったの?」と尋ねると、

「文化祭は、みんながいやがってるのを引き受けた」

「体育祭は?」

「忘れたけど、誰も出たくない種目にした」

 
・・・中学の頃からこうなんです。

でも、誰も出たくない種目に出てビリになっても、全然平気なのが長男のすごいところ。

そういえば、小学校の最後の運動会でも、一周遅れでゴールするリレーのアンカーを引き受け、一人で淡々と走っていました。

自分が人の目にどう映るかを考えないので、恥ずかしいこともないし、悔しくもないみたいです。他人に気持ちを乱されることもまずありません。 

与えられた役目を淡々とやり終え、達成感もなければ後悔もなく、次のことをまた淡々とやる。それが長男の暮らしです。

勉強は苦手ではありませんが、難儀しているのは国語の文章問題です。

「主人公はどうしてこのような行動をとったのでしょう」とか

「この場面の主人公の気持ちを40字以内で書きましょう」など、長男にとってはまったくミステリーのようなんです

40字どころか、単語を書くのがやっとだと言います。

「何を書いたのかな」と思ってテストを見せてもらうと、「分かりません」と書いてありました(;^_^A。
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