ちょっと幸せ

柊(ひいらぎ)

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びっくりするほど、つつましく暮らせる

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雑誌で、最近の若い人の就職のしづらさ、仕事を続けることの難しさを読みました。

自立できない若者の是非を問う内容だったのですが、

「必ずしも正社員にならなくてもよい。今の若い人は、私たち世代から見るとびっくりするほどつつましく暮らせる」とありました。

「確かに!」と納得しました。

高校生の長男がまさにそうなんです。
とにかくモノを欲しがらないし、地味です。

小さなワンルームに、つつましく幸福に暮らす姿を簡単にイメージできます。


これを自分に当てはめてみました。
子供たちは大人になり、自立したという想定です。

子供が小学生だったころの、規則正しいリズムの生活です。
今の仕事を細々と続けています。

収入は減っているかもしれませんが、自分のものはあまり買えないという生活を長く続けたので、物欲は低めです。

部屋には、ささやかながらも花を飾り、気に入りのものを棚に並べます。

お腹が空けば、好きなおかずを作り、一人でご飯を食べます。

夜は寂しい気持ちになりますが、自由です。
今と同じく、明日の充実を願いながら眠りにつきます。

たぶん、幸せだと思います。

白髪交じりの、しわっぽいおばちゃんが温かい表情をこちらに向けています。

もう少し先の「孫バージョン」なども楽しめます。

そちらはぐんと賑やかで、楽しげです(^◇^)。
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