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24章 天国から一時戻った男と犬(3)
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ログは、どこか悔いるような男の横顔から、そっと視線をそらした。
急いで駆け続ける身体が、限界を超えて悲鳴を上げていた。それでもログは、螺旋階段を駆ける足に更に力を入れた。きっと、もう二度と、エルの手を離してはならないのだと、心の底からそう感じた。
あんたは偉大だぜ、とログは小さく口にした。
「……あいつは、あんたの事を誰よりも好いてる。本当の親父みたいに、幸せだったと話していた。――それに、何も問題はないだろ。俺が見る限り、あいつは、ちゃんと女だ。小さくて細くて、優しい指をしたキレイな女だ」
知っているだろうか。深く眠り落ちた彼女が、スウェンとセイジがベッドを離れた後、どんなに幸福そうな顔で微笑み、きれいな声で、思い出の歌を口ずさんでいたのか。
折れてしまうのではないかと思えるような首には喉仏はなく、蕾のような柔らかい唇から発せられた囁きのような唄は、これまで聞いたどんな歌よりも優しかった。あの時ログは、早く目を開けて、こっちを見ろよと思っていたのだ。
ああ、どうやら俺は、はじめっから手放せなくなっていたらしい。
ログは、遅れてそう気が付いた。心が惹かれ、揺れ動く法則性なんてものは分からないが、気付かないうちに人は、大切な片割れを見付けてしまうのだろう。
セイジとエルが戦っている姿を見た時、どうしてその隣にいるのが自分ではないのかと感じた。ホテルマンと歩き去っていく彼女の後ろ姿を見て、俺を選べよと呼び止めたかった。
お前がそばにいない時間を、俺は、もう考える事なんて出来ないのだろう。
ログの背中で、男が両方の眉を上げた。それから少しだけ考える素振りを見せた後、「そうだな。あいつは、どこからどうみても、ちゃんとした娘だ」と含み笑いをこぼした。
長く続いた螺旋階段の上に、ようやく終わりが見えて来た。円錐系に開いた頭上から小さくこぼれる光が見えた時、そこから唐突に吹き抜けた爆風が、ログの全身を荒々しく打った。
身体が、螺旋階段の外へと押しやられそうになった。雑種犬が振り返り、「ふわん」と気の抜けそうな声で上げる。
だからこういう状況で阿呆みたいな声で吠えるなッ、へたに力が抜けそうになるだろうが!
ログが、拙い、と思ったその時、男の大きな手が、間一髪のところでログの胸倉を掴んだ。それは乱暴な手付きだったが、男はログの体重を腕一本で易々と支えてしまうと、安全な螺旋階段へと引き戻した。
短く礼を告げた瞬間、ログは階下で爆音が生じる音を聞いた。風が渦を巻いて頭上へと巻き上げ、螺旋階段が不安定に揺れ始めた。
「いかん、ナイトメアが『発動』しちまう」
男が、野太い声を上げた。
「この空間は、この世界の中心に向けて引きずり込まれるぞ」
「どういう事だッ」
ログは、耳元で騒ぎ続ける風の音に負けじと声を張り上げた。男が、風に煽られるログの腕を掴んで支え、クロエを腕に抱えたまま告げる。
「完全に切り離されるんだよ。『外』の世界にあるべき物と、こっち側にあるべきモノが仕分けられる。この風は『外』の世界に帰すべき者を上へと引きずり上げる――つまり、お前を引っ張ってる訳さ」
男は野太い声で言うと、ログの襟首を荒々しく掴んだ。
ログは、嫌な予感がして「おい、おっさん」と首を回して彼を見た。すかさず男が「てめぇも『おっさん』だろうがッ」と、白髪の老いた男には見えない顔で叱り付けた。
「いいか、お前さんは『外』に帰されちまう人間だ。この流れには絶対に逆らえない。上がどんな状況になっていようが、お前は、あの子の手を掴む事だけを考えろ。俺が、あいつを引き剥がして、放り投げてやる」
「ちょっと待て、それが作戦か?」
説明が大雑把過ぎる。放り投げるってなんだ。
しかし、ログが疑問をぶつける余地はなかった。途端に世界が大きな揺れ、巨大な硝子が次々に砕けるような爆音が全身を打ったのだ。
強い力が、男に襟首を掴まれたままのログの身体を、ふわりと浮かび上がらせた。途端に下から吹き上げた巨大な風の鞭が、彼の身体を強かに打ち、一気に上へと押し上げた。
まるで遥か上空から海に突き落とされたように、全身が軋んだ。男がログの襟を掴えたまま、一緒に爆風に煽られて宙を飛ぶ。
ログは不思議と、自分の身体に強引にぶら下がる男の体重は感じなかった。殴るような風に目をほとんど開けていられず、呼吸さえもままならない。空気の読めない雑種犬が、笑顔を浮かべたままログの足の裾に噛みついて、主人と共に頂上を目指した。けれどログには、そんな馬鹿犬を叱咤する余裕はなかった。
風に押し上げられ、二人と二匹は、光り溢れる世界に押し出された。
放り出された頂上地点の宙で、一瞬ばかり、ログの身体は宙を漂った。
それは、ほんの数秒の浮遊だったが、そこに広がる光景に目を奪われて、ログは時の流れを忘れた。
暗黒にほとんど飲み込まれた世界に、唯一残った半分の高さまで削られた塔があった。崩壊する街の瓦礫が、次々に頭上へと巻き上げられていく光景が眼前に広がっている。
崩れてゆく街から顔を覗かせていたのは、白く輝く美しい真珠の外壁で、それは他のコンクリートや機械仕掛けの鉄とは違い、精巧な飾り細工の花弁のように映えて見えた。それらは白い輝きを発しながら剥がれ落ち、下への闇へと吸い込まれてゆく。
崩れかけた塔の頂上には、眩い大きな花弁の揺りかごに座り込む、一人の少女の姿があった。
暗黒に包まれる世界で、神々しく光り輝く、妖精のように美しい少女だった。吹き荒れる風に荒々しく舞い上がるブロンドの髪、真珠のように細かく発光する幼い肢体、猫を思わせるしっとりと濡れた黄金色の大きな瞳は宝石のようで、五歳にも満たない身体をした彼女の胸部には、菱形をした七色に輝くダイヤが埋まっていた。
誰の顔にも似ていない美しい妖精は、声をからして泣き続けていた。自分の身体が光り輝いているせいなのだろうか。彼女は、迫る黒衣の男の存在にも気付けていないようだった。
ホテルマンだ、とログは気付いた。そのすぐそばに、同じ漆黒色のコートの裾をなびかせた、華奢なエルの後ろ姿もある。
妖精は光りの中で、世界の終わりを嘆き続けている。
なんて痛ましい泣き声なのだろうと感じた時、ログは、浮遊状態に変化が訪れたのを感じた。見えない糸に絡めたられるような違和感を覚えた瞬間、身体が上空へと引き寄せられ始める。
ログは塔へ向かおうと努力したが、重力が頭上にあるように地上から引き離されて行く。
「後は任せろ」
乱暴に肩を叩かれた直後、ログの脇を男が通り抜けた。続いて、呑気な顔をした雑種犬が、ログの頭を踏み台に人の集まる塔の上へと飛び降りた。
塔の頂上にいた燕尾服姿の男がこちらを振り返り、その脇にいたロングコートの少女も、騒ぎに気付いて顔を向けた。
目が合った瞬間、彼女の鶯色の瞳が見開かれた。どうして、とその唇を僅かに動かせている。
ログが口を開くよりも早く、男がエルの元へ降り立ち、半ば強引に彼女の腕を掴んだ。彼は驚きを隠せないエルの顔をじっくり見つめた後、悪戯好きな薄い青の瞳を輝かせて、品もなく歯を見せて笑った。
「よッ。見ないうちに、ちょっと大きくなったか?」
目を見開くエルの腕を、彼は更に引き寄せた。
「死に急ぐのは、まだ早いぜ、エル」
男はそう言って、大きな腕でエルを抱き締めた。
急いで駆け続ける身体が、限界を超えて悲鳴を上げていた。それでもログは、螺旋階段を駆ける足に更に力を入れた。きっと、もう二度と、エルの手を離してはならないのだと、心の底からそう感じた。
あんたは偉大だぜ、とログは小さく口にした。
「……あいつは、あんたの事を誰よりも好いてる。本当の親父みたいに、幸せだったと話していた。――それに、何も問題はないだろ。俺が見る限り、あいつは、ちゃんと女だ。小さくて細くて、優しい指をしたキレイな女だ」
知っているだろうか。深く眠り落ちた彼女が、スウェンとセイジがベッドを離れた後、どんなに幸福そうな顔で微笑み、きれいな声で、思い出の歌を口ずさんでいたのか。
折れてしまうのではないかと思えるような首には喉仏はなく、蕾のような柔らかい唇から発せられた囁きのような唄は、これまで聞いたどんな歌よりも優しかった。あの時ログは、早く目を開けて、こっちを見ろよと思っていたのだ。
ああ、どうやら俺は、はじめっから手放せなくなっていたらしい。
ログは、遅れてそう気が付いた。心が惹かれ、揺れ動く法則性なんてものは分からないが、気付かないうちに人は、大切な片割れを見付けてしまうのだろう。
セイジとエルが戦っている姿を見た時、どうしてその隣にいるのが自分ではないのかと感じた。ホテルマンと歩き去っていく彼女の後ろ姿を見て、俺を選べよと呼び止めたかった。
お前がそばにいない時間を、俺は、もう考える事なんて出来ないのだろう。
ログの背中で、男が両方の眉を上げた。それから少しだけ考える素振りを見せた後、「そうだな。あいつは、どこからどうみても、ちゃんとした娘だ」と含み笑いをこぼした。
長く続いた螺旋階段の上に、ようやく終わりが見えて来た。円錐系に開いた頭上から小さくこぼれる光が見えた時、そこから唐突に吹き抜けた爆風が、ログの全身を荒々しく打った。
身体が、螺旋階段の外へと押しやられそうになった。雑種犬が振り返り、「ふわん」と気の抜けそうな声で上げる。
だからこういう状況で阿呆みたいな声で吠えるなッ、へたに力が抜けそうになるだろうが!
ログが、拙い、と思ったその時、男の大きな手が、間一髪のところでログの胸倉を掴んだ。それは乱暴な手付きだったが、男はログの体重を腕一本で易々と支えてしまうと、安全な螺旋階段へと引き戻した。
短く礼を告げた瞬間、ログは階下で爆音が生じる音を聞いた。風が渦を巻いて頭上へと巻き上げ、螺旋階段が不安定に揺れ始めた。
「いかん、ナイトメアが『発動』しちまう」
男が、野太い声を上げた。
「この空間は、この世界の中心に向けて引きずり込まれるぞ」
「どういう事だッ」
ログは、耳元で騒ぎ続ける風の音に負けじと声を張り上げた。男が、風に煽られるログの腕を掴んで支え、クロエを腕に抱えたまま告げる。
「完全に切り離されるんだよ。『外』の世界にあるべき物と、こっち側にあるべきモノが仕分けられる。この風は『外』の世界に帰すべき者を上へと引きずり上げる――つまり、お前を引っ張ってる訳さ」
男は野太い声で言うと、ログの襟首を荒々しく掴んだ。
ログは、嫌な予感がして「おい、おっさん」と首を回して彼を見た。すかさず男が「てめぇも『おっさん』だろうがッ」と、白髪の老いた男には見えない顔で叱り付けた。
「いいか、お前さんは『外』に帰されちまう人間だ。この流れには絶対に逆らえない。上がどんな状況になっていようが、お前は、あの子の手を掴む事だけを考えろ。俺が、あいつを引き剥がして、放り投げてやる」
「ちょっと待て、それが作戦か?」
説明が大雑把過ぎる。放り投げるってなんだ。
しかし、ログが疑問をぶつける余地はなかった。途端に世界が大きな揺れ、巨大な硝子が次々に砕けるような爆音が全身を打ったのだ。
強い力が、男に襟首を掴まれたままのログの身体を、ふわりと浮かび上がらせた。途端に下から吹き上げた巨大な風の鞭が、彼の身体を強かに打ち、一気に上へと押し上げた。
まるで遥か上空から海に突き落とされたように、全身が軋んだ。男がログの襟を掴えたまま、一緒に爆風に煽られて宙を飛ぶ。
ログは不思議と、自分の身体に強引にぶら下がる男の体重は感じなかった。殴るような風に目をほとんど開けていられず、呼吸さえもままならない。空気の読めない雑種犬が、笑顔を浮かべたままログの足の裾に噛みついて、主人と共に頂上を目指した。けれどログには、そんな馬鹿犬を叱咤する余裕はなかった。
風に押し上げられ、二人と二匹は、光り溢れる世界に押し出された。
放り出された頂上地点の宙で、一瞬ばかり、ログの身体は宙を漂った。
それは、ほんの数秒の浮遊だったが、そこに広がる光景に目を奪われて、ログは時の流れを忘れた。
暗黒にほとんど飲み込まれた世界に、唯一残った半分の高さまで削られた塔があった。崩壊する街の瓦礫が、次々に頭上へと巻き上げられていく光景が眼前に広がっている。
崩れてゆく街から顔を覗かせていたのは、白く輝く美しい真珠の外壁で、それは他のコンクリートや機械仕掛けの鉄とは違い、精巧な飾り細工の花弁のように映えて見えた。それらは白い輝きを発しながら剥がれ落ち、下への闇へと吸い込まれてゆく。
崩れかけた塔の頂上には、眩い大きな花弁の揺りかごに座り込む、一人の少女の姿があった。
暗黒に包まれる世界で、神々しく光り輝く、妖精のように美しい少女だった。吹き荒れる風に荒々しく舞い上がるブロンドの髪、真珠のように細かく発光する幼い肢体、猫を思わせるしっとりと濡れた黄金色の大きな瞳は宝石のようで、五歳にも満たない身体をした彼女の胸部には、菱形をした七色に輝くダイヤが埋まっていた。
誰の顔にも似ていない美しい妖精は、声をからして泣き続けていた。自分の身体が光り輝いているせいなのだろうか。彼女は、迫る黒衣の男の存在にも気付けていないようだった。
ホテルマンだ、とログは気付いた。そのすぐそばに、同じ漆黒色のコートの裾をなびかせた、華奢なエルの後ろ姿もある。
妖精は光りの中で、世界の終わりを嘆き続けている。
なんて痛ましい泣き声なのだろうと感じた時、ログは、浮遊状態に変化が訪れたのを感じた。見えない糸に絡めたられるような違和感を覚えた瞬間、身体が上空へと引き寄せられ始める。
ログは塔へ向かおうと努力したが、重力が頭上にあるように地上から引き離されて行く。
「後は任せろ」
乱暴に肩を叩かれた直後、ログの脇を男が通り抜けた。続いて、呑気な顔をした雑種犬が、ログの頭を踏み台に人の集まる塔の上へと飛び降りた。
塔の頂上にいた燕尾服姿の男がこちらを振り返り、その脇にいたロングコートの少女も、騒ぎに気付いて顔を向けた。
目が合った瞬間、彼女の鶯色の瞳が見開かれた。どうして、とその唇を僅かに動かせている。
ログが口を開くよりも早く、男がエルの元へ降り立ち、半ば強引に彼女の腕を掴んだ。彼は驚きを隠せないエルの顔をじっくり見つめた後、悪戯好きな薄い青の瞳を輝かせて、品もなく歯を見せて笑った。
「よッ。見ないうちに、ちょっと大きくなったか?」
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