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二人の刑事×二人の異色コンビ 下
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会話がピタリと途切れて、道路側からの走行音や通行人のざわめきが大きく聞こえていた。出来る事もなくて大人しく座っていると、三鬼がスーツの胸ポケットに手を触れた。
恐らくは煙草だろう。雪弥が宮橋の言葉を思い返して見つめていると、視線を返してきた彼がピタリと手を止め――それから、「ふぅ」と煙草を戻してそのまま手を降ろした。
「朝、俺が話した被害者のこと覚えてるか?」
唐突に三鬼がそう切り出したタイミングで、藤堂が珈琲とカフェラテ、菓子類が乗った皿を持って戻ってきた。目も向けず財布を受け取るのを見やった宮橋が、「ああ」と言った。
「覚えてるさ」
「恋のもつれで、相手の男に殺された女学院生の――ああ、そういやポケットに入ってたのは、結局人骨じゃなくて、殺された山中で転がり入った動物の骨だったらしいな」
「君から話を聞いた後、調べてくれた奴から報告されて知ってるよ」
本当か嘘かも分からぬ調子で、さらっと宮橋は答えつつアイス珈琲を口にする。
どうぞと藤堂に言われて、雪弥は礼を告げてカフェラテを受け取った。皿には大きなスコーンが二種類、マフィン三種類、グラスの底ほどのサイズをした大きめのクッキーも多く盛られていた。つまみにしては買い過ぎのような、と思える量の気がした。
「これ、全部オススメのやつなんで、遠慮せず食べてくださいね」
先輩の奢りですし、と藤堂が腰掛けながら愛想良く促してきた。先にマフィンの一つを手にとってパクパク食べ始める彼に、もしや甘党だったりするのかなと推測しつつ雪弥は「はぁ、すみません」「ありがとうございます」と答え、まずはカフェラテを口にした。
それは、あっさりと甘くて飲みやすかった。藤堂の食べっぷりを眺めながら、つられるがままクッキーを手に取ってサクリと食べる横で、宮橋が三鬼にこう言った。
「その女学院生の件は、検問で引っ掛かって車中の死体が発覚しての、スピード逮捕だったんだろ? それなのに他に用があるのかい」
「その被害者の妹についても話したろ。昨日の夜から、パタリと目覚めたくなったっていう中学三年生の『ナナミ』だ」
「ああ、そういえば聞かされたな」
宮橋が、思い返すようにして長い足を優雅に組む。珈琲を片手に道路側へと視線を流し向けている美麗な顔を眺めつつ、三鬼が頬杖をついて話を続けた。
「朝に俺がちらっと相談したら、なんとかの影響を受けているだけだとかで、しばらくすれば起きるってお前言ってただろ?」
「ああ、遅くとも明日までには起きるだろうさ――…………お前が、原因の骨を引き離して持ってきたからな」
ぼそっと宮橋が言って、珈琲をテーブルに戻した。道路側からのぎわめきに紛れて聞こえなかった三鬼が、「なんて言ったんだ?」と癖のようにして思いっきり顔を顰める。
また『骨』だ。
しっかり耳にしていた雪弥は、指先に付いたクッキーの屑をペロリとしつつ、横目に宮橋を見やった。そうしたら、気付いた三鬼がこちらを見て「おい新人研修」と呼んできた。
「藤堂に食われる前に、そっちのマフィンも食っとけ」
「え。あ、はい」
雪弥は、少し遅れてそう答えマフィンを手に取った。
「ひどいですよ先輩。俺、年下から取り上げたりしないです」
「んなの分かってるから、いちいちツッコミすんなよ。俺はな、お前みたいにスマートに気遣いやらが出来ない男なんだよ」
ぶすっと顰め面を強めて、しっしっと手でやった三鬼が「無視しろ」と言う。食べかけのマフィンを片手に、呑気に首を傾げた藤堂のそばで宮橋がニヤッとする。
「それで? 後輩によく誤解される不機嫌刑事のうえ、僕と同年齢なのに年上に見られる君は、僕に一体どうな用件があるんだい?」
「おい宮橋、一台詞に複数の嫌味をぶっこんでくるんじゃねぇよ。ぶっ飛ばすぞ」
三鬼が、こめかみにいくつもの青筋を浮かべて、苛々が一瞬でマックスになったような堪え顔で言った。頬杖を解いた手で、とんとんとんと忙しなくテーブルを叩いている。
やっぱり仲は悪い、のかな? と雪弥は続いてマフィンを食べつつ首を捻った。藤堂が皿に目を向けて
「あれ、クッキーもう半分になってる」と目をパチクリとした。
それを聞いた三鬼が、ふっと怒気も忘れたように、ゆっくりとテーブルへ目を向ける。
「…………あのクソ甘いクッキー、もう半分食ったのか」
「気付かなかったのかい? さっきからずっと、もぐもぐし続けているよ。――雪弥君、きちんと水分も摂るように」
ずいっとカフェラテを寄越されて、雪弥は口の中に入れていたマフィンを飲み込んでから「ありがとうございます……?」とひとまず答えた。バターもたっぷり使われたマフィンは、舌でふんわりと潰れてしまうくらいに柔らかくて美味しかった。
藤堂が、そんなにお腹空いてたのかな、と呟いて皿を雪弥の方へ寄せた。三鬼が、ぽつりと「世話を焼かれている後輩の大学生みたいになってるな……」と呟く。
「まぁいい。さっき連絡があったんだが、そのナナミって子がいなくなったらしい。眠っていたはずのベッドが空になっていて、玄関が開いていて靴もなくなっているんだと。恐らくは自分の足で出たようなんだが、葬儀の出入りも多くて気付かなかったみたいでな」
何か知ってるか? と三鬼が訊いた。
一瞬、宮橋が訝った表情を浮かべた。いなくなるはずがないのにな、という感想がその顔に出ているようだった。
「どうして僕に?」
言いながら珈琲を手に取り、考えるようにして通りの方へ視線を流し向ける。その様子をじっと見つめていた三鬼が、ぶすっとした声でこう答えた。
「お前の事だから、なんか知ってるかと思ったんだよ。悪ぃか?」
「なるほど。実に三鬼らしい言い方だ」
ふっ、と口許にどちらとも取れない笑みを浮かべて、宮橋が珈琲に口を付けた。
「骨の影響か……」
ややあってから、珈琲をテーブルに置いて口の中で思案気に呟く。その途端に宮橋が、わざとらしいくらいに大きな溜息を吐いて髪をかき上げた。
「馬鹿三鬼。お前、ほんと面倒を連れてくるよなぁ」
「え、ちょ――はあああああああ!? なんでいきなり俺が貶(けな)されてんだよ!?」
ガタンっ、と音を立てて立ち上がった三鬼が「そもそもな!」と指を突き付ける。その際に、最後のスコーンが取られた皿が揺れて、雪弥は咄嗟に片手で押さえていた。
「テメェが勝手に無断外出したせいでッ、俺の方の仕事が増えたんだぞコラァ! 新人への研修で一体何やってんだよ、まず普通は各部署の案内だとか、業務の説明だとかからやるべきであって――」
「先輩こらえてッ」
藤堂がすかさず、三鬼の胴体に飛びついて止めた。意外に逞しい身体を持ったスポーツ派の後輩刑事、藤堂に向かって、三鬼が「宮橋並みのバカ力を発揮しやがって」と怒っている。
そうやってぎゃあぎゃあ騒いでいる様子は、県警の方で見掛けた『引っ張り』『引っ張られ』の光景に少し似ていた。雪弥は呆気に取られつつも、スコーンを最後まで食べ終えた。
その時、見計らったように宮橋が立ち上がった。
「珈琲ごちそうさま、三鬼」
言いながら、スーツの襟をしゅっと引っ張って整え直す。
「とりあえず僕は何も知らないし、その子は自分の足で外に出たというし、少なくとも今回の事件とも無関係だろ。しばらくしたら戻ってくるんじゃないか?」
「うぐっ、それは、そうだが……」
「君が首を突っ込むほどじゃないよ――じゃあね」
冷たくも感じるほどあっさり踵を返して、ばいばい、と宮橋が後ろ手を振る。雪弥は慌ててカフェラテを空にすると、二人の刑事に軽く頭を下げてその後を追った。
恐らくは煙草だろう。雪弥が宮橋の言葉を思い返して見つめていると、視線を返してきた彼がピタリと手を止め――それから、「ふぅ」と煙草を戻してそのまま手を降ろした。
「朝、俺が話した被害者のこと覚えてるか?」
唐突に三鬼がそう切り出したタイミングで、藤堂が珈琲とカフェラテ、菓子類が乗った皿を持って戻ってきた。目も向けず財布を受け取るのを見やった宮橋が、「ああ」と言った。
「覚えてるさ」
「恋のもつれで、相手の男に殺された女学院生の――ああ、そういやポケットに入ってたのは、結局人骨じゃなくて、殺された山中で転がり入った動物の骨だったらしいな」
「君から話を聞いた後、調べてくれた奴から報告されて知ってるよ」
本当か嘘かも分からぬ調子で、さらっと宮橋は答えつつアイス珈琲を口にする。
どうぞと藤堂に言われて、雪弥は礼を告げてカフェラテを受け取った。皿には大きなスコーンが二種類、マフィン三種類、グラスの底ほどのサイズをした大きめのクッキーも多く盛られていた。つまみにしては買い過ぎのような、と思える量の気がした。
「これ、全部オススメのやつなんで、遠慮せず食べてくださいね」
先輩の奢りですし、と藤堂が腰掛けながら愛想良く促してきた。先にマフィンの一つを手にとってパクパク食べ始める彼に、もしや甘党だったりするのかなと推測しつつ雪弥は「はぁ、すみません」「ありがとうございます」と答え、まずはカフェラテを口にした。
それは、あっさりと甘くて飲みやすかった。藤堂の食べっぷりを眺めながら、つられるがままクッキーを手に取ってサクリと食べる横で、宮橋が三鬼にこう言った。
「その女学院生の件は、検問で引っ掛かって車中の死体が発覚しての、スピード逮捕だったんだろ? それなのに他に用があるのかい」
「その被害者の妹についても話したろ。昨日の夜から、パタリと目覚めたくなったっていう中学三年生の『ナナミ』だ」
「ああ、そういえば聞かされたな」
宮橋が、思い返すようにして長い足を優雅に組む。珈琲を片手に道路側へと視線を流し向けている美麗な顔を眺めつつ、三鬼が頬杖をついて話を続けた。
「朝に俺がちらっと相談したら、なんとかの影響を受けているだけだとかで、しばらくすれば起きるってお前言ってただろ?」
「ああ、遅くとも明日までには起きるだろうさ――…………お前が、原因の骨を引き離して持ってきたからな」
ぼそっと宮橋が言って、珈琲をテーブルに戻した。道路側からのぎわめきに紛れて聞こえなかった三鬼が、「なんて言ったんだ?」と癖のようにして思いっきり顔を顰める。
また『骨』だ。
しっかり耳にしていた雪弥は、指先に付いたクッキーの屑をペロリとしつつ、横目に宮橋を見やった。そうしたら、気付いた三鬼がこちらを見て「おい新人研修」と呼んできた。
「藤堂に食われる前に、そっちのマフィンも食っとけ」
「え。あ、はい」
雪弥は、少し遅れてそう答えマフィンを手に取った。
「ひどいですよ先輩。俺、年下から取り上げたりしないです」
「んなの分かってるから、いちいちツッコミすんなよ。俺はな、お前みたいにスマートに気遣いやらが出来ない男なんだよ」
ぶすっと顰め面を強めて、しっしっと手でやった三鬼が「無視しろ」と言う。食べかけのマフィンを片手に、呑気に首を傾げた藤堂のそばで宮橋がニヤッとする。
「それで? 後輩によく誤解される不機嫌刑事のうえ、僕と同年齢なのに年上に見られる君は、僕に一体どうな用件があるんだい?」
「おい宮橋、一台詞に複数の嫌味をぶっこんでくるんじゃねぇよ。ぶっ飛ばすぞ」
三鬼が、こめかみにいくつもの青筋を浮かべて、苛々が一瞬でマックスになったような堪え顔で言った。頬杖を解いた手で、とんとんとんと忙しなくテーブルを叩いている。
やっぱり仲は悪い、のかな? と雪弥は続いてマフィンを食べつつ首を捻った。藤堂が皿に目を向けて
「あれ、クッキーもう半分になってる」と目をパチクリとした。
それを聞いた三鬼が、ふっと怒気も忘れたように、ゆっくりとテーブルへ目を向ける。
「…………あのクソ甘いクッキー、もう半分食ったのか」
「気付かなかったのかい? さっきからずっと、もぐもぐし続けているよ。――雪弥君、きちんと水分も摂るように」
ずいっとカフェラテを寄越されて、雪弥は口の中に入れていたマフィンを飲み込んでから「ありがとうございます……?」とひとまず答えた。バターもたっぷり使われたマフィンは、舌でふんわりと潰れてしまうくらいに柔らかくて美味しかった。
藤堂が、そんなにお腹空いてたのかな、と呟いて皿を雪弥の方へ寄せた。三鬼が、ぽつりと「世話を焼かれている後輩の大学生みたいになってるな……」と呟く。
「まぁいい。さっき連絡があったんだが、そのナナミって子がいなくなったらしい。眠っていたはずのベッドが空になっていて、玄関が開いていて靴もなくなっているんだと。恐らくは自分の足で出たようなんだが、葬儀の出入りも多くて気付かなかったみたいでな」
何か知ってるか? と三鬼が訊いた。
一瞬、宮橋が訝った表情を浮かべた。いなくなるはずがないのにな、という感想がその顔に出ているようだった。
「どうして僕に?」
言いながら珈琲を手に取り、考えるようにして通りの方へ視線を流し向ける。その様子をじっと見つめていた三鬼が、ぶすっとした声でこう答えた。
「お前の事だから、なんか知ってるかと思ったんだよ。悪ぃか?」
「なるほど。実に三鬼らしい言い方だ」
ふっ、と口許にどちらとも取れない笑みを浮かべて、宮橋が珈琲に口を付けた。
「骨の影響か……」
ややあってから、珈琲をテーブルに置いて口の中で思案気に呟く。その途端に宮橋が、わざとらしいくらいに大きな溜息を吐いて髪をかき上げた。
「馬鹿三鬼。お前、ほんと面倒を連れてくるよなぁ」
「え、ちょ――はあああああああ!? なんでいきなり俺が貶(けな)されてんだよ!?」
ガタンっ、と音を立てて立ち上がった三鬼が「そもそもな!」と指を突き付ける。その際に、最後のスコーンが取られた皿が揺れて、雪弥は咄嗟に片手で押さえていた。
「テメェが勝手に無断外出したせいでッ、俺の方の仕事が増えたんだぞコラァ! 新人への研修で一体何やってんだよ、まず普通は各部署の案内だとか、業務の説明だとかからやるべきであって――」
「先輩こらえてッ」
藤堂がすかさず、三鬼の胴体に飛びついて止めた。意外に逞しい身体を持ったスポーツ派の後輩刑事、藤堂に向かって、三鬼が「宮橋並みのバカ力を発揮しやがって」と怒っている。
そうやってぎゃあぎゃあ騒いでいる様子は、県警の方で見掛けた『引っ張り』『引っ張られ』の光景に少し似ていた。雪弥は呆気に取られつつも、スコーンを最後まで食べ終えた。
その時、見計らったように宮橋が立ち上がった。
「珈琲ごちそうさま、三鬼」
言いながら、スーツの襟をしゅっと引っ張って整え直す。
「とりあえず僕は何も知らないし、その子は自分の足で外に出たというし、少なくとも今回の事件とも無関係だろ。しばらくしたら戻ってくるんじゃないか?」
「うぐっ、それは、そうだが……」
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