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そして二人、N県警へ
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それからしばらく経った頃、N県警の捜査一課が小さくざわついた。
始業からとうに時間も過ぎたタイミングで、やはり一般よりも目立つ高級スーツをばっちり決めて宮橋が現われたのだ。
遅刻なのに、まるで遅刻と感じさせない堂々とした歩きっぷりだ。そんな彼の後ろには、例の〝研修の新人〟の姿がある。
「あの人、警部のところに真っ直ぐ進んでくぞ……」
「普段は即自由にしているだけに、それも逆に怖いな……」
「でも、こっち来る前、ファミレスで大量食いしていたらしいぞ。見回りの十部(とべ)巡査から〝通報〟が入ってた」
「マジか。宮橋さん、もっと食べるようになったのか?」
――もともと食べる人だとは知られていたが、まさか皿を大量に空にしていたのが雪弥だとは推測に至らず、宮橋の胃袋が誤解されていた。
だが、そんな事は当人達が知るはずもなく、宮橋が真っ直ぐ進んで上司の机の前で止まった。
そこには、小楠(おぐし)警部がいた。雪弥は周りから向けられている視線を気にしつつも、ひとまずはこの場にいる自分の〝設定〟を思い出して、彼に会釈する。
「ああ。うん、これは、どうも」
特殊機関だとか事情を知らない部下の手前、小楠警部が雪弥への対応に窮した様子でどうにか応える。
彼の視線は、すぐに宮橋へと戻った。向かってくるのを見ている時から、なんだか嫌な予感を覚えているような引き攣った表情を浮かべてもいた。
「なんだ、なんの用だ宮橋」
身構えて小楠警部が尋ねた。
警戒心が高い……この人、普段から上司に何をしているんだろうな、と雪弥が思っていると、宮橋が嘘臭い「ははは」と形ばかりの笑い声を上げた。
「『なんだ』と言われても、朝の出勤ですよ」
「大遅刻の時間だけどな」
確かに、と雪弥が小楠警部に同意した時、宮橋がニッと口角を荒っぽく引き上げた。
宮橋のまとっている気配が、その見た目に反して不意にピリッと引き締まるのを感じた。部署内の空気が、一瞬、それに目敏く反応したかのように変わる。
まるでここにいる中堅クラス以上の刑事達が、宮橋という人間を〝必要以上に気にかけているみたいだ〟と、雪弥はそんな事を思った。
いや、そんな事、あるはずがないのだけれど。
オフィス内は、耳でも澄ませるみたいにやけに静かになった。
そんな状況の中、宮橋が机に手を置いて小楠警部へ顔を近付け、相談事を持ちかけるようにして告げる。
「小楠警。、僕は今日、外に用事があって〝恐らくはこの後、本日中に再び出社できる可能性が低い〟」
「なんだと?」
「L事件特別捜査課として与えられている〝休暇権〟を使用します」
途端、オフィス内がざわっとなった。
雪弥は、その反応を不思議そうにちらりと横目に見た。すると小楠警部が、ガタッと椅子を鳴らして立ち上がる。
「なんだ、まさかまた何か起こっているんじゃないだろうな!?」
「あなたが考えているような類(たぐい)の事は、何も」
ずいっと覗き込まれた宮橋が、さけるように後ろへ寄って距離を置く。
普段の茶化す感じはなく、そらされた目はとても落ち着いている。それを改めて確認した小楠警部が、髪を手で乱した。
「いかん、いかんぞ宮橋。それなら、うちの者を何人か連れて行け。一人行動は認められん」
「そこに臨時の相棒がいますよ」
宮橋が、くいっと親指を雪弥へ向ける。
「ぐぅっ、確かに、そうだが」
唯一、実情を知っている小楠警部が、苦しそうな顔で考え込む。
その時、それを見守っていた後ろの方から、控えめに声が上がった。
「えっと……あの、よければ俺が同行しましょうか?」
「竹内、君は君の仕事をしていろ」
「ですが、宮橋さん――」
続く言葉を、宮橋が目も向けないまま手を振って遮った。
と、不意に彼が、ほんの少し弱った様子で小さな笑みを浮かべた。
「馬鹿三鬼が戻ってくる前に、この話を終わらせたいんですよ。あのバカだけは、どうにも僕も予想がつかない」
そう独り言みたいに口にした彼が、上司に続ける。
「小楠警部、本当に〝あなたが思っているような事ではない〟んです。だから、ちょっといってきます」
雪弥は、小楠警部が折れるように溜息をもらすのを見た。
いつも唐突な発言もしてくる宮橋の言葉には、偽りがないと知っているのだろう。いつだって彼は、事実と真実を話している。
――ただ、そこには言葉が少ないのだ。
「分かった。許可しよう」
やがて、小楠警部がそう答えた。
宮橋が部下らしく少しだけ頭を下げて、踵を返した。続いて彼は、捜査一課『L事件特別捜査係』と掲げられている部屋に入ると、そこでいくつかの種類別の地図を引っ張り出した。
何やら確認している様子を、付いていった雪弥はそばから眺めた。
「――ふむ。ここだな」
ふと、言いながら、とんとんと指で叩かれたのは、港沿いにある大きな倉庫の一つだった。
開きっぱなしの扉から、気になった様子で刑事達が覗き込んでいる。つい、そちらに気をつられて横目を向けた雪弥は、名前を呼ばれて宮橋へ目を戻した。
「雪弥君、送り届けて欲しいポイントは、ここだ。そう伝えておいてくれ」
「分かりました。ああ、既にいつでも迎えられる状態だそうです。なので、伝えるついでに、こっちに回させますね」
言いながら雪弥は、携帯電話から追ってメールで指示を出す。
離陸、というキーワードに刑事達が「ん?」と反応したのも、束の間――彼の携帯電話にストラップの『白豆』が揺れているのを見て、室内を覗き込んでいた彼らが「ひぇ」と先程以上にざわついた。
「なんだあの気持ち悪いストラップ!?」
「あの顔、ずっと見てたら仕事の気力を削がれに削がれて、ある意味呪われそう……」
「今の若い子って、ああいうマスコット好きなのかな……どっかの景品で見た覚えが」
「あの子も、ちょっと変わってんだなぁ」
その間も、雪弥は真面目にふむふむとメールを確認しては、指示を送る、を繰り返していた。
扉から堂々と覗き込んでいる刑事達のどよめき。そして気付いていない雪弥の様子を、全体から宮橋だけが、冷静にじっと見ていた。
「君、色々と言われているが、いいのか」
少し考えた宮橋が、ちょっとばかし気を利かせてそう言った。
「何がですか?」
きょとんとにこやかな目を戻した雪弥は、続いて入ったメールの報告に「あ」と気付く。
「一番近場だと……ああ、ホテルのヘリポートを押さえておきます」
そうあっさり答えた雪弥を、財閥の御曹司である宮橋が、けれど珍しく物言いたげな表情を浮かべたのだった。
※※※
N県警からほど近くには、立派な高層ビルが立ち並ぶ場所がある。
そこに、雪弥が〝おさえた〟例のホテルもあった。十分なヘリポートを持ったところで、近く、と適当に選んだところだったのだが、この地区で三つある有名な高級ホテルの一つだ。
「僕よりも扱いが、ひっどいな」
到着早々、まるで予定されていたベンツでも待っているように迎えられたのち、フロアを進みながら、見送ったホテルの従業員らをちらりと見て宮橋が言った。
「どうしたんです?」
「いや。君の感性も十分こっち寄りらしいところにあるというか、立場相応ともいうか。いや、普段の君をみていると、そこは全く想像してもいなかったところというか」
「またよく分からない事を言いますね」
見送った者の中には、ペコペコとする怯えた支配人の姿もあった。雪弥は屋上に向かう事しか考えていなかったから、もう気はずっとエレベーター側にしか向いていない。
「オーナー越しに対応を注意するよう言われたとはいえ、半ば事情を知らない支配人がかわいそうだな」
状況を見て黙考した結果、宮橋がそう結論した。
始業からとうに時間も過ぎたタイミングで、やはり一般よりも目立つ高級スーツをばっちり決めて宮橋が現われたのだ。
遅刻なのに、まるで遅刻と感じさせない堂々とした歩きっぷりだ。そんな彼の後ろには、例の〝研修の新人〟の姿がある。
「あの人、警部のところに真っ直ぐ進んでくぞ……」
「普段は即自由にしているだけに、それも逆に怖いな……」
「でも、こっち来る前、ファミレスで大量食いしていたらしいぞ。見回りの十部(とべ)巡査から〝通報〟が入ってた」
「マジか。宮橋さん、もっと食べるようになったのか?」
――もともと食べる人だとは知られていたが、まさか皿を大量に空にしていたのが雪弥だとは推測に至らず、宮橋の胃袋が誤解されていた。
だが、そんな事は当人達が知るはずもなく、宮橋が真っ直ぐ進んで上司の机の前で止まった。
そこには、小楠(おぐし)警部がいた。雪弥は周りから向けられている視線を気にしつつも、ひとまずはこの場にいる自分の〝設定〟を思い出して、彼に会釈する。
「ああ。うん、これは、どうも」
特殊機関だとか事情を知らない部下の手前、小楠警部が雪弥への対応に窮した様子でどうにか応える。
彼の視線は、すぐに宮橋へと戻った。向かってくるのを見ている時から、なんだか嫌な予感を覚えているような引き攣った表情を浮かべてもいた。
「なんだ、なんの用だ宮橋」
身構えて小楠警部が尋ねた。
警戒心が高い……この人、普段から上司に何をしているんだろうな、と雪弥が思っていると、宮橋が嘘臭い「ははは」と形ばかりの笑い声を上げた。
「『なんだ』と言われても、朝の出勤ですよ」
「大遅刻の時間だけどな」
確かに、と雪弥が小楠警部に同意した時、宮橋がニッと口角を荒っぽく引き上げた。
宮橋のまとっている気配が、その見た目に反して不意にピリッと引き締まるのを感じた。部署内の空気が、一瞬、それに目敏く反応したかのように変わる。
まるでここにいる中堅クラス以上の刑事達が、宮橋という人間を〝必要以上に気にかけているみたいだ〟と、雪弥はそんな事を思った。
いや、そんな事、あるはずがないのだけれど。
オフィス内は、耳でも澄ませるみたいにやけに静かになった。
そんな状況の中、宮橋が机に手を置いて小楠警部へ顔を近付け、相談事を持ちかけるようにして告げる。
「小楠警。、僕は今日、外に用事があって〝恐らくはこの後、本日中に再び出社できる可能性が低い〟」
「なんだと?」
「L事件特別捜査課として与えられている〝休暇権〟を使用します」
途端、オフィス内がざわっとなった。
雪弥は、その反応を不思議そうにちらりと横目に見た。すると小楠警部が、ガタッと椅子を鳴らして立ち上がる。
「なんだ、まさかまた何か起こっているんじゃないだろうな!?」
「あなたが考えているような類(たぐい)の事は、何も」
ずいっと覗き込まれた宮橋が、さけるように後ろへ寄って距離を置く。
普段の茶化す感じはなく、そらされた目はとても落ち着いている。それを改めて確認した小楠警部が、髪を手で乱した。
「いかん、いかんぞ宮橋。それなら、うちの者を何人か連れて行け。一人行動は認められん」
「そこに臨時の相棒がいますよ」
宮橋が、くいっと親指を雪弥へ向ける。
「ぐぅっ、確かに、そうだが」
唯一、実情を知っている小楠警部が、苦しそうな顔で考え込む。
その時、それを見守っていた後ろの方から、控えめに声が上がった。
「えっと……あの、よければ俺が同行しましょうか?」
「竹内、君は君の仕事をしていろ」
「ですが、宮橋さん――」
続く言葉を、宮橋が目も向けないまま手を振って遮った。
と、不意に彼が、ほんの少し弱った様子で小さな笑みを浮かべた。
「馬鹿三鬼が戻ってくる前に、この話を終わらせたいんですよ。あのバカだけは、どうにも僕も予想がつかない」
そう独り言みたいに口にした彼が、上司に続ける。
「小楠警部、本当に〝あなたが思っているような事ではない〟んです。だから、ちょっといってきます」
雪弥は、小楠警部が折れるように溜息をもらすのを見た。
いつも唐突な発言もしてくる宮橋の言葉には、偽りがないと知っているのだろう。いつだって彼は、事実と真実を話している。
――ただ、そこには言葉が少ないのだ。
「分かった。許可しよう」
やがて、小楠警部がそう答えた。
宮橋が部下らしく少しだけ頭を下げて、踵を返した。続いて彼は、捜査一課『L事件特別捜査係』と掲げられている部屋に入ると、そこでいくつかの種類別の地図を引っ張り出した。
何やら確認している様子を、付いていった雪弥はそばから眺めた。
「――ふむ。ここだな」
ふと、言いながら、とんとんと指で叩かれたのは、港沿いにある大きな倉庫の一つだった。
開きっぱなしの扉から、気になった様子で刑事達が覗き込んでいる。つい、そちらに気をつられて横目を向けた雪弥は、名前を呼ばれて宮橋へ目を戻した。
「雪弥君、送り届けて欲しいポイントは、ここだ。そう伝えておいてくれ」
「分かりました。ああ、既にいつでも迎えられる状態だそうです。なので、伝えるついでに、こっちに回させますね」
言いながら雪弥は、携帯電話から追ってメールで指示を出す。
離陸、というキーワードに刑事達が「ん?」と反応したのも、束の間――彼の携帯電話にストラップの『白豆』が揺れているのを見て、室内を覗き込んでいた彼らが「ひぇ」と先程以上にざわついた。
「なんだあの気持ち悪いストラップ!?」
「あの顔、ずっと見てたら仕事の気力を削がれに削がれて、ある意味呪われそう……」
「今の若い子って、ああいうマスコット好きなのかな……どっかの景品で見た覚えが」
「あの子も、ちょっと変わってんだなぁ」
その間も、雪弥は真面目にふむふむとメールを確認しては、指示を送る、を繰り返していた。
扉から堂々と覗き込んでいる刑事達のどよめき。そして気付いていない雪弥の様子を、全体から宮橋だけが、冷静にじっと見ていた。
「君、色々と言われているが、いいのか」
少し考えた宮橋が、ちょっとばかし気を利かせてそう言った。
「何がですか?」
きょとんとにこやかな目を戻した雪弥は、続いて入ったメールの報告に「あ」と気付く。
「一番近場だと……ああ、ホテルのヘリポートを押さえておきます」
そうあっさり答えた雪弥を、財閥の御曹司である宮橋が、けれど珍しく物言いたげな表情を浮かべたのだった。
※※※
N県警からほど近くには、立派な高層ビルが立ち並ぶ場所がある。
そこに、雪弥が〝おさえた〟例のホテルもあった。十分なヘリポートを持ったところで、近く、と適当に選んだところだったのだが、この地区で三つある有名な高級ホテルの一つだ。
「僕よりも扱いが、ひっどいな」
到着早々、まるで予定されていたベンツでも待っているように迎えられたのち、フロアを進みながら、見送ったホテルの従業員らをちらりと見て宮橋が言った。
「どうしたんです?」
「いや。君の感性も十分こっち寄りらしいところにあるというか、立場相応ともいうか。いや、普段の君をみていると、そこは全く想像してもいなかったところというか」
「またよく分からない事を言いますね」
見送った者の中には、ペコペコとする怯えた支配人の姿もあった。雪弥は屋上に向かう事しか考えていなかったから、もう気はずっとエレベーター側にしか向いていない。
「オーナー越しに対応を注意するよう言われたとはいえ、半ば事情を知らない支配人がかわいそうだな」
状況を見て黙考した結果、宮橋がそう結論した。
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