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二章 ラオルテと第三騎士団(1)
セドリックは出発する前、別荘で待機していた三人の若い騎士を、ラビに簡単に紹介した。
赤茶色の短髪で、一番若い顔立ちをした小柄な騎士がテト。大柄で目尻に薄い笑いジワがあるのがサーバル、別荘を出たところで早速煙草を口に咥えたのは、年長組で今年三十歳になるヴァンだった。
彼らは、以前からセドリックに、ラビの話しを聞かされていたらしい。
改めてセドリックから紹介を受けると、物珍しそうにラビの様子を見やった。三人は副隊長に促されるまま「よろしくラビ」と陽気に言い、ラビは「どうも」と愛想の一つもない挨拶を返した。
ラビは、セドリックとユリシスと共に馬車に乗り込んだ。
ノエルは、ラビの「オレの膝の上とか踏んでくれてもいいからッ」と心配を無視し、馬車の屋根の上を陣取った。彼は、初夏の穏やかな日差しを浴びながら『特等席だぜ。問題ない』と眠そうな顔で答えた。
※※※
ラオルテまでは、五日間の長旅になった。
途中で馬を休ませ、村や町がない時は、見張りを立てて馬車の中で仮眠を取った。
ホノワ村から外に出た事がなかったラビは、金髪金目と目立ってしまう容姿を考えて、はじめは必要以上に外には出なかった。
しかし、さすがに馬車旅で痛む腰に苛立ちがピークを迎えると、一旦外に出て、馬車の上で呑気に寝ているノエルを恨めし気に睨んだりした。
ヴィルドン地方は、山脈に囲まれた広大な土地で、商業の盛んな大きな中心町を超えると高原が広がった。急ぎ走らせた馬車がラオルテの町に到着したのは、それから二日後、ホノワ村を出発して五日目の深夜を回った頃だった。
ラオルテの町は、東に巨大な氷山を持った平原地帯にあり、五メートルを超える木の防壁の中に人々の暮らしがあった。
町の唯一の出入り口は、西側に設けられた巨大な木の門のみとなっており、年の半分以上が雪に覆われるため、三角の屋根や煉瓦造りの建物がほとんどだった。
資源が多く採取出来る土地であるラオルテでは、地下から採取できる鉱石をもとに、特に鉄鋼産業が盛んで業者の出入りが多く、夜でも町は賑わっていた。元の住民は黒髪黒目で黄色い肌をしており、余所からやってきた大勢の人間との見分けがよくついた。
騎士団の持つ警備棟は、町の東側の防壁にぴったりと背中を合わせていた。
警備棟の屋上は、見張り用に平たく造られており、雪が降る日は頻繁に雪降ろしを行うらしい。屋上には非常用の梯子が設置され、外で異変があった場合、すぐに騎士達が防壁の外に降りられる仕様になっていた。
警備棟は、高いコンクリートの塀を持っていた。中に入ると面積のある砂利の広場が続き、そこから自由に出入り出来るよう、建物の一階広間が開けていた。そこは騎士たちの休憩の場として設けられた広間で、隣が食堂となっていた。上の階には、執務室や応接室といった仕事用の部屋があり、三階から五階が簡易宿泊室となっている。
王宮騎士団は、王直属の部隊として王宮に腰を構える王宮騎士団本部と、各地の治安を収める二十三の支部がある。第三騎士団は、王都にメイン支部を構えてはいるが、各地への派遣も受け持つ若く実力ある部隊として構成されており、それを取りまとめる隊長も、三十半ばと比較的若かった。
第三騎士団隊長は、グリセン・ハイマーズという童顔の男だった。
騎士にしては細身であり、困惑しきった顔は気の弱い草食動物のようにも見える。襟足だけ伸ばしたアッシュグレーの長い髪を背中で束ね、眼力のない可愛らしい青緑の瞳をしていた。
闘う戦士というよりも、机で書類作業に向かう平凡な公務官に見える男だった。
彼は貴族の出身で、閃きや頭脳を信用されているらしい。部下に恵まれているのか、彼の頭脳が発揮されているのか、グリセンが最年少で隊長を務めてからは、これまでの任務で失敗もないという。
時刻は深夜だというのに、ラビ達が到着した時、グリセンはきちんと騎士団の服を着込んで書斎机に腰かけていた。顔色は少し悪く、唇にはやや血の気がない。机の上には書類の束が積まれ、残業をしていたのだと察せた。
「えっと、君が、獣師の『ラビ』?」
セドリックから紹介を受けると、グリセンは、困った顔で恐る恐るそう口にした。彼は、セドリック、ユリシス、ラビを順に見て、腹を押さえつつ重い腰を持ち上げた。
「セドリックから話しは聞いていたけど、本当に金色なんだね……。あ、その、僕は別に迷信だとかはあまり信じない方だからアレだけど、ほんと、見事な金髪金目っていうのは始めてか、も……ぅッ」
「具合でも悪いのか?」
ラビが怪訝な顔で聞くと、グリセンは腹部辺りの服を握りしめ、乾いた笑みを浮かべた。ユリシスが、すかさず「隊長に向かって失礼ですよ」と冷たく口を挟む。
共に部屋に入っていたノエルが、つまらなそうに辺りの匂いを嗅ぎ始めた。
ラビは、隣でセドリックが躊躇するのも構わず、グリセンに向かって素の口調で言葉を投げかけた。
「なぁ、別に無理に挨拶してくれなくてもいいよ。こういう反応には慣れてるから」
「ぐぅ、そうじゃないんだ」
グリセンが、喉から絞り出すように声を上げた。
「その、僕は胃腸が弱くてね。最近続いている氷狼の件を考えるだけで……ぅッ」
「大丈夫かよ。その件はセドリックにでも聞くから、もう休めば?」
「いや、昼間も何度も倒れてしまってね。積み重ねた休憩時間が書類作業を押して、今、僕の仕事がとんでもない事になる一歩手前なんだよ。ここで投げ出すわけにはいかな――うぐッ」
「あんた、面倒な性格してんなぁ」
初対面に指摘されたグリセンが、痛みを堪える涙目を、そぉっとぎこちなくそらした。
精神的にダメージが続くような状況があり、それが彼の胃腸を追いつめているらしいと、ラビは何となく察して同情した。
補佐官がこいつじゃあなぁ、と思わずユリシスを盗み見る。
目敏いユリシスが、ラビの視線に気付いて眉間に皺を入れた。
ラビとユリシスの睨み合いが始まると、ピリピリとした雰囲気に気圧されたグリセンが、途端に「ひぃッ」と息を呑んだ。
胃の弱い上司は、険悪な空気に呑まれると、いつも必ず最悪の状況を考えて苦悩する。それを見て取ったセドリックが、「二人とも止めて下さい」と目頭を押さえた。
「隊長、ラビに関しては僕の方でみますので、安心して下さい。空いている部屋を一つ借ります」
「ああ、頼むよ」
グリセンが、頼もしい副隊長に目を潤ませたが、何か恐ろしい事でも思い出したように震えだし、今にも死にそうな顔でラビを見送った。
赤茶色の短髪で、一番若い顔立ちをした小柄な騎士がテト。大柄で目尻に薄い笑いジワがあるのがサーバル、別荘を出たところで早速煙草を口に咥えたのは、年長組で今年三十歳になるヴァンだった。
彼らは、以前からセドリックに、ラビの話しを聞かされていたらしい。
改めてセドリックから紹介を受けると、物珍しそうにラビの様子を見やった。三人は副隊長に促されるまま「よろしくラビ」と陽気に言い、ラビは「どうも」と愛想の一つもない挨拶を返した。
ラビは、セドリックとユリシスと共に馬車に乗り込んだ。
ノエルは、ラビの「オレの膝の上とか踏んでくれてもいいからッ」と心配を無視し、馬車の屋根の上を陣取った。彼は、初夏の穏やかな日差しを浴びながら『特等席だぜ。問題ない』と眠そうな顔で答えた。
※※※
ラオルテまでは、五日間の長旅になった。
途中で馬を休ませ、村や町がない時は、見張りを立てて馬車の中で仮眠を取った。
ホノワ村から外に出た事がなかったラビは、金髪金目と目立ってしまう容姿を考えて、はじめは必要以上に外には出なかった。
しかし、さすがに馬車旅で痛む腰に苛立ちがピークを迎えると、一旦外に出て、馬車の上で呑気に寝ているノエルを恨めし気に睨んだりした。
ヴィルドン地方は、山脈に囲まれた広大な土地で、商業の盛んな大きな中心町を超えると高原が広がった。急ぎ走らせた馬車がラオルテの町に到着したのは、それから二日後、ホノワ村を出発して五日目の深夜を回った頃だった。
ラオルテの町は、東に巨大な氷山を持った平原地帯にあり、五メートルを超える木の防壁の中に人々の暮らしがあった。
町の唯一の出入り口は、西側に設けられた巨大な木の門のみとなっており、年の半分以上が雪に覆われるため、三角の屋根や煉瓦造りの建物がほとんどだった。
資源が多く採取出来る土地であるラオルテでは、地下から採取できる鉱石をもとに、特に鉄鋼産業が盛んで業者の出入りが多く、夜でも町は賑わっていた。元の住民は黒髪黒目で黄色い肌をしており、余所からやってきた大勢の人間との見分けがよくついた。
騎士団の持つ警備棟は、町の東側の防壁にぴったりと背中を合わせていた。
警備棟の屋上は、見張り用に平たく造られており、雪が降る日は頻繁に雪降ろしを行うらしい。屋上には非常用の梯子が設置され、外で異変があった場合、すぐに騎士達が防壁の外に降りられる仕様になっていた。
警備棟は、高いコンクリートの塀を持っていた。中に入ると面積のある砂利の広場が続き、そこから自由に出入り出来るよう、建物の一階広間が開けていた。そこは騎士たちの休憩の場として設けられた広間で、隣が食堂となっていた。上の階には、執務室や応接室といった仕事用の部屋があり、三階から五階が簡易宿泊室となっている。
王宮騎士団は、王直属の部隊として王宮に腰を構える王宮騎士団本部と、各地の治安を収める二十三の支部がある。第三騎士団は、王都にメイン支部を構えてはいるが、各地への派遣も受け持つ若く実力ある部隊として構成されており、それを取りまとめる隊長も、三十半ばと比較的若かった。
第三騎士団隊長は、グリセン・ハイマーズという童顔の男だった。
騎士にしては細身であり、困惑しきった顔は気の弱い草食動物のようにも見える。襟足だけ伸ばしたアッシュグレーの長い髪を背中で束ね、眼力のない可愛らしい青緑の瞳をしていた。
闘う戦士というよりも、机で書類作業に向かう平凡な公務官に見える男だった。
彼は貴族の出身で、閃きや頭脳を信用されているらしい。部下に恵まれているのか、彼の頭脳が発揮されているのか、グリセンが最年少で隊長を務めてからは、これまでの任務で失敗もないという。
時刻は深夜だというのに、ラビ達が到着した時、グリセンはきちんと騎士団の服を着込んで書斎机に腰かけていた。顔色は少し悪く、唇にはやや血の気がない。机の上には書類の束が積まれ、残業をしていたのだと察せた。
「えっと、君が、獣師の『ラビ』?」
セドリックから紹介を受けると、グリセンは、困った顔で恐る恐るそう口にした。彼は、セドリック、ユリシス、ラビを順に見て、腹を押さえつつ重い腰を持ち上げた。
「セドリックから話しは聞いていたけど、本当に金色なんだね……。あ、その、僕は別に迷信だとかはあまり信じない方だからアレだけど、ほんと、見事な金髪金目っていうのは始めてか、も……ぅッ」
「具合でも悪いのか?」
ラビが怪訝な顔で聞くと、グリセンは腹部辺りの服を握りしめ、乾いた笑みを浮かべた。ユリシスが、すかさず「隊長に向かって失礼ですよ」と冷たく口を挟む。
共に部屋に入っていたノエルが、つまらなそうに辺りの匂いを嗅ぎ始めた。
ラビは、隣でセドリックが躊躇するのも構わず、グリセンに向かって素の口調で言葉を投げかけた。
「なぁ、別に無理に挨拶してくれなくてもいいよ。こういう反応には慣れてるから」
「ぐぅ、そうじゃないんだ」
グリセンが、喉から絞り出すように声を上げた。
「その、僕は胃腸が弱くてね。最近続いている氷狼の件を考えるだけで……ぅッ」
「大丈夫かよ。その件はセドリックにでも聞くから、もう休めば?」
「いや、昼間も何度も倒れてしまってね。積み重ねた休憩時間が書類作業を押して、今、僕の仕事がとんでもない事になる一歩手前なんだよ。ここで投げ出すわけにはいかな――うぐッ」
「あんた、面倒な性格してんなぁ」
初対面に指摘されたグリセンが、痛みを堪える涙目を、そぉっとぎこちなくそらした。
精神的にダメージが続くような状況があり、それが彼の胃腸を追いつめているらしいと、ラビは何となく察して同情した。
補佐官がこいつじゃあなぁ、と思わずユリシスを盗み見る。
目敏いユリシスが、ラビの視線に気付いて眉間に皺を入れた。
ラビとユリシスの睨み合いが始まると、ピリピリとした雰囲気に気圧されたグリセンが、途端に「ひぃッ」と息を呑んだ。
胃の弱い上司は、険悪な空気に呑まれると、いつも必ず最悪の状況を考えて苦悩する。それを見て取ったセドリックが、「二人とも止めて下さい」と目頭を押さえた。
「隊長、ラビに関しては僕の方でみますので、安心して下さい。空いている部屋を一つ借ります」
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