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四章 獣師な彼女と、親友(2)
懐かしい夢を見たような気がしたが、何だったかは覚えていない。
ラビは、早朝一番に騒がしいノック音が聞こえたような気がして、半ば強引に覚醒した。しかし、すぐに強烈な眠気を覚えて、再びシーツを被り直した。
予定起床時間になっても出てこないラビを心配し、扉を何度か叩いていたテトは、迫る時間に急かされて、鍵のない扉を開けて中に入った。未だにベッドで丸くなっているラビを発見し、思わず駆け寄って乱暴に揺らした。
「おい、起きろって! お前は騎士団の人間じゃないけどさ、うちは規律が厳しいんだ。寝坊したらユリシス様に説教されるぞ!?」
いや、説教は確実にされるだろう。そう想像がついて、テトはラビに同情した。
昨日、ラビが深夜遅くまで書庫に閉じこもっていたらしい、という話しは、既に早朝訓練の時には仲間達の間に広がっていた。
ラビは昨日の夕食時も顔を出さず、副隊長であるセドリックにサンドイッチのパシリをさせた事も、ユリシスは快く思っていないはずなのだ。何故ならテトは、昨日の夜の見張りから戻った際、ちらりとユリシスを見掛けたのだが、かなり機嫌が悪そうだった。
目が合った途端、物凄く睨まれたのだから間違いない。
ラビの説教の時間が伸びるのは可哀そうであるし、昨日の昼から、ずっとまともにご飯を食べていない心配もある。テトは、ラビに今日の朝食まで逃させてしまうのはマズいと考え、「起きろぉ!」とシーツ越しに身体を激しく揺さぶった。
ラビは、邪魔するなと言わんばかりに、シーツを被る手に力を入れた。彼女は睡眠不足だったせいで、とにかく強烈に眠たかったのである。
正直な身体は本能的に睡眠を求めており、ラビは「頼むから放っておいてくれ」とベッドに顔を埋めた。
「あともうちょい寝かせて……」
「駄目だってッ、ユリシス様に説教受けるうえ、朝飯まで食いっぱぐれちまうぞ!」
「うぅ……せめてあと十分…………」
遅い起床の常連組であるジンとヴァンが、テトの叫びに気付いて、部屋の入口から顔を覗かせた。二人は室内を覗き込むなり「なんだ、チビ獣師はまだ寝てんのか」「昨日どんだけ書庫に閉じこもってたんだよ」と呆れたように呟いた。
その時、騎士団の起床体制を管理しているサーバルが、上の階から降りてきた。
サーバルは、既に全員降りていると思っていた三階に、まだ人の姿があるのを見て「どうしたの」と目を丸くして駆け寄った。彼は、最近まで空室だった寝室前の人だかりに嫌な予感を覚えつつ、ヴァンとジンの間から、そっと室内を覗き込んだ。
頭までシーツを被ってベッドで丸くなっているラビと、そんなラビを必死に起こそうと奮闘するテトの姿を認めるなり、サーバルは「うわぁ、まだ起きてないんだ」と顔を強張らせた。
「まずいよ。昨日ユリシス様、すごい機嫌悪かったんだから早く起こしてあげてッ。寝坊したらただじゃおかないって、ピリピリしてたよ」
「マジかよッ。ユリシス様、もうそろそろで上がってくるんじゃねッ?」
ギョッとしたようにテトが振り返る。彼の視線を受け止めたヴァンが、そろりと視線をそらした。
「あ~……俺、今から煙草タイムだから、お前らでよろしく」
そう言って踵を返そうとしたヴァンの横で、同じように逃げようとしていたジンが、ふと足を止めて「そういえば」と思い出したように首を傾けた。
「副隊長、昨日の夜ちょっと機嫌悪かったけど、こいつのせいか? 寝坊したらなんとかって、なんか深刻な顔で独り言やってたのを見たぜ」
「マジか。副隊長怒らせるとか、マズイだろ」
普段温厚な副隊長のセドリックは、切れるとかなり怖い。そのうえ、ユリシスよりも説教が長いのだ。
顔色を変えたヴァンは、大股でラビの寝室に踏みこんだ。彼を筆頭に、ジンとサーバルも室内へ入り、まだ起きる気配のないラビのベッドを覗き込んだ。
テトは後ろに立った三人に「起こすの手伝ってくれよ」と改めて目を向けたが、ふと、ヴァンが両手の関節を鳴らせて臨戦態勢を整えている事に気付いた。
「ッて、ちょ、何してんだよ、ヴァン!?」
「何って。言う事聞かない奴は、ぶん殴って起こした方が早いだろ? 殴って叩き起こすってのが、騎士団の鉄則だろうが。つか、副隊長怒らせるとかマジで怖いから」
「そんな鉄則ねぇよ!」
「あ、背中を叩くのはどうかな。大抵の人はびっくりして起きるよ」
優しいサーバルがそう提案したが、ヴァンは「いいや、甘やかす必要はないぜ」と悪い顔をした。ジンがハッと気付いた顔で、「……そうか、あの時の怨みを晴らすチャンスなのか」と考え込んだ。
その時、慌ただしい足音が部屋に近づいてきた。
テト達が視線を向けると同時に、部屋に飛び込んで来たのはセドリックだった。彼は、室内にいる面々に目を止めると、やや血の気を引かせて怒鳴った。
「あなた達は一体何をしているんですか!」
セドリックの後ろから遅れて到着したユリシスが、ベッドを見て、苛立ったように眉間の皺を深めた。
「……昨日の夜更かしで寝坊ですか、いい度胸です」
「そんな問題じゃないでしょう!」
珍しく声を荒上げるセドリックを、一同が訝しげに思った時、セドリックが続けて次の言葉を言うよりも早く、室内の騒がしさに気付いたラビが寝返りを打ち、シーツから顔を覗かせた。
重いた目をしばし擦ったラビが、ベッドに一番近いテトへ視線を向けた。
静まり返る部屋の中、ラビはむぅっと目を凝らす表情で、テトの顔を凝視していた。すっかり寝ぼけていると分かる顔だが、テト達は「ようやく起きたか」と半ば安堵した。
これなら、少し強く促せば完全に覚醒するだろうと安易に考え、テトは膝を折った。同じ目の高さから声をかけようとしたのだが、唐突に、ラビがテトの頭に手を伸ばしてきた。
犬のように頭を撫でられ、テトは硬直した。
それを見ていた一同も絶句した。
どうやら、ラビの頭が眠ったままであるらしいと気付いたヴァンが、「こいつ、犬でも飼ってんのか?」と部屋の沈黙を無理やり破った。場に乾いた笑いが起こり掛けたが、ラビから発せられた次の言葉で空気が凍りついた。
「……お前が寝かせないから、こっちは睡眠不足なんだけど」
小奇麗な顔が、テトを見据えたまま柔らかく微笑した。金色の瞳が穏やかに細められ、少女にしか見えない表情を一番近くから向けられた彼は、ピキリと固まった。
細く白い指が彼の頭から滑り下りて、耳の上に軽く触れた。
「オレだけ体力消耗して、お前だけいつも元気って、割にあわないよなぁ……」
金色の長い睫毛が影を落として、ゆっくりと閉じられていった。テトに伸ばされていた華奢な手が、とうとうベッドの上に転がり落ちた時、静まり返った室内に、吐息混じりの小さな囁きがこぼれた。
「――……おやすみ、ノエル」
その言葉を最後に、小さな寝息が続いた。
すっかり気を許した寝顔は、やけに可愛らしく見える。
数秒の迷いと葛藤の末に、ベッドの脇に立っていたヴァン、サーバル、ジンが「ひぃッ」と息を呑み、テトが「ぎゃっ」と真っ赤な顔をして後ずさった。
「嘘だろおい、マジで昨日と同じクソガキなのかッ?」
「俺の顎髭を滅しようとした悪魔はどこ行った!?」
「というか、なに今の意味深な台詞ッ? テ、テト、お前ッ、たった一日で!?」
「誤解だって! 俺の名前じゃなかっただろッ? 確か、恋人みたいな友達がいるらしいって聞いたッ」
すると、ヴァンがふと「ん?」と首を捻った。
「いや、待てよ。でも今見た感じだと、あのガキなら男同士でもアリな状況が想像でき――、いやいやいやいや、ちょっと落ち着け俺ッ。あ~っと、煙草でも吸って頭冷やしてくるかな~」
その時、部屋に大きな衝撃音が上がり、一同は飛び上がった。
すっかり存在を失念していたが、怒らせると一番怖い上司がいたのだったと思い出して、テト達はそろりと首を回した。
セドリックの拳が、壁にめり込んでいた。
拳が押しつけられた壁には亀裂が入っており、落ち着いた表情とは裏腹に、セドリックの目は殺気立って怒りで座っていた。ユリシスも、その気迫に圧倒されて動けないでいた。
セドリックは、ゆっくりと拳を戻すと、一同を見回し、戦場で見せるような怒号を張り上げた。
「断りもなく女性の部屋に押し掛けるなどと、一体何を考えているのですか!」
言われた言葉の意味がすぐに理解できず、男達は完全に硬直した。
しかし、セドリックの怒り心頭な様子を見て、それが冗談ではないのだと遅れて理解に至った。
ラビは、早朝一番に騒がしいノック音が聞こえたような気がして、半ば強引に覚醒した。しかし、すぐに強烈な眠気を覚えて、再びシーツを被り直した。
予定起床時間になっても出てこないラビを心配し、扉を何度か叩いていたテトは、迫る時間に急かされて、鍵のない扉を開けて中に入った。未だにベッドで丸くなっているラビを発見し、思わず駆け寄って乱暴に揺らした。
「おい、起きろって! お前は騎士団の人間じゃないけどさ、うちは規律が厳しいんだ。寝坊したらユリシス様に説教されるぞ!?」
いや、説教は確実にされるだろう。そう想像がついて、テトはラビに同情した。
昨日、ラビが深夜遅くまで書庫に閉じこもっていたらしい、という話しは、既に早朝訓練の時には仲間達の間に広がっていた。
ラビは昨日の夕食時も顔を出さず、副隊長であるセドリックにサンドイッチのパシリをさせた事も、ユリシスは快く思っていないはずなのだ。何故ならテトは、昨日の夜の見張りから戻った際、ちらりとユリシスを見掛けたのだが、かなり機嫌が悪そうだった。
目が合った途端、物凄く睨まれたのだから間違いない。
ラビの説教の時間が伸びるのは可哀そうであるし、昨日の昼から、ずっとまともにご飯を食べていない心配もある。テトは、ラビに今日の朝食まで逃させてしまうのはマズいと考え、「起きろぉ!」とシーツ越しに身体を激しく揺さぶった。
ラビは、邪魔するなと言わんばかりに、シーツを被る手に力を入れた。彼女は睡眠不足だったせいで、とにかく強烈に眠たかったのである。
正直な身体は本能的に睡眠を求めており、ラビは「頼むから放っておいてくれ」とベッドに顔を埋めた。
「あともうちょい寝かせて……」
「駄目だってッ、ユリシス様に説教受けるうえ、朝飯まで食いっぱぐれちまうぞ!」
「うぅ……せめてあと十分…………」
遅い起床の常連組であるジンとヴァンが、テトの叫びに気付いて、部屋の入口から顔を覗かせた。二人は室内を覗き込むなり「なんだ、チビ獣師はまだ寝てんのか」「昨日どんだけ書庫に閉じこもってたんだよ」と呆れたように呟いた。
その時、騎士団の起床体制を管理しているサーバルが、上の階から降りてきた。
サーバルは、既に全員降りていると思っていた三階に、まだ人の姿があるのを見て「どうしたの」と目を丸くして駆け寄った。彼は、最近まで空室だった寝室前の人だかりに嫌な予感を覚えつつ、ヴァンとジンの間から、そっと室内を覗き込んだ。
頭までシーツを被ってベッドで丸くなっているラビと、そんなラビを必死に起こそうと奮闘するテトの姿を認めるなり、サーバルは「うわぁ、まだ起きてないんだ」と顔を強張らせた。
「まずいよ。昨日ユリシス様、すごい機嫌悪かったんだから早く起こしてあげてッ。寝坊したらただじゃおかないって、ピリピリしてたよ」
「マジかよッ。ユリシス様、もうそろそろで上がってくるんじゃねッ?」
ギョッとしたようにテトが振り返る。彼の視線を受け止めたヴァンが、そろりと視線をそらした。
「あ~……俺、今から煙草タイムだから、お前らでよろしく」
そう言って踵を返そうとしたヴァンの横で、同じように逃げようとしていたジンが、ふと足を止めて「そういえば」と思い出したように首を傾けた。
「副隊長、昨日の夜ちょっと機嫌悪かったけど、こいつのせいか? 寝坊したらなんとかって、なんか深刻な顔で独り言やってたのを見たぜ」
「マジか。副隊長怒らせるとか、マズイだろ」
普段温厚な副隊長のセドリックは、切れるとかなり怖い。そのうえ、ユリシスよりも説教が長いのだ。
顔色を変えたヴァンは、大股でラビの寝室に踏みこんだ。彼を筆頭に、ジンとサーバルも室内へ入り、まだ起きる気配のないラビのベッドを覗き込んだ。
テトは後ろに立った三人に「起こすの手伝ってくれよ」と改めて目を向けたが、ふと、ヴァンが両手の関節を鳴らせて臨戦態勢を整えている事に気付いた。
「ッて、ちょ、何してんだよ、ヴァン!?」
「何って。言う事聞かない奴は、ぶん殴って起こした方が早いだろ? 殴って叩き起こすってのが、騎士団の鉄則だろうが。つか、副隊長怒らせるとかマジで怖いから」
「そんな鉄則ねぇよ!」
「あ、背中を叩くのはどうかな。大抵の人はびっくりして起きるよ」
優しいサーバルがそう提案したが、ヴァンは「いいや、甘やかす必要はないぜ」と悪い顔をした。ジンがハッと気付いた顔で、「……そうか、あの時の怨みを晴らすチャンスなのか」と考え込んだ。
その時、慌ただしい足音が部屋に近づいてきた。
テト達が視線を向けると同時に、部屋に飛び込んで来たのはセドリックだった。彼は、室内にいる面々に目を止めると、やや血の気を引かせて怒鳴った。
「あなた達は一体何をしているんですか!」
セドリックの後ろから遅れて到着したユリシスが、ベッドを見て、苛立ったように眉間の皺を深めた。
「……昨日の夜更かしで寝坊ですか、いい度胸です」
「そんな問題じゃないでしょう!」
珍しく声を荒上げるセドリックを、一同が訝しげに思った時、セドリックが続けて次の言葉を言うよりも早く、室内の騒がしさに気付いたラビが寝返りを打ち、シーツから顔を覗かせた。
重いた目をしばし擦ったラビが、ベッドに一番近いテトへ視線を向けた。
静まり返る部屋の中、ラビはむぅっと目を凝らす表情で、テトの顔を凝視していた。すっかり寝ぼけていると分かる顔だが、テト達は「ようやく起きたか」と半ば安堵した。
これなら、少し強く促せば完全に覚醒するだろうと安易に考え、テトは膝を折った。同じ目の高さから声をかけようとしたのだが、唐突に、ラビがテトの頭に手を伸ばしてきた。
犬のように頭を撫でられ、テトは硬直した。
それを見ていた一同も絶句した。
どうやら、ラビの頭が眠ったままであるらしいと気付いたヴァンが、「こいつ、犬でも飼ってんのか?」と部屋の沈黙を無理やり破った。場に乾いた笑いが起こり掛けたが、ラビから発せられた次の言葉で空気が凍りついた。
「……お前が寝かせないから、こっちは睡眠不足なんだけど」
小奇麗な顔が、テトを見据えたまま柔らかく微笑した。金色の瞳が穏やかに細められ、少女にしか見えない表情を一番近くから向けられた彼は、ピキリと固まった。
細く白い指が彼の頭から滑り下りて、耳の上に軽く触れた。
「オレだけ体力消耗して、お前だけいつも元気って、割にあわないよなぁ……」
金色の長い睫毛が影を落として、ゆっくりと閉じられていった。テトに伸ばされていた華奢な手が、とうとうベッドの上に転がり落ちた時、静まり返った室内に、吐息混じりの小さな囁きがこぼれた。
「――……おやすみ、ノエル」
その言葉を最後に、小さな寝息が続いた。
すっかり気を許した寝顔は、やけに可愛らしく見える。
数秒の迷いと葛藤の末に、ベッドの脇に立っていたヴァン、サーバル、ジンが「ひぃッ」と息を呑み、テトが「ぎゃっ」と真っ赤な顔をして後ずさった。
「嘘だろおい、マジで昨日と同じクソガキなのかッ?」
「俺の顎髭を滅しようとした悪魔はどこ行った!?」
「というか、なに今の意味深な台詞ッ? テ、テト、お前ッ、たった一日で!?」
「誤解だって! 俺の名前じゃなかっただろッ? 確か、恋人みたいな友達がいるらしいって聞いたッ」
すると、ヴァンがふと「ん?」と首を捻った。
「いや、待てよ。でも今見た感じだと、あのガキなら男同士でもアリな状況が想像でき――、いやいやいやいや、ちょっと落ち着け俺ッ。あ~っと、煙草でも吸って頭冷やしてくるかな~」
その時、部屋に大きな衝撃音が上がり、一同は飛び上がった。
すっかり存在を失念していたが、怒らせると一番怖い上司がいたのだったと思い出して、テト達はそろりと首を回した。
セドリックの拳が、壁にめり込んでいた。
拳が押しつけられた壁には亀裂が入っており、落ち着いた表情とは裏腹に、セドリックの目は殺気立って怒りで座っていた。ユリシスも、その気迫に圧倒されて動けないでいた。
セドリックは、ゆっくりと拳を戻すと、一同を見回し、戦場で見せるような怒号を張り上げた。
「断りもなく女性の部屋に押し掛けるなどと、一体何を考えているのですか!」
言われた言葉の意味がすぐに理解できず、男達は完全に硬直した。
しかし、セドリックの怒り心頭な様子を見て、それが冗談ではないのだと遅れて理解に至った。
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