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第124話 激闘乱戦
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森の中を駆けていくと、地響きが――。
これは、ネーブルたちの気配と敵の気配が四つ。なんてこった、乱戦状態か。まあ、ギルド戦の醍醐味といえば、そうなんだが。
今までの戦闘は、ギルド戦とは言えないただの対人だった。しかし、こちらは数人がぶつりかり合い、スキルを乱発しているほどの激戦。
俺は隠れて、その状況を見守った。
【デイブレイク】
・ネーブル
・テスラ
・キャロル
・コンシャスネス
【サンライズ】
・メランコリー
・フォーサイト
・レゾン
・ユング
前衛はネーブル、キャロル、コンシャスネス。
対するは、メランコリーとフォーサイト。
後衛はテスラだが、敵の方はレゾンとユングといった形だった。なるほどな、バランス良いんだか悪いんだか。
『――――――エレクトロンボルト!!!!!!!!!!!!!』
ネーブルが宙を爆走していた。
まさに疾風迅雷。敵勢力に向けて、大規模の風属性魔法を落とした。あれは広範囲のライジンスキル。よって、ほぼ命中するし、場合にっては状態異常の『麻痺』さえ与える。
これは一気に片がつくか――?
いや、それは早計だった。
高級そうな黒いローブに身を包み、フードで素顔を隠しているメランコリーが『柄だけ』の武器を取り出した。
なんだ、あんなモンでどうする気だ?
あのライジンを捌けるとは到底思えないと見ていたが……
ヤツはその柄から赤い光を出し、剣の形状にした。なんだ、刃がノコギリのようにギザギザと揺らいでいる。恐ろしいな。
「ユメ、あれは『ライトフランベルジュ』――つまり、彼女、メランコリーは極魔法使いに属する騎士タイプ」
「な、なんだって……本当かフォース。だとすりゃ、どんだけウチに極魔法使い集中しているんだって話になるが、今はそれは置いておこう。あんな剣を持つヤツがいたとはな」
戦況を見守っていると、メランコリーはその剣をブーストさせ、大きさを変化させていた。……巨大化した!?
そして、
『――――――オーロラブレイド』
巨大なレーザーソードを振り回し、ネーブルの風属性魔法を薙ぎ払いやがった。――いや、更に魔弾をランダムに発生させ、それをネーブル側に撃った。
「なっ、わたしのライジンが斬られた……ありえない!」
しかも、メランコリーの動きはネーブルのライジンによる高速移動を超えていた。なんだあのスピード。マッハとかそういう次元じゃないぞ。
ヤツは瞬時にネーブルの背後を取り、ライトフランベルジュを大きく、力強く振るった。それに反応するように、ネーブルもまた高速回避。なんとかギリギリでかわした。
だが、その避けた直後に巨大なオーロラが発生し、大爆発を引き起こした。あぶねぇ、ネーブルのあの高速回避でなければ、巻き込まれていたな。
「くっ、なによあれ、反則よ……テスラ、補助お願い!」
「す、すみません、ネーブルさん。こちらはレゾンとユングを相手にしているので、補助は厳しいです……!」
マジだ。
テスラのヤツ、二人も相手しているじゃないか。さすがと言えば、さすがだが。ていうか見てられなくなってきたぞ。
というか、キャロルとコンシャスネスは何してんだよ!
二人を確認すると――
フォーサイトとかいう渋いイケメンのおっさんは、キャロルとコンシャスネスを相手にしていた。なんだ、あのおっさん強すぎるだろ!
『爆熱苦無・五月雨――――――!!!!!!』
キャロルの苦無が雨となって、おっさんへ襲い掛かっていた。だが、おっさんはニヤリと笑い、余裕を見せた。
「キャロル。お前の忍術は散々見て来たからな、動きが読めるんだよ。すまんな……元マスター!!!」
「くっ……!」
あのおっさん、元はデイブレイクのメンバーか!
というか、おっさんはピンク色の可愛いマジックハンド『ビヨーンパンチ』を取り出した。――って、まて、なんでそんな可愛らしい柄の入ったヤツなんだよ!?
しかし、それが恐ろしいことに、
『バコォォォォォォォォォォ―――――!!!!!!!!!!!!!』
なんて爆風を引き起こし、キャロルの忍術を打ち返していた。
んなアホな……!
これは、ネーブルたちの気配と敵の気配が四つ。なんてこった、乱戦状態か。まあ、ギルド戦の醍醐味といえば、そうなんだが。
今までの戦闘は、ギルド戦とは言えないただの対人だった。しかし、こちらは数人がぶつりかり合い、スキルを乱発しているほどの激戦。
俺は隠れて、その状況を見守った。
【デイブレイク】
・ネーブル
・テスラ
・キャロル
・コンシャスネス
【サンライズ】
・メランコリー
・フォーサイト
・レゾン
・ユング
前衛はネーブル、キャロル、コンシャスネス。
対するは、メランコリーとフォーサイト。
後衛はテスラだが、敵の方はレゾンとユングといった形だった。なるほどな、バランス良いんだか悪いんだか。
『――――――エレクトロンボルト!!!!!!!!!!!!!』
ネーブルが宙を爆走していた。
まさに疾風迅雷。敵勢力に向けて、大規模の風属性魔法を落とした。あれは広範囲のライジンスキル。よって、ほぼ命中するし、場合にっては状態異常の『麻痺』さえ与える。
これは一気に片がつくか――?
いや、それは早計だった。
高級そうな黒いローブに身を包み、フードで素顔を隠しているメランコリーが『柄だけ』の武器を取り出した。
なんだ、あんなモンでどうする気だ?
あのライジンを捌けるとは到底思えないと見ていたが……
ヤツはその柄から赤い光を出し、剣の形状にした。なんだ、刃がノコギリのようにギザギザと揺らいでいる。恐ろしいな。
「ユメ、あれは『ライトフランベルジュ』――つまり、彼女、メランコリーは極魔法使いに属する騎士タイプ」
「な、なんだって……本当かフォース。だとすりゃ、どんだけウチに極魔法使い集中しているんだって話になるが、今はそれは置いておこう。あんな剣を持つヤツがいたとはな」
戦況を見守っていると、メランコリーはその剣をブーストさせ、大きさを変化させていた。……巨大化した!?
そして、
『――――――オーロラブレイド』
巨大なレーザーソードを振り回し、ネーブルの風属性魔法を薙ぎ払いやがった。――いや、更に魔弾をランダムに発生させ、それをネーブル側に撃った。
「なっ、わたしのライジンが斬られた……ありえない!」
しかも、メランコリーの動きはネーブルのライジンによる高速移動を超えていた。なんだあのスピード。マッハとかそういう次元じゃないぞ。
ヤツは瞬時にネーブルの背後を取り、ライトフランベルジュを大きく、力強く振るった。それに反応するように、ネーブルもまた高速回避。なんとかギリギリでかわした。
だが、その避けた直後に巨大なオーロラが発生し、大爆発を引き起こした。あぶねぇ、ネーブルのあの高速回避でなければ、巻き込まれていたな。
「くっ、なによあれ、反則よ……テスラ、補助お願い!」
「す、すみません、ネーブルさん。こちらはレゾンとユングを相手にしているので、補助は厳しいです……!」
マジだ。
テスラのヤツ、二人も相手しているじゃないか。さすがと言えば、さすがだが。ていうか見てられなくなってきたぞ。
というか、キャロルとコンシャスネスは何してんだよ!
二人を確認すると――
フォーサイトとかいう渋いイケメンのおっさんは、キャロルとコンシャスネスを相手にしていた。なんだ、あのおっさん強すぎるだろ!
『爆熱苦無・五月雨――――――!!!!!!』
キャロルの苦無が雨となって、おっさんへ襲い掛かっていた。だが、おっさんはニヤリと笑い、余裕を見せた。
「キャロル。お前の忍術は散々見て来たからな、動きが読めるんだよ。すまんな……元マスター!!!」
「くっ……!」
あのおっさん、元はデイブレイクのメンバーか!
というか、おっさんはピンク色の可愛いマジックハンド『ビヨーンパンチ』を取り出した。――って、まて、なんでそんな可愛らしい柄の入ったヤツなんだよ!?
しかし、それが恐ろしいことに、
『バコォォォォォォォォォォ―――――!!!!!!!!!!!!!』
なんて爆風を引き起こし、キャロルの忍術を打ち返していた。
んなアホな……!
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