お化けの花子さんは、普通の女の子でした。

漫点

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戻りかた

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「・・・はぁ~・・・」

皆んなが、頑張ってくれて!自分の体が目の前にあるのに・・・戻れない。

「はぁ~・・・」

何度もため息が、出てしまう。

佳くんは、それでも笑顔で色々考えてくれている。

それが、また!申し訳ない・・・

皆んなが、沈黙した後!佳くんが・・・提案をして来た。

「花子さん!一度、自分の体に触れてみたら・・・」

「・・・そうね。
試してみようかしら。」

私は、自分の体に近づき!触れてみると・・・

真っ黒い何かが、私の中に流れ込んで来た!

「花子さん!どお?」

佳くんの言葉に、体が反応しない・・・

そして、体が冷たくなる感覚と目だけが異様に熱く!真っ赤になっていった・・・

(か・・・体が・・・言う事を聞かない・・・)

「花子さん!大丈夫?」

(け・・・佳くん・・・逃げて・・・)

私は、最後の呪いで佳くんを殺そうとしている事が分かると・・・

必死に抵抗するが、体は動きを止めなかった!

(佳くん!佳くん!佳くん!お願い・・・逃げて!)

私の体は、ゆっくりと佳くんに近づき!

襲い掛かろうとしていた。

(ダメ!ダメ!ダメー!!!その人だけは、やめて!!!)

私の体が、ゆっくりと近づくと・・・

佳くんは

「どうしたの?花子さん?
も・・・もしかして・・・」

(気づいてくれたの!?
逃げて!佳くん・・・)

私の悲痛な叫びが、佳くんに届いたと思ったが・・・

「もしかして・・・喜びのハグとか!
まだ、早いんじゃないのかな~・・・
そう言うのは、全部!終わってからにしようよ。
まぁ、僕は嬉しいけどさぁ~」

(佳くん!違うの・・・逃げて!)

すると・・・

私の体は、佳くんに襲いかかった!

「えっ!花子さん・・・近い・・・」

チュッ‥!

佳くんは、私にキスをした!

私は、体の中から熱い何かが湧き上がる感覚!

そして・・・

全身が熱く真っ赤になり!

プッシュー! と顔から煙が出て・・・

私は、顔を手で押さえて!

「あれ!?花子さんどうしたの?
歓喜のキスじゃないの・・・?
ごめん!間違えた。
でも、花子さんの唇。
とても、柔らかかったよ!」

ボンッ!

私の顔は、爆発した!!!

私は、恥ずかしさの余り!逃げ出そうとすると・・・

自分の体に引っ張られる感覚が・・・

「ダメ!今は、戻れない・・・
今戻ったら!!!」

体に引っ張られる感覚が、より一層強くなった!

「待って!待って!待って!待って!」

花子さんの魂は、体に吸い込まれて行った・・・

「あっ!戻った。」

「戻ったのぉ・・・」

「戻りましたね。」

結界も消え!花子さんの体は、青白い肌から生気を取り戻していくのが分かった。
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