お化けの花子さんは、普通の女の子でした。

漫点

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酒の力・・・

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そして、僕達は森の開けた場所へ移動すると‥‥
ミラが用意してくれたテントに椅子、
キャンプの準備をし始めた。

用意が終わると僕は椅子に座り、小天狗達を解放した。

逃げ出そうとする者もいたが‥‥

僕が小さな瓶のお酒を見せると‥‥‥

駆け足で戻って来た。

そして、僕からお酒を奪い取ると

「これは、わしのじゃ‥‥」

などと言って、瓶の日本酒を抱き抱えていた。

なので僕は‥‥‥

「うん。 それあげるから、話を聞いて‥‥」

「話とは、なんじゃ‥‥」

ミラがキャンプ飯を作ってくれている中、僕は小天狗達に質問をした。

「ここについて教えて欲しいんだ。」

「‥‥ここ?とは、この森の事か!?」

「うん、そう!
ここは、何処なの? どんな妖怪が居るの?」

「待て待て!!! そんな沢山、聞かれては‥‥分からんくなるじゃろう!!!」

「2つしか聞いてないけど‥‥‥」

「うるさい!!! 1つずつ聞け!!!」

「なら、ここは何処?」

「ここは、妖怪の森じゃ‥‥‥」

「妖怪の森? 分からないから、もう一度!聞くけど‥‥日本の何処? 何県?」

「‥‥ここは、日本では無い!
いや!日本では、あるか‥‥‥分からん。」

「う~ん‥‥‥。」

僕は少し困っていると‥‥‥

もう1人の小天狗が、答えてくれた。

ここは、妖怪の森。 妖怪の世界で、基本的に人間は

この世界へは来れないらしい‥‥‥。

「なら、何で?僕らは、ここに居るの?」

「知らん! たまに来るのじゃ‥‥‥」

「ああ、そう言うことね‥‥‥」

僕達は、あの扉を使いこの森に来た。
基本的には、人は来れない森で‥‥

しかし、動物は稀に渡ってくる事が出来るらしく‥‥

なので、この森は妖怪と動物が存在する為。

学生の訓練に最適な場所となっていた。

「こっちも迷惑しているのじゃ!!!」

「そうなの‥‥‥?」

「そうじゃ‥‥この森には、たまに人間が現れては
わしらの仲間を攫って行く!!!
怖くて!ろくに酒も飲めん!!!」

飲んでいたじゃないかと‥ツッコもうと思ったけど止めた。

「じゃ~‥‥今日は、僕が居るから
ゆっくり飲んで良いよ。」

「ふんッ!言われんでも飲んでやるわ!」

「‥‥ハハッ!」と 僕の愛想笑いが出るとミラが作った料理が出来上がった。

そして、僕達は食事を始めると‥‥

小天狗の1人が「周りは警戒しておけ!」と
警告をしてくれた。

ここは妖怪の森の為。
いつ妖怪の襲撃が来るか分からないとのことだった。

なので、僕は新しい能力!3尾目のナナの力を使い結界を張った。

クラマの三尾目の力は、狐火の炎を円形に広げた結果だ。

これは、自分を守る結果にも使えるが
他にも相手を捕らえる囲いとしても使える。

「この結果を張っていれば、とりあえずは安心でしょ。」

すると、小天狗達は

「これは、良い!!!
これで、ゆっくり酒が飲めるわ!!!」

そして、僕達は食事を始めた。

‥‥‥少しして、僕は食事を終えたが

小天狗達は、お酒が入り大いに盛り上がっていた。

僕は、少し眠たくなり‥‥‥

ミラの掛けてくれた毛布に包まると、ウトウトしてしまった。

すると‥‥

ビリッ!

足元で、何かが切れる音がすると‥‥‥

先生が現れた。

小天狗達は、酔っていたせいか

もう騒がなかった。

そして、先生は‥‥‥

「おい‥‥佳!」

僕は、眠たい目を擦りながら‥‥‥

「なんですか‥‥先生‥‥‥」

「お前は、何をやっている!」

「何って、キャンプでは無いですか‥‥」

僕は、少し寝ぼけていた。

「違う!これは、訓練だ!!!
何を楽しそうにキャンプなど、しているのだ!!!」

すると、小天狗達が‥‥

「まぁ、まぁ、先生とやら‥‥
お主も飲むとええ‥‥」

「うるさい!黙れ!!!
佳! お前は、妖などと仲良くしおって‥‥
油断するな!コヤツらは、いつ襲ってくるか分からん!!!
この森で、ゆっくりしたければ‥‥
コヤツを従者として従わせてからにしろ!!!」

「嫌ですよ‥‥こんな、うるさい奴ら‥‥」

「なんじゃとぉ~~~」

すると、ミラが‥‥

「はい、はい、お前達は、これでも飲んで待っていろ。」

そう言って、新しいお酒を渡すと‥‥‥

「おお!!! 酒じゃ~~、酒じゃ‥‥
まだまだ飲むぞ~~~」

そして、ミラが先生にも食事を勧めた。

先生は、初めは断っていたが‥‥
最終的には、食べて飲み始めた。
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