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妖刀

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そして、僕と師匠は壊れた道場を眺めていると‥‥‥

花子さんと形代の授業を受けていた。

ミラが、戻って来た。

ミラは、その光景をみるなり!!!

「敵ですか!?佳様!!!」

そう言われたので‥‥‥

僕は、師匠に‥‥‥

「妖怪に襲われた事にしますか?」と
言うと‥‥‥

「‥‥‥馬鹿者‥‥‥そ‥‥それは、いかんだろ!!!」

そう怒ったが‥‥‥

師匠の言葉に少しだけ間があったのは、何だったんだろうか‥‥‥

そして、僕はそこまま帰ると‥‥‥

次の日には、道場は修復がされていた。

僕は、道場の中に入ると‥‥‥

「師匠!!!凄いですね。
1日で直るとは思っていませんでした。」

すると‥‥‥

師匠は、集中して座禅を組んでいた。

「‥‥‥佳!」

「はい!」

僕は、師匠の前に座禅を組むと‥‥‥

「佳!お前の力は、強大じゃ‥‥‥
その為。使い方を間違えれば、他の者を傷つける剣ともなるじゃろう!!!
なので‥‥使い方には、十分気おつけるのじゃ‥‥‥」

「‥‥‥師匠!

知ってるよ!そんな事‥‥‥
散々、クラマやお爺ちゃん!それからミラや花子さんにも注意されたし。
今更、改まって言われる事じゃないよ!」

「‥‥‥佳!
お前は、話の腰を折るな!!!
まず、年長者の話は聞く物じゃ!!!」

「えっ!でも、年長者と言えば‥‥‥
花子さんは、分からないけど!
ミラやクラマは師匠より年上だと思うし。
ちゃんと、聞いてるよ!
年長者の話し‥‥」

「‥‥‥じゃー! 佳!
年長者の話しなんて、どうでもいい‥‥‥
ワシの話を聞け!!!」

「はい!師匠、聞いております。」

「‥‥‥もう、いい‥‥‥‥‥‥」

師匠は、少し落ち込み。

「今日は、ワシの力を少しお前に見せてやる。」

「し‥師匠の力!!!」

めちゃくちゃ気になる!!!

「刀ですか? 刀!!!
刀を使うんですか???」

「うるさい!落ち着け!!!
そうじゃ!刀だ!!!刀を使う!!!」

「やっぱり!そうですよねー!!!
僕も‥‥‥師匠は、刀を使うと思‥‥‥」

「うるさーい!!!黙っておれ!!!」

「・・・」

師匠に怒られたので、僕は静かにする事にした。

すると‥‥‥

師匠は、奥から1本の刀を持って現れた。

その刀は、禍々しい妖気を漂わせていた。

僕は「こ‥‥こらは?」

‥‥‥口を慎んだ。

すると、師匠が語り出した。

これは、ワシが昔‥‥‥
倒した鬼の角より作りし刀。
名を【百鬼丸ひゃっきまる】と言う。

「‥‥‥て事は、師匠!
師匠は、その刀で100体の鬼を倒したって事ですか‥‥?」

「まぁ、そうじゃな‥‥‥
正確には、100体では無いが‥‥‥
ほぼ100体の鬼を倒したのぉ‥‥‥」

「‥‥‥ては、師匠!!!
その刀は‥‥‥

【ほぼ百鬼丸ひゃっきまる】では、ありませんか!!!」

「佳!‥‥‥細かい事は、どうでもいい。
大事なのは、ここからじゃ!!!」

「はい!失礼しました。」

そして、師匠がその刀を鞘から抜くと‥‥‥

真っ黒な【黒刀こくとう】が、姿を現し

その黒刀は、真っ黒だか‥‥‥

刃先だけは、赤く光っている様に見えた。

そして、師匠が!それを両手で構えると‥‥‥

炎が立ち上がる!!!

僕は、それを見て!!!

「師匠‥師匠!!!つばつばは???」

鍔とは

日本刀を握る「柄」(つか)と「刀身」(とうしん)の間にある刀装具です。主な目的は手を保護するためですが、刀の重心を調節するといった役割もかねています。

「‥‥‥つば
それなら、これじゃが‥‥‥」

僕は、師匠の持つ刀のつばを見てホッと胸を撫で下ろした。

「な‥‥何じゃ!?鍔が、どうかしたのか?」

「いや‥‥実は、似てると思いまして‥‥」

「何がじゃ‥‥‥」

「詳しくは、話せませんが‥‥‥
鬼とか黒刀とか炎の呼吸とか‥‥‥」

「炎の呼吸は、知らん!」

「えっ!すっごく流行って、有名なんだよ!!!」

「そんな物は、知らん!!!黙れ!!!」

「でも、剣術では‥‥‥
壱の形、弐の形、とかを教えてくれるんですよね‥‥‥。」

「確かに、そうだが‥‥‥」

「ゔぅ~ん‥‥‥‥
まぁ、いいか別に‥‥‥。」

そう言うと、師匠は話を続けた。

「見ての通り!この刀は、妖刀じゃ!!!」

「妖刀‥‥‥?」

「‥‥‥妖刀を知らんのか?」

妖刀とは

妖刀(ようとう)とは、妖しい刀剣のこと。「妖刀」の明確な定義はないが、一般には以下のものをさす。
* 妖気を帯びた刀のこと。魔剣を参照。
* 村正のこと。徳川家康の父(松平広忠)・祖父(松平清康)・嫡男(松平信康)が村正によって命を落としたとして、江戸時代に禁忌とされたと言われている。

「そして、お主が使うタマギツネの剣も
この刀と同様!妖刀じゃ‥‥‥」

「えっ!あれって、妖刀だったの?」

「いかにも‥‥‥だから、お前の担任はワシの所にお前を連れて来たのだろう!!!」

果たして、そうなのか?

話は、続く‥‥‥。

「お主のタマギツネの剣のイッポウと言う技は、この百鬼丸によく似ている。」

「確かに‥‥‥」
炎の色は、違えど‥‥‥
効果は、全く一緒だろう!!!

「そして、そのイッポウと言う技には‥‥‥
もう1段階上がある。」

「もう一段階!?」

「そうじゃ!見ておれ!!!」

そう言うと師匠は、百鬼丸を振り上げると‥‥‥

思いっきり!!!振り下ろした!!!

すると‥‥‥

刀が纏っていた炎が!!!前方に向かって飛んで行った!!!

そして、道場の壁にぶち当たると!!!

焼失して消えた。

「師匠!!!師匠!!!何で!?消えたのですか???」

「‥‥‥それは、道場内に強い結界を張ってもらったのじゃ‥‥‥。
てか、そこでは無い!!!」

「いや!でも‥‥‥」

僕の悪い癖だ!!!

ここは、引こう‥‥‥

気お取り直して。

「師匠!!!その技は‥‥‥」

「うむッ!!!これは、百鬼丸1の形!!!」

「【豪炎一閃ごうえんいっせん】じゃ!!!」

「・・・」

「‥‥‥何じゃ!?
凄すぎて、言葉を無くしたか‥‥‥?」

「‥‥‥いえ‥‥‥なんと言うか‥‥‥」

「何じゃ!?はっきり言え!!!」

「いえ!!!師匠!!!上手く言えませんので‥‥‥スルーする事にします。」

「よし!では、続きを‥‥‥
この技は、お前も使える。」

「はい!」

「しかし、この技は妖力を練り上げ!剣技を持って炎を放つ!!!
両方とも出来んと技は、発動せん!!!」

「はい!では、僕は剣技を習得して!!!
その【霹靂一閃へきれきいっせん】を覚えたいと思います。」

「‥‥‥意気込みは、宜しいが‥‥‥
技名を間違っていおる‥‥‥。」

「これは、申し訳ない!!!
関係者の皆様にも深く謝罪致します。」

「うむ‥‥‥。
では、早速!修練と行こう!!!」

「はい!師匠!!!」

「まずは、素振り1万回!!!」

「えぇーーーー!!!」
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