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ジャララ、、ジャララ、ガシャン、、、

「お兄ちゃん、、、こんなのつけたら歩き難いよー!!!」

2人は泣きベソをかきながら訴える。

「だめだ!!!これは、お前達に必要な物だ!!!」

「いやだ!お願いだから外して!!!」

ダムが転んでしまった。
ディーは我慢して歩こうとしていた。
しかし、足が上がらない、、、

「やっぱり!だめ、、、。」

「全てを自由にするのは流石に無理だからな、、、
これくらいは我慢しろ。」

双子はへたり込んでしまった。

「貴方、何やってるの?」

「何って?これくらいは、、、
やっとかないといけないだろ!!!」

「可哀想だから、やめてあげなさい。」

「いや!これくらいは必要だろ!!!」

「必要ないわよ!!!
貴方は、この子達に戦闘でもさせる気なの?」

「突然モンスターにでも襲われたら大変だろ!!!
この鎧ならちょっとしたモンスターの攻撃ぐらい屁でもないさ。」

「確かにダメージは無いけど、、、逃げられないじやない!それに歩けないわ。
移動はどうするの?」

ダムとディーは首を縦に振り
チェシャの言葉に凄く頷いた。

「それは、、、
俺が抱っこして移動すれば良いだろ。」

「あ。それなら私のこの鎧着てもいいかも、、、。」

ディーが呟く。

するとダムが怒った。

「お兄ちゃんに迷惑かけちゃダメよ。」

「ぅん、分かった。」

それからチェシャとリオンの言い合いが続き、、、リオンが折れる形となった。

「それで、、、お客様!どうなさいますか?」

「何もいらないわ。」

双子に鎧を脱がさせる、、、。

リオンが渋渋、、、
「すまん。
やっぱり。何もいらない、、、。」

「さようですか、、、
私も流石にこの子達に、この鎧は無理かと思っていました。」

チェシャのドヤ顔を見てリオンは、怒ってしまった。
すると双子が、、、

「ごめんなさい。お兄ちゃん、、、私達がもっと力持ちだったら、、、」

「良いんだよ。ダム、ディー、、、
お兄ちゃんもごめんな!お前達が心配なんだ。」

「ありがとう。お兄ちゃーん!」

2人は、リオンに抱き付いた。
リオンはなんとも言えない幸福感に包まれた。
兄弟が居なかったリオンには、初めての経験だ!

「妹が居るって良いもんだな、、、。」

「妹って言うより。親ね!親バカね。」
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