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「貴方には任してられないわ。」

次の店はチェシャが決めた。

「御来店ありがとうございます。
お客様、今日は何をお探しですか?」

「子供服をお願いする。」

「かしこまりました!
お2人の服ですね。可愛らしい双子さんで、、、妹さんですか?」

「そんな所だ。」

「当店は王都でも指折りのお店なので、気に入った品が見つかると思いますよ。」

「それは、助かる。」

「それでは服の寸法をはからして貰いますね、、、、、、、、、。」

「お客様、、、、、。
この首のアザは、この2人奴隷ですか?
当店は貴族も御用達のお店ゆえ、、、
奴隷に着せる服は扱っておりません。」

「あ"!?」

「いえ!お客様、、、それに
奴隷の首輪は外してはいけません。
壊れたのであれば!新しい物を私が用意いたすますが、、、。」

その言葉を聞き双子は俯いてしまった。

「おまえ!死にたいの?
俺の妹って言ってんだろ!!!」

「いえ!しかし、、、」

「お兄ちゃん私達は大丈夫だから怒らないで。」

「大丈夫だよ。怒ってないよ。」

2人に優しく声をかける。

「おい!お前、、、」

リオンは一瞬で奴隷の首輪を定員につけた。

「え!これは?何ですか?お客様、、、」

「これで、お前は奴隷だぞ!
外して欲しければ、、、この店の1番偉い奴を呼んで来い!!!」

「お兄ちゃん?」

「え!え!え!え!やだー!!!」

定員は泣き出しながら助けを呼びに行った。

「当然の報いね。よくやったわ。リオン!」

すぐに数人の人が連れられて来た。

「どうしましたか?お客様!何がありました。内のスタッフが話にならなく状況を説明して下さい。」

慌てふためくスタッフ一同!

「お前がこの店で1番偉いのか!?」

「はい!私がこの店の代表でございます。」

「そうか!なら1つ聞こう。
この店では、客を侮辱するよう指導しているのか?」

「いいえ!その様な事は、一切していません。」

「その女は、俺の妹達を侮辱した。
だから罰を受けてもらった。」

「そうです。代表、その男は私に奴隷の首輪を嵌めたのです!」

泣きながら訴える。

「お客様!内のスタッフに奴隷の首輪を付けるなど、犯罪行為になります。」」

「奴隷の首輪?」

「貴方が私に付けた首輪の事じゃないですかー!!!」

女性は怒りながら叫んだ!!!

「それ別に奴隷の首輪じゃないぞ!
何勘違いしてんだ!」

「貴方が言ったんじゃないですか!!!
これで奴隷だと!外して欲しければ代表を呼んで来いと!!!」

「じゃあ。外してみれば良いだろ。
ただのアクセサリーだから、、、
俺は1度も奴隷の首輪を付けたなんて言ってないし。
勝手に勘違いして、1人で騒いでるのはお前だろ!!!」

代表が女性に近づき首輪を外す。

「これは綺麗なアクセサリーですね。」

「だろ!!!
またもや言いがかりか!?
この落とし前どうつける!!!」

騒ぎを聞きつけ人が集まっていた。
その中に人が、、、
「あれ!黒騎士じゃね!!!」

「何揉めてんだ?」

その言葉を代表は聞き逃さなかった。

「貴方様は黒騎士様なのですか?」

代表は考えた。
名前を晒し、S級冒険者である。
黒騎士!自分の評判を落とさない様、引いてくれるはずと、、、。

「だから何だ!?
今はそんな事関係ない!!!」

(やはり。嫌がっているか、、、)

「私どもも、これ以上騒ぎを大きくしたくはありません。
どうか、お引き取りを、、、」

逆効果だった。

「何言ってんだ。テメー!!!
この店ごと潰されてーのか!!!?」

「え!ぁれ?、、、いえ!そんな事は、!」

リオンの鋭い目がさらに鋭くなる。
体からは尋常じゃない魔力を放ち始めた、、
その場にいる全員。日汗が止まらなくなった。

「もー仕分け御座いません!!!!」

土下座で謝る代表!!!

「お兄ちゃん!!!やめて!」

ダムとディーに止められ。何とか正気に戻る

「怖がらせてごめんな。もう大丈夫だ!」

誰も恐怖のあまり喋れない!
双子が止めてくれなかったらと思うと、、、
リオンが静かに口を開く。

「次は無い。」

あの目とあの魔力、、、
言わなくても全員が理解した。

それからリオン達はVIPルームに連れて行かれた。

周りにいた野次馬達はリオンが居なくなると
そそくさと帰って行った。
だが今日の出来事は恐怖の余り全員が数週間口に出来なかった。
黒騎士の凄さを肌で感じた者達は、本能で思った。
あれに逆らったら駄目だと言う事を、、、。
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