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4人は村に、帰って来た。

「わー!!!凄い!ここがお兄ちゃんの村なの。」

「ああ!もう一つあるから後で見に行こうな。」

「うん!」

村に着くと元気になる2人、、、
そこへ、、、
ドッド、ドォドドォド!!!
近づいて来る足音!!!

「ボス!おかえりなさい。」

大猿魔とスライムが走って来た。
突然の出来事に、怯える双子!

「おう!ただいま。」

「お兄ちゃん、、、モンスターだよ、、、」

「ああ。コイツら俺がテイムしたモンスターだ。」

「え!そうなの!!!お兄ちゃん!凄い!」

「そうだろー。お兄ちゃんは凄いだろー。」

「ボス、コイツら何?」

「ああ。紹介しとく、俺の妹だ!」

「いもうと?」

「ああ!家族だな。」

「おー!!!ボスの家族!!!ボスの家族ダイジ。オデ、家族マモル!!!」

「ああ!危ない時は助けてやってくれな!」

「分かった!オデ、助ける!!!」

「よろしくね。えーと、、、名前は何て言うの?」

「オデ、名前ない。」

「そう言えば付けてないな。」

「せっかくだから、付けてあげたら。」

「そうだな、、、ならドンキーで、良いんじゃねー。
世界的にも有名だし。」

「オデ、ドンキー!よろしく。」

「よろしくね。ドンキーちゃん!」

「お兄ちゃん!スライムも居るー!!!
触っていい?」

「いいぞー!いっぱい触ってやれー。」

それから4人と2匹で村の中心に向かうと、
リオンか号令をかける。

「みんなー!!!集まってくれー!!!」

村人がゾロゾロと集まり出した。

「何ですか?黒騎士様。」

「皆んなに伝えておく事がある!
俺が居ないと使えなかった換金所だが、この2人に任せようと思う。」

「子供に?」

「ああ!この2人は俺の妹だ!!
だから村で見かけたら、この村の事をいろいろと教えてやって欲しい。」

「それなら、納得です。
分かりました。黒騎士様の妹さん達、これからよろしくお願いします。」

「ほら、2人も挨拶して。」

「いろいろ教えて下さい。よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」

それから少し打ち合わせをして、今日は村全体で宴会をする事に決まった。
村人は黒騎士の妹の歓迎会と大はしゃぎで準備を始めた。
リオン達はと言うと双子に少し村を案内して、この村の一推し銭湯に向かわせた。
分からないと大変なのでチェシャにもついて行ってもらった。

リオンは鍛冶屋爺さんや小猿魔からの情報を聞き、自分も銭湯へと向かった。
先にお風呂から上がると、
リオンは2人の為に果樹のジュースを作って置いた。
すると欲しがる者が殺到して、大量に作るハメとなった。
少し落ち着くとスライムを連れた。3人が出て来たので、果樹のジュースを渡すと喜んで飲んでくれた。

「それでは、食事に行きましょう。」

外に出ると大猿魔と合流した。

「お前も風呂入って来たのか!?」

「オデ、フロ好き!!!」

「それは、よかったな!」

宴会場へ向かう中、、、
村を見渡すと、チラホラと護衛の小猿魔達の姿が、、、
村人とも仲良くしている様だった。
初めはお互い警戒していたが、今となっては
人とモンスターが共存する不思議な村となった。
宴会場に着き。
食事が始まるとモンスター達も一緒に食事をとっている。
その日は、ダムとディーの歓迎会!人もモンスターも大いに騒ぎ盛り上がり楽しい宴会となった。
中心に居る2人もとても楽しそうだった。
宴会が終わると4人はリオンの家に戻り、
寝る事に
空いてる部屋に2人の為に大きなベットを作り寝る事に
いつもの様にチェシャがルームに帰ろうとするとダムとディーがチェシャに泣き付き。
チェシャは2人と一緒に寝る事となった。

次の日早く起きた。
リオンがリビングに居ると、、、
チェシャがボサボサの頭で降りて来た。

「あの子達、、、寝相が悪過ぎるわ!
全然、寝れなかった。」

「それは、よかったな。」

「良くないわよ。バカなの?」

文句は言っているが嬉しそうに話すチェシャを見ると、そんな言葉が出て来た。
それから2人が起きて来たので朝食を食べる事に、食べながら今日の予定を話した。

「基本的に2人には、換金所の受け付けをやってもらうが、、、。
他のお店が忙しい時はそれも手伝ってもらいたい。」

「分かった。頑張るー!!!」
2人は元気よく答えた。
食事を終えて村に向かう事に、、、

「とりあえず!この小屋に居てお客さんが来るのを待ってくれ。」

「分かった!」

その後リオンは村を周り
いろんな人に話を聞いて行った。
冒険者の欲しい物や改善点、宿屋、居酒屋、
いろんな店を周り、お昼が過ぎた。
2人がお昼ご飯を食べてない事に気づき、、、
急いで2人の元へ向かうと、
項垂れる2人の姿が、、、。

「ダム!ディー!大丈夫か!!!」

「ぁ!お兄ちゃん、、、大丈夫だよ。」

「ごめんな!!!お昼ご飯忘れてた。」

「お昼ご飯?」

「ぁあ!お昼ご飯だよ。」

「何それ?食べた事ない。」

2人は奴隷時代、お昼ご飯は食べてこなかったらしい。
基本は朝と夜の2食だ!

「そう言えば村人達も2食だったきがする。
なら、何で?項垂れてるんだ!?」

「お客さんが1人も来ないの。」

そう言えばこの村は魔石でも買い物が出来るため、、、あんまり利用者が少ないんだった。

「私達、、、もっと働きたい。
お兄ちゃんの役に立ちたい!!!」

「困ったなー、、、。」

そんな事を話していると飯屋のおばさんが通りかかった。

「なら家で働いてみたら!
ちょうど人手が欲しかったんだよ。」

「いいのー!おばさん、ありがとう。」

そんな事で2人の新しい仕事場が決まった。
それからメイド服に着替えてお店に出る2人。
それから数時間リオンは、自分の用事を済ませた。
陽も落ちて来たので、2人を迎えに行きながら、そのお店で食事を取ろうとチェシャと向かうと、店が騒がしい!

「どうした!!!」
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