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8.懐かしい思い出?
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余っていた迷彩布で魔女のような三角帽子を作った。
気配を消して昼間は木の根元で身を隠し、夜になってから移動する。
しつこい奴らでいつもでも飛び回っていた。
襲ったのだから逆襲されても仕方ない。
いい加減に諦めろ。
ふふふ、私にここまでさせたのだ。
覚悟しろ。
翼竜の山ごと吹き飛ばすてヤルか?
それとも植物を使って身動きを封じて痛めつけてヤルか?
考えるだけで楽しい。
私は派手な炎系の魔法が好きだ。
極大爆火とか、巨大流星火とかで城ごと吹き飛ばすと気持ち良い。
すべて吹き飛ばして後腐れなしだ。
だが、属性でいうと『土』らしい。
その所為か、植物と相性がいい。
ある程度は植物を自由に操れる。
但し、創造魔法で種子の種を造るのは禁止された。
あれは随分と昔の話だ。
私は荒れた荒野でも育つ小麦や大豆を創造した事があった。
創造魔法がある事を知れば、使ってみたいのは当然ではないだろうか?
その欲望に抗えない。
時間を掛けて品種改良なんてやってやれない。
それで完成した小麦の種は荒野を黄金色の穂に染めた。
素晴らしい出来であった。
村は発展して私は素晴らしい人生を送って、孫らに看取られた。
あの種子もその荒野から出さなければ問題はなかった。
無毛の大地でも実りを齎し、害虫知らず、悪天候も寄せ付けない。
そんな奇跡の小麦の種を誰もが欲しがった。
そして、世界中に広がった。
そんなある日。
別の世界に転生していた私は主神に呼び出されて、その世界に戻った。
小麦が増殖して、怪物となって人類を襲っていた。
「一度、人の味を覚えた小麦が栄養を求めて人を襲い出したのじゃ」
「どうしてそんな事に?」
「死体の上に種が落ちた。それが最初じゃ。それを見た学者が死体に種子を植えて研究を重ねた。そして、生きている物の腹の中で発芽する暗殺の種を完成させたのじゃ」
「どこの馬鹿ですか?」
「その暗殺で王族が滅び、その国は滅亡した。だが、その時、敵国はその種子を放置した為に城中に種が飛び散り、ありとあらゆる物を栄養として繁殖し、国中に広がった。そして、周辺国も滅ぼした。自業自得じゃな」
「さっさと狩り取ればいいじゃないですか?」
「国の兵は頑張って刈り取って焼いたが繁殖力が凄まじく追い付かない。小麦はさらに進化して反撃能力を持った。最早、魔獣を越える化け物と化した。周辺の魔物を喰らい、襲ってくる戦士を倒し、勇者を倒し、魔王国では魔王をも倒して飲み込んだ。見かねた神が天使を送れば、その天使まで倒して吸収した。最早人類ではどうしようもない怪物と成り果てたのじゃ」
「どうしればいいのですか?」
「神力で無理矢理に消滅すれば良い。大した問題ではないが、大量の神力を使いたがる神はおらん。この辺りの神では消滅するほどの神力じゃからな。お前の眷属がしでかした事だろうと儂が兄神に呼び出された訳じゃよ」
主神が消滅させても良かったのだが、自分の尻は自分で拭けと言われて、10億年後に私の神力で消滅する事が決まり、10億年ほど時間凍結魔法で世界ごと隔離した。
と言う訳で、私は新しい種子を造るのは禁止された。
ホント、人生は山あり谷ありだ。
良かった人生もあれば、最悪の人生もあった。
流行のステータス画面のある世界では酷い目に遭う事が多い。
私は大抵の世界でステータスを確認すると、『ゼロ加護』、『ゼロスキル』と表示される。
魔女だと告発されて火炙りになった事もあったなぁ~。
あの時は火が燃え尽きても生きているので、魔女から一転して聖女に祭り上げられて戦場に送られた。
思春期から老衰で死ぬまで戦場を生きる最悪の人生を送った。
戦場にロマンスなんて無かった。
公爵令嬢に生まれ、皇太子と婚約なんて人生もあった。
学生時代にスキルがないと知れると、周りの態度も変わった。
パーティーの席であれを言われた。
「無能なお前を妃に出来る訳がない。婚約は破棄だ」
「無能とおっしゃいますが、成績は一位でございます」
「五月蠅い」
「剣技も魔法も一位でございます」
「黙れ。不正に決まっておる。この美しい聖女の称号を持つ娘こそ、我が妃に相応しいのだ」
美味しいやりとりに興奮した。
私は悪役令嬢好きだから悪乗りをして皇太子と取り巻きをぼこぼこにした。
皇太子を廃人にされた王様が怒って公爵家と戦争になると、一発逆転の『流星雨』で王都を滅ぼして大逆転を演出し、他国から魔王女と恐れられた。
玉座なんて碌でもない。
仕事は多いし、暗殺と策謀は絶えない。
そもそも私は無辜の民の為に頑張ろうという気が湧かない。
最悪の人生もあった。
「くぅ~~~」
良かった事がほとんどないって。
そうだね。
婚約破棄、追放、戦争などと様々騒動に巻き込まれた。
3回に一度はこのパターンに填まった。
ステータス画面で見ると、何もないので私って無能なのよ。
貴族に生まれても婚約破棄が付きまとう。
魔法才能がないのに全属性の魔法が使え、剣技スキルがないのに剣技が使える。
どうしてもそういうイレギュラーな存在になる。
すると、追放か、戦争に駆り出される。
幸運値は高いハズなのに不幸だ。
もちろん、希に平穏無事に終えた人生ある。
後で呼び出されたけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そして、私は悟ったのだ。
下手に記憶があるのがいけない。
自分で記憶を封印し、しばらく前世の記憶のない人生を送って来たが、今回は生まれてすぐにハードモードだ。
うふふふ、中々に楽しい。
翼竜を恐れて身を隠す。
自分より強い敵がいるのは良いモノだ。
復讐するは我にあり。
いずれ倒してやると思い描くだけでヤル気が満ちてくる。
やっと翼竜の警戒網を出て、再び西に30kmほどを走破した。
翼竜も諦めたみたい?
この縛りプレーは、ある意味で新鮮だ。
気配を消して昼間は木の根元で身を隠し、夜になってから移動する。
しつこい奴らでいつもでも飛び回っていた。
襲ったのだから逆襲されても仕方ない。
いい加減に諦めろ。
ふふふ、私にここまでさせたのだ。
覚悟しろ。
翼竜の山ごと吹き飛ばすてヤルか?
それとも植物を使って身動きを封じて痛めつけてヤルか?
考えるだけで楽しい。
私は派手な炎系の魔法が好きだ。
極大爆火とか、巨大流星火とかで城ごと吹き飛ばすと気持ち良い。
すべて吹き飛ばして後腐れなしだ。
だが、属性でいうと『土』らしい。
その所為か、植物と相性がいい。
ある程度は植物を自由に操れる。
但し、創造魔法で種子の種を造るのは禁止された。
あれは随分と昔の話だ。
私は荒れた荒野でも育つ小麦や大豆を創造した事があった。
創造魔法がある事を知れば、使ってみたいのは当然ではないだろうか?
その欲望に抗えない。
時間を掛けて品種改良なんてやってやれない。
それで完成した小麦の種は荒野を黄金色の穂に染めた。
素晴らしい出来であった。
村は発展して私は素晴らしい人生を送って、孫らに看取られた。
あの種子もその荒野から出さなければ問題はなかった。
無毛の大地でも実りを齎し、害虫知らず、悪天候も寄せ付けない。
そんな奇跡の小麦の種を誰もが欲しがった。
そして、世界中に広がった。
そんなある日。
別の世界に転生していた私は主神に呼び出されて、その世界に戻った。
小麦が増殖して、怪物となって人類を襲っていた。
「一度、人の味を覚えた小麦が栄養を求めて人を襲い出したのじゃ」
「どうしてそんな事に?」
「死体の上に種が落ちた。それが最初じゃ。それを見た学者が死体に種子を植えて研究を重ねた。そして、生きている物の腹の中で発芽する暗殺の種を完成させたのじゃ」
「どこの馬鹿ですか?」
「その暗殺で王族が滅び、その国は滅亡した。だが、その時、敵国はその種子を放置した為に城中に種が飛び散り、ありとあらゆる物を栄養として繁殖し、国中に広がった。そして、周辺国も滅ぼした。自業自得じゃな」
「さっさと狩り取ればいいじゃないですか?」
「国の兵は頑張って刈り取って焼いたが繁殖力が凄まじく追い付かない。小麦はさらに進化して反撃能力を持った。最早、魔獣を越える化け物と化した。周辺の魔物を喰らい、襲ってくる戦士を倒し、勇者を倒し、魔王国では魔王をも倒して飲み込んだ。見かねた神が天使を送れば、その天使まで倒して吸収した。最早人類ではどうしようもない怪物と成り果てたのじゃ」
「どうしればいいのですか?」
「神力で無理矢理に消滅すれば良い。大した問題ではないが、大量の神力を使いたがる神はおらん。この辺りの神では消滅するほどの神力じゃからな。お前の眷属がしでかした事だろうと儂が兄神に呼び出された訳じゃよ」
主神が消滅させても良かったのだが、自分の尻は自分で拭けと言われて、10億年後に私の神力で消滅する事が決まり、10億年ほど時間凍結魔法で世界ごと隔離した。
と言う訳で、私は新しい種子を造るのは禁止された。
ホント、人生は山あり谷ありだ。
良かった人生もあれば、最悪の人生もあった。
流行のステータス画面のある世界では酷い目に遭う事が多い。
私は大抵の世界でステータスを確認すると、『ゼロ加護』、『ゼロスキル』と表示される。
魔女だと告発されて火炙りになった事もあったなぁ~。
あの時は火が燃え尽きても生きているので、魔女から一転して聖女に祭り上げられて戦場に送られた。
思春期から老衰で死ぬまで戦場を生きる最悪の人生を送った。
戦場にロマンスなんて無かった。
公爵令嬢に生まれ、皇太子と婚約なんて人生もあった。
学生時代にスキルがないと知れると、周りの態度も変わった。
パーティーの席であれを言われた。
「無能なお前を妃に出来る訳がない。婚約は破棄だ」
「無能とおっしゃいますが、成績は一位でございます」
「五月蠅い」
「剣技も魔法も一位でございます」
「黙れ。不正に決まっておる。この美しい聖女の称号を持つ娘こそ、我が妃に相応しいのだ」
美味しいやりとりに興奮した。
私は悪役令嬢好きだから悪乗りをして皇太子と取り巻きをぼこぼこにした。
皇太子を廃人にされた王様が怒って公爵家と戦争になると、一発逆転の『流星雨』で王都を滅ぼして大逆転を演出し、他国から魔王女と恐れられた。
玉座なんて碌でもない。
仕事は多いし、暗殺と策謀は絶えない。
そもそも私は無辜の民の為に頑張ろうという気が湧かない。
最悪の人生もあった。
「くぅ~~~」
良かった事がほとんどないって。
そうだね。
婚約破棄、追放、戦争などと様々騒動に巻き込まれた。
3回に一度はこのパターンに填まった。
ステータス画面で見ると、何もないので私って無能なのよ。
貴族に生まれても婚約破棄が付きまとう。
魔法才能がないのに全属性の魔法が使え、剣技スキルがないのに剣技が使える。
どうしてもそういうイレギュラーな存在になる。
すると、追放か、戦争に駆り出される。
幸運値は高いハズなのに不幸だ。
もちろん、希に平穏無事に終えた人生ある。
後で呼び出されたけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そして、私は悟ったのだ。
下手に記憶があるのがいけない。
自分で記憶を封印し、しばらく前世の記憶のない人生を送って来たが、今回は生まれてすぐにハードモードだ。
うふふふ、中々に楽しい。
翼竜を恐れて身を隠す。
自分より強い敵がいるのは良いモノだ。
復讐するは我にあり。
いずれ倒してやると思い描くだけでヤル気が満ちてくる。
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翼竜も諦めたみたい?
この縛りプレーは、ある意味で新鮮だ。
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